【9/12】妖怪カメラ見たり幸福の安定供給を考えたり

   

昼:チキンとトマトのスパゲティ
夜:じゃがいもとチンゲンサイのとろっとした炒め、味噌汁、きゅうりの塩昆布

・今日はオフ……なのだけど、日記を書いてたら、ドロップボックスにヒョイっと仕事が投げ込まれていて、担当は何も言ってこないけど、明らかに今すぐやった方が良さそうなので着手。

・でも駄目だ、オフの日に仕事とかしてちゃ本当にダメだ。長期的に見て明らかに害悪……。

・ここはいっちょ映画でも見に行くべきだ、今日はauマンデイで1100円で見れるし……ということで、ささっと時間を調べて、13:20からの『スーサイド・スクワッド』を見るために新宿へ。

・が! なんということでしょう!!! 満席! マジか。満席っすか!!! えっ、今日って祝日とかじゃないよね……紛うことなき平日だよね。なんで。ナンデ!? なんで満席……。えええ、マジっすか~。

・1時間待機すればIMAXのやつが見れなくはなかったけど、最近は3D映画にあまり興味がなくなったのと(結局2Dで普通に見るのが私は一番性に合ってる気がする)、普段より安く済ますために月曜に映画に来たのに、通常値段以上を支払う(auマンデイを使ってなお2000円かかる)のが馬鹿らしくなって映画は諦めた。

・とはいえ新宿まで来たのは無駄ではない。100円ショップで買いたいものがあったのだ。というわけで、アルタの中のキャンドゥへ。

・……ファーック!!! 閉店してやがる!!!!!! ダメだ! 無駄だ! 私が新宿まで来たのは全くの無駄だ!!!!!

・というわけでトボトボしながらおうちに帰った。ダメだ。全くリフレッシュできていない。オフなのに作業と徒労しかない。酷い休みだ。ファック!

・ムシャクシャしたので元気を出すために「監死カメラ10」と「ほんとうに映した! 妖怪カメラ」をレンタル。「監死カメラ」はネタに走りだしたのは途中からで、それまでは単に監視カメラのオカルト映像を集めただけのつまらない内容だと聞いていたので、10作目のこれがそのどちらに傾いているのかは賭けであったが……。

・「妖怪カメラ」の方は「監死カメラ16」でちょっと宣伝されていて、ギンティ小林氏が「その年の映画ランキング2位」に入れてたのを見て、強く興味を惹かれたのだ。なお、ギンティ小林氏の選ぶ1位はマッドマックス。まあギンティ小林氏はマッドマックスのパンフレットも書いてるしね。あれは気合の入ったパンフだった。

・というわけで、おうちに帰って「監死カメラ10」を見る。……うん! まだネタに振り切れてない頃だった。残念!!! 「ゴミを漁るババアにニートが戦いを挑む」「エレベーターで異世界に行く」エピソードだけは、今後ネタに走っていく前兆を感じられて良かったのだが……。

・夕食に酒を飲みながら、重篤ソルティストと一緒に「ほんとうに映した! 妖怪カメラ」の方を見る。

 大体の内容は予告編を見れば伝わ……伝わらないかもしれない。なんだろう、これ。

・見ての通り非常にチープな映像である。「見る価値の一切ないゴミ映像」を突き詰めた先に現れる妙な何か……を追求している……という言語化で正しいのだろうか……。

・もはやヤラセとかいう次元でもない。

・ヤラセはすべての基本であり、その上でなにができるか、みたいな。

・作中でも「ヤラセ」と認識されている行動と、作中では「本物」と認識されている現象(もちろんヤラセ)が混同しており、ある意味メタフィクション的でもある……あるのかな……。自信がない。

・具体的に言うと、妖怪を撮ってこいと言われた監督といましろたかしが、河童を撮影しに行くけど見つからないからホームセンターで買ってきたものを日曜大工して河童の扮装をしたり、蛇女の取材をしたけど全然蛇女っぽくないのでCG加工してプロデューサーに怒られたり、「もう妖怪じゃなくてもいいよ、幽霊でいいから撮ってきてよ、それなら簡単でしょ」と言われて、困り果てながら山の中に入って行ったら幽霊が見えたので、すげえ冷めたテンションで「撮れたから、もう帰ろうよ」とか言って、「もうちょっとリアクションしましょうよ、発見するところからもう一度」みたいな感じで4回くらいリテイクする中、幽霊はずっと付き合ってその場に居続けるとか、なんかそんな感じ。

・こんな説明されても全く面白いと思えないだろうけど、それはひとえに私の言語化能力の不足によるものであり、見てる時は概ね楽しかったです。でも、みんなが見て面白いかどうかは全く保証ができない。

・半身浴しながら小説を読む。

敵討
敵討

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 吉村昭『敵討』。なぜこれが家の本棚にあったのか記憶が曖昧なのだが、おそらく、『こころオブ・ザ・デッド』の企画初期の段階で担当から渡されたものだと思う。たぶん、明治時代の帝都の雰囲気を掴むためなのではないだろうか。なんだかんだで読んでなかった。えへへ。

・普通に面白かったけど、明治時代の帝都の雰囲気……はよく分からなかった。代わりに、江戸時代の敵討にまつわる法的手続きの仕方がしっかり書かれていて、そちらの資料として有用な作品だったと思う。

・ふう。今日の昼過ぎくらいまではダメダメだったけど、変な映像見て、酒飲んで、長風呂して、面白い小説読んだら、概ね満足してリフレッシュできたぞう。なかなか良いのではなかろうか。

・宣伝コーナー。


 
 な、なぜ地雷っぽく見えるのだ……。

放課後ウィザード倶楽部 2 (少年チャンピオン・コミックス)
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 買ってね☆

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チャンプロードを偲ぶ会

<当日のセレモニー 予定>
・秋本様、浜名っこ大佐様からのチャンプロード制作の秘話
・参加者のDQN行為自慢(一番DQNだった人には商品あり)
・チャンプロード最終号への投稿ハガキの作成

<参加費>
1人5000円程度を予定

<ドレスコード>
「チャンプロード」または「偲ぶ会」にふさわしい服装でお願いします。
下記のいずれかを必ず着用してきてください。
・ヤン服(特攻服または刺繍ラン推奨)
・喪服
※色々と問題になりますので、組の代紋が入った衣装・アクセサリー等はご遠慮ください。(チームのロゴ等はOK)

 
 すげえ行きたいけど、ドレスコードがキツすぎる。

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・これ。
 


 
 最近、似たようなことをすごく考えていたので、ここまで可視化してくれたのは実に有難い。「幸せ」というのは、ある時ふと感じるようなあやふやなものではなくて、もっと意識的に、作為的に生み出して、安定して獲得できるものではなかろうか。というのは、これも要は脳みその状態だと思うからだ。

・作家という職業はなんのかんので非常に恵まれている職業で、これに憧れる人が多いのは、上の図で言えば、「時間→(仕事)→人的資本(能力)→やりがい(達成感)→快楽(承認欲求)」の流れがスムーズだからだろう。かつ、連載になれば外的な強制力によりそれが習慣化される。

・言い換えれば、他の職業よりも「自分を高めること」と「それによる報酬」の連関が明確なのだ。私の場合だと、時間を費やし、もともと興味のあったキリスト教を調べて、知識を身に付けた上で作品を作ると(『仁義なきキリスト教史』など)、自身は作品を作り上げた達成感を得られ、読者からは褒め言葉が与えられ、筑摩からはまとまったマネーが振り込まれる、というわけだ。この流れは非常に幸福だ。

・ただ逆に言えば、連関が明確すぎて、ややもすれば「人的資本」が全て「仕事のため」という意識が生まれてくる。これは幸福感情のコントロール上、あまりよろしくない。一昔前までの私は貧乏だったが非常に幸せで、興味のあること、やりたいことをやってたら後から仕事が付いてきた。今も決して不幸せではないが(繰り返すが作家という職業はかなり恵まれている)、興味のあること、やりたいことをやる時間は、かつてと比べて極度に限定されている。なんというか、フットワークが落ちている。

・こういうことをダラダラ考えながら日記に書く時間さえも最近はなかったのだ(今はちょっとだけ余裕がある)。

・この辺のバランスを今後は取っていかなければならない。ただ、かつての私は幸せだったが明確に貧乏だったからな……。「後から仕事が付いてくる」状態は精神衛生上は素晴らしくグッドだが、実入りは実際少ない。もう少しなんとか工夫する必要があろう。幸いにも妻は経済的自立心が強いので、私の収入が多少減っても特に問題はない。……ないよね。……ない、よね?

・要は毎日ちゃらんぽらんにやりたいことをやって生きていたら、お金がドバドバ入って、名声もバリバリ得られるという、そういう幸福安定供給状況を意識的に構築したいわけです! 今の世相を考えれば夢物語ではないはずなのだ!!

 - 日記