【9/22】2007年43号のジャンプ感想


テニス

 タイトルの「悪夢」で、夢オチは想像できてたってのに。……もう!


 ***

 最初の1ページ目で、乾・海堂の試合がスルーされ、不二先輩も追い詰められてるのを見てギョッとしたものの、「ああ、やりかねねえなあ」とも思いました。

 そして、S2に仁王という人選も意外。青学側はシングルスに不二・手塚・越前と遊びのないメンツを揃えてきて、立海側も真田・幸村は来ると思ったけど、まさか残り一人が仁王ですか。「幸村に変装した仁王」が出てくる可能性はみんな考えてたけど、仁王がそのまま出てくるなんてビックリですね(←何を言ってるんだ)。

 メテオドライブは、相手の視力で追えないところまで球を打ち上げるという発想は良いのですが、どれだけ高く打ち上げたところで終末速度というものがありますから、たぶんあんなズドオオンとは落ちないと思います。どのくらいの時速か、僕には計算できないけど、不二先輩レベルであれば返せそうな気がします。


 ***

 とまあ、ここまでは前置きで。

 ペテン師のはずの仁王が「変装していた」のではなく「変装されており」、中から出てきたのが先のD2に出てたはずの赤也。と、この異常事態に、タイトルの「悪夢」もあって、これが夢オチだということは分かるんです。分かるんですが、問題はそんなところじゃなくって……


 なんで包帯の上からメガネかけてるんですか。

 これはアレですか、顔をグチャグチャにされて包帯を一面に巻かれ、意識不明のまま悪夢にうなされ苦しんでる先輩に、海堂が、

「とりあえずメガネをかけておこう」

 と、かけさせておいたんでしょうか。

 この想像するだに異常な先輩後輩関係に、僕はしばらく笑い転げてましたよ。ちっくしょー、夢オチだってことはスグに分かったのに! 許斐先生はネタが予測できても絵だけで笑わせてくるので本当にタチが悪いです!


ワンピース

 おおっ、アブサロムさんが倒れた! こんなことってありうるんだなあ。体力という概念は存在したのか。サンジとの戦いで、既にラストストロー状態だったんですねー。

 その一方で心臓辺りを刺されたサンジがピンピンしてるのは納得いきませんが(きっと急所に当たってなかったんだわ!)、アブサロムvsナミの結末は、非力なナミの戦いとしては良かったと思います。戦闘要員としてのナミは本来こんなもんだよね。そこは納得いった。


ナルト

・サスケ「ナルトか……、うっとおしい奴だ」

 サスケの心情を的確に表した一言。ずっと追いかけてきた兄と対面し、次なる目的地も定まったサスケ。目的に向かい真っ直ぐに突き進むサスケの前に現れたのは、そこらへんでフラフラしている木ノ葉の人だった。「サスケ、帰ってくるってばよぉ」

 読者的にも、そこらへんでフラフラしてるだけの木ノ葉の人たちは本当にどうでも良くて、いまストーリー上、最も必要のない人たちなんですよね。サスケが暁を倒したり、兄を追いかけたりしてる一方、ナルトたちなんて、カブトさんに会って挨拶してただけですし。読んでる側からしても、「やっと話が動き出したのに、サスケの邪魔してんじゃねーよ」と思わずにいられません。ナルトか、うっとおしい奴だ。

 そういえば今週のナルトの扉を見たとき、「ナルトが誰と待ち合わせしようがどうでもいーよ、なんら興味ねーぜ」と思ってしまったのですが、これって、ナルトが一昔前のサクラポジションになったということかもしれませんね。「物語には特に関係ないけど、扉には良く出てくる人」ポジション。


銀魂

 今回のシリーズは無駄に長かったせいか、最後の乙姫をみんなで助けるシーンがとってもくどかったです。伝えたいメッセージは分かるけれど、長々と何度も繰り返されると食傷気味になっちゃいます。

 押し付けがましいメッセージは1ページ程でさらりと流すくらいにしてくれないとー。今回のシリーズはここ3週くらいメッセージを連呼してた気がします。


ロザリオとバンパイア

 個人的には月ジャンで最もどうでもいい漫画の一つです。気の狂ってないお色気まんがなんか、普通のお色気まんがじゃないか。

 ……と、チャンピオンREDを愛読していると、そう思うようになってくるのです。僕はお色気まんがに狂気しか求めていないのです。しかし、ロザリオとバンパイアはつまんねえなー。どこを楽しめばいいんだぜ。全裸で巨大化して怪獣と戦ったりしろよなー。

 ……と、チャンピオンREDを読んでると、そう思うようになってくるのです。


To LOVEる

 猿山くんは本当に友達甲斐のある男だなあ。

 なぜ、彼がリトくんのような羨ましい目に遭えないのかは、これまで、「リトくんのように勇敢な行動を取らないから」が定説でしたが(暴走したイルカボートから逃げておっぱい板挟みに遭えなかった等)、前回は、「覗きを諦めてサルを追いかける」という男らしい行為をしたにも関わらず美味しい目に遭えず、今回は体よく仕事をサボったら恐ろしい目に遭わずにすみました(樹木に縛られて喘ぐ春奈ちゃんは、読者的にはともかく現場のリトくんには何ら美味しい出来事ではないでしょう)。なので、そろそろ猿山くんに関する定説も見直すべきかもしれませんね。

 しかし、猿山くんは本当にいいやつだ。茶化すでもなく、無理にくっ付けようとするでもなく、あくまでさりげなく的確なフォローをしてくれます。しかも、今回のくじ引きとか、どうやったのか知らないけど、完璧に振り分けてきました。アニマル喫茶実現の件といい、彼は本当に有能だ。彼の下で働きたい。


 この樹木、よく見たら、水着の中に触手(とあえて言おう)が入り込んでるんですよね。器用に水着だけ奪うイルカも自然界の生き物とは思えませんでしたが、何の必要性もなく水着の中に触手を伸ばした人面樹も、自由意志で生きているとはとても思えませんでした。彼らは何者かに操られている!

 そして、想像の翼を広げるならば、リトくんは春奈ちゃんの水着の内側を通った触手に噛み付いたわけで、これはもはや間接ク(ry


サムライうさぎ

「休日に」
「二人で」
「家で」
「ゴロゴロ」


 ……!

 なんというエロス! ええいけしからん。男と女が二人で家でゴロゴロしてたらそんなのやることはひと(ry

 とにかく、「二人で家でゴロゴロ」はもうセックスの隠喩そのものだと思うのです。セックスと断言するより、むしろ卑猥だと思うのです。オレも志乃たんと家でゴロゴロしてえよハァハァなどと思うのです。

 あと、話は変わるけど、清木さんは城中で刀を抜いてはダメだと思うのです。それは切腹だと思うのです。


スケット・ダンス

 成果も何も、スケット団って少し前に先生に頼まれて学校の掃除してませんでしたっけ? そんだけでも学校にとってすげー有益なやつらだと思うんですけどー。生徒会はもう少し過去の働きを精査してやれよー。


ブリーチ

 前回、ネルの放った攻撃は、相手の虚閃に自分の虚閃を上乗せしての攻撃でした。しかし、直撃にも関わらずノイトラさんは結構元気です。

「今の十刃の実力が、てめえの居た頃と同じだと思うな、ネリエル!!!」

 とのことで、どうやらこの数年間の間に、ノイトラさんたちは以前と比べ物にならない程のOSRを蓄えていたようです。ですが、ここ数週のノイトラさんが高いOSRを持っていたようには、僕たちにはとても思えません。ということは、以前のノイトラさんは、今以上にさらにOSRが低かったということでしょうか。なんてレベルが低いんだ。

 また、自分の虚閃が直撃したにも関わらずピンピンしてるのは、以前と比べて防御力は上がったが、攻撃力はあんまり変わらないということでしょうか。よく意味が分かりません。そういえば、てめえの居た頃とは違う今現在のエスパーダであるアーロニーロさんは、平隊士の一撃で即死しました。昔に比べて防御力が上がったわけでもない気がします。考えれば考えるほど良く分かりません。

 一方、ザエルアポロさんは、相変わらずクローンを戦わせてました。しかし、流石のザエルアポロさんといえど、あれだけの数のクローンを同時に動かしていくには相当のOSRが必要だったようです。ドンドチャッカの背中のまだら模様を消したり、ペッシェにズボンをはかせるなど、彼なりに少しでもOSRを節約するよう頑張ってきましたが、なんということでしょうか、そこを恋次に「バカなんじゃねえのか」と突っ込まれてしまったのです。

 さて、大変です。彼の細やかな努力は、「バカじゃねえのか」の一言で一蹴されてしまいました。本人はすごく頑張ってるのに、「バカじゃねえのか」。これはムカつきますね? 一生懸命勉強してるのに、「プッ、微分積分が社会に出て役立つと思ってンの? バカじゃねえのかw」とか言われたらムカつきますよね。それと同じです。
 
 とはいえ、これはザエルアポロさんにとっては死活問題です。このままではバカだと思われOSRが下がってしまいます。そこでザエルアポロさんは、「いや、これはOSR的にまずいと思ったから、戦術上必要に応じて加えた処置なんですよ」と弁解しようとしましたが、流石はOSR巧者の恋次。うまく話の主題をズラして、「趣味でクローンの服装を変えるのがバカだ」と、なおもバカ呼ばわりしたのです。その上、あまり頭の良くなかったクローンが手玉に取られて宮も大破。このままでは「バカのクローンを操るバカザエルアポロ」の構図が定着し、OSR的に窮地に立たされてしまいます。

 こうなっては致し方ありません。クローンを大量生産し、圧倒的に優位に立っていたザエルアポロさんですが、やむなくクローンを破棄。仕方なく自ら戦うことになりました。あれだけのクローンで敵を取り囲んでいたというのに、わずか一言で戦況を覆した恋次。なんという頭脳プレイでしょうか!

 とはいえ、やむなくこのような事態に陥ったかに見えるザエルアポロさんですが、これは見方によっては、

初期段階:敵の技や卍解を封印した状態で有利に戦う
開放後:敵の技や卍解の封印を解いたがクローンで取り囲んで有利
現在:敵の技や卍解の封印を解いた上にクローンも消してあげた

 と、自分の有利な条件を丁寧に一つずつ消していった見事なOSR戦術ともいえます。恋次の頭脳プレイにやむなくクローンを消されたと思わせておいて、実は、これらの過程で「邪淫妃の本当の力」を見せ付けるのに必要なOSRを溜めていたのかもしれません。だとすれば、全てザエルアポロさんの手の平の上! おそるべし、ザエルアポロ!


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