【11/12】2007年50号のジャンプ感想(1)


 ちょっと宣伝。今週の土曜夜(11/17)にネットラジオやります。ダンゲロスLiteです。新規プレイヤー獲得のためのライトバージョンであり、3分で分かるくらいルールを簡略化、当日にふらりと参加してそのままゲームを楽しめる内容となっています。今回は新規プレイヤー限定企画なので、「気になってたけど入り辛いなあ」という人も是非お気軽にご参加下さい。ルールは木曜日あたりにアップします。みんなで念能力バトルしようぜ!


ハンター

 みんなが龍星群に大慌てしてるのはズッコケちゃった。まさか、本当に何の打ち合わせもなかったとはなー。最悪、メレオロン直撃死の可能性まであるって、そりゃあまずいぜ会長さんよォー。一言話しておけば済むことなんだから、話しておこうぜ。

 というわけで、今週はその点がどうにも微妙でした。龍星群によってもたらされたイレギュラーにもかかわらず、ゴンが最善手を打ち主人公のスゴさをアピールし、ついでに、(もうみんな忘れていたであろう)シュートの精神的な弱さも何となくフォローされたわけですが、この二点の展開はいかんせん会長とのコミュニケーション不足に端を発したものであるため、イマイチ説得力に欠けるのです。

 会長から、「龍星群落とすからね」と事前に連絡があれば、ゴンの最善手やらシュートのフォローやらは特に描く必要性のなかったことなんです。ゴンは確かに最善手を打った。それ自体は確かにスゴいことかもしれない。でも、会長から一言連絡があればその必要もなかったんだ。じゃあ、ゴンがスゴいって言うより、そんな連絡も怠った会長がマズいんじゃないの? と、なってしまうわけです。ゴンがスゴいことの必然性が薄れるのです。だから、読者としては「本来必要ではなかった描写を、何をくどくどと描いているんだ」などと思ってしまうのです。

 まあ、上のような気持ちには、ぶっちゃけ、「もうしばらくしたら、また長期休載に入るんだから、早く進めて欲しい」という要因も大きいのですが。ゴンがどうこうというよりは、シュートのフォローという点でここで入れざるをえないエピソードだったのでしょうが、正直、これは微妙だったなあ。「感謝の正拳一万回突き」の方が断然必然性を感じるよ。

 ただ、それでも今回救いだったのがナックルのハコワレがユピーに入ったことで、ついに護衛軍との接触が発生し、「ストーリーの進行」をここで意識することができました。シャウが玉座の間へ達したこともそうですね。主人公たちの内面的問題(=ストーリー停滞)を最後の4ページ(ストーリーの急発進)でフォローしてたと思います。緩急の付け方が巧い……とは言えないかなあw


・ハコワレ

 メレオロンの能力を何と組み合わせるのかは以前から色々と推測されてましたが、今回でファイナルアンサー。やっぱりハコワレでした。でも、ハコワレどうなんだろう? これでユピーは一時的にパワーアップするんだよなあ。確かにナックルは今後も姿を消してチョコチョコと殴り続ければどんどん貸付オーラは溜まっていく訳ですが、あのオーラが無尽蔵にありそうなユピーを枯渇させるまでにはどれだけの時間が必要なのか? その間に、ユピーが適当に腕を振り回して、それをナックルがガードでもしようものなら貸付オーラは全部返されちゃいそうな気がします。あんまりイイ戦術とは思えないなあ。

 個人的にはナックルがシュートにハコワレして、強化されたシュートが姿を消してホテルラフレシアする方が強い気がします。腕でも足でも目でも奪っちゃえばグッと有利になるでしょうし。まあ、でも、形状変化できるユピーに限って言えば、ホテルラフレシアはあんまり意味がないのかな。腕奪っても下からニョキニョキ生えてくるだろうしなー。


・王様いませんでした

 あれま、ほんとにコムギちゃんと駆け落ちしたんでしょうか?? でも、それだと「プフが静かに微笑んだ」ってのが意味分からないですし。「微笑む=王の安全が確保される」ってことなんだろうけど、護衛軍他二名がいない状況で王の安全が確保された状況ってどんなだろ。王が既にゼノを血祭りにあげているとかが一番考えやすいけど、でも、それだと「主のいない玉座の間」って表現がおかしいしなあ。

 となると、「賊襲撃の遥か前から王は玉座にいなかった」ということになり、導き出される結論は「コムギとの駆け落ち」となるんだろうけど、でも、それも微笑んでいられるほどグッドな状態じゃないよなー。


テニス

・竜崎「不二め、一試合で……、手塚越えと前回のリベンジ、双方ともやりおった」

 ちょ……。双方ともやってないから! あれ、仁王だから!


・不二「この大会が終わったら、僕と勝負してくれるかい?」

 不二先輩は細目のせいで、「グフフ、竜崎先生もああ言ってるし、僕、もう手塚越えちゃったもんね~。ようし、今度はホンモノを叩きのめすぞう」とニヤケてるように見えてしまいます。

 また、手塚部長の方も顔が見えないせいで、「このクソが! オレに化けた仁王を倒した程度でニヤニヤしてんじゃねえぞ。ブン殴るぞ」と、わなわな拳を震わせているように見えます。次のページで不二を殴るのかと思ったよ、ホントに。

 でまあ、不二と手塚は勝負を誓って悪手を交わすわけですが、大会後に実際に二人が戦うと、手塚部長がまたボロ負けして、また不二先輩が襟首掴んで怒るんじゃないかな。手塚ファントムでまた肘が壊れかけてるだろうしさ。


・越前「でも本当にボクもテニス部に……!?」

 記憶喪失後、初めて見た「怪我人の出ないテニス」に越前少年も少し安堵した模様です。仁王が相手に変身する変態テニスプレイを見せたとはいえ、両者とも無傷で試合を終えたのですから。不二vs仁王戦を見る前は彼もハラハラしてたでしょうね。「こんな殺人テニスをしなきゃならんのか」と。

 しかし、今のところ怪我人発生率は3戦中2戦。出れば66%の確率で五体不満足です。そういった不安が、彼の「でも本当にボクもテニス部に……!?」というセリフに繋がったのではないかと思われます。


・毒手

 今回、白石少年が毒手を脅し目的で使用したのを見て、「ああ、毒手の謎は連載終了まで明かされることはないな」と確信しました。毒手の使い方は最後までこれだよ、間違いない。


・真田「所詮、ピエロだったという事だ」

 自分は勝ったものだからスゴイ偉そうです。仁王が手塚になった時はあんなに驚いてたのにね。

 鉄拳制裁から物理的に距離を置く仁王は彼らしかったと思います。

柳 →ベンチに帰り、責任とって殴られる
真田→もっと強く殴れという
仁王→殴られたくないからベンチに帰らない

 うん、仁王らしい。殴られたくないならベンチに帰らなければいいじゃない。真田皇帝とかもさー、本気で殴られたくなくて逃げ回ってる人を殴れるのかね?


・ブン太&ジャッカルvs黄金ペア

 妥当なところではあるけれど、ものすごく地味なダブルス対決です。この試合、盛り上がるのかなあ。ちょっと心配です。

 まあでも、黄金ペアにも「シンクロ」があったわけだし、許斐先生に心配なんて不要なのかもしれません。黄金ペアがネバネバしながら空中に浮くなんて、当時、誰が予想できただろうか。

 どうでもいいけど、ブン太&ジャッカルのページ、後ろで旗振ってる立海補欠選手が五人全員同じ顔です。


・ワオッ!

「S・E・I・G・A・K・U ワオッ!
 ゴールデン!! ゴールデン!!
 ファイア―!!」

 ↑この一連の流れがすごい好きです。声に出して何回も叫んでます。今週はここが一番好き。「青学、青学、ワッショイ、ワッショイ」を思い出しちゃった。


・桃城「なら思い出させてやる。お前の失われた記憶を」

 可哀想に。このまま記憶を失っていれば、テニスのない世界で平和に生きていけるのに……。先日の「テニスの王子様ゲーム」では、誰よりも不幸な目に遭う「超不幸テニス」の使い手が最強クラスの強さだったんですよ(超不幸=変態だらけのテニス大会を勝ち抜いてしまうこと)。桃城先輩は越前少年を修羅道へ引き戻そうとする獄卒の如き男ですね。

 あと、越前少年にラケットを渡すだけのシーンでは、久しぶりに許斐剛の真骨頂たる「大ゴマ無駄遣い」を体感した気がします。最近の許斐先生の大ゴマには結構必然性が感じられたんだけど、この大ゴマはいらないだろw


・手塚「無茶は……するなよ」

越前「先輩、アップも何も、ボク、テニスなんてできないですよ……!」
桃城「大丈夫だ。部長からも無茶はするなと言われている。まずは基本的なところからいこう。さあ、越前、無我だ。無我るんだ」
越前「えっ……? む、無我……?!」
桃城「ほらっ、ピカッと光るんだよ、ピカッと。よくやってたじゃないか! ほら、光れ! 光れ!」
越前「ええっ、な、何言ってるんですか!? ボ、ボク、光れませんよ!」
桃城「クソッ、越前、お前はこんなことすらできなくなっちまったのか! しょうがない、COOLドライブからいこう。審判台を蹴りつつ、指を増やしてボールを変形させるんだ!」
越前「だ、だから、無理ですって……! そんな変態みたいなこと!」
桃城「……しょうがない。じゃあ、基礎の基礎からいこう。そこにDQNがいるだろ? あいつにケンカを売って叩きのめしてくるんだ。もちろん、ラケットとボール以外使うんじゃねえぞ」
越前「い、イヤですよ! 怖いですよ!」
桃城「クソッ! 越前、お前ホントにどうしちまったんだよ! ひったくりを見てはスマッシュをぶつけ、DQNを見ればケンカを売ってた昔のお前はどこにいっちまったんだ……!」
越前「(昔のボクって、そんな人間だったのか……。イヤだなあ、記憶思い出したくないなあ……)」


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