【8/30-9/3】おっさんの効果は絶大

   

先週が週末にかけて忙しかったのと、オフが重なったのとで日記が空いてしまった。書くことは大量にあるので、ちょっとかいつまんでお伝えしよう。

【8/31】

・某仏教系イベントに参加後、いつもどおり、毎週金曜恒例、ダンゲロスボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)へ移行。妻が製作中の「ダンジョン&ダンゲロス」プレイ用シナリオアプリの試験運用を行い、問題点などを洗い出した。

・このゲームは「悪くはないがあと一歩何かが足りない」状況なのだが、その「あと一歩何か」に繋がるヒントが得られたので、近い内に実験したい。

・そんなダンゲロス・ボードゲームですが、以前よりお伝えしている通り、来週は広島、岡山にてイベントがあります!

・「ダンゲロス・ボードゲームってどんなゲーム?」という方には先日唐突に行った一連の宣伝ツイートを見ていただきたい。

唐突に行うダンゲロス・ボードゲームのせんでん

・そういえば、もともとこの宣伝ツイートは清水しの先生のクラウドファンディング応援目的でカードを作ったのだが、せっかくなので一通り宣伝をしようと思ってやったのであった。

↑我ながら、なかなか面白いカードではないかと思う。エロ本は序盤だと特にナイフやバールよりも欲しいタイミングがあると思うので。

・その清水先生のクラウドファンディングも本日で見事に達成! 最終的には目標金額をしっかり超えて+25万にまで踏み込んでおり、やったぜ!

・マンガ新連載研究会的にも、会員が新しい挑戦をして、それに成功したというのは、単に清水先生の成功というだけでなく、会全体に対しても良い影響を及ぼすと思うんだよな。みんなも怯まずに色んなことに挑戦して欲しいぜ。
 
 
【9/1】

・そしてマンガ新連載研究会だ。本日は月に一度の定例研究会。詳しい内容は前回の日記を見ていただきたいのだが……。

・個人的に衝撃を受けたのが「おじさん研究班」の研究発表である。若者が登場する原稿を、セリフや演出といったページ構成はそのまんまで、若者をおじさんに変えるだけ、という実験が行われたのだが、なんと…………おじさんに変えるだけで作品の印象がガラリと変わるのだ。それも、主に良い方向に。

・「若者→おじさん」の立ち位置のキャラの印象が変わるだけではなく、周囲のキャラクターの印象も変化する。例えば、若いOLが職場のイケメン先輩に好意を持っているページがある。その好意の矛先が「職場のおっさん」に変わるだけで、若いOLの好感度がグンと上がって、このOLに対する興味関心の度合いがガガッと高まるのだ。

・理屈で考えれば、これは分かりやすい話だと思う。「若いイケメンに恋をするOL」という存在にはパンチが足りない。イケメンに恋をするのは常識的反応だ。しかし、相手がおっさんであれば、「なぜこのオッサンに!?」という謎が生まれ(読者は謎が提示されると「答えを知りたくなる」)、OLへの興味関心が起こり、さらに「このOLは見た目ではなく、何かもっと大事なものを重視して人を好きになるキャラなのだ」と脳みそが認識することで、OLへの好感度が上昇する。

・おっさんの効果は絶大である……。もともと「おじさん研究班」は「若者のイケメンでもいいのに、なんでおっさんをフィーチャーした漫画がこんなに増えてるんだ?」という疑問からスタートしたのだが、そりゃあこんなに絶大な効果があるなら、みんなおっさんを使うよなあ、という感じである。「おれの作品、なんかパンチが足りないな」という方は登場人物を一人ずつ20歳年齢を上げて、読後感の変化をテストしてみてはいかがだろうか。

・そんなマンガ新連載研究会であるが、今月は「王道とは何かを研究する班」や「読者が実際にやってみたくなる漫画を研究する班」などが立ち上がる予定である。「それは一緒に研究したいぜ」という方はぜひご入会下さい。王道とか、定義がよく分かんねーからな。それも言語化することで、「あ、それなら俺も行けるかも」となって描けるようになるのかもしれない。

・また、来月の定例研究会(9/30)の午前の部は「漫画家は連載が決まった時、いつバイトを辞めるべきか」を行う予定である。連載が決まっても、いつの間にか連載が消滅したりするのはよく聞く話であり、浮かれて直ちにバイトや仕事を辞めたら大変な目に遭いかねない。「どこまで進めば流石に辞めても大丈夫なのか」をきちんと研究したいのである。でも世の中には連載開始二日前の時点で連載がなくなった山本ありさ先生の例もあるからな……。
 
 
【9/2】

・オフ一日目。今日はアクティブ休日。

 ジョジョ展とか行ってたが、この後に少年Aさんのイベントが控えていたので、早足で見て回った後、急ぎ湯島へと移動。

・今回の少年Aさんのイベントは、非常に示唆に富む検証であったが、結果のみ、かいつまんでお伝えする。

1、古典落語は、ブランクもあって技術的には多少の難があったが、十分に面白く楽しめた
2、創作落語はわずか5時間前にテーマを出されて作ったにしては高レベルであった
3、大喜利は概ね面白く高レベルであった

 1において少年Aさんの基本的な落語の能力を確認でき、2ではストーリー創作技術を確認でき、3では咄嗟に出てくるエスプリのレベルを確認できた。また、これらを通じて「われわれが面白いと思うものと少年Aさんが面白いと思うものの間に断絶はない」ことも確認できた。

・つまり少年Aさんの話のつまらなさは、「会話技術の欠如」「面白さに対する価値観の違い」ではないことが明らかとなった。

・また、創作落語や大喜利において高いレベルで面白さを発揮できたこと(通常人の偏差値よりも大分高い面白さであったと思う)、過去に私がソシャゲについて尋ねた時に過不足なく丁寧な説明をしてくれたことから、「少年Aさんは日常会話において目的が設定できていないのではないか?」という仮説が浮かんだ。

・つまり少年Aさんは「話す目的は**である」などのゲームルールが事前に設定されていれば面白い話ができるのではないだろうか? 創作落語や大喜利であれば「話す目的は観客を楽しませることである」、ソシャゲの件では「目的は私にまとまった情報を伝えることである」と目的が設定されていた。これが日常会話の中では「目的が設定されていない」もしくは「間違った目的設定をしている」のではないか? それこそが少年Aさんの話のつまらなさの根幹にあるのではないか?

・もしくは「少年Aさんは落語が日常に根付き過ぎているのでは?」という仮説も提出された。「やたらと長い割にオチがどうでもいい」という少年Aさんのつまらなさの特性は、落語の「なんとなく落ちる感」に近いものがあり、しかも落語はオチを付けた後に一段落してしまう。少年Aさんが喋り始めると会話がそこで一度終了してしまうが、あれも落語のように、日常会話でも一幕を終わらせる感覚で話しているのではないか、という説だ。

・しかし、本当に、今回の検証は少年Aさんの話のつまらなさ研究に対する重要な一歩であったと思われる。来場者の中には「すごくつまらない話が聞けると期待して来たのに面白かった」と残念がる声もあったが、分析的には非常に重要なデータであった。

・そして、少年Aさんの物販はバリバリ売れていた……。

 おそらく一万円弱の売上があったのではなかろうか。わずか二時間の間にコミケのヘタなサークルよりも売れたんじゃないだろうか。
 
 
【9/3】

朝:米、納豆、味噌汁、野菜炒め、切り干し大根
昼:グレープフルーツティー
夜:フランス料理

・今日もオフ。昨日がアクティブ休日だったので、今日はだらだら休日にしたいところだが、まあ、今日も今日とて色々とあった。

・まずボルダリングに行った。最近またお尻の調子が悪くなってきたので、ボルダリングで筋肉をほぐしたいのだ。

・そしてボルダリング中にモトさんから、「ディスティニー2がいまPSplusで無料」という件と、そのゲーム性を強く勧められたので、家に帰ってさっそくダウンロードしてみたのだが…………14時頃からインストールが始まり、18時になって家を出る段になってもインストールが終わらなかった。

・「よーし、今日はオフだから、この新しいゲームをめっちゃやるぞー!」と思ったのに、ダウンロードとかインストールとかしてたらプレイする前に一日が終了した…………っていうの、最近よくあるよね! スカイリムもそうだったよ! まああれは始める前にMODを必死に入れてたせいなんだけどさ。

・なんかこう、すごい全力で楽しもうとする気持ちが、闘牛士に翻弄される牛の如くに、虚空に向けてエネルギーを発散して終了してしまったような、そういう感じで、とにかく物悲しさがある。

・その後、結婚三周年記念で妻とディナークルーズへ向かった。ゲームはできなかったが、妻が可愛いのでハッピーハッピー。
 
 
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<今後の活動予定>

9月8日 ダンゲロス・ボードゲーム会@広島(遊び場さんさ)
9月9日 ダンゲロス・ボードゲーム会@岡山(ボードウォーク)
11月24日 ゲームマーケット

※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)

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