【6/12】2007年28号のジャンプ感想(まとめ)


第一次ゆとり大戦の詳細をアップしましたー。
アンサガに興味のある自称硬派ゲーマーは参加して下さいな。



テニス

・幸村「真田も手塚を倒すこの日のために…2つの究極奥義を封印していた」
「封印」とか「究極奥義」って、今更ですがスゴイですね。
このコマの皇帝が、また何をどう見ても中学生に見えないので、なんか殺し屋がターゲットを待ち伏せしているような印象を受けます。
しかし、どうでもいいけど、名古屋星徳相手にも雷使ってたよね。

・「動くこと雷霆の如し」
柳少年の解説によると、

「雷は光の速さでどこにでも現れ、そして――落雷にも似たほぼ直角に曲がる打球で相手を恐怖のドン底に落とす」

とのことですが、これまでの才気煥発の不二解説といい、この漫画の登場人物解説はアテにならないものです。
しかしまあ、文字通り受け取るならば、「光の速さでどこにでも現れる」というのは、例えるなら、菊丸の分身がコート上を埋め尽くしているようなものでしょうか。
うん、想像すると絵面はスゴイけど、キテレツ部長の全方位縮地法と何が違うんだろう……。

・菊丸「悪いけどウチの部長は恐怖におののくタマじゃないよん」
そりゃ、自分のチームに菊丸先輩のような妖怪がたくさんいるのだから、そうそうのことでは恐怖を覚えないでしょう。
一人ダブルスで甲斐少年を恐怖におののかせ、シンクロで宍戸・鳳ペアを恐怖におののかせた菊丸先輩が、これを言っているのが含蓄深いです。
「恐怖におののかない」というのが、テニスプレイヤーとしての一つのステータスになっている感さえあります。

・「もう勝ったも同然!!」
そして、ラストの「才気煥発→陰の如く」展開。
ここは地味にすごかったです。

テニスの試合なのに、一球も打ってないのに、控えが「もう勝ったも同然!!」。
対して、真田皇帝も何一つテニスをしてないのに、「どうした手塚……? 顔が青いぞ」と勝ち誇っています。
なんというか、この漫画においてテニスボールが飛び交うシーンはSRPGで言うところの戦闘アニメに過ぎず、実際は能力が出揃った時点で勝敗は決まってるんだなって思いました。
アオリも「手塚、絶体絶命!!」とかいってますが、まだ試合は始まったばかりなんですけどね。
SRPGって戦闘アニメをOFFにできるじゃないですか、あんな感じじゃないかな。

それにしても、封印してた究極奥義が「超能力封じ」ってスゴイです。
「オレ、テニスで勝つために、あえて『超能力封じ』を封印するよ!」
とか言い出したら、僕が親なら心配します。

・陰の如く
「様々な行動パターンを匂わせる」って、普通何もしなくても、みんな様々な行動パターンを匂わせてると思うんだけど。
ていうか、才気煥発って様々な行動パターンも計算するんじゃなかったっけ?

・「オオオオオオ」
手塚部長が才気煥発を発現したコマも、最後の勝ち誇った皇帝のコマも、よく見ると観客たちが腕を振り上げ、興奮してるんですよね。
ということは、「オオオオオオ」も、きっと観客たちの歓声なんでしょう。

テニスの試合中に超能力で未来予知したら歓声が上がり、相手選手が超能力を封じたらまた歓声が上がる全国大会決勝。
とはいえ、観客たちも同じ穴のムジナばかり(テニスプレイヤーばかり)なので、この反応もしかるべきですが。
千歳少年あたりも、「まさか才気にこんな弱点があったとは! さすがは全国大会決勝、勉強になるばい!!」とか言ってるんでしょうね。

そして、月刊プロテニスでは、「中学テニス全国決勝は実力者同士のシングルス1から幕を開けた。無我の境地の第二の扉を開き、才気煥発で未来予知を行おうとした青春学園の手塚選手。しかし、王者立海大副部長の真田選手は封印されし第二の究極奥義『知り難きこと陰の如く』を発動し、手塚選手の未来予知を封じたのである」とか書かれてるんでしょうね。
楽しい雑誌だなー。


ワンピース

・エネルのスペース大作戦
今までの扉シリーズはそれなりにストーリーが把握できていたけれど、今回のエネルシリーズはさっぱりです。
どういうドラマが繰り広げられてるんだろう。
「エネルが月にいったら、2頭身の兵隊がいて、よく分からないけどエネルが暴れてる」くらいの認識しか得られてないです……。

・取り返すべきもの
敵がサニー号から食料を奪っていること、そして、取り返すべきリストに食料が入っていることを考えると、やはり、「塩味の肉」がオーズ攻略のカギとなるのでしょうか。

ブルックさんの存在は、伏線だったラブーンと絡めることにより、どっしりと落ち着きました。
ルフィたちが過去にラブーンと遭遇したことにより、ブルックさんとの繋がりもできたわけです。
そのことにより、彼が仲間になることは読者にもしっかりと納得できるものになりました。
ルフィの気まぐれではなく、なるべくして仲間になる必然性といった感じでしょうか。それが加味された気がします。

でも、仲間にした後、どうするんだろう。
ラブーンに会いにいくとして、グランドラインの入り口まで戻るのかなあ。
申し訳ないから、とか言ってブルックさん一人で戻っちゃいそうな気もします。
せっかくだから、このシーンはちゃんと描いて欲しいですね、僕が今週の内容を覚えていられるうちに。
いよいよ後は戦うだけになったんですが、ここからがワンピースの恐ろしいところなんですよね……。
ラブーンとブルックさんの繋がり、覚えていられるんだろうか……。


P2

ドイツから来た少年がいつでもどこでもラケットを持ち歩いていることに爆笑!

……したのだけど、これ、良く見たら事前にアキラちゃんから奪ってたんだね、残念(´・ω・`)
流しそうめんでさえテニスラケットを背負っている、金太郎さんのような人かと思ったのに。

・サシャ「片付けておけ、どんなマヌケでもそれくらいはできるだろう?」
言い方はキツイけれど、でもサシャくんは良い子だと思うのです。
知り合いと一緒に卓球してた子供が、ボールの箱につまづいて転んじゃったわけですよ。
それでサシャくんは、「あーぁ、なにやってんの、ドジだなー」と思いながら、アキラちゃんからラケットを借りてチョチョイとボールを集めてあげたのです。
知らない子供が勝手に撒き散らしたボールの後片付けを、彼は親切にも手伝ってあげたんですね。

「まったくマヌケだなあ、でもボール集めといてあげたから、後は片付けておきなよ。そのくらいできるでしょ」

彼はそう言っているわけです。
が、しかし、当の子供はお礼の言葉の一つもなく、「でも、見えた」「恐くない」だのと訳の分からないことを言い出します。
サシャくんも「何言ってるか分からないんだけど(´・ω・`)」と困り気味です。
変な子供に絡んじゃったなあ……と思っていたら、アキラちゃんはその子供にお別れのキスをしました。

サシャくんはなんだかやるせないのです(´・ω・`)


こち亀

ええー……。

のんびりマイペースでケツを走ってたら、突然コワもての注目ランナーが自分のところに寄ってきて、「もっと早く走れ」「追い抜かせ」とか言われたら、僕なら泣きますよ。
鮫島さんに絡まれた彼がどういう目的で参加してたのか分からないけど、マイペースで完走を目標にしてたのなら本当に迷惑な話だったと思います。

極端な例え方をすると、ヒマ潰しに入ったゲーセンでシューティングやってたら、鬼のような形相の高橋名人がやってきて、「俺も始めは16連射できなかったぜ」「まだ連射できるか!?」「ワイン持ちに変えろ!」「2面も越せるぞ、がんばれ!」とか言われるようなもんじゃないでしょうか。
これは嫌だと思うなぁ。
「みんな上を目指したいはずだ」っていう発想が体育会系なんですよね。
ただ、参加者数が290名と少数なので、市民ランナーが入っていないトップランナーオンリーの大会なのかもしれませんが。
いや、それだと両さんはなんで参加してるんだって話になりますが……。


ネウロ

ネウロがどのタイミングで謎を食べていたかは興味深い点でした。
敗北を感じた時に謎が放出されるということは、至郎田シェフのように、謎が解かれた後も戦う気満々の人たち(謎を解かれたことを敗北と認識しない人たち)は、彼らを叩きのめすことまでが食事の準備に含まれるわけですね。
アヤ・エイジアが解決後に酷い目に遭わなかったのは、彼女が謎を解かれた時点で敗北を認めたからかもしれません。
アヤが「暴れないけど敗北も認めない」態度を取っていたら、ネウロも今回のように「内から外から痛めつけた」んですかね。コェー。


ラルグラド

・ミオ「特殊融合され、思考も言葉も奪われていたんだわ!」

ゴスロリもフェニックスの趣味だったんだわ!


ジャガー

・題字
ピヨ彦がジャガーさんの足先を「はむっ」ってしてる。
これがやおいってやつなのでしょうか。


ブリーチ

OSRに振り回され、登場人物が混乱している印象を受けました。

1、ウルキオラ「あれ? 『敵を治したのなんで?』って当たり前のことを聞いたのに答えてもらえないぞ。オレだけ一生懸命質問してたらオレのOSRが下がりそうな気がするな……諦めるか……」
2、ウルキオラ「とりあえず織姫返してもらわないと、オレOSR下がるんじゃね?」
3、グリムジョー「織姫返せって言われたよ。返すのが道理だけど、まだ目的(一護の全回復)も達してないし、いま返したらOSR下がるよなぁ」
4、グリムジョー「このままウルキオラと押し問答しててもお互いOSR下がっちゃうから、とりあえず攻撃しておこう。先手取った方がOSR上がりそうだし」
5、グリムジョー「そうだ、『オレと戦うのが怖いんだろう』的なことを言っておこう。ウルキオラと戦うのは本来の目的(一護と決着をつける)から外れちゃうけど、OSR的にはしょうがない」
6、ウルキオラ「ちょ、なに?? グリムジョー本気じゃね?? オレもちょっと本気出さないとOSR下がりそうじゃん」
7、グリムジョー「これ以上戦ったら、本来の目的(一護との決着)に支障が出るのでウルキオラは閉じ込めておこう。『オレと戦うのが怖いんだろう』と言っておきながらオレがこんなことをするのはOSR下がっちゃうけどしょうがない」
8、織姫「治せと言われたけど、治せといわれて治したら黒崎くんのOSR下がってボコられちゃうよー。治せないよー」
9、一護「よし、自分から『治してくれ』と言っておこう。織姫が嫌がってくれたおかげで、自分から『治してくれ』といえばオレのOSR下がらないしな」
10、一護「ついでにグリムジョーの傷も治せって言っておかなきゃなー。これで、あいつのOSRも下げれるし」
11、グリムジョー「ちょwww おま、なにいってんの! 傷治されたらOSR下がるじゃん! ええい、もうしょうがない。本来の目的(回復した一護と決着)は果たせなかったけどやるしかない! あ、オレも傷負ってるし互角だってことは強調しておこう」
12、一護「えー、なにー。とりあえずオレは体治して欲しかったのにー。困ったなあ、こんな状況でやらなきゃいけないのか(´・ω・`) 不本意だけど、『上等だぜ』って言っておかないとOSR下がっちゃうし」

という感じで、お互いが自分のOSRに気を取られまくって、各人が何をやりたいのか良く分からない展開でした。

ウルキオラ:敵を治したグリムジョーを問い詰めたい→諦める/織姫を返して欲しい→実力行使

グリムジョー:人の獲物に手を出すことがどういうことかウルキオラに思い知らせたい→諦める/全快した一護と戦いたい→諦める

織姫:一護を治したい→治したくない

一護:傷を治して欲しい→諦める/お互い全快した状態で戦いたい→諦める/織姫を助けたい→半ば忘れてる/ルキアの安否を確認したい→完全に忘れてる

グリムジョーさんはウルキオラさんをどうしたいのか、一護とはどういう条件で戦いたいのか、一護は一護で傷を治したいのか、お互い手負いの状態での戦いならOKなのか、色々と分かりませんでした。
みんな、その場その場で最もオサレな行動を取ろうとするばかりに、目的がコロコロ変わっていくんですよね。
手段(OSR操作)と目的がごっちゃになっている気がします。
一護にしたって、第一義の目的は織姫救出であって、グリムジョーさんと対等の勝負をする必要性なんか全くないんですが。
あ、いや、しかし、ここで対等の勝負を言い出さないとOSRが下がって、最終的な目的遂行(織姫救出)に支障が出るのか……。

なるほど、少し分かってきました。
OSRバトルというのは、目的もまたオサレでなければいけないのです。
「織姫を救出する」という目的ではオサレが低く、したがってOSRも低下し、現に直面している戦闘に対処できません。
そこで、オサレの高い「敵と互角の戦いをする」目的へとシフトし、OSRを上げて対処するわけです。
手段と目的がごっちゃになっているというよりも、OSRバトルにおいては手段と目的は不可分なのかもしれません。
そう考えると、目的がコロコロと変わる今回の話も、OSRバトル的には必然的な流れと言えるのかもですね。


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