来週はちょっくら関西に取材旅行に行きますので、ジャンプ感想が遅くなるかもしれません。ならないかもしれません。
ブリーチ
ザコがたくさん出てきたので、ここぞとばかりに張り切る恋次&チャドが面白かったです。ルキアや恋次の参戦はそれでもまだともかく、とにかくチャドの参戦が飛びぬけて面白かった。チャドはすごいなあ。何をやっても面白い。
一護チーム(一護、ルキア、かませx2)と葬討部隊の戦いは実際のところ織姫vsウルキオラさんのOSR対決の様相を見せました。ウルキオラさんもなかなか善戦しましたが、しかし、元祖OSRブースターである織姫にはとても敵いません。そりゃあ前後編に分けてあれだけのOSRを供給されればチャドだって活躍しますよ!
***
あと、今週のルドボーンさんは全般的にOSRが高かった気がします。
「黒崎一護殿とお見受けする」
「貴方の御命を頂きに上がりました」
「この程度の不確定要素で取り乱すな」
等々、一流戦士並のOSRを漂わせています。流石は隊長レベルです。これでは……
「てめえらみたいなのに構ってるヒマ無えんだよ」
等といってナメてかかった一護が劣勢に追い込まれたのも致し方ありません。ルドボーンさんは仮面のせいでOSR制限が掛かっているけれど、仮面が割れて中からイケメンが出てくれば、かなりイイ線いけるんじゃないかな。織姫のブーストがなくなれば、少なくともチャドくらいは圧勝できそうな。
ナルト
・フカサク「分からん」
おそらく全国の読者が同時にズッコケたであろう今週のナルト。やっぱり暗号は伝わってませんでした。
自来也先生は著作の脳内全文検索をかけてる余力があれば、もうちょっと具体的なテキストを遺すべきだったと思うな。字が汚かったせいで暗号が無駄に難解になり、さらに解けてもなお内容が不鮮明って、自来也先生、あなたホントに情報伝える気あったんですか? エロ本の脳内全文検索に回すリソースがあるなら、もっと別のところに使った方が良かったんじゃ……(´・ω・`)
・フカサク「死んでも生き返るような奴じゃ…。憶測だけでは何とも言えんし」
これってたぶん謎は解けないままペイン戦に突入して、それで戦いの中でナルトかシカマルが何かを閃いて……
シカマル「そうか……! 自来也先生が言ってたのはこれのことか!」
サクラ「まさに、『ほんものはいない』だわ!」
ナルト「自来也先生のヒントがなければ紙一重でやられてたってばよ!」
カカシ「自来也先生、たいした奴だ……」
という展開だと思うんですが……。
ただ、フカサクさまの言葉(「死んでも生き返るような奴じゃ…」)でふと思ったんだけど、「死んでも生き返る」程度ならシカマルの天才的頭脳でその場でその場でなんとかできるんじゃないかな? ここだけ聞くと飛段の時と同じじゃない??
シカマル「分かったぞ! あいつの不死身の秘密はこれだ!」
ナルト「さすがシカマルだってばよ! ウオリャー」
ペイン「ギャー、やられたー!」
サクラ「ハッ! いまになって気付いたけど、もしかして『ほんものはいない』ってこれを指してたんじゃないの!?」
ナルト「本当だ! 今さら気付いたけど、まさにこのことだってばよ!」
シカマル「なるほど! 今さら意味ないけど、やっぱり自来也先生は正しかったんだ! たいした奴だ!」
↑イメージ的にはこんな感じ。
・フカサク「この状態でペインを相手にするのは危険じゃ。ちゃんと謎を解かにゃいけん」
フカサクさま必死杉w
でも、そりゃまあ背中にエロ本のページ数と意味の分からない言葉を焼き付けられたんですからね。必死になるのも分かりますけど。これで、「ウオオー、自来也先生の暗号は分からなかったけど、とにかく勝てたってばよ!」「まったくだぜ! 暗号は解けなかったけどなんとかなったぜ!」なんてことになったらフカサクさまは愕然とするんだろうな。いま一番危機感を感じているのは、他でもないフカサクさまだと思うんだ。そんなフカサクさまが必死になってるんだから、これは暖かい目で見守ってあげるべきだと思うんだ。
・フカサク「妙木山で仙術の修行じゃ」
そして、三年後――。
ナルト「ウオオー、火遁風遁水遁雷遁超絶螺旋丸をマスターしたけど、人間的には1ミリも成長してないってばよ!」
フカサクさまに修行をつけてもらったって、きっと自来也さんの時と同じで技スキルが上がるだけなんだろうな……。あと、これ、見方によっては、シズネの仕事を邪魔しようとしているナルトを、フカサクさまが巧いこといって隔離しただけにも読めるね。いまこの場にいるやつらはみんなして、「うわー、ナルト、まじメンドクセー」って思ってるハズなんだ。「直接行ってせかしてくる」とか言ってるナルトは邪魔以外の何者でもないよ。
そして、三年後――。
ナルト「ウオオー、超絶螺旋丸をマスターしたってばよ!」
シカマル「オウ、もうペインは倒したぞ」
ナルト「えっ?」
シカマル「シズネさんが検死して得られた情報から、自来也先生の遺した暗号を再解釈して、オレの率いるチームで倒した」
ナルト「…………(´・ω・`)」
シカマル「そんな顔するなよ。お前がいると勝てねえんだもん(´・ω・`)」
トリコ
ココは毒使いかな? 全身毒手拳、みたいな。
・毒に関するエピソードで登場
・回想シーンで左手を変色(毒化?)
・小松に毒の話を振られて顔が一部変色(反射的に毒化?)
辺りから、なんとなく「毒使いかなー?」と思いました。客に対しての「ボクに触るのはやめてくれ」発言も、もしかしたらその関係かも??
また、ここからは予想というか妄想レベルですが、毒手は彼が占いを得意としていることにも関係あるのかもしれません。新種の素材を発見したときに、まずは美食家が「うまいかどうか」を実際に食って判断するのだと思いますが、今回のフグ鯨のように有毒なものも当然ある訳です。それに対して、毎回毎回、命懸けで毒チェックするのもバカらしい話ですし、「毒を含むか否か」を判断するために、美食家の一部は占いスキルを伸ばしたと考えられないでしょうか? まあ、それは「占い」の信用性が確立した世界観でなければ成り立ちませんけど。
あと、ココが毒使いだとしたら、その毒は今までに食べた毒性の食べ物から摂取したものだと予想しちゃうぜ。ココはフグ鯨食っても死なないんだぜ、きっと。
・ゼブラさん
回想シーンでは背中を向けているキャラが二人いますが、どっちかというとゼブラさんは右側の人かな……? いや、髪の色がゼブラっぽいってだけなんですけど!
左側のムキムキ大男は馬場宏美みたいなキャラで意外といい人と見ました。んで、ゼブラさんがマミーキャラね。
リボーン
・入江「幻騎士は百蘭さんの懐刀…、強すぎる男だ」
今週のジャンプでは、フカサクさまの「分からん」発言と同じくらい面白かったです。
入江「幻騎士は強すぎる男だ……!(`・ω・´)」
部下「は、はぁ……(モニター見てた限り、相手が勝手に壁にぶつかっただけなんだけどな……)」
もしくは幻騎士はご丁寧にモニターにも幻術をかけてたんでしょうか。
部下「ウオオー、あれは幻騎士さんの48のボンゴレ殺しの1つ、『非情なるソード』だー!」
部下「すげえ! 幻騎士さん、雨の守護者をレイプしはじめたー!」
部下「幻騎士さん、やめて下さい…、そいつとっくに死んでますから!」
山本が壁にぶつかってる最中、モニター越しに部下は大興奮してるんよ。幻騎士はクラウザーさんや御手洗団吾と気が合うんじゃないかな!
・ガンマ「オレと匹敵する覚悟の炎(`・ω・´)」
ガンマさんの覚悟の源は、幼女の発した「大好き」の一言でした。
ガンマ「なんという汚れなき忠誠心…。見直したぜ。だが、オレは幼女に耳元で『大好き』と囁かれた程の過去を持つ男! 負けるわけにはいかない! オレの覚悟を見せてやる、ウオオオ」
と、いうことですね。まったくイタリアンマフィアはカッコイイなー。しかし、同級生の中学生男子のために戦うのと、三ヶ月同棲した幼女のために戦うのとでは、どちらの覚悟が上か、なかなか判断の難しいところですね。
・まとめ
《獄寺vsガンマ》
「くらえー、オレのポケモン!」
「ナニクソー、オレも新ポケモンだー!」
「クッ、ポケモン勝負は互角か……。ケリを着けよう」
「望むところだ。だが、言っておくがオレは中学の同級生男子が大好きだ」
「フッ、ならばオレも言っておこう。オレは幼女に『大好き』と耳元で囁かれたことがある」
「なめやがって!」
「見直したぜ!」
「うおおお!」
「ぐあああ!」
《山本vs幻騎士》
壁にぶつかって倒れた。
To LOVEる
「家出した幼女二人が橋の下で互いの性感帯をまさぐりあっている」と書くだけなら、まだ「ああTo LOVEるだなあ」くらいですが、これに一節加えるとあらふしぎ。
「家出した幼女二人が『浮浪者同然の体で』橋の下で互いの性感帯をまさぐりあっている」
どうです! 卑猥さがグッとアップしませんか!? しませんか……、そうですか……。それはジャンプ感想じゃないですか……、そうですか……。
・銀河の戦乱はデビルーク王が治めて十余年
こ、これは……。これは地味にクソ厳しいのではないでしょうか……。いや、リトくんが王位を継ぐ話なんですけどね。
これって例えていうなれば、徳川家康の後を継ぐ徳川秀忠ポジションじゃないですか。「守成は創業より難し」との言葉もありますし、宇宙レベルで先王の後を継ぐというのは実力的に考えてガチでキツイんじゃないかなー。や、これ、リトくんの実力次第では自殺に等しいと思いますよ……。少しでも隙を見せたら、あっという間に「クーデター⇒死」ですよ。個人的にはこんな条件なら春菜ちゃんを選びたいぜ……。まさか、まだ統一から十余年しか経ってないとは思わなかった……。
・ナナとモモは召喚士。
ロリッ子の仕事は召喚士とFF4の時代から決まっておりますし、よろしいのではないでしょうか。事実上何でもアリなララの発明と、動植物と交渉可能なナナ&モモ。さすが、宇宙を統べるレベルの家系は凄まじいレベルが揃ってることよ。この3人を相手に戦争するだけでも苦戦必死ですね。
・今週のまとめ
幼女二人がお風呂に入った後、橋の下で互いの性感帯をまさぐりあっていると、触手が股間に伸びて逆さ吊りになった。
アイシールド
だめだ、地上戦のにらめっこが難解すぎて理解できない。
いや、雰囲気的には分かるんですけど、これをちゃんと理解して読める人がどのくらいいるのだろうか……。まあ、ヒカルの碁みたいに雰囲気が伝われば十分なのかもしれないけれど。反転タイミングの意味がぜんぜん掴めなかったよ。
ROOM303
あー、これは巧いなー。白屋敷が死者の魂を試す場所だとして、なぜ(曲がりなりにも)警察に連絡ができるのか、どうして、あの学園でばかり続けて死人が出るのか、などが謎でしたが、あの街すべてが死者の箱庭と考えれば、それらもすべて腑に落ちました。よく見たら、最終ページで街自体が箱庭である(独立した空間世界である)ことが示されていますしね。
この漫画の白眉は、雪丸くんを主役&探偵役に配し、片桐くんと共に謎解き役を担当しながらも、謎が解けたと同時に主人公が殺され、さらにそれからも話が続いていく展開の妙でしょうか。主人公が死ぬってだけでも意表を突かれたのに、さらに主人公が死んでも緊張感が途切れず、むしろ物語が加速された感があります。これだけでも、この作品は凡百ではありません。
ラストのオチはジャンプらしくないというか、「ああ、これ、ジャンプで許されるんだ」っていうタイプのオチ。非常に伝え辛いんですが、物語を「誤魔化した」のではなく、「幻想」に包んで見事に昇華した感じ。ジャンプってこういう「ちびっ子に分かるとは思えない」オチを許容するんだなあと、ちょっとビックリしつつも嬉しくなりました。「子供にウケる話を描きやがれ」って新人賞募集要項に書いてるのにね。でも、こういうのを認めてくれた方が大人の読者は嬉しいですよ。
あと、ロクな説明もしてないのに登場人物全員のキャラが立っているのと、キャラの思考展開が大体納得できて不自然さがないのと(ちょっと殺る気がアリすぎな気はするけど)、残り3人の登場人物も共感できる程度に「そこそこイイ人」で読後感が爽やかだった点など、非常に良質なエンターテイメントだったと思います。これは久しぶりに大アタリの読切。日頃読切を読まない人もたまには読んでみてもいいんじゃないかな? あと、いまいち楽しめなかった人は、「夢のあやふや感」を意識して再読してみるといいかも??
ぬらりひょん
今週のぬらりひょんは色々と笑えました。椎橋先生がはっちゃけてきた……!
・禹歩
最初は彼らがまさか禹歩をしているとは思わずに、「すごみを持ちながら、ヒィーヒィー言いつつへっぴり腰で逃げる練習」かと思い爆笑。これ、禹歩じゃない方が面白かったね。
しかし、放課後に禹歩を学べる部活動ってなんだか素敵。中学生の頃はまず禹歩を知らないと思うので、オカルトへの興味が湧いてくる高校生くらいで参加したいな。
・瘴気を漂わす家永カナ
P308は椎橋先生の中で何かが弾けた気がしました。このギャグセンスはスゴイなー。屋上で瘴気を漂わせながら主人公を監視する女子中学生ヒロインなんて初めて見たぜ……。これはアレですかね、サイレンの雨宮さん人気の高さからヒロインに必要なものを椎橋先生なりに感じ取った結果なんですかね。
・清継「ボクだって反省の度合いでは負けないよ!!」
何を言ってるのか良く分からないけど、すごく面白かったです。「しかし、このアメまずいっすねえ!」もそうだけど、清継くんの面白さは言葉にし辛いです。とりあえずハイテンションが必須条件であることは間違いない。あと、「ペカアァァァアア」という謎の擬音も、何が良いのか分からんがとにかく良かった。すごく清継くんを感じました。
・紫の鏡
紫の鏡が自転車に乗ってるのがすごくシュールで面白かったです。なんなんだこれ。冷静に考えると、雪女が日常的に自転車に乗ってても何も不思議じゃないんだから、紫の鏡が乗っててもおかしくはない、ハズなんだけど……?? 自転車の二つの車輪と、一番大きな円である紫の鏡とのバランス感覚がシュールなのかな?? うーん、よく分からんが、インパクトの強い1ページでした。
今週は「瘴気を放つヒロイン」といい、ラストの紫鏡といい、絵面のシュールさが際立っており、椎橋先生は何かを掴んだなって思いました。良かったです。これからもこのセンスで行って欲しいな!
ネウロ
あれ……?? 笹塚さん、もしかしてシックスに入れ替わられてね??
や、捜査に不参加なことと、弥子ちゃんの感じた違和感だけが根拠なので弱いですけど。それに中身がシックスだとしたら、捜査にはむしろ参加した方が有利な気もしますしね。
それよりも、体調不良という線から、素直に前回のヴァイジャヤ戦で何か毒を受けたとかそんな感じでしょうか。
勇者学
序盤のライトハンド草田のまさかの主人公展開が良かったです。おいしいなー、こいつ!
>> 《人気投票予想》
>>
>> 本命:まさ子 対抗:輪月円 大穴:槍崎英雄
>>
>> 《不人気投票》
>>
>> 大本命:鋼野剣 対抗:ブタ 大穴:まさゆき
>>
>>
>> たぶん、「みんなはオレじゃねー!」な結果になると思う。でも、鋼野先生の不人気一位だけはガチ!(26号のジャンプ感想より)
しかし、びっくりしたのが鋼野先生のマイナス票がわずか142票だったこと。小野と競り合うくらいの勢いだと思ってたのに……。やっぱり、みんなはオレじゃねーな。しかし、-142票は判明してる中では小野、みりん、まさゆき、大木に続く第五位。主人公で不人気第五位は、なかなかすごい数字には違いない。
***
ところで、勇者学はサムライうさぎと一緒に打ち切りと聞いていて覚悟はしていたんだけど、次号予告を見る限りはそんな雰囲気もないし、もしかして延命……??
とか、淡い夢を見てるんですけど、やっぱり淡いっすかね? できれば残って欲しいなあ。しかし、スケットダンスが切られたらもっとションボリだしなぁ……(´・ω・`)
スケットダンス
ボッスンがベースなところにニヤニヤしました。い、いや、僕はベース大好きだけどね! ベースは地味だなんて思ってないからね! パンクバンドではベースは花形だからね! ね!
サムライうさぎ
終わりましたね。
……しかし、福島先生はよく分からない作家でした。実力があるのかないのか分からない。序盤の志乃関連はとてもとてもよくできていたのに、中盤で講武館のキチガイどもが出てきてから、「えっ?」となり、終盤の流人うんぬんに至っては哀しくなるほどのレベル低下でした。この漫画に通して言えることは、やはり「きもちわるい」の一言に尽きるのですが、これに関しては、福島先生はちょっとサムライを大胆にアレンジしすぎたかなあ、というきらいがあります。やっぱりあんなキチガイサムライは見たくないんですよ。生理的に辛い。
以前のエントリーでも書きましたが、時代劇って暴れん坊将軍でも遠山の金さんでも水戸黄門でも基本的にサムライマンセーなんですよね。時代劇には良いサムライも出てくるし、悪いサムライも出てくるけど、最後に勝つのは良いサムライ。だから、僕なんかは基本的に「おさむらいさんだいすき」な訳です。サムライにポジティブなイメージを持ってるわけです。
しかし、サムライうさぎの世界では、サムライは基本的にキチガイです。生理的にどうしても受け付けなかったのはここじゃないかなと思ってます。うう~ん、でも、これが福島オリジナル江戸時代の話だと考えれば、別にサムライがキチガイでも「そういう世界なんだ」で納得していい話なんですよね(cf.シグルイ)。これは時代劇による刷り込みなのだろうか……。う~ん……。
***
総じて言うなれば、福島先生が一概に悪かったとは思いません。ただ、テーマが非常に厳しかった。これは間違いない。僕たちの大好きなサムライを「この漫画ではキチガイにしますよ」と宣言した時点で、読者側に心理的抵抗感が生まれるてしまうのはどうにも仕方ない。そのハンディキャップを志乃ならば乗り越えられる可能性があったけれど、志乃はそれほどに活躍しませんでした。福島先生に誤算があるとすれば、「サムライ=キチガイ」が世間一般でそれ程受け入れられなかったことかな。いや、世間一般っていっても僕基準なんで、もしかしたらみんなは受け入れてたかもしれませんけど!
なので、サムライうさぎの「気持ち悪さ」に関しては、「チャレンジ」ともいえるので敢えて否定はしないことにしたいです。この「気持ち悪さ」のせいで、「終わって正直ホッとした」気分になったとしても、それでも否定はしたくない。成功か失敗かに関わらず、チャレンジ自体は認めるべきだと思うんだ。
ただ、それとは別として、刀匠がそれぞれに与えた武器がよく掘れる農耕具だったり、玄人好みの扱いにくすぎる鈍器だったり、特別に拵えられた大刀を「素手でいいや」と使わなかった意味の分からん展開や、歩き方如きを注意しながら自分は城中で抜刀するキチガイ描写はフツーにダメだったと思います。やっぱり好意的に見ても、志乃の絡まない描写の稚拙さは否めないなあ。逆になんで初期の志乃だけあんなに巧かったんだろうか。不思議な話だ。
どがしかでん
>> 空気レベル
>>
>> Lv5 「休載なのに気付かなかった」
>> Lv10 「読み飛ばしたのに気付かなかった」
>> Lv100「読んだのに気付かなかった」(どがしかでん攻略スレより)
「どがしかでんをいかにして楽しむか」という問題について、僕にも1つのアイデアはあったんです。それが「空気漫画」の概念的上位にある「寂滅漫画」。僕の提唱する「寂滅漫画」とは「空気漫画」をさらに先鋭化させたもので、「空気漫画」が読者にとって「空気」であるのと違い、「寂滅漫画」は読者のあらゆる煩悩を超越した完全なる「無」の世界です。現象的に言えば、たとえば僕たちが寂滅漫画を読み終わった後、「あ、あれ? さっきまでの5分間、オレ何やってたっけ……??」と、なってしまうそういう漫画です。いわゆるキングクリムゾン効果であり、寂滅漫画を読んでいる限り、僕たちの心は完全なる無へと至れる訳です。
それで、どがしかでんはそんな先鋭的な芸術表現を目指す極めて意欲的な少年漫画であるのだけれど、惜しいかな、いまひとつ作者の実力が及ばず、いまだ「空気漫画」の域を出ていない。主人公やヒロインは名前を思い出せないという点でかなりイイ線をいってるけど、残念ながらヒロインは少しだけ顔が良かったりする。また、先輩の尻が固いことも問題で、これらがどがしかでんの寂滅化を阻害し、僕たちの心にさざなみを起こしています。これらの問題点を指摘しながら、どがしかでんが寂滅漫画に近づけるよう、応援していければ良いな、と思いました。
…………思ってました(´・ω・`)
う~ん……。でも、今週はまだ読めてしまうな~。主人公がチェストパスを取れない理由が明確になって、「あー、あれ、伏線だったんだ」とびっくりしたり。だからといって別に面白くはなかったんだけど、伏線があっただけで「ほほう」と感心しちゃったりね。うーん、このくらいだと入滅漫画路線で行くのもちょっと厳しいなぁ……。本当にどがしかでんは手ごわい漫画だぜ。
***
で、今週の内容ですが、主人公は辛いばかりのバスケを「好きだから」という理由で離れられないことが分かりました。しかし、なぜ「好きなのか」は説明されません。どうして主人公はボールをぶつけられたりして辛いのに、バスケが「好き」でやめられないのでしょうか? さっぱり分かりませんが、しかし、以下の二つの可能性が考えられます。
1、なんらかの呪いを受けている
2、マゾである
1はシンプルですね。主人公は「ボールを追いかけると心臓が脈打って止まらなくなり、気持ちが昂ぶって走りたくなる呪い」を受けているのです。おそらくは幼少時に主人公にボールを渡した男がかけた呪いなのでしょう。そのせいで、ボールをぶつけられたりしても、バスケをやめることができないのです。悲劇ですね。
一方、2は少し分かり辛いです。主人公は「バスケが好き」だと思いこんでいますが、これが実は勘違いで、本当は「バスケットボールでいじめられるのが好き」なのです。鞭好きのマゾヒストが鞭を見ただけで興奮してしまうように、主人公もボールを見ただけでボールをぶつけられる自分を想像して興奮してしまうのです。だから、ボールを追いかけていると、「(性的興奮により)心臓が脈打って止まらなくなる」のです。
もちろん、主人公自身は自分の内なる性癖には気付いていません。「僕はバスケが好きなんだ」と勘違いしています。そして、この試合の後、主人公は主将に認められ、初めてまともにバスケの練習をする環境を手に入れるはずです。しかし、しばらくすると、主人公は気付いてしまうのです。
「ちがう……。なにかちがう……。これは……、僕が求めていたバスケじゃない!」
そして、主人公は柴倫太郎に泣きつきます。
「柴くん! ぶつけてよ! 僕のお尻にボールをぶつけてよ!」
嫌々ながらもボールをぶつける柴倫太郎。どんどん硬く鍛えられていく主人公の尻。
――そして、一年後。
新入部員たちの前に、二階から尻で着地する一人の男の姿があった――。その男の名は大門春吉! バスケは特に巧くない。
「さあ、みんな! 僕の尻にボールをぶつけるんだ!」
「……せ、先輩。なんでバスケ部辞めないんですか……」
「大門先輩見てらんないっスよ……」
「先輩はヨソ行った方がよっぽど……」
「だって、僕はバスケが大好きだから!!!」
濱田先生の次回作にご期待下さい――!!!<終>
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