【3/9】ララランドみたよ
朝:トマトとソーセージのスープスパ
昼:焼肉食べ放題
夜:焼肉丼、サラダ、わかめスープ
・朝方ちょっとだけ仕事をしてからモトさんとボルダリングへ。
・最近、根を詰めすぎているせいかケツの状態が悪く、梨状筋症候群が再発気味なのだが、以前の日記に書いたとおり、ボルダリングをした後は、大体次の日の夕方くらいまで調子が良い。おそらくケツの奥の方の筋肉が使われることで、うまいことほぐされたりして、なんかイイ感じになっているのだろう。
・理屈上は毎日ボルダリングをすれば毎日ケツがほぐされて梨状筋症候群をほぼ克服できるんじゃないかという気がするが、さすがにそんな時間も体力もない。しかし、週一でも週二でもやってればケツの奥の筋肉が強化されて、きっと良くなるんじゃないかと期待したい。
・ちなみに今日も、未到達だったコースを一つクリアしたぞ! ほんのちょっとした工夫や閃き、発明で、ぜんぜん手も足もでなかったコースがサクッとクリアできたりする。
・なお私は上に書いたとおり、健康維持と筋力増進のためにボルダリングをやっているので、怪我なんぞしようものなら元も子もないので、かなりビビり気味のプレイングをしている。クリア直前まで行きながら、「ミスったら怪我をする可能性が僅かにあるので諦めて降ります」みたいなことをやってる。
・斜面の角度的には実は90度を超えているやつの方が怖くない。70度くらいのやつは見た目には楽そうなんだけど(実際筋力的には楽なんだけど)、足を滑らしてずり落ちたりしたら、突起に顔面を連続ヒットして血まみれになりそうで怖くて嫌だ。90度を超えてるやつはミスってもそのままマットに落ちるだけなので突起への接触確率が低く、見た目のハードさに比べて危険度は低い…………と思う。
・その後、焼肉食べ放題へ。ボルダリングをした後に肉をたらふく食うという、もはやおなじみの野蛮人スタイルである。
・それからサイゼリアでコーヒーを飲んでたら、モトさんが「もっかいララランド観に行こうかな~」と悩んでたので、せっかくだと思って私も行くことにした。最近は忙しさを言い訳にしてインプット作業を疎かにしすぎなので、こういう機会には積極的に乗っていかねばならないと思ったのだ。
・以下感想。ネタバレあり。セブをセズと誤記してるけどスルーしてください!
ララランド見ました! キースがすげえいいやつで、おじさん感動しちゃったよ…。セズのラブロマンスはビターエンドに終わったけれど、彼は十分に幸せだったと思う。彼にはキースという得難い友がいたのだから…。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
キースはなんかサボローみたいなやつなんだよね。その人の人生を狂わせるけど、得難い別のものを与えてくれる。セズは基本的に夢追い人のクソヤローで、控えめに言っても社会不適合者なんだけど、そんな彼の才能を惜しんでキースは偏屈者のセズをバンドに誘いサクセスさせるのだ。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
劇中ではキースは「セズを夢から逸脱させる」立ち位置として描かれてるけど、セズを迎えたキースのバンドのパフォーマンスは非常にハイクオリティで、たとえ夢とは違っていても、傑出した才能には収まるべき席があるのだという希望を示してくれる。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
セズは自分の才能で自分のやりたいことはできなかったけど、その才能を求める友人の期待に応えられたし、多くの人を自分の才能で楽しませることができた。これもまた才能の一つの昇華だ。彼の才能に期待し、彼に声を掛けた時点でキースは得難い友人と言える。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
その結果として彼女とケンカして別れることになったのは、ひとえにセズの社会不適合によるものであって、キースのせいではない。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
とにかくキースのバンドがハイレベルだったのがデカイな。あれで愚にもつかない商業音楽に堕してれば「セズの人生は狂わされた」って感じだったけど、いかんせんハイエンドな商業音楽なので、あれはあれで全然アリだし、セズの才能も活きまくってた。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
終盤で「強くてニューゲーム」を始めた時は、「歌と踊りのパワーで歴史を捻じ曲げて無理矢理ハッピーエンドにする気か!? 何たる力技!! だが、めちゃくちゃイイ! 観客の八割はブーイングだろうけど俺は断固支持するぞ!!」と思ったけど、そんなことは普通になかった。#ララランド
— 架神恭介(『こころオブ・ザ・デッド』) (@cagamiincage) 2017年3月9日
その他のことはまた別媒体で書こうと思うので、最後の件だけ。
・これさあ、「強くてニューゲーム」が始まった時はびっくりしたんだよね。「ピアノメロディー」の導入で過去回想に突入して、そこから過去回想をすべて成功パターンに塗り替えていって歴史を改変していくやつ。まあ結局は、それは二人がピアノのメロディに触発されて見た一瞬の夢幻に過ぎなかったわけだけど、この夢幻がそのままトゥルーエンドになってても良かった気はするんだよね。いや、もちろんそんなの無茶苦茶な話で、これまでの紆余曲折を盛大にちゃぶ台返しするし、話の理屈は何も繋がってないし、超常現象だし時空も歪んでるんだけど、それだけ無茶苦茶だからこそ論理を超えて現出するパワーがあるわけで。そして、この映画はミュージカルなのでその無茶苦茶を押し通すだけのパワーが歌と踊りにはあるんだよね。だから、ギリギリで押し通せたような気がしないでもない。少なくとも私は、こっちのエンディングの方だったら、もっと遥かにこの映画を評価していたと思う。
・といっても、じゃあ本来のエンドが良くないかというと、そんなことはもちろん全然なくて、ビターエンドとして非常に高品質だったとは思う。思うんだけど、しかしまあ、あの「何もかも無茶苦茶にしてでもハッピーエンド」のパワーには勝てなかったかな、と。ただ、そっちを選んだら観客の評価はどうなったかというと、これまた全然分からない。半数以上の客は怒り出しそうな気もする。だって無茶苦茶だからな。本来のエンドの方は「ありえたハッピーエンド」の夢だけを見せて、ビターエンドで終わっていて、これはきちんと理屈が通るし、情緒面も満足させるし、十分に素晴らしいエンドではある。だけど、それは優等生の回答的な素晴らしさであって、一線を超えた超論理的・破壊的な感動には及ばないんだよな。
・たぶん私は別媒体でこの映画のレビューを書くにあたって、「キースがすげえいいヤツだった」という論調のものを書くことになると思うんだけど(この日記を書き終えた後に書く予定)、もしも「あの夢幻をトゥルーエンドにしていたら」私はキースのことなどそっちのけにして、そのラストに関して熱烈な長文を書いて、たぶん向こう10年くらい「すごい映画」として本作に言及し続けたと思う。『貞子vs伽椰子』のラストに匹敵するくらいの感動を覚えてたと思うんだ。
・…………思うのだけど、でもまあ、実際問題、現状のが正解なんだろうなぁ。だって無茶苦茶だもんなあ。どう考えても観客の八割は怒るよな。時空が捻じ曲がっちゃうもん。今まで積み重ねてきた全てがグチャグチャに破壊されて、「これまで見てきた二時間はなんだったの?」ってなるもんな。でも、「これまで見てきた二時間がなんだったのかは全く分からんがとにかくスゲエ幸せだから万事オッケー!」になった可能性もある気がするんだよなあぁ~~。それはひとえに音楽と踊りの力であって、圧倒的な演出力には人々の理性と論理を蹂躙して有無を言わせぬ多幸感で人の心を征服する力があると思うんだ。いけたんじゃねえかなぁ。いや、どうなんだろうなあぁ~~。
・とまあ、映画一本見るだけで、このくらい私のイマジネーションは刺激されるので、やっぱりインプットはバリバリやるべきだ。やらねば死ぬ。クリエイターとして死ぬ。モトさんありがとう。私の目の前でララランドを観に行こうか迷ってくれてありがとう。
・おうちに帰って妻に「今日はモトさんとボルダリングして、モトさんと焼肉食って、モトさんとララランド見てきた」と言ったら、「デートじゃないですか!!!!!」と言われた。……うおっ、確かに。やばい。油断してるとまた女体化されてナマモノを書かれる。
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・16日より第四回オンライン座談会が行われます!
3掲『小説新人賞の受賞はホントに簡単!』ってオンライン座談会をします。日時3月16日(木)22時-3月21日(火)23時。時間内ならいつでもアクセスOK、質問歓迎。鈴木輝一郎 架神恭介 泉和良 至道流星の各氏詳細は> https://t.co/R3qbvKtuJZ
— 鈴木輝一郎 (@kiichiros) 2017年3月9日
【3/16開始】第四回オンライン座談会【小説新人賞の受賞はホントに簡単!】
いやあぁ~~。簡単じゃねえと思うけどなぁ~~。いやまあ、私は一発で簡単に取りましたけどね、エヘヘ。まあ、詳しいことは鈴木輝一郎先生にお尋ねしようじゃありませんか! 第四回オンライン座談会に乞うご期待!! 「★作品をお気に入りに登録」をポチッとよろしく!