この論文の要約。ちょっと置き所がないので、仕事関連のメモもこちらに載せていきますね。興味ない人はスルーして下さい。
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・心身二元論が前提
1、精神にとって身体は邪魔者、身体は牢獄! 身体滅すべし! → 禁欲、苦行
2、精神と身体を完全に合一させる! → 東洋的アイデア?
3、精神と身体を乖離させる! → シャーマニックな方法
4、身体は宇宙論的な広がりを持っている! → 神秘思想
・身体は「感じるもの」で、精神は「考えるもの」。身体の感性に溺れてしまえば知性は失われる(エロに理性が呑まれるように)。
・「感じるもの」と「考えるもの」のギャップをいかに繋ぐかが修行の一つの目的。
・1の場合は、身体に苦痛を与えることでそのギャップを自覚する(これが苦行の意味合い)。ただし、1の先には「忘我の極み」や「脱魂」もありうる。
・2の場合は「身体で覚える」。禅の作務などに細かな作法があるのはこのため。無意識のコントロールか? 意識できる心は意識でコントロール可能だが、無意識下の心のコントロールは身体でコントロールするということか? この意味では「作法」「戒律」はそのまま修行となる。
・理論的には「修行とは世俗的な生活規範以上の厳しい拘束を課すことで、社会の平均的人間以上の『生』に至ることで。いわゆる『人格の向上』などは、この過程を意味する」らしい。(しかし、それなら軍隊に入れば人格が向上することになる。ここでいう「生」の意味次第でニュアンスが変わりそう)