【9/3】ディセント「シャドウ・ルーン」(4)

      2016/09/23

朝:ハムサラダ
昼:チャーシュー丼、たこやき、肉豆腐など
夜:ハンバーグ、オムライス

・今日はディセント会。いつものごとくキャンペーンの様子をお届けするよ!

<これまでのキャンペーン>

【5/28】ディセント「シャドウ・ルーン」(1)
【6/24-25】ディセント「シャドウ・ルーン」(2)
【7/30】ディセント「シャドウ・ルーン」(3)

かがみ:ディセント所有者。オーバーロード(モンスター側)担当。
レイブンさん:英雄デュリック担当。クラスは斥候。
Iさん:英雄シンドラエル担当。クラスはビーストマスター。
Tさん:英雄ローガン担当。クラスは野伏。
Nさん:英雄アヴリック担当。クラスは信仰者。

・今回のゲーム開始時の各自のスキルなど。

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かがみ(オーバーロード)の追加装備。前回から「邪悪な儀式」を追加。オーバーロードカードの回転率を上げるためのカード。モンスターグループの数だけカードを引いて、英雄プレイヤー数の数だけ手元に残せる、となっているがエラッタにより弱体化が入り、英雄プレイヤー数に関係なく2枚までしか残せなくなった。モンスターのアクションが削られる上に、得られるカードは実質+1枚なので、やや使いどころが難しい、か?

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ravenさんのデュリック。クラスは斥候(今回のゲーム終了時のステータスなので、今回のプレイ中には「戦列復帰」がない)。今回新しく得たスキルは「制止不可」。スタミナ値が常時+1になる上に、攻撃ダイスでファンブルが出た場合に、ダイスを自由に変えられるようになる。ファンブルにより計算が崩れる事態を嫌い、手堅く強化してきた。

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Iさんのシンドラエル。クラスはビーストマスター。前回手に入れた異物「幸運のダイス」を装備している。召喚した犬を敵にぶつけてもろとも殺す非道な技「影の狩人」を使う。通称「犬爆弾」。

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Tさんのローガン。クラスは野伏。移動力に特化して伸ばしている。オーバーロードカードをランダム1枚捨てさせる「危険予知」が脅威。麻痺能力を持つ武器「スリング」も危険だ。

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Nさんのアヴリック。クラスは信仰者(終了時のステータスなので、今回のゲームでは「放たれる聖光」は所持していない)。プリーストのくせにPT最大の火力を持つ。断罪のメイスが強すぎるんだ。「6ダメージ+麻痺」とか平気で叩き出してくる。

・さて、今回のシナリオは前半戦クライマックス。これまでモンスターを影で操ってきた敵ボスの正体が明らかになるのだ! なお、プレイヤー的にはもちろんバレバレだぞ。だって、敵カードの中に入ってるからね。

【#4 幕間 オーバーロードの正体】

 ザカレス男爵によれば、オーバーロードの狙いは「シャドウ・ルーン」というマジックアイテムのようだ。それは「影の室」なるダンジョンにあるという。「ルーンの確保は既にわしが動いているので、グレイゴリー男爵にはオーバーロードの特定と討伐をお願いしたい」とザカレス男爵。しかし、気を遣ったグレイゴリー男爵は、英雄たちに「ああ言ってるけどさー、君たちもザカレスの援護してやってよ」と依頼。英雄たちも「影の室」に乗り込み、ザカレスの兵を援護することになった。

どっこい、ダンジョンにはザカレスの兵などおらず、代わりにモンスターたちが! 3つの門から怪物たちがわらわら出てくるぞ。門を封鎖さえすればザカレスの部隊がきっと駆けつけてくれるはずだ……。そう考え、門を封鎖し始めた英雄たちだが、ようやく現れたザカレスは英雄たちを襲い始めた! ザカレスはなんかすごく悪いやつの復活を目論む悪いやつだったのだ!!

【英雄側の目的】

・3つのルーンロックを起動し、「赤の門」「青の門」「緑の門」を閉じる。

・ルーンロックは起動するまで、赤、青、緑のどの門を封印できるか分からない。

・3つの門をすべて封印したら英雄側の勝ち。

【オーバーロード側の目的】

・「影の鍵」をボスモンスター(赤いモンスター)もしくはザカレスが拾って出口に駆け込めば勝ち。

・出口に通じる2つの扉は「影の鍵」所持者でなければ開けない。

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・英雄側にとってもオーバーロード側にとっても最適解の分かりづらい難しいクエストで、前半戦のクライマックスを飾るにふさわしい内容。なお、今回は前後半戦ではなく、この一回こっきりで勝敗が決まる。

・英雄たちは三方に別れたルーンロックを起動しにいかねばならないが、起動に必要な判定がそれぞれ決まっている。

精神力のルーンロック → 意志力判定

体力のルーンロック → 腕力判定

狡猾さのルーンロック → 注意力or知識力

それぞれ得意なキャラが各ルーンロックに向かえば良さそうなものだが(プリーストのアヴリックが精神力のルーンロックに向かうなど)、あまりバラけるとモンスター側に各個撃破される恐れが出てくる。また、影の鍵を英雄たちは保持できないため、中央部を疎かにするとモンスターが鍵を持って出口へと走ってしまう。鍵を守りつつ、ルーンロックも起動せねばならない。

・オーバーロード側からすると手数が厳しい印象。鍵を拾うだけでも1アクション必要なので、「鍵に近づく」→「鍵を拾う」でそのターンの行動が終わってしまう。なのに、直後の英雄フェイズで鍵を持ったモンスターが殺されてしまうと、また次のモンスターが「鍵に近づく」→「鍵を拾う」をすることになり、直後に英雄に殺され……。結局1マスも動かせない……みたいな未来が見えてしまう。英雄側が鍵の守りをガッシリ固めるならそういうことになりかねない。

・間にある2つの扉の存在も厄介だ。扉を開けるのに1アクション必要なので、サクサク駆け抜けるわけにもいかない。解錠にアクションを取られていると英雄に追いつかれて殴り殺される。

・1ターン目先手(英雄フェイズ)

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・英雄側は二手に分かれ、デュリック(斥候)、アヴリック(信仰者)の火力組が北側の「精神力のルーンロック」を狙いに行く。意志力の高いキャラはアヴリックしかいないためだろう。ローガン(野伏)、シンドラエル(ビーストマスター)は南側の「体力のルーンロック」を狙う。

・殴りプリのアヴリックとデュリックが二人で殴りかかり、赤シャドウドラゴン(北側のドラゴン)に7ダメージ(!)も与えて瀕死に追い込む。そのまま倒すこともできたが、次のオーバーロードフェイズでリスポーンすることを考えて、あえて殺さなかったようだ。代わりに白シャドウドラゴンが殴られ2ダメージを受けた。

・南に向かったシンドラエルは落とし穴(オーバーロードカードの効果)を喰らい、犬の召喚に失敗。ローガンは赤インフェルノ・ハルク(南側のモンスター)をスリングで狙撃し、麻痺を与えた。かなり良い仕事をされてしまった……。

・1ターン目後手(オーバーロードフェイズ)

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はっ!

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ほっ!

・ここでオーバーロードは「溶岩バケツリレー」戦術に出た。白インフェルノ・ハルクの波動能力「吹き飛ばし」により、シンドラエルを3マス後方に投げ込んだ。赤インフェルノ・ハルクはバッドステータス「麻痺」により1アクション削られていたが、目の前に飛んできたシンドラエルをさらに「吹き飛ばし」て、後方に3マス投げ込み、溶岩に叩き落とした! 即死!!

・しかも二体のインフェルノ・ハルクの壁で、シンドラエル(死体)と北側の英雄たちを完全に分断。シンドラエルはもはや起き上がっても溶岩に叩き込まれるだけの運命……!

・(なお、溶岩の上を歩くと本当はダメージを受けるんですが、全員見逃していたので今回は適用されませんでした)

・そして北側の戦況は……

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攻撃回数を増やすカード「狂乱」などを駆使して、2体のシャドウドラゴンにより斥候のデュリックを撃破。できればアヴリックを倒したかったが、アヴリックはちょっと硬かったので……。デュリックを倒すのもギリギリだった。

・1ターン目後手終了時の様子。

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・竜人兵部隊(中央の白白赤の3体)が中央部に進み、赤竜人兵が影の鍵をゲット(移動アクションを増やすカード「突進」を使用した)。ローガン(中央部の英雄)のスリングで麻痺を受けると赤竜人兵がちっとも前に進めなくなるため、白竜人兵2体でひとまずガード。北側のアヴリックと(次で生き返るであろう)デュリックが南下して赤竜人兵を狙ってくるはずなので、白シャドウドラゴンをその間に挟んで赤竜人兵を守る布陣を敷いた。

2ターン目先手(英雄フェイズ)

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・シンドラエル(ビーストマスター)は自力復活、アヴリック(信仰者)はデュリック(斥候)を蘇生。英雄側としては鍵持ちの赤竜人兵を止めなければならない。デュリックはまずフタをしている白シャドウドラゴンを殴ったが、ギリギリ残り体力1で生き残った。ローガン(野伏)はスリングで麻痺を与えようと竜人兵を撃つも、竜人兵の地味に高い防御の前に跳ね返される。全体的に英雄のアクションは不発に終わった。

2ターン目後手(オーバーロードフェイズ)

2016-09-03 15.16

・赤竜人兵が麻痺を受けなかったのは幸いだったが、今度はオーバーロード側のダイスに災難が……。「生き返っても毎回溶岩に投げ込むだけ」状態だったシンドラエルに対して、二回「吹き飛ばし」をチャレンジするも2連続ファンブル……。なんとシンドラエルが生き残ってしまった。

・こうなると途端に状況が危険になる。北側の「精神のルーンロック」はアヴリックならば一発起動間違いなしだし、東側の「狡猾のルーンロック」は今まったく守りがおらず、ローガンが一瞬で起動できそうな位置にいる。それでシンドラエルが「体力のルーンロック」を起動すれば、あっさり逆転負けしてしまうではないか……。

・東側の「狡猾さのルーンロック」は守りようがないので捨てる! 北側の「精神力のルーンロック」はとりあえず赤ドラゴンが巨体で踏みつけておく。赤ドラゴンは一発殴られれば死ぬが、その1アクション分はなんとか稼げるはず……。

・南側の「体力のルーンロック」は白竜人兵を南下させてでも守るしかない。本当は赤竜人兵の護衛に付けたかったのだが……。赤竜人兵は単騎で出口を目指し、もはや死にかけの白ドラゴンが道を塞いで肉壁となる。

3ターン目先手(英雄フェイズ)

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・しかし、赤竜人兵がここまで出口に近づくと英雄側の尻にも火が付く。「狡猾さのルーンロック」はガラ空きだが起動するヒマがない! まずはデュリックが必殺技を駆使して死にかけの白シャドウドラゴンを撃破。よく頑張ったよ、白シャドウドラゴン!!!

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・さらに機動力特化キャラ、野伏のローガンが東側方面からめちゃくちゃ走ってきて赤竜人兵を撃破。鍵がその場に落ちてしまう。「これでターンが稼げた!」とホッとする英雄たち。「あそこから竜人兵が討たれるなんて……」と愕然とするオーバーロード。

・3ターン目先手終了時の状況。

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・北方戦線では殴りプリのアヴリックが赤ドラゴンを撃破。次のターンで「精神力のルーンロック」が起動するのがほぼ確定となった。南方戦線でもシンドラエルが赤インフェルノを倒して「体力のルーンロック」が剥き出しとなった。そして、オーバーロード側は鍵を運べる赤モンスターがいない状況。赤モンスターは増援で次フェイズ登場するが、まず鍵まで辿り着かねばならない……。

・3ターン目後手(オーバーロードフェイズ)

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・白インフェルノ・ハルクがシンドラエルの「吹き飛ばし」にまたしても失敗(狂乱を使って二回攻撃したのに!)。赤インフェルノ・ハルクが増援で出てきたがシンドラエルを吹き飛ばせる位置にいなかったため、諦めて前進。鍵を取りに行く。これでシンドラエルが「体力のルーンロック」を起動するのはほぼ確実に……。

・北方では赤シャドウドラゴンがアヴリック(信仰者)を殴りつつ、通路を封鎖。ルーンを諦めアヴリックを孤立させる。

・4ターン目先手(英雄フェイズ)

・北方のアヴリック(信仰者)が「精神のルーンロック」を起動。すると、その時にザカレス男爵が増援で登場し、不意に動き出した!(そういえばそういうシナリオでしたね)

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・ザカレスが不意に現れ、特殊能力「権力」によりシンドラエルを操作。溶岩に飛び込ませてキル! その後、英雄フェイズが再開され、シンドラエルは立ち直ったが、このターンは行動できず。「体力のルーンロック」は起動されず……!

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・4ターン目先手終了時の様子。北方のアヴリックは動きを封じられ、南方のシンドラエルはザカレスと白インフェルノ・ハルクに睨まれている。ただし、オーバーロード側も西側で出口を守る英雄二人を排除せねばならない。

4ターン目後手(オーバーロードフェイズ)

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オーバーロード側が攻勢に出る。「狂乱」を使い攻撃回数を増やしてから、赤インフェルノ・ハルクの特殊能力「チャージ」(手番開始時に隣接していない相手に大ダメージ)を使い、まずデュリック(斥候)を撃破。

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次に白竜人兵が二体がかりでローガン(野伏)を撃破。さらに北方戦線では二体のシャドウドラゴンがアヴリック(信仰者)を撃破していた。シンドラエル(ビーストマスター)だけは強運で生き残ったが……。

・ここで大勢が決し、5ターン目後手で英雄側がサレンダー。オーバーロードの勝利となった。そのままやっていたら6ターン目後手で勝利していた流れ。

・今回の入手アイテムはこちら。

2016-09-04 12.37.18

ザカレス専用アイテム……。弱くはない……と思うのだが、次に使えるのはいつになることやら。ヘタしたら最終戦闘まで使う機会がないかも……。

・今回はオーバーロードカードが大活躍だった。邪悪な儀式もやっぱり使ったら使ったでちゃんと強いような気がした。カードを使って英雄を殺しきれたら殺人ボーナスでまたカードが引けるので、やっぱりガンガン使いまくってバンバン引いていくスタイルが正解だなあ。

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