【1/30】劇画とシリアスギャグの親和性

   

昼:カツカレー
夜:徳島ラーメン、米

・今日はオフ。日記を書いて、部屋の掃除をして、午後からはお休み。

・まずウォーキングを兼ねて100円ショップにお風呂掃除グッズを買いに行った。それから先日食い損ねたカツカレーで朝食にすべく、スーパーでトンカツなどを購入。

・スーパーのお惣菜コーナーのトンカツが300円でしょう。で、レトルトのカレーが100円でしょう。

・おうちで食ってもカツカレーって400円もすんのな。クッソ高ェ。

・いや、もちろんカツを家で揚げたり、カレーを家で作ったりすればコストダウンはできるのだけど、「ちょっとカツカレー食いたいぜ」と思った時にかかるコストが400円。高い。

・なおココイチだと753円。

・大体、昔から思ってるんだけどカレーもトンカツもそれぞれが主役級でメインを張れる力を持っているんだよな。その主役級二人を組み合わせたら二倍美味しいかと言えばそんなこともなくて、せいぜい1.1倍か、下手をすれば1.0倍で、美味しさは変わらないけれど、満足度の質が変わるだけと言いますか、とにかくカツカレーって本当に贅沢な食い物ですよね。

・バットマンとスーパーマンが同じ映画に出てもダークナイトの2倍面白くなったりはしないと言いますか。いやなんかこれ詭弁っぽいな。

・そういうわけで、今日はオフなので色々と消費しました。まず、薩摩義士伝。ここで無料で読めるんだけど、前から読もう読もうと思ってたのに、モタモタしてたら2~4話が読めなくなっちゃってて悲しみしかない。

・冒頭のひえもんとりからしてメチャクチャ面白くて、薩摩武士が2チームに分かれて死罪人の肝を取り合うという野蛮この上ない武道鍛錬法をやってるんだけど、これが大真面目にやってるのに、明らかに描写が途中からアメフトかラグビーになってて、死罪人の首なし下半身なしの胴体を胸に抱いて走ったり、それ目掛けてタックルしたり、パスしたりしてて。「あっ、これ、アメフトで見たことある!」みたいな。劇画って不思議な世界で、あの絵柄でしばしばシリアスギャグをやるんだよな。

・このセンス、山口貴由先生にも通じてると思うんだけど、何なんだろうな、劇画全般の話ってわけじゃなくて、劇画の中に一部でそういうストリームがあったりしたんだろうか。

・一つには絵がリアルだと必然的にシリアスギャグになりやすいってのはある気がする。

・で、似た方向でこれを読んだ。『極悪美女軍団卍』。

 この一連のツイートを見て読んでしまったのだ。なんか懐かしいですね、こういうノリ。BLACK徒然草のノリ……。というか、このヒライヌスさんって、もしかして赤兜のヒライさん……??

・話を戻しますと、この漫画、モヒカン漫画としてもかなり高クオリティでしてね。

 ゴールラインを引くためだけに女の頭をボトルで殴るという、人材の無駄すぎる消費観念が完全にモヒカンのそれである。

・ちなみにこの殴ってるやつが白人暴走族のリーダーで、「外交官特権を持っているから検挙できない」らしいんだけど、こんな外交官がいてたまるか。

・極悪美女軍団卍はKindleUnlimited対象なので、アンリミ加入者の方は読んでみるといいよ! てか、アンリミ結構便利ですね……。面白い作品、色々ある……。

・アンリミ対象作品としては、こちらも良くてですね。

 一巻完結の漫画で、作者の野村亮馬先生はプロ作家。どういう経緯でKindleで自分で出すことになったのか分からないけど商業レベルと全く遜色のないクオリティ。魔法と科学が拮抗している世界で対立する二国間の戦いの話なんだけど、ほとんどは諜報戦・情報戦で占められている。スパイがテレキネシスとか使ったりするんだけど、たぶんイメージしてるようなのでは全然なくて、ものすごく地味な形でテレキネシスが活躍する。

・で、表紙の下の方にタコみたいな絵があるじゃないですか。そう、タコみたいな絵があるんですよ。もうこの時点で何が言いたいのか分かると思うんですが、そういう作品でもあるんですよ。

・科学と魔法の観念も面白くて、蒸気機関とかは火神の召喚魔法を継続的に失敗させて、その失敗過程で生じるエネルギーを使って動かしているとか。

・というわけで、アンリミは面白いの色々あるんだよね。探せばまだまだあると思う。八田さんのアオシマ書店はこういうのをガンガン発掘してバリバリ紹介していければPVもどんどん稼げるんじゃないかと思うけど、んじゃ誰が記事にして紹介すんのかってなると、やっぱり私とかになるわけで、んじゃ私に時間があるのかっつーと、ねーんだな、これが!

・作者の名前もタイトルも全く知らない私がこの作品を手に取ったのは(実際はアンリミの読書対象に選んだのは)、たまたまAmazonのサイトでこれがオススメとして表示されたのと、後はやっぱり表紙の「プロっぽさ」だよな。アンリミの無料作品は「個人制作の半アマチュア的作品」というニュアンスが付きまとうから、表紙が「きちんとプロっぽい」とそれだけで「タダで読めることにお得感」が出るのだと思う。というわけで、KDPをしようと思う人は「プロっぽい」表紙をした方が良いかもしれない。

・これもまあ旧態依然な話と言いますか、せっかく電子なわけだから、店頭に置くことを前提とした表紙フォーマットをなぞるなんてのは馬鹿らしい、もっと電子ならではの表紙の見せ方をしたい……と思う気持ちはあれど、やっぱり現状は「プロっぽい表紙」「製品っぽい表紙」の方が売れちまうんじゃねーかという感覚ですね、個人的には。データで実証されたものではないから、正確なところは分かりませんが。

・あとペルソナ5も進めました! 

 明智くんはてっきり獅童さんを倒した後に、次のボス敵として出てくるものと思ってたけど、意外とあっさり道中で片付いてしまった……。

・しかも明智くん、自分を暴走状態にして攻撃力アップ防御力ダウン状態で挑んでくるんだけど、スポットハイライトを受けた主人公をネガティブパイルとかで思い切り殴っては物理反射で大ダメージ受けて勝手に自滅してやがりまして、やっぱり戦いってのには冷静さが必要なんですな、頭に血が上ったヤツは勝てないんですな、という感じ。放課後ウィザード倶楽部でモヒカン社長もそう言っていた。

・東京少年D団も少し読んだよ!

 江戸川乱歩の原作を読んだ人って実際どのくらいいるんですかね。今読んだらアレはびっくりするほどトンチキな話で、怪人二十面相と小林少年の知能戦とか「何を遊んでるんだ、こいつらは……」みたいな感じなんですね。初めて読んだ後の感想は「怪人二十面相は怪盗行為にかこつけて、実際は子どもたちと遊びたいだけなんだな」であった。そういうトンチキぶりが、ほんやくチームのいつものノリで描かれていて、ひどさが二乗されており本当にひどい。

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・ダンゲロスボードゲームのおはなし。昨日の日記で書き忘れたけど、

ストレッチゴールの先生が最終決定しました

 こちらの記事をアップしました! 最後のお二人は目黒三吉先生、久正人先生です!

・あと、昨日のマンガ新連載研究会に動画参加されていた方から、コメントを頂いたので転載させてもらいます。いかんせんクローズドな集まりで、何をやってるのかも具体的に書けないもんだから、宣伝に困っちゃうんですよね!! 本当にありがとうございます!!!

架神さんの分析目当てでネットで参加したのですが面白かったです
漫画描いたことなく、分析目当てだったので、勉強会の中でネームを描いてみようってなった時は
「まじかよ。棒人間しか無理だぞ。しかもネームタンクの受講生多そうだから、皆絵が上手い」
ってびびってたんですけど、絵が下手でも皆優しかったんで助かりました

動画参加なんで、正直2000円高くね?と思っていたんですけど
ネームとか描く人なら、余裕で元とれると思いました。
ただの漫画好きとしても、書店員の人のお話で余裕で元とれたと思いました。
この話、プロでも役にたちますよね

強いて不満をあげるなら架神さん、ごとうさんのお話をもっとがっつり聞きたかったです。
架神さん、ごとうさんの講義でなく、皆でつくる研究会って性質上しかたないものと思っていますが。
でも、延長もしてくれて、食い足りない感じはしません!ボリュームたっぷり!

次回も楽しみにしてます

 マンガ新連載研究会も新規会員、鋭意募集中です。「2000円は安い」と思われるような内容にしていきたい……!

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