【9/24-30】スネ夫のことを考えた

   

 ちょっと伸びた(バズったという程ではない)こちらのツイート。いやあ、骨川家、考えれば考えるほどすごいよ。

・私もそうだが、平日ガツガツ働いてたら、「休日くらいはゆっくりしたい」と当然思うわけであって、仮に動けるエネルギーがあったとしても「自分のやりたいことをしたい」になるわけだが、骨川父は違う……常に家族で楽しむことを考えてやがる……ば、バケモンだ……。

・「急に札幌ラーメンが食べたくなった」という理由で、家族で金曜夜に北海道に飛んで土日を北海道で遊んで帰ってくるとか、人間性能のあまりの違いに愕然として、私などは力なく膝を落としそうになる。

・いまこの日記を背後から見ていた妻が、「行きたいですね、北海道」と漏らしたが、これが骨川家であれば、もう旅支度を終えて、飛行機のチケットも確保して、家を出ようとしているところだろう。「行きたいですね」なんて言葉はいらねーんだ、「行った」なら使ってもいい、の世界だ。

・バケモンだ……。企画力と実行力のバケモンだ……。

・「札幌ラーメンが食べたくなったから北海道に行く」なんて、カネがあればできることじゃねーんだ……。カネがあってもタイムスケジュールを調整して、
家族内で了承を得て、 チケット取って、旅支度をして、ホテルの予約も取らねばならない。この過程の全てに体力がいる。平日フルタイムで働いた直後に、これを……ウソ、だろ……。

・これを突然言い出して家族全員のコンセンサスが一瞬で取れる辺り、妻にも子にも、その価値観が根付いているってことなんだよな。家族全員が「アクティブに 楽しい時間を共有したい」と考えているわけで。やばいやばい、考えれば考えるほどにやばい。

 やりかねん……やつらなら、やりかねん。

 骨川父はどういう人物なんだろうな。明らかに一廉の人物だと思うんだが。その圧倒的な企画力と実行力で、裸一貫からのし上がって今の地位を築いたのだろうか? もしくは骨川家は代々の資産家であり、ある種のエリート教育を受けた結果として、「カネを使って皆で遊ぶ」能力を獲得したのかもしれない。

・さらに恐るべきは従兄弟のスネ吉の存在で、やつも明らかに一廉の男である。その多趣味、多芸ぶりはもちろんのこと、スネ夫やその友達まで誘って遊びに行くなど、「金を使ってみんなで遊ぶ」という文化が親戚筋にまで及んでいる。やはり前節で述べた通り、骨川家は資産家の一族であり、エリート教育は一族の隅々にまで行き渡っているのだろうか。

・スネ夫はのび太のイツメンの中では最も頼りなく、特段の長所を持たぬキャラとして認識されているが、あれは今だけの話であり、おそらく中学生か高校生辺りになって、その真の実力が開花するのではなかろうか。「カネをしっかり使ってみんなで楽しむ」という文化にすっかり慣れ親しんでおり、息を吸うようにそれを実現できるはずだ。そして、それを通して得た人脈と経験がいずれ彼の爆発力となるだろう。

・さらに恐るべきは、スネ夫は大長編を通して数々の死線を潜り抜けており、異文化コミュニケーションにおいても現人類最高峰の経験値を得ていることだ。通常の金持ちとしての経験値だけでも大きなアドバンテージなのに、そこに特殊な経験値も加わっている。ややもすると、のび太などは後者の経験値ばかりが蓄積した結果、世俗離れした人格を形成する可能性があるが、スネ夫はのび太よりもさらにバランスの取れた人格に育つ可能性がある。

 人類最高レベルの学習環境を獲得しているスネ夫なら、このくらいのことは本当にありえるのではないだろうか。

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<今後の活動予定>

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