サムライうさぎ
松山さんを小物の悪党にしたい気持ちは分かるけど、あれじゃキャラクターが一貫してなくて、物語の根幹が揺らいじゃうと思うなー。
この物語のテーマが「体面に凝り固まった武士階級の破壊」で、松山さんが「体面に凝り固まった武士階級」の象徴だとするなら、松山さんには最期まで体面を大事にしてもらわないといけないような気がします。
「体面など自分の生き死にがかかると放り捨てる程度のもの」ということかもしれないけど、伍助の父と兄がくだらねー理由でも切腹して家を残したのに対し、旗本の松山さんが家を潰すような真似をしたのは、ちょっと納得いかないです。
いや、実際問題、道場の試合なんかで勝手に切腹してる家に家督を継がせるのか分からないですけど。
僕が将軍さまだったとして、旗本が道場試合に負けたからって切腹したらムカつくけどなあ。
「お前はオレのために死ぬのが仕事なの! なに勝手に死んでるの!」って思う。
どうでもいいけど、師範代が負けたら切腹って何気に虎眼流より厳しいね。
負けたら切腹って、たぶん福島先生は新撰組あたりをイメージしてるんだろうけど、限りなくゴロツキに近い新撰組と、由緒正しい直参旗本を一緒に考えちゃダメじゃないかと思うんだ。
ムヒョ
・ギンジ「かをうれそそ」
突然何を言い出したのかと思ってすごい衝撃を受けたけど、「そうかそれを」だった。
セリフが横書きになっただけで、人間はこんなにも対応できないのかとビックリした。
・反逆のキッド
いや、これ、証拠も何も提示してないよ。
敵にいきなり「お前の肉親は、お前の仲間が殺したんですよ」とか、そんなこと言われて、なんでキットはホイホイ信じちゃったんだろう。
これなら、キッドたちが来た時に、「証拠は別にねえけど、お前の姉ちゃんたぶんブープに殺されたんだよー! 証拠はないけどオレはそう思うよー!」って大声で叫べば、ブープ・キッドチームは瓦解したんじゃなかろうか。
ミックが真相を知ったのは、ヨイチがお札に書いたメッセージによるものでヘル・モスキートの能力でもないしなぁ……。
こち亀
ラーメン缶ってこれですよね。
今回のオチはなんなんだろう。
秋本先生が単に知らなかったのかな?
それともタイアップかなんかなんだろうか?
バスケットボールの「おまけによくはずむんです」は、とても面白かったです。
ラルグラド
「血を飲んだら直るよ」の申し出から、次のコマでは既にスンスに血を飲ませていて、あまりに飛びすぎてて一体何が起こったのか、一瞬理解できなかったです。
女の子に近付いて、丼に血を受けて……という描写がないと、これではあんまりにも唐突な印象を受けます。
「囚われの女の子を助けに向かったら、いきなりレッドフェニックスがいた」という展開にも唐突さを感じましたが、最近のラルグラドはどうも流れが悪いです。
ラルグラドの中の人はガモウ先生じゃないんだろうか。
スンスが生き返ったのは、(初めから死んだと思ってなかったのもあるけど)合理的な理由からも納得できるので一応アリかなと。
レッドフェニックスの女の子的には、ラルやガネットとはできれば戦わずに懐柔したいみたいだし、本気で懐柔を考えるなら、彼らの仲間を殺さないのは選択肢として十分アリです。
死人出しちゃったら、向こうも後に引けなくなりますからね。
ただ、懐柔路線だとしたら、その後のセリフでブチ壊しなんですが。
ブリーチ
今回も実に緊張感溢れるバトルでした。
まず、技が決まった後の石田くんですが、訳は分からないけれど、とにかくオサレな説明をすることで、更なるOSRの上昇を図ります。
敵を倒しても、まだOSRを上げようとするあたり、おそらくブリーチ世界の「残心」とはこういうもののことを言うのでしょう。
ルピが残心を忘れてやられたのは記憶に新しいですね。
彼も日番谷隊長を倒した後に、スペイン語を交えながら技の説明をするべきでした。
しかし、大技を決めたにもかかわらずザ、エルアポロさんは生きていました。
とはいえ、ザエルアポロさんはワナにもハマったし、服もボロボロで、かなりOSRが下がっています。
今ならとどめを刺すことは簡単です。
ですが、ここで石田くんは一瞬躊躇してしまいました。
「こんな死にかけにとどめを刺したら、僕のOSRが下がるじゃないか」
と思ったのでしょう。
たとえOSRが下がっても、確実に仕留められる機会なのだから、仕留めるべきだと個人的には思うんですが、とにかく石田くんはここで躊躇してしまったのです。
その一瞬の隙を突いて、ザエルアポロさんは仲間を食べて体力回復しました。
仲間を食べることでザエルアポロさんのOSRはさらに下がりましたが、それでも体力は回復しました。
OSRの面では石田くんが大幅に勝っていますが、部屋の仕掛けもありますし、回復したザエルアポロさんを簡単に倒すことはできません。
そして、ここからが知将ザエルアポロの真骨頂です。
彼は失ったOSRを取り戻すべく、まず何はともあれ服を着ることが大切だと考えたのです。
この行動は非常に正しいですね。実に合理的な戦術です。
それも、敵の攻撃にビクビクしながら着替えをするのではありません。
堂々と背中を向けて、「着替えに行きます」と明言したのです。
これにより、石田くんの攻撃は完全に封じられてしまいました。
戦闘意欲のない背中を向けた相手に攻撃をしかければ、彼のOSRは下がり、ザエルアポロさんの装甲を貫けなくなってしまうのです。
背中を見せ、堂々と下がることが、最も安全確実であることを彼は知っているのです。
さらに、ザエルアポロさんは、
「よく考えろよ、僕が着替えなきゃならなくなったのは、君らが僕の服をボロボロにした所為だぞ」
といって、石田くんのOSRを下げにかかりました。
これはつまり、「人のOSRを下げるような攻撃をしたお前たちは恥知らずだ」ということです。
ここはちょっとすごいですね。
ザエルアポロさんはOSRバトルの最大の矛盾点を突いてきたのです。
つまり、相手のOSRを下げるために抱きついたり、服を破いたりすれば、それで確かに相手のOSRは下がるけれど、そんな真似をした自分のOSRも(その卑怯さを指摘されると)下がってしまうということです。
前回は恋次が自爆をすることでカバーしました。
背中を見せて去り行くザエルアポロさんにダメージを負わせるには、今回も恋次が自爆するしかなかったのですが、残念ながら恋次にはそれだけの力は残されていなかったのです。
・次回予想
服を着替えたザエルアポロの恐るべき攻撃に蹂躙される石田と恋次。
圧倒的な戦力差に二人はボロボロになり、崩れ落ちる……。
石田「死神、キミはまだ動けるか……」
恋次「ダメだな……、動かせたとしても右腕一本だ」
石田「フッ、僕も同じようなものだ。だが、右腕一本動けば十分さ」
石田と恋次は立ち上がった。
そして、渾身の力を振るい、力強く掴んだのである。
第8従属官たちを。
バリッん
ゴリッ
ガリッ
グチャ…
ジュル…
グチョン
ズズズ…
石田・恋次「ぶはぁ~~~~~~…っ」
ザエルアポロ「……………………!」
第8従属官をまるかじりして、石田と恋次は甦った。
そして、ザエルアポロとの戦いは第3ラウンドへと突入する……!
そして、その前に二人は服を着替える……!