【8/10-12】コミケ出た

   

・11日はコミケに参戦。

・世間的には巨大なイベントなのだろうけど、個人として見るとゲームマーケットの方が動くカネも大きく、準備も大変なので、気楽と言ったらまた違うけど、さほど気負うことなく参加。

 だからまあ、こういうことになったけれど、まあ、うん……。ゲームを買いに来てくれた方には大変すまんかった。

・理屈としては、コミケは同人イベントなので商業流通に乗ってる作品は頒布しちゃダメ、みたいな話なんですね。郷に入っては郷に従えというやつで、今回は素直に諦めたわけですが、じゃあ、とらのあなとかメロンブックスに委託してる本を頒布できないのかと言えばもちろんそんなわけもなく、その線引きは一体なんなんだとか、電子媒体であれば個人で全国流通が簡単にできるようになったこの御時世にそもそもそのルールはどうなんだとか、色々思うことはあるのだけど、良くも悪くもイベント自体に大して思い入れがないので、「はあ、そういう感じなんですね」で終わりである。

・ダンジョン&ダンゲロスは確かにヨドバシカメラで売られているが、やっている事自体は、描いたエロ同人誌をFANZAで電子販売しているのと何も変わらない。結局は同人作品を販売するために各自が営業努力をした結果に過ぎないのだ。自分が作った作品を最大限売りたいと思うのは当然の話であって、今は売る機会が遥かに増えている。

・というわけで理不尽さは感じているのだが、「コミケをもっと良いイベントにしていこう!」みたいな熱い思いが全然ないので、「はあ。理不尽ですねえ」と思って終わりである。 アンケートに問題点を書いたり、世論を喚起したいとも思わない。 よその国に旅行に行って、「わあ、この国の政治は良くないなあ」と思っても別に声高に改善を叫んだりせずに帰国するような感じだ。

・まあ、「あんまり商業化したくない」というコミケ側の理念は理解できる(実際の状況を見れば理念とシステムが噛み合っていないと感じるが)。いくらでも誤魔化して参加することは可能だが(今回はJANコードが付いていたので目をつけられたが、JANコードなど後で貼り付け可能なので、印刷しなければいいだけの話だ)、私は主催側の理念は尊重したい人間なので、「今回の作品は一切カネを儲ける気がない」と思う時まではサークル参加を見合わせたいと思う。

・この点、一次創作であれば商業流通作品でもOKなコミティアの方が理念は健全であると感じる。コミケの理念は時代の流れと不整合を起こしている……。

・まあ、そういったシステム面の話は置いといて。「いつも見てますー」的な人が訪れてくれるのが嬉しい感じでしたね。やっぱりゲームマーケットだと「いつも見てました」だけで訪れるにはハードルが高いもんな。夏コミの方がなにかのついでに来やすいと思う。

 産まれて初めてスケブというやつを描いてみたぞ!

・『おいしい大秘境カナダ』は今後はとらのあなで通販が行われる他、電子媒体であればAmazonなどで販売される予定です。とらのあなはもう買える。電子は今週金曜からです。特典のダンジョン&ダンゲロスコラボカードが欲しい人はとらのあなで物理書籍を買ってね。

・12日はオフ。今日は妻がお出かけデーなので、私は育児をしつつ、Netflixで『スーパーナチュラル』を見たり、AmazonPrimeで『ザ・ボーイズ』を見たりしてた。

・これが本当に悩ましく、結局、スーパーナチュラルの方を見ていったんだけど、仕事の参考になりそうなのはシーズン4くらいからなんだよな……。多すぎるよ、スーパーナチュラル。

・大人気長寿番組だから、そんなに良くできているのかというと、そんなでもない。まず主人公二人が超自然ハンター(妖怪とか幽霊とかを倒す)なんだけど、そんな職業が現代アメリカで成り立つわけがなく、ハンターを仕事と称してはいるものの、実際は無職であり、主な収入源(?)がカード詐欺という……。いや、リアルではあるけれど、見てて変な意味でハラハラしてしまう。

・あと、この作品は基本が一話完結のオムニバス形式のロードムービーなのだが、縦軸の設定は相当に強引だ。こういう一話完結オムニバスをやる時には縦軸の設定が必要になるのだが、今度はそれと横軸の整合性の問題が出てくる。

・つまり、「毎回違うミニエピソード」をやるだけだと話がとっ散らかるので、何らかの大目標を与えて、主人公たちの行動動機に一本筋を通した上で「毎回違うミニエピソード」をやらなければならない。この作品での縦軸は「音信不通になった父親を探す」である。

・しかし、縦軸の設定があまりに強すぎると、今度は「急いで**をしなきゃいけないのに、なんでミニエピソードで足踏みしてるの!?」となってしまう。この塩梅は非常に難しく、実際にスーパーナチュラルでも、「こんなことより親父を探しに行こう」「こんなことしてる場合か?」みたいな会話が2話までは頻出している。

・それが3話になったら突然に「親父は探すが、途中で困ってる人を見つけたら助ける」と宣言が行われ、なんかそういうことになってしまった。これは縦軸と横軸のバランス取りという意味では敗北宣言に等しい手法である。が、視聴者的には確かに別にそれでも良かったりはする……。親父の行方はシーズンの最後に出てくればいいかな、って思わなくもない。

・あとワールドトリガ―9巻を読んだよ。ツイートはこちらにまとめました。

「奥の手は最後まで見せるな」の重要性を実感する漫画ですね……。風間さんはボルボロスの気体化能力を引き出した時点で仕事をしていたのだ。

・でも、この数的有利を描けるのは死んでもデフォルトで復活できるワートリだけなんだよな。『封神演義』でも崑崙十二仙が弟子を十絶陣に向かわせて、「弟子がウギャーと死ぬ」→「十二仙が陣の特性を把握」→「乗り込んで陣を攻略」みたいなことを繰り返していたけれど、あれの読み味、最悪だったからな! 

・ま、まあ、封神演義も死んだら後で神になるので、多少は……。

・あと産後HIGH DIARY。3日分まとめてご紹介。

 なお、実験の結果、ギャン泣き回避ワンオペお風呂は達成できましたが、かなり大変だったので、二人いるなら二人で分担した方が素直に楽だなと思いました。世のワンオペお母さんは本当に大変だな……!

・そうそう、ダンジョン&ダンゲロスがネットラジオで紹介されてるから、みんなお風呂の中とかで聞いてくれると良いと思う。

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<今後の活動予定>

8/11 夏コミ(西F34b)
8/24 マンガ技術研究会定例研究会
11/23 ゲームマーケット

※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)

お布施の窓口:https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1149979

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