【12/14-17】癒やしの分析(『こぐまのケーキ屋さん』より)

   

・ダンゲロスボードゲーム名人戦予選の結果が出たぞ!

 あわわ、あわわわわわわ、あわわわ…………。よ、予選落ちや……(そうなる気はしてた)

・というわけで、決勝戦進出はみさくさん、ゆうすりぃさん、よもぎ餡さん、まぐろさんとなりました。わー、ぱちぱちぱち。

 ちなみによもぎ餡さんの新作ダンゲロス・ボードゲーム動画が始まってるよ。よもぎ餡さんの動画パワーにより、拡張#3が売れに売れて欲しい……。

・なお、ダンゲロスボードゲームは前半戦の探索パートと後半戦の決戦パートに別れており、今回のルールだと決戦パートで勝利した場合しか7点以上は取れないのであるから、ここから分かるのは、まぐろさんの以下の分析のとおりである。

 なるほどー。確かに、体感的にもこのくらいかなぁ。

・そういえば、スリーブの販売を始めたんですよ。

 今まで真っ黒スリーブを使ってたので、背中にちゃんと絵があるだけで結構嬉しいものがあるんだけど、いや、これはむしろ表面の方を見せるべきかもしれない。

 これね、表側を見るとカードの周りが銀色に縁取られる形になってカッコイイんですよ。といっても、なかなか伝わらないと思うので、ダンゲロス・ボードゲーム所持者の皆さまにはぜひ現物を手元でご確認頂きたい(ダイレクトマーケティング)。

・それと、マンガ新連載研究会の12月度月例勉強会もつつがなく(?)終了しました。

 今回はカメントツ先生の「こぐまのケーキ屋さん」をみんなで分析して、どのような要素が可愛さや癒やしに繋がっているのかを列記していき、その知見を元にわれわれも25万イイネを叩き出せるような癒やし漫画を作ろうとしたのである。綿密な分析の結果、私が作った作品がこれだ!

 だがっ……、わずか! わずか6イイネ! カメントツ先生の4万分の1……! 大敗北……歴史的大敗北……っっ!!

・それでも5RTはされたので、少なくとも5人の荒んだ心は癒せたはずなのである。「それなら、まあ初回の試みとしては悪くないのでは?」と思っていたのだが、つぶさに見ていくと……

 まったく癒せていない……! ダ、ダメだ……!!

・ただ、私の作品には一点欠けていた要素がある。せっかく分析したのに、その要素をウッカリ入れ忘れていたのだ。

 こちらのカメントツ先生の絵を見ていて何か気付いたことがあるだろうか? そう、ポイントはここだ!

 歯、である。かわいい子熊のキャラクターの中で、歯だけはややリアル寄り、ギザギザの歯が覗いており、肉食獣の猛々しさを感じさせる。全体は「かわいい」で記号化しながらも、一点だけリアルな「違和感」を交える。この違和感がさらに可愛さを引き立たせているに違いないのだ。

・というわけで、私もその点を反省して、自作を修正した。


 
 
 …………そういう問題ではないことが分かった。

・ちなみに、「カワイイ以外の癒やしの方向もあるはずだ」と別ベクトルにトライした、ごとう先生の作品は9イイネ。

 くっ……。偶然にもごとう先生もカメを採用……そして、負けた……。なんか悔しい。

・しかし、なんにせよカメントツ先生の25万イイネには及ぶべくもないなぁ。15人くらいで作品を作ったから、誰か一人くらいはカメントツ先生を超える作品が作れるんじゃないかと思ったけど、意外とぜんぜん歯が立たなくて、われわれの2017年は無力感を噛み締めながら終わることとなった……。

・ちなみに家に帰って私の4コマを妻に見せたら、「小学生かよ」という辛辣な評を受けた。えっ……マジで。結構、自信あったんだけどな……。

 *

・そんなマンガ新連載研究会ですが、2018年の1月14日に次のイベントを行います!

『その表紙では漫画は売れない! ?ジャケ買いされる表紙の作り方?』

「内容さえ良ければ漫画は売れる?」

……残念ながら、多くの場合、それは夢物語です。
どんな素晴らしい内容でも、まず手に取ってもらえなければ読者には伝わりません。
そして、読者の目に最初に飛び込むのは漫画本の表紙なのです。

 今回のテーマは表紙です。出版社の営業担当、そして、書店員の立場から「良い表紙とは何か」を考えていくイベントです。

・そもそもですね。われわれ作家は「何が良い表紙か」が分からない。分からないので議論ができない。というか、おそらく編集者も半数くらいは分かってないんじゃないかと思う。なので、作家、編集者、デザイナーが共通の「良い表紙」概念を持って、目的に向い建設的な議論を行う、そういった土台作りをするためのイベントとなっております。とにかくね、ゴールが明確に見えないと議論ができないし、「これでいいですか?」って示されても、どういう観点から何をチェックすればいいのか分からんのよな。

・というわけで、こちらのイベント、既に予約が始まっております。詳細、ならびにご予約はこちらのイベントページから! 場所はいつもの六本木です。物理的に100人までしか入らないので、お早目のご予約を!

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