【3/21-22】ライフワークバランスを考えたい

   

【3/21】

朝:忘れた
昼:フルーツ
夜:アフガニスタン料理、酒

・夜に某社との打ち合わせ。今回は担当が二人で、編集さんと副編集長さん。で、先に編集さんとメシを食いながら内容に関して真面目に打ち合わせをしていたのだが、遅れてきた副編集長さんの様子がおかしくて、妙にテンションが高い。

「かがみせんせー! ***やりましょうよー!!!」
「えっ!!」
「でもって、***が***になるんですよー!! ぎゃははははー!」
「えっ、えっ……」

 伏せ字ばっかりで何が何だか分からないと思うのだが、仕事の内容に関する話である。

「えっ、ちょっと待って下さい。あの……さすがにそれは……もう少し企画意図に立ち返った方が……」
「え? そうですか?? だって***したら面白くないですかー!? ぎゃはははー!」
「いや……ちょっと……それはやりすぎかと……」

 えっ……お、おかしくない?? 

・普通、立場、逆じゃない?? 普通は私みたいな作家側が「面白いからやろうぜ!」って無茶言うのを、編集側が「いやあ、大変素晴らしいアイデアだと思うのですが、うちの読者には少しレベルが高すぎるので多少抑えて頂いて……」とか口八丁手八丁で作家を丸め込むのが編集の仕事なんじゃないの……。なんで私が心配してんの……。なんで私がバランス取ってんの……。

・いや、これはもしかするとアレか。私みたいな作家を巧みに操縦する手管なのか? むしろ作家側が心配になるくらいブッ飛んだことを言うことで、作家に自発的にバランスを取らせるという……。や、そんなことないか。

「いやー! 前から思ってたんですけど!! 筑摩に明らかに頭のおかしい編集がいますよね!! その人がかがみ先生に吹き込んでイカレたものを色々作らせてるんでしょ!」

 待って! あなたの方がだいぶおかしいよ!!! 伊藤さんああ見えて意外と、まと………………も……とも言い難いか……。
 
 
【3/22】

朝:納豆スパゲティ
昼:中華麺定食
夜:フルーツ

・午前中に東京ネームタンクの撮影をちょっと手伝ってから、お昼を食べて、ごとう先生と打ち合わせをした。

・夜はダンゲロスボードゲームのテストプレイ。今は拡張ルールのテストをしていて、前にも書いたかもしれないが、ベーシックルールに人狼的なシステムを組み込むという代物だ。

・これがねえ、思った以上に面白くなってて……。なんかビックリですよ。「うーん……?? こんなもんか??」って感じで、とりあえずで作ったルールが、実際にテストしてみたら、「あ、だいたいこれでいいんじゃん?」ってなっているという。テストを重ねながら調整していこうと思ってたのに、最初に適当に作ったもので9割方問題ないという……。天才か……。自分の才能がこわい……。

・この拡張ルール、どうしてもベーシックルールに比べると複雑性が増してしまうんだけど、順応さえできればすごく面白いな。

・ベーシックルールの弱点(?)だった「良くも悪くも負けてもあんまり悔しくない」が、だいぶ改善された気がする。口先三寸でみんなを一生懸命丸め込む要素が増えたことで、プレイヤースキルの比重が高まったからだろう。勝ちを確信した瞬間にガッツポーズをして「うおおおお、やったああああ! 勝ったああああ!!!!!」と快哉を叫んでしまったくらいだ。いわゆるフィエロというやつである。

・ちなみに勝ちを確信したのは私の誤解だった。その後の結果は推して知るべし。

 *

・次回のオンライン座談会のお知らせです!

【3/31 13時スタート】第五回オンライン座談会【ブロガー生存マニュアル】

 次回はイケダハヤトさんをゲストにお迎えして、セルフブランディングやライフワークバランスのお話などをお聞きします。特に私はライフワークバランスの話を聞きたいんだ。というのは、どう考えてもおかしいんだ。なんで毎日こんなに働いてるんだ。絶対おかしいよ。私は連載が終わったら一日の就労時間を四時間以内にするはずだったんだ。こんなのってないよ。イケハヤさん、私を導いてくれ……!

・あと、トークメーカーでのダンゲロスSSの管理をぺんさんに委ねました。

ダンゲロスSS日程管理会場

 私や至道先生がやると、様々な作業の関係上、どうしてもフットワークが重くなってしまうので……。ぺんさん頼んだぞ! みんなも協力したってねー。直近では今週土曜の夜にダンゲロスSSが行われる模様! 参加者もまだまだ募集中だ!!

・そして、ダンゲロスSS参加者である滝口さんがこんな作品を作り始めたぞ。

勝ち抜け! 執筆闘技・ダンゲロスSS!

「ダンゲロスSSは小説家になる練習になるぞ! たぶん」というテーマから出発した啓発文章だ!

・「ダンゲロスSSは小説執筆の練習になる」という点は一度精査してみたい気がするんだよなー。実績としてはダンゲロスSSのプレイヤーたちが幾人も書籍化しているので、「効果がある」と言いたい気がするが、その因果関係は未だ不明なままなのだ。「そもそも書籍化するくらいのポテンシャルのある人達が参戦しているのでは?」という気がしないでもない。

・こないだes(江藤俊司)とも話してたんだけど、es的には「答え合わせができる」点が良いと言ってたな。同じ条件下で相手と戦うわけだから、負けたら負けたで「こうすれば良かったのか」的なアンサーを得られるという。

・仮にダンゲロスSSが小説家になるために必要なスキルを効率的に鍛えられるのだとすれば、そして、それを実証できれば、カリキュラムの一つに加えて実践的な小説練習メソッドとして提供できそうな気もするのだが、これは何となくのビジョンしかなく実践可能かどうかは全く定かではない。

 *

・あ、そういえば……。

 これ。ツイッターで訊かれたので一応こちらにも転載しておきます。くそのように忙しいのと、あと、二作の連載経験を経て、私の技量が大幅に上がって商品価値が増大したので値上げしました。ただ、これは小説だと、完成作品があるなら一通り読んでから向き合うので、これでもすごく安いと思います。場所は新宿か東中野か中野になります。依頼はこちらからどうぞ(cagami★zk.velvet.jp ★を@にしてね)。

・「えー、打ち切り作家のくせに値上げー? なにそれー? 信じらんないー」と思う人はオファーしないで良いです。私の商品価値は著しく増大した。

・あと、第四回座談会を読んでくれた方は「完成原稿を作らないと相談に乗ってもらえないのかな……」と思うかもしれないけど、私は別にそんなことないので大丈夫ですよ。「こういうアイデアがあるんですけど、実用書として出版するにはどうすればいいですか」みたいな相談もウェルカムです。むしろそういうのが、一番適切な助言ができるかもしれない。

・「うー、やっぱり高いー、カネないー」という人は、何らかの手練手管を用いて私と知り合いになって仲良くなって下さい。友達ならロハでやります。ぺんさんのやつも絶対読むしアドバイスするからちょっと待ってろよ!

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