【4/16】2007年20号のジャンプ感想


手前味噌になりますが、先日書いたエントリー「チアリーダー忍者」に学ぶクソ映画の作り方は、「つまらなさ」についての大事な発見があったと思うので、良ければ読んでみてください。

結論から言うと、「意味が分からないものが最もつまらない」ということなんですが、でも、テニスのシンクロとかも意味は分からないんですよね。なのに、面白い。これは一体何が違うんだろうか。
ここらへんも先日のラジオで議論したかったのに、すっかり忘れてたよ(´・ω・`)


テニスの王子様

・竜崎「こうやって目を閉じると一戦一戦が…」
そうですね、僕たち信者も目を閉じれば一戦一戦が浮かんできます。
思えば色々ありました。

監督狙撃、瞬間移動、越前吐血、一人ダブルス、チンケなオーラ、百錬自得、サトリ、心を閉ざした中学生、股の下から出てきた日吉、雨が降って敗北、シンクロ、照明落下、ダブルKO、ヘカトンケイル、お笑いテニス、覆面の王子様、波動球対決、ダブルスなのにシングルス、越前死亡フラグ……

竜崎コーチがしみじみするのも良く分かります。
それだけの激闘でしたから。

しかし、恐るべきは青学レギュラー陣。
あれだけの激闘の想い出を「そんな事いいから」と軽く流しています。
なんという器の大きさでしょうか。
あなたたちの朋友は一人病院送りになってるんですが、彼も含めて「そんな事いいから」なのです。
 
 
 
……と、思ったら河村先輩イタ――――!!!!!
彼の怪我の具合はごはんが喉を通るレベルだったんですね。
明らかに瀕死で今頃は病院で輸血とかしてると思ったんですが。
この人、下手したら、このまま決勝にも出場しかねない勢いですよ。

・手塚「立海との決勝は会場の都合上、3日後に延びた」
会場の都合とは何か?
すぐに思いつくのが、師範により破壊された観客席の修繕ですね。
あと、河村先輩の血痕を拭き取るとか。

しかし、それだけのことに3日もかけるとは思えません。
だから、修繕に加え、補強工事も行っているのではないでしょうか。
準決勝ですらあれだけの破壊行為が繰り広げられました。
これが決勝なら、どれほどの大破壊が行われるか、誰にでも想像できることです。
そのため3日間を要して、会場全体にバリケードを張り巡らし、テニスプレイヤーたちの破壊活動から会場を守ろうとしているのではないでしょうか。
もしくは、運営側が悪ノリして試合会場に訳の分からないギミックを施しているのかもしれません。
一定以上の衝撃でスマッシュするとコートから鎧が出てきて装着される魔法陣コート装着デスマッチとか。

・焼肉の王子様
THE PRINCE OF BBQ
許斐先生、楽しそう。

・越前少年は生意気が売り
やっぱり生意気なことは自覚してたのか……。
いかんせん越前少年なので、もはや何も言う気はしないのですが、ところで越前少年って何気に敬語は使ってるんですよね。(「~ッス」を敬語といって良いならば)
敬語を使えない新入社員を嘆く声もありますが、しかし、越前少年を見ていると、敬語如きに文句を付けることがいかにくだらないか分かります。
敬語を使えたってさ、こんな人間もいるんですよ。
ホントに大切なのは形式じゃなくてハートですよ。

・大石豹変
この手の話の時は、大体竜崎コーチか大石先輩が豹変するんですが、今回は大石先輩だったようです。
そして、来週以降何をするのか分からないけど、きっと乾先輩は、また自分からリタイアを狙うのでしょう。

・四天宝寺
焼肉屋の駐車場で流しソーメン……。
普通に営業妨害なんじゃ……。

・田仁志様、再び
全国大会以降の中学がここで再登場なわけですが、試合でやりすぎちゃって今更手を繋げない比嘉中と、扱いが悪すぎてもはや見ていられない六角が出てきて、これでは来週みんなで楽しく焼肉を食べることはできそうもないですね。
イメージ的には、焼肉はもう関係ナシで比嘉中と青学が殴りあいになって、それを止めようとした六角が転んで頭を打って気絶とかそんな感じ。今の六角はサクラポジション。

・髪が生えた跡部様に信者は一縷の希望を得た



跡部様の髪が生えた!

これは許斐先生の惰弱なのか?
いや、違う!
僕たち信者は、これに一縷の希望を得たのです。

アンケートでも「許斐剛唯一の汚点」とまで言われた、跡部様が坊主というより短髪だった事実。
アレには許斐っ子である僕も心底ガッカリしました。

しかし! 今週、跡部様に髪の毛が生えた!
これはどういうことを意味しているのか?
数時間前に刈られた髪が一気にここまで伸びるなど、ありうることではありません。
ならば答えは一つですね。
そう、つまりこれはヅラなのです。

ということは、あの坊主とはいえない、あの中途半端な、あの日和りきった短髪も。
実はヅラかもしれないのです。跡部様は本当はツルッパゲかもしれないのです。

決勝直前のインターバル、焼肉の王子様。
敗軍の将である跡部様が、最後に僕たちの横っ面を思いっきり引っぱたくには、最高の環境が整っています。
一度ガッカリさせて、僕たちをションボリさせて……
そこから許斐剛はやってくれるんじゃあないか!?

許斐っ子である僕は、今週の跡部様に一縷の希望を見出しました。
もしかしたら、ついに、「僕たちが本当に見たかった跡部様」が見れるのかもしれません!

一度裏切られたんだ!
二度裏切られたっていい!
僕は許斐先生を信じるよ!!!! 




ナルト

・表紙カラー
右側の後ろを向いてるナルトが、「待ってー、タクシー」って感じで、すごく面白かったです。
雑貨屋でジャンプ買って、歩いて帰る途中に表紙見て吹いた。

・綱手「遅い! 何をチンタラしてた! ったく!!」
酷いです。
命がけのハードな任務の合間、たまの休日に寝起きのカップラーメンを食べようとしていたら突然呼び出され、「遅い!」となじられる木ノ葉の忍。
ものすごい横暴です。ジャイアンさながらです。
綱手社長は100%減点法の女です。
忍という職業は、文字通り心に刃を突き立てねば務まるものではないのです。
僕なら、綱手社長の顔面に辞表を叩き付けます。



ところで、綱手社長、なんか太くね?


ワンピース

・フランキー「コリャさすがに………手強すぎるぞ………!!」
強敵に取り囲まれ、普通の漫画ならハラハラするところだけど、いかんせんワンピースじゃなあ……

と、思っていたら、普通に物量に苦戦してて今週は良かったです。
今までのワンピースは「ザコ扱いではない人たち」がたくさん出てきても、ただただ「長くなって面倒くさい」だけだったんですが、今週はちゃんと物量で圧倒してくれたからゾロゾロ出てくることに意味が感じられました。

でも、いずれはこの将軍ゾンビたちとイチイチ戦っていくんだろうなあ。
透明セクハラ獣人を倒したら将軍ゾンビは土に戻るとか、なんかショートカットの工夫が欲しいところです。


リボーン

なんだか面白いです。
今まで顔見せ程度だった10年後キャラ(イーピン、ランボなど)が戦闘で活躍するというだけでもアツイのに、京子、ハルなどの10年後の姿も出てくるという「出るだけでオイシイ」要素が詰まってます。
ロンシャンも行方不明らしいけど、最後にジョーカーとして登場して欲しいなあ。
彼は本当にウザかったけれど、10年後なんだから期待してもいいよね??
10年経てば中2病も24歳だしね??

あと、今回の展開が「消息不明の仲間集め」「知人・身内の安全確保」「全容の掴めない敵とのゲリラ戦」と、単なる1vs1バトルの寄せ集めではないことにも期待してます。
それと、これは本当に天野先生がスゴイと思うところだけど、主人公たちがこんなわけの分からない状況に陥っていても、雲雀くんがその名前と顔を出すだけで、「彼がいれば何とかなるんじゃないか」と思ってしまうんですよね。
彼にはまだそれだけのカリスマがある。
これまで2度の大戦に参加させながらも、雲雀くんのカリスマを減じなかった手腕は見事です。


ブリーチ

アーロニーロ戦と同じく、不意を突いて攻撃した一護ですが、ウルキオラさんを貫くことは出来ませんでした。
ルキアにあって、一護にないものはなんでしょうか?
そう、回想シーンです。
つまり、一護にはOSR(オサレ値)が足りなかったのです。
この前に一護は家族のことなどを思い出してOSRを高めるべきでした。
一護に足りなかったのは、ただ回想シーンだけなのです。

・一護「てめえが……十刃のトップだろ…。だったら、てめえを倒しゃ、この戦い…勝ったも同然じゃねえか…!」

1、織姫救出作戦であることを忘れている
2、藍染様はお飾りではない
3、他メンバーにとって残りの十刃も十分な脅威である
4、織姫(仲間の一人)を助けても、突入メンバー(仲間)に犠牲者が出た戦闘を果たして勝利と呼べるのか?

でも、ある意味ポジティブシンキングかもしれませんね。
島本和彦作品なら、良く分からないうちに勢いで完全勝利したことにしそうだ。

「た、倒した! 倒したぞー! 完全勝利だー!!」
「ちょっとまて! こっちはウルキオラが負けただけだ!」
「ウオオオー! オレたちの完全勝利だー!!」
「そもそも織姫もまだこちらの手の内だ! お前たちの目標は織姫救出だろうが!」
「うるさい! 男はいつまでも一つの目標にこだわらん! 男の道には常に新しい目標が生まれるのだ!」

うん、島本節だ。

・ウルキオラ「十刃内での力の序列は4番目だ」
アーロニーロショックの影響をすごく実感しました。
ウルキオラの語る強さに、何の感慨も沸きません(´・ω・`)
「ふーん、もっと強いのが3体いるんだ。でも油断してたらみんな死ぬんでしょ?」って感じ。
ブリーチはムヒョと同じで負の遺産を作っちゃったなあ。
これ、もう連載終了までまともに読めそうにないぜ。(実際まともに読むのは諦めたんだけど)

【関連】ブリーチ次回予想


エムゼロ

なんちゃってハンターハンターですけど、僕はそれなり以上に楽しんでます。
今週のハッタリも良い感じでした。

しかし、一番笑ってしまったのは「飛ばし系」で、そこまでするなら「放出系」って言っちゃってもいい気がするんですけどねー。
もう、みんな許してくれると思うんだけど。少なくとも僕は許すよ。
どこがどうとは比べられないけど、なんとなくナルトよりマシな気がするんだ。


こち亀

今週のこち亀はすごく良かったです。
たぶん僕がセカンドライフのことをあまり知らないというのもあるんでしょうが、今回は勉強になりました。
最後の逸脱っぷりも程よかったです。

セカンドライフはカネになるなら手を出そうかと考えていたんですが、どうも日本語版の浸透は微妙な気がして静観してるところです。
静観してるうちに廃れそうな気がしてますけど。


恋の神様

少女マンガから恋愛を学びたいなら僕の本を読めばいいじゃない。
あと、少女マンガ的には初対面でいきなり告白は不正解ですね。
突然キスをしたり、いきなりセックスを迫るのが正解です。
新條まゆ先生ならきっとそうするよ。


少女マンガでは告白したって、「ぱんつだって濡れないよっ」と断られます。
すぎ恵美子先生ならきっとそうするよ。

・神に恋された娘
というよりは、ただ土辺くん一人がファイナル・デッドコースターに乗ってしまった感じを受けました。

・最後はハッピーエンドだけど……
ポイントは土辺くんがイケメンであることですね。
ヒーローがイケメンでさえあれば、過程はどうだろうとハッピーエンドになるところまで含めて正しく少女漫画だったと思います。

こんなこと言ってるけど、総じて良かったですよ。


To LOVEる

ちくしょー、ララはいい子だなー、オイ。
もうリトくんはララと春菜ちゃんと二人と結婚すればいいと思います。
三人で仲睦ましくやっていけばいいと思います。

そして、僕たちの大好きなTo LOVEるが壊れちゃうと不安にさせといて、それでも結局、何も変わらず元の鞘に戻す辺りが、長谷見先生は本当に分かってる。
「ビックリさせてゴメンね」と言わんばかりに、オチにザスティン様を配置するのも分かってる。
オチのザスティン様は本当にすごく安心できて、「来週からもいつものTo LOVEるなんだなあ」って気持ちにさせてくれます。
エイプリルフールにウソをつかれたみたいな話だったなー。

ところで、今週のTo LOVEるはノーパンツ、ノーおっぱい、ノー全裸ですよ。
何気に連載開始以来、初めてではなかろうか。


ジャガー

うは、金原ひとみさん、やる気ねえー。
でも、これ分かってやってますね。
ピヨ彦の腕の長さとかが、すごくそれっぽい。
どうでもいいけど、僕、電話でお話したことあるよ。
自慢だよ、自慢。
AMEBIC買ったけど、まだ読んでないよ。

・百叩き
いや、あの、しきたり云々は置いといて……。

普通に、気持ち、悪い、です……。
やらないだろ、決めないだろ、こんなしきたり……。
サヤカちゃんがピヨ彦に抱いた嫌悪感は決して誤解ではないと思います。
二人暮しでこのしきたりはホンモノだよ。


ムヒョ

・最強の禁魔法律の申し子
う、嬉しくねぇ――!!!!

社会の掃き溜めとはいえ、一応社会的に認められている魔法律家の、それも天才といわれたムヒョですらあれだけ悲惨な生活状況なのに、その悲惨な魔法律家の中でも、さらに反社会的なテロ活動をしている連中の中で、そこで最強とか言われてもなー。

「オレたちもホームレスだが、現在のホームレス互助組織はダメだと思うからホームレス狩りを始めました。キッドくんはホームレス狩りをさせればオレたちの中で最強です」

↑こんな感じのニュアンス。
嬉しくないよなー。

・悪霊が攻めてきたので蜘蛛の子を散らすように逃げ出す魔法律家たち
すごく魔法律家らしい行動で、とても安心しました。
プロフェッショナルがこれだけ集まっているのに、だれも組織的防衛を考えません。
普通、本拠地で防衛する方が、攻める側より強いハズなんですが……。
みんな自分のことしか考えてないんだろうなあ。

しかし、対霊戦闘のプロが集まってるのに、霊が攻めてきたから蜘蛛の子を散らすように逃げていくというのは、何かを思い出させますね。

>> あるイタリア軍の兵士が夜中に目を覚ますと小隊の隊長がどこかに行こうとした。
>> 部下の兵士はどこに行くのかと訊ねた。
>> すると隊長はこう答える。
>>
>> 「俺は国のためには命をかけない。俺は奴隷じゃないからな」
>>
>> 荷物を整えながらその隊長は歯をキラリと光らせ、
>>
>> 「俺が命を賭けるときは惚れた女を守るときだけだ!」
>>
>> と、笑顔でさわやかに言うと戦線から離脱していった。
>> 部下は引きとめた。
>>
>> 「隊長!待ってください!」
>>
>> そして振り向いた隊長に部下はこう言った。
>>
>> 「俺も一緒に行きます!」と。
>>
>> かくして朝になり、他の隊員が目を覚ますと隊員の数は減っていた。
>> 日が経つに連れ、一人減り、二人減り・・・・
>> そして、イギリス兵と戦う前にその小隊は姿を消した・・・・

ああ、イタリア軍だ。
でもまあ、魔法律家になったって経済的には厳しいし、このコミュニティは嫌なやつらばかりだし、命をかけて守りたいような組織じゃないもんなあ。
プロ意識うんぬんじゃなくって、そりゃ逃げるか。同じ立場なら僕だって逃げる。

・ロージー「全部終わったら、もしかしてまた勉強して、書がいる事になるかもよ?」
100歩譲って、戦闘後エンチューを無罪放免にするとしても、少なくとも魔法律からは遠ざけた方がいいと思います。
それが彼のためでもあると思うのです。
同じくらい努力をするなら、日本の法律の方の法曹界を目指した方が、彼は絶対に幸せになれると思う。
 
 


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