【3/19-20】誰も困っていないことに対して正義マンをするのは恥ずかしいという常識

   

・産後HIGH DIARYを2つ更新!

・1つ目の乳首問題に関しては、マンガ技術研究会の方で有力な情報をもらった。低い声で「ダメ」と叱っていくと徐々にやらなくなるという。私みたいに「アギャアアアア、ダメエエエエェ!!」とか叫んでると「音が出るオモチャ」みたいに認識されてしまい、やめてくれないのだそうな。

・そんな意外と漫画以外のお話もできたりする(漫画の話ももちろんたくさんしている)マンガ技術研究会ですが、3月の定例研究会の内容が発表されたぞ!

・私のプレゼンするやつだけ貼っておこう。

 コロナで集まりが難しい御時世ですが、当会は幸いにもオンラインサロンがベースであり定例会もオンラインで開催できるため、致死的なダメージは免れております。おうちで動画参加が可能ですので、興味があればぜひご入会を。月額2000円です。

・そんなマンガ技術研究会で毎日行っているこちらのコンテンツ、「新連載の第一話をひたすら読む」。この『アユムノート』に関する私の感想が、我ながら結構、重要なポイントにかすってるんじゃないかと思うので、興味ある人は読んでみて欲しい。

「登場人物が楽しんでる様子を描きたい」という気持ちが作者の中にある場合、それを漫画として表現するのは意外と難しい。なぜなら、困ったことに「楽しんでる人たち」の様子にはさほどの求心力がないのだ。ピンチだとかハラハラ感だとかミステリー(謎)だとかの方が読者の「続きを読みたい気持ち」を保つのには有効だ。

・しかし一方で、それらの求心力を強めると、その気持ち自体が「楽しむ描写」に対するノイズになってしまう。私はこの問題を『放課後ウィザード倶楽部』でむちゃくちゃ痛感して、めちゃくちゃ困って困り抜いた。

・この作品はその求心力と、登場人物が楽しむ描写のバランスが取れている。婚約者失踪の謎が「楽しむ描写」に対して、大したノイズになっていない。

・我ながら、結構良いところに問題意識を見出したな、と思うのだが、このツイート、まったく何のリアクションも得られていない!!! だがまあ、それはそうだろう。普通の人は「求心力と楽しむ描写のバランス」なんて問題意識を抱くことが人生のうちに1秒たりともないからだ!!!!

・金曜夜は毎週恒例のダンゲロス会。

 このネコちゃん、全く何の活躍もしなかったが(能力は一回も発動しなかった)、他のプレイヤーたちが潰し合った結果、完全に漁夫の利で勝利した! ダンゲロス・ボードゲームにはよくある展開だ!!!

・そんなダンゲロス・ボードゲームは好評発売中だ! これを買ってもSCPダンゲロスは遊べないけど、金曜日に東中野に来れば遊べるぞ!!(事前に連絡してくれると遊べる確率が高まるぞ)

・ で、ダンゲロスボードゲーム会の後でみんなでごはんを食べてたら、アンデッドアンラックの話になって、私が気付いてなかった点を指摘してもらったので補足記事を書いてみた。

 こちらは補足なので無料で出してます。

『100日後に死ぬワニ』が炎上してる件は、人類の愚かさに心底ガッカリした。

「死んだ後の余韻をもっと大事にしてほしかった」は100歩譲って分かる。それはまあそれぞれの感想だから別に良い(私が作者であっても即座に仕掛けたと思うが)。しかし、電通だからどうのこうのは論外だ。「始めから電通が仕掛けていた」というのは98%ない。話題になったところで素早く各社が動いた、というのが実際のところだろう。仮に電通が狙って仕掛けてたとして「電通はすごいな」というだけの話だ(そこまですごい会社ではないと思う)。

・別の角度から見てもこの件はガッカリなのだが、まず一つは、『100日後に死ぬワニ』はわれわれマンガ系クリエイターにとっては一種のドリームであったのだ。個人が素晴らしい企画を思いつき、それを全うすれば、書籍化、グッズ化、映画化まで進むことができる。これは一つの夢であり、希望だった。それが踏みにじられた。多くのクリエイターはこの事態に心底やるせない気持ちになっているはずだ……。

・そして、もう一つ。いまコロナの影響で経済がとことん停滞している。その中で、マンガやアニメ、ゲームなどは比較的影響を受けづらく、ここで何かがムーブメントを作れれば、日本経済全体から見れば僅かであろうとも、とにかくカネが回る。『100日後に死ぬワニ』はそういう意味でも数少ない良いニュースだったのに……。

・私は以前から主張しているが、「良識ある大人の振る舞い」として、ある程度の商業主義やフェイクには分かった上で乗っかっていくべきだと思う。プロレスを見て「八百長だ!」と叫ぶのは中学生までにして頂きたい。それと同じだ。誰も困っていないことに対して正義マンをするのは恥ずかしい。そういう共通感覚を社会は育てるべきだ。

・しかも、今回の一件はそもそも正義だの悪だのと言った話ですらない。個人の作家が素晴らしいアイデアでコンテンツを成功させたのに泥を被せられただけだ。作家も不幸になるし、経済も回らない。誰も幸せにならない。嫌儲の害悪、ここに極まれり、という感じである。

・というわけで、私は目の前に提示された格安温泉物件に飛びつくぞ。

 先日、お台場の大江戸温泉物語に一人で行ったのだが、妻と一緒に行けないのが寂しいなと思っていた。しかし、浦安万華郷であれば水着ゾーンで混浴できるし、さらにオムちゃんも一緒に入ることができるのだ。赤ちゃんなのであまり長くお湯に入れるわけにもいかないが、短い時間だけでも家族みんなで温泉を楽しむことができる。

・ということで、条件がすごく良かったので、家族3人で行ってきます。

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・せんでん!

 二冊出るよ!

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<今後の活動予定>


3/27 『仁義なき聖書美術』発売
3/28 定例研究会(@マンガ技術研究会)&誕生日
3/30 浦安万華郷
4/15 初めての人歓迎会&今月のニュースと新連載を振り返る会(@マンガ技術研究会
4/25 ゲームマーケット

※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)

お布施の窓口:https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1149979
(FANBOXに月額課金すると、その溜まったお金でかがみ家が豪華客船でクルーズします)

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