【5/31】マンガ新連載研究会が新歓期の大学めいてきた件
朝:カレーうどん
昼:生ハムサンドイッチ
夜:カレー
・朝に妻がカレーうどんを作ってくれた。夕方に「晩ごはん、何がいい?」と訊かれたので「カレー」と答えた結果、こうなりました。
・マンガ新連載研究会は、昨日もお伝えしましたが、今は班制度が始まっており、で、ちょうど、今日から「班メンバーを集める時期」なんですね。繰り返しますと、
1、それぞれが問題意識(解決したいテーマ、研究したいテーマ)を持つ
2、問題意識に則って班を作る
3、班にメンバーが集まる ←今ココ!
4、メンバーで議論をする
5、定例研究会で発表する
こういう流れなんですけど、もちろん班を作れば、それだけで自動的にメンバーが集まるわけではないので、メンバー募集が始まったこの時期は、どの班も精力的に呼び込みを行っており、まるで大学の新歓期のような活況を呈しているのである……。
・ちなみに現在はこんな状況だ。
マンガデザイン班2nd season〜表紙・構図編〜:締切
漫画家の社会科見学(スペリオール編集部見学):締切
安室を通して見えるキャラクターマーケティング班:残り3人
縦スクロール研究班:残り4人
宣伝漫画研究班:残り1人
※5人揃ったら締切。
・デザイン班はあっという間に埋まった。デザイン班は5月期からの続投なのだが、5月の時も最速で埋まっており、漫画家のデザインに対する意欲の高さを示している。
・例えば、これがAmazonアンリミテッドで無料で読める電子書籍なのだが、出版社を通しているものと個人で出しているものがあり、個人で出している物の中には明らかに表紙のデザインで損をしているものがいくつかある。ここで「なんか素人くせえな」と思わせないことが、まず電子を買わせる第一歩だと思うので、漫画家も出版社に頼らない独自活動を今後睨んでいくなら、ある程度までデザインをかじった方が良いと思うのだ。
・また、デザインを学ぶことによりカラー絵の構図などにデザインの技術・知識を応用できるという面もある。
・漫画家の社会科見学班は、スペリオール編集部にみんなで遊びに行く(編集と作家で意見交換しに行く)というもので、前回も一瞬で埋まったが今回も一瞬で埋まった。通常、作家と編集は1対1でしか会わないので、編集者数人と会って話ができるこの機会は「編集部全体の雰囲気が分かる」ということで作家にも人気です。
・「うちの編集部も社会科見学歓迎! 来て!!」という編集者の方がいたら架神恭介までご連絡ください。もちろん無料ですよ。
・「安室を通して見えるキャラクターマーケティング班」は、私は全然知らなかったんだけど、今、名探偵コナンに出てくる安室というキャラクターが大人気らしいので、分析して女子ウケするキャラクターの秘密を探ろうぜ、というもの。みんなで映画を見に行く企画なども検討されている。
・「縦スクロール研究班」はcomicoやピッコマなどの縦スクロール漫画を研究する班。そもそもの発端はピッコマで連載が始まった『頭』という作品に起因し、これ、企画的にも作劇的にもそれほど強い話じゃないのに(設定は特に異質ではなく、話の内容もそれほど尖っていない)なぜか続きを読ませてしまう力があって、その秘密を解明したいという思いがスタート地点になっている。
・ちなみに同じくピッコマの『総帥』も同じ方向性で、なぜか続きを読んでしまう。作画は『頭』と同じ人だ。
・「ひょっとして韓国のクリエイターは『続きを読ませる技術』をなにか開発したのでは?」と私は勘ぐったのだが、会内で議論していくうちに、
「主人公への期待感(なにかしてくれそうだ、という思い)が強い割に、一話ごとの情報量が少なく、想定している期待感に見合わないため、次の話を読んだら期待感に応えてくれるのではないかという思いが続きを読ませているのではないか?」
「そして、それは一話あたりの情報量が少なくとも成立する縦スクロール漫画独自の作劇方法なのではないか?」
という意見が提出され、何らかの技術が使われているにしても縦スクロール漫画独自の技術の可能性があり、では、縦スクロール漫画の特色を分析すべきではないか、とのことで、こちらの取り組みに発展したのである。
・個人的には今後はもっともっと縦スクロール漫画の需要と供給が増えていくと思うので、このタイミングで研究を開始するのは良い判断だと思う。
・「宣伝漫画研究班」は、最近多様化している宣伝漫画のスタイルを研究する班。もはや進研ゼミスタイルの「強烈に賞品を押し出す漫画作品」だけではないのである……。本当に色々ある。『ワンダーカクテル』『コーヒーとボク』『悪魔英語』、そして『大汗ラブストーリー』……。この4ヶ月の間に全く方向性の違う、広い意味での宣伝漫画が現れており、どれも通常のストーリー作品として通用するクオリティとなっている。普通に面白いのだ。
・ここに私はかなりの可能性を見出しており、漫画を様々な形で宣伝に使えることを、できれば静的データと共に資料化することができれば、従来の進研ゼミスタイルの宣伝漫画以外でも企業に対して営業を行うことができるようになる。直接の賞品宣伝だけでなく、ブランド力の向上やライフスタイルの提案など、様々な用途で漫画を活用できるのだ。漫画家がこれをマスターできれば、おそらく向こう10年は食いっぱぐれないんじゃないかな(もちろん営業力、交渉力、基本的な漫画制作能力が前提となるが)。
・そして、会員の作家に仕事を紹介する立場である私も、この知識はできればマスターしたい。
・という感じで今月も以上5班が活動する予定である。班を立ち上げてくれた各班リーダーの積極性とモチベーションに喝采を送りたい。
・班活動は自分の問題意識に基づいて作られるので、「いま」「まさに」自分の仕事に活かしたい何かがある人は、自分で班を作るのがすごくオススメだ。創作活動をしていて「まさに今これに困ってる」「これを研究すべきだということは百も承知だが、一人ではなかなか始める踏ん切りがつかない!」そんな人にこそうってつけだ。マンガ新連載研究会で他人を巻き込み、他人の知恵と力を借り、しかもリーダーの責任感を駆動力とすることで、自分も否が応でも研究できてしまう。
・ちょっとだけ裏話をすると、私がpixivファンボックスで結構頻繁に活動してたのは、5月期に成立したpixivファンボックス班に加入していたためで、班活動の一環として様々な実験を行っていたためである(「こういう記事を投下したら支援者増えるかな……?」)。これを、結論から先取りして言うと、
「これをやったら支援者が増える、というのは分からないが、とにかく、記事の投下頻度を増やして、ファンボックスをやっていること自体を何度も周知するのが重要」
ということが分かった。つまり、実験を繰り返しても必勝法は分からなかったが、その繰り返した実験そのものに価値があり、実際に私の支援者数は二倍になったのだ。そして、その実験を繰り返す駆動力は班活動から得られたわけで、班活動がまさに仕事に直結したと言える。
・このような感じで上手いこと活用して頂けると、とても費用対効果が高いのがマンガ新連載研究会なのだぞ、という宣伝。会員数180名、2017年度AWARD受賞サロンは伊達ではないのだ。
・あ、ファンボックスを更新しました。
今回は限定公開です(お布施してくれた人のみ読める)。まあ、どうということはない雑記なんですが。ニンジャスレイヤー翻訳チームが軽い気持ちで雑記を書いてる、という日報を読んでから、私も軽い気持ちで書いてみようと思ったのだ。ベッドの中で寝る前にちょちょいと書いた。この日記は結構まじめに書いてるからカロリーが高くてな……!
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<今後の活動予定>
【6/2】アナログゲーム会
【6/7】『ダンゲロス1969』第四話の番宣
【6/9】マンガ新連載研究会・ビジネス大交流会
【6/10】カドカワTRPG会
【6/12】太宰賞
【6/25】はじめてのダンゲロス(@高田馬場 GOTTA2CAFE)
※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)