【10/22】「道化してるぜ!」見た

   

朝:カレーおじや
昼:ホットドッグ、サラダ
夜:酒

・たらたらとお仕事をして、夕方からフットサルへ。

・分かっていたことではあるが、経験者と私の最大の差はトラップだと思う。せっかく良いところに走り込んで良いパスをもらってもトラップに手こずっている間にディフェンスに囲まれてしまい、チャンスを全く活かせない。今日に至っては山なりのパスを胸でトラップしたはいいが、その衝撃に負けてそのまま後ろにひっくり返ってしまった。ダメダメだ。

・フットサル後の飲み会でeznokkaさんからCDを頂きました。

 早速聴きたい……ところなんだけど、まずはリッピングしてPCにぶち込まなきゃな。今使ってるVAIOZさん(ノートPC)にはCDを入れるところがないのだ。もうCDって音楽を聴く上で手軽なメディアでは全然なくなっちまったな……。

・今日の日記自体はこのくらいなので最近見たテレビとか映画について書いていこう。

・アメリカお宝鑑定団 ポーン・スターズ S10 『#182 激レア!野球選手ジョー・ジャクソンのサイン本』(ヒストリーチャンネル)


(動画はヒストリーチャンネルのCM)

 今回は凄かった。文字の書けなかった名野球選手、ジョー・ジャクソンのサイン本が持ち込まれて、経営者のハゲオヤジ(リック)が買い取ったのだけど……

・これ、商才に溢れた鷹の目を持つ商人であるリックが大負けした話なのよね。いつもポーンスターズを見ている人なら「あのリックがそんな大損を……?」と思うだろうけど、そう、あのリックでさえ、うっかりやっちゃうことがあるんだね。

・いつもは専門家を読んで鑑定してもらってから商談に入るんだけど、思わぬお宝がやってきたことで「専門家を呼んだ末に、やっぱ売らない、なんて展開になったら嫌だから賭けに出る」って言って13000ドルで購入。もちろん共同経営者の親父や息子からはボロクソに言われて(父親「親の顔が見てみたい」息子「親父はいつも俺にはちゃんと専門家を呼べって言うのに、自分は例外だと思ってやがる」)、改めて専門家のところに持っていったら、「本物なら10万ドルの値打ちがあるけど…………ちょ、ちょっと怪しいような……いや、個人的な意見だから、スポーツ専門の鑑定家に鑑定してもらった方がいいんじゃない?」みたいなことを言われてションボリ。専門家も「13000ドル出して買ったものを偽物だなんてハッキリ言えなかったけど、あれはたぶん偽物」みたいなことを言ってて、実際、さらに厳密に調査してもらったところバッチリ偽物。家族から改めてボロクソに言われて終了という妙なカタルシスのあるエピソードだった。

・あのリックでさえも! あれだけの場数を踏んできたリックでさえも! 目の前の儲け話に飛びつくと大火傷する!! われわれは肝に銘じるべきではなかろうか。

・「キューバ・アメ車天国」(ディスカバリーチャンネル)

 この番組の面白さを言語化するのは難しい。そもそも私は車にほとんど興味がないし、「最近のディスカバリーチャンネルは旧車のレストア番組ばっかりだ!」と不満を抱いてるくらいなのだが、たまたま見かけたこの番組は凄まじかった。

・キューバの整備士がアメ車をレストアするだけの番組なのだが、同類の番組と圧倒的に違うのは、とにかくキューバが貧しくて部品も工具もロクにないことだ。ロクにないのに何とかしてレストアしようとする。その精神性があちらでは当たり前になっている。部品と工具が十分に揃った状態でプロが業前を見せつける……というプロフェッショナル番組ではなくて、欠如しまくってる中で、コネ……というか人間同士の繋がりと、泥臭い工夫で何とかしてみよう、という、エスタブリッシュメントとは掛け離れた「プロの技」を見せつけられる番組なのだ。

・レストアとは関係ないけれど、上の状況を分かりやすく具体化してるエピソードを紹介しよう。「今日は車を洗車します」と若者。道路脇の水たまりの中に車を突っ込むと、水たまりの水を手ですくっては車になすりつける。「キューバには洗車機はもちろんホースだってないからね!」

・私が見た回だと、職人たちが必死こいてレストアしているのだが、職人が友達に頼んでいたエンジンがいつになっても来ない。職人はどんどん苛立ちを募らせていく。番組の終了時間もどんどん近付く。「えっ、どういうオチを付けるんだろう」と思ってたら、終了時間間際になって友達から電話が。「ごめーん、他の人に売っちゃったよ~」「ハァ!?」 職人ブチ切れ! ひとしきりブチ切れた後、レストアチーム全員座り込んで茫然自失。「もうダメだ、間に合わない」「絶望だ……」 エッ、これ本当にどうやってオチを付けるんだ、と思って見ていたら、座り込んで茫然自失しているレストアチームを1分くらい映した後、さも当然のようにエンドクレジットが被さって、最後まで立ち上がることなくフェイドアウトしていった……。

・本人たちには悪いがめちゃくちゃ笑った。何のフォローもないドキュメンタリー! リアル!!!

・そんでもって映画。「道化してるぜ!」

 すごい邦題だ。やりたい放題だ。

 やる気のないクソみたいなピエロが、クソガキどもの誕生日パーティーに出張ピエロに行くが、クソガキどもがクソのようなイタズラを仕掛けてきて、結果、クソッタレな死に方をする。6年後、墓場から生き返ったピエロがかつてのクソガキどもを殺戮しに誕生日パーティーに乗り込んでいく。

 かなり面白い映画だったのだけど、この作品の面白さも言語化しづらい。「子供の頃に犯した重大な過ちを青年になっても引きずり続ける主人公」というのはホラー映画の一つの類型ではある。しかし、この作品では、被害者であるピエロがそもそもクソで、クソガキたちの多くは6年後クソ青年とかオカマとかになってて、その筋書きから想起される「心の奥底の闇」「人を殺した罪悪感」みたいな感じが全然ないのだ。

・いや、全然ないと言えばウソになって、主人公には一応あるんだけど、作品全体の雰囲気として、そこは物凄く軽く扱われている。主人公もピエロがトラウマになって恐れてはいるんだけど、いざ目の前に復活したピエロが現れたら、躊躇わず刃物を手にとって襲い掛かるし、一番恐れているのに一番好戦的だ。

・最後は「かつてピエロを死に追いやったいたずら」と同じことをやって復活したピエロを倒すし、作品全体の基調として「昔悪いことをした」という感覚がすげー希薄なんだよな。ピエロが本来クソなことも拍車をかけている。しかし、そのピエロの本来のクソさも、異常殺人者だったとかそういうクリティカルなクソさでは全然なくて、ピエロなんだけど異様にやる気がないとか、右手でケータイを使いつつ左手でタバコを吹かし足で車を運転するとか、そういうクソさなんだよね。リアルでありそうなダメ、クソっぷり。

・不思議なのは、そんな普通レベルのクソを過って殺したのに、この作品がその殺人の罪悪感を全然強調していない。それなのに、見ていて、「それでいい」という感覚になってしまうところ。普通ならピエロの方を可哀想に思って感情移入してしまいそうなものなのに、全然そんなこと思わなかった。ホントになんでだろ。

・異常殺人者とかのレベルのクソだと、むしろ異常殺人者であることに理由が必要になって、その理由付けに視聴者が感情移入しちゃうけど、ああいう普通レベルのクソだと特に同情すべき理由も必要ないから、本格的にどこにも共感する必要がないからだろうか。それに冒頭から女をバックで突いてるし、なんかその時点であんまり同情したくないよな。

・一点、スゲー面白かった箇所があって、墓場に逃げ込む主人公をピエロが追いかけるシーン。主人公たちは普通に自転車で逃げるんだけど、ピエロは電線を綱渡りして追いかけるのね。「おっ、曲芸! 確かにピエロっぽい!!」「いい演出だな!」と一瞬思ったんだけど、これがどうも劇中でも普通に綱渡りをしていることになっていて、綱渡りだから当然遅くて追いつけないし、落っこちそうにもなるという。「映像的演出じゃねーのかよ!」「じゃ何やってんだよ、それ!」っていう。

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祝・架神恭介先生ご結婚!ダンゲロス新アイテム誕生をWでお祝いしたい!

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 漫画版『戦闘破壊学園ダンゲロス』作画の横田卓馬先生の描き下ろしイラストが追加されることが決定いたしました!

 ご存知の通り、横田先生は現在、週刊少年ジャンプ誌上で『背すじをピン!と』を絶賛連載中の週刊連載作家であり、この申し出を受けたとき、「一体いつそんな時間があるんだ…?…あ、封入するペーパーみたいな…?」と訝しんでおりましたところ、

「ペーパー…?そんなヌルいことをこの私がするとでも…?きちんと描き下ろしたイラストで、支援者の皆さんを喜ばせないと意味がないでしょう…!」

 という変身前のフリーザ様のごとき余裕と熱いサービス精神とを見せ付けられました。どうなってんだ一体。

 と、いうわけで、横田先生これからイラスト描くらしいので(マジで)内容は未定!ですが、クラウドファンディング支援者さま限定で、グッズと一緒に描き下ろしイラストが届くことになりました!書いていてちょっと本当に意味が分かりませんが、支援者の皆さまへのご恩返しと思っていただければ幸いです。

 リターン品のアイテムに横田先生のイラストが追加されることになりました! まだどういう形でアイテム化されるのか分からないんですが(ポストカード?)、しかもカラーで描いて頂ける(予定)ということで、なんかすごいぜ。ありがとうございます! というわけで、11/9に渋谷でイベントがあるので来てね。ロケット紹介さん(デビューおめでとうございます!)も登壇するよ。

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