お仕事メモです。
●宗教学入門(9章「宗教儀礼」)
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<身体部位による分類>
・単純動作の繰り返し――声の行
∟手の行
∟足の行
・声の行は念仏、唱題など。逆に無言の行。たゆみなく続けることにより心を落ち着かせる。
・手の行は鉦を打つ、木魚を叩く、太鼓を打つなど。念仏に合わせて木魚を叩くなど。リズムにより口と手と耳に一種の調和を生み出すことで特殊な体験の境地に導く。シャーマンから聖職者の養成まで普遍的に見られる。
・手の行としては他に「両手を激しく振る」。宗教的忘我の体験や神がかり招来など。たまふりもこれに連なるものか? 写経も?
・足の行は百度参り、はだし参り、霊山への登拝、千日回峰行、遍路参り、ハッジ。行為の厳しさが人格練磨に繋がる?
・ただし、以上の3つは複合的に現れる場合が多い。歩きつつ唱題しながら太鼓を打つ日蓮宗の寒行など。
・その他、「座禅」「数息観(呼吸法)」「観仏」「九想観(イメージ修行)」「公案(これもある意味イメージ修行か?)」
●宗教学事典
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<目的による分類>
・自己の浄化、聖なるものの発見(物忌、精進潔斎、悟り)
・心身、信念の強化により、聖なるものとの同化を図る(脱我、礼拝、敬信、代表的なものとしてヨーガ)
・超自然的能力の獲得(シャーマン、道教の道士、巫者、行者)
・神の恩寵や恩恵を受ける(懺悔、感謝、犠牲/キリスト、イスラムでは神秘的合一を神の恩寵のあかしとして受け入れる)
※以上4つのものも重複しうる。神と同化した上で超自然的力を獲得する、など。
●渡辺学論文(湯浅・岸本などが下敷きか?)
<心身二元論を前提とした分類>
・心身二元論が前提
1、精神にとって身体は邪魔者、身体は牢獄! 身体滅すべし! → 禁欲、苦行
2、精神と身体を完全に合一させる! → 東洋的アイデア?
3、精神と身体を乖離させる! → シャーマニックな方法
4、身体は宇宙論的な広がりを持っている! → 神秘思想
※詳しくは前回のエントリを参照