このところ思索を行う過程で重要となっている二つの概念があるのですが、どうもそれをピッタリと表す単語がないので、以下の二つの造語を今度から勝手に使おうと思っています。このサイトで以下の言葉が出てきたら、「ああ、かがみのやろう、なんか言ってたな。確かこういう意味だったな」くらいに認識してもらえるとありがたいです。
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「存在牽制」
その存在自体が牽制となるもののことです。たぶん、普通の「牽制」の概念の中に入ると思うんですが、何らかの行動ではなく、その存在自体に牽制効果がある場合に用います。たとえば能力バトルにおいて、Aさんの能力が効かないBさんが敵にいた場合、AさんのチームはAさんを作戦に組み込むことをためらうでしょう。この場合は、Bさんの存在自体が牽制になっていると言えます。Bさんの存在牽制により、Aさんチームの戦術可能性が限定されているという状況です。「存在牽制」という言葉は、具体的な行動だけでなく、存在自体に価値を認める概念と言えるかもしれません。
「論理攻撃」
論理(ロジック)に依拠した攻撃方法のことです。端的な例が「百練自得の極み」で、百錬の強さは「なんでも倍返し」というロジックのみに依存した技であることです。身体能力や培ったテクニックは「なんでも倍返し」というロジックの前では何の役にも立ちません。論理攻撃は論理でなければ返せないのです(≒とんち合戦)。なお、百錬の場合の反撃論理は「1/2の強さで打つ」でした。
分かりにくい言い方をすれば、その技を発動した瞬間に、論理により結果が既に決定されているような攻撃が論理攻撃ということです。Fateのゲイボルグ(槍が敵の心臓に刺さった後、槍を突き出す)も論理攻撃です。「テニスの王子様ゲーム」におけるいくつかのテニス能力も、「結果が記述されている」という点では論理攻撃と言えます。
「量子忍法ラケット抜け」
量子力学で通称トンネル現象といわれる現象を相手のラケットとボールの間に起こす。
相手のラケットはボールに触れることができない。
「両脚折り」
どんな体勢からでも、1発で相手の両脚を折るショットを打てる。
「過剰ハンデキャップ」
自分の得意な土俵、有利な条件でテニスを行う。
たとえば
・自分のショットはアウトでもインになる。
・相手が瀕死でなければゲーム開始しない。
・相手はノーミスで100ゲーム連続先取しなければ負け。
「超不幸」
あらゆる因果律を無視し、本人だけが地獄よりひどい目にあう。
つまり、いつの間にか変態だらけのテニス大会を勝ち抜くことになってしまう。
特に「超不幸テニス」が分かりやすいですが、ここらへんは全部論理攻撃です。
※なお、「論理攻撃」という言葉は、既にネットワーク用語でありますが、それとは別のものと考えて下さい。