【4/20】2007年20号のジャンプ感想(補足)


 本感想はこちらから。本稿は補足です。

・テニス

>> 僕は「会場の都合」と河村怪我と跡部の髪に何か共通点があるのではないかと思ってます
>> おそらく会場でテニス界の時間軸に関与する何か大きな出来事が起こったに違いない
(掲示板より)

>> 跡部様の下りなのですが、あの1コマはヅラなどではなく
>> 跡部様は髪の毛が伸びるのがすごく早くてもういつもの髪型
>> と言いたかったのではないかと。
>>
>> つまり
>> VS越前  禿にされる
>> 四天宝寺 ショートにのびる
>> 焼肉   いつもの跡部様
>>
>> と過程が漫画内で行われていたのかと。
(掲示板より)

これが現実世界の話であれば、つまり僕たちジャンプ読者の体感時間であれば、髪が伸びてるのも怪我が回復してるのも納得できる時間経過ですよね。
まさか、テニス世界では劇中時間と現実時間が干渉しあっているのでは……??
いや、もしかすると、それこそが天衣無縫の…………。

>> タカさんはきっと肉を食べて体を完全な状態にして決勝で悪魔退治をするつもりで焼肉にきてるんでしょうね。(掲示板より)

「焼肉の後で河村先輩の傷が癒えたら、これはワンピースに対する皮肉と取って良いのではないか」とNo.5が言ってたよ。

>> タカさんと、跡部様の髪の回復力は、テニスプレイヤーは常人からは並外れた治癒能力を持っていることを示しているんじゃないでしょうか.
>>  オーラを極めていけば、クラピカの様に骨折を一瞬で回復させることも可能だと思います。
(掲示板より)

オーラを利用しての超回復は、ヅラと同じくらい説得力がありますね。
それにしても、この漫画は何でいつもハンターで説明できるんだ。

>> 次週はどうなるのか、今回ばかりはお手上げです。あのメンツが一か所に集まっただけでも基地外な状況なのに、同じ釜の飯を食べるなんて。あえていうなら超新星爆発に等しい何かが起こるんだと思います。(掲示板より)

あの超人たちは、「テニス」という枠内においてのみ集合することが許されていたわけで、いうなれば、テニスという檻の中に閉じ込めて、初めて外部への被害拡散を阻止できていたわけです。
テニスにさえ近付かなければ、僕たちは被害を蒙ることはなかったわけです。
それが今回、こともあろうかヤツらが「食」という僕たち凡人のフィールドに降りてきたわけですね。
ヒグマとライオンと虎が一度に山から下りてきたような恐怖を感じます。

>> 跡部様の急に伸びた髪の件も、あれがヅラで、来週桃城のダンクスマッシュで剥ぎ取られる、というのが一番可能性として大きいと思ってます。フタゴ・フラクタさん)

>> でも、許斐先生だから全ての人間の予想を上回りかねないので、もっと凄い事をやってのけるかも知れません。(掲示板より)

そうなんですよね。
今回は桃城先輩がダンクスマッシュで跡部様のヅラを剥ぎ取ってくれるだけで僕たちは十分満足なんですが、しかし、僕たちが予想したということは、おそらく何らかの形でそれを上回るんでしょうね……。

>> 色々と置いといて、今回のお話で一番可哀想なのは舞台となった焼肉屋さんだと思います。
(中略)
>> 駐車場で流しソーメンをやっているのに誰も注意しないのも、テニスプレイヤー相手に恐れをなしているからでしょう。彼ら、虎眼流の門弟並に声をかけたくない相手ですから。
冒険の書さん)

法律って強制力がなければ意味がないですから……。
野望の王国には「日本最大の暴力組織は警察だ」という言葉があるんですが、テニス世界における最大の暴力組織は警察ではないですしね……。

虎眼流門弟並みに関わりたくないというのも同感です。

「青学の庭球部員にござるか…」
「河村がお荷物と申したか」
「せ、拙者は、さような事は…」

青学を嘲笑うことなど不可能であった。

>> ちょっと思ったんですが、
>> 今回の話が夢落ちとかないですよね?
(掲示板より)

実はここまで全部、観客席に埋もれて息を引き取る寸前の河村先輩が見た幻という可能性は捨てきれません。
テニスが最終回を迎えるまで捨てきれません。


・ブリーチ
ブリーチを楽しむため、今週から導入した新概念OSR(オサレ値)ですが、一部の方から好評を得ているようでとても嬉しいです。
これからもこの方向で行こうと思ってますので、そういう設定でひとつよろしくお願いします。

>> 例えば作品全体に用いられるスペイン語。
>> 主人公が常用漢字で書かれた日本語なのに対し、敵の名前はスペイン語です。
>> この時点で敵のOSRは一定程度上昇します。脅威です。
>>
>> 例えば、チャドの技名。
>> 「プラソ・デレチャ・デ・ヒガンテ」
>> 「イスキエルダ・プラソ・イスキエルダ・デル・ディアボロ」
>> 凡人には遠く及ばないOSRを内包しています。
>> チャドの力の源はこれかもしれません。
>>
>> 例えば数字。アーロニーロさんの「三万三千六百五十の虚」が負けた要因の1つは、
>> 「33650」という数字がそこまでオサレではなかったからではないでしょうか。
>> もちろん「41169」とか適当な数の虚を取り込んだアーロニーロさんはより弱体化するでしょう。
>> そういえば雨竜くんも同様に数字にOSRを求めるタイプですね。
>>
>> こうして見ていくと、これまで説明できなかったことが非常に分かりやすく説明できます。
>>
>> 「トドメはささない」
>> 「ピンチからの逆転劇(になるようわざと力を緩めて闘う)」
>> 「冷静に状況説明」
>>
>> すべてがOSR上昇のための布石だとしたら、この漫画は何という頭脳戦なのでしょう。
>> 戦いの中、いかにオサレであるかに知恵と情熱を燃やし続ける彼らの行く末を、今後も楽しく見守りたいと思います。
>>
>> 最後に、ラスボスから一言。
>>
>> 「十刀どもめ、敵襲に合わせて紅茶と自宅待機を繰り広げるコンボがどれだけOSRを上昇させるか、どうして気づけないんだ。」
(掲示板より)

いや、僕の考えでは、アーロニーロさんの「三万三千六百五十の虚」はかなりOSRを上昇させたと思います。
しかし、ほぼ一週を費やしたルキアの回想が、アーロニーロさんの想像を上回るOSRであったと解釈すべきでしょう。

ところで、藍染様の自宅待機命令の本当の狙いがOSR上昇にあったというのは素晴らしい着眼点だと思います。
藍染様は敵を舐めていたわけでも余裕を見せていたわけでもなく、むしろ完全な防衛体制で臨んでいたのですね。
獅子は兎を狩るにもOSRを高めるのです。

>> でもこのOSRの上昇条件の1つ『本気を出さない』、これを突き詰めていくと、
>> 『本気を出さないことでOSR上昇=戦闘力がハネ上がるが、本気を出さないことが条件なので、ハネ上がった戦闘力が披露されることはない』
>> というジレンマを生み出すことになるのではないでしょうか。
>> 雑貨屋の店長さんとかそんな感じですよね。
(掲示板より)

OSRで全てが決まるのだと考えると、「本気を出す/出さない」というのは、むしろ逆のことを意味するのではないかと思います。
分かり辛いですが、表層的には本気を出さないことが、実質的に本気を出しているのです。
本気を出さないことにおいて最強の状態が維持されるわけで、実はジレンマではないのかもしれません。何を言ってるのか我ながら良く分かりませんが。

>> オレは判ったぞ…
>> ルキアが強くなったんじゃない…敵が弱くなったんだ!
>> 卍解や破面の開放をすると逆に弱くなるんだ!
>>
>> そう考えると、卍解一護に圧勝したグリムジョーが、卍解習得以前の一護に負けた剣八相手に卍解しても余裕で負けた東仙に、一方的に斬られたり焼かれたりしたのも納得できます。
(掲示板より)

更木さんが何故強いかも納得できますね。
彼は鈴をつけたり、眼帯をつけたり、卍解しなかったりと、OSRを高めることに余念がないからです。


・ナルト

>> こんな重要な場に呼ばれてないカカシ先生が「らしい」なと思ったのはヒミツだ。(掲示板より)

なんでカカシ先生は、すぐに僕たちの記憶から消えていくのだろう……。
結構活躍してるはずなのにな……。

そういえばカカシ先生ってサスケの師匠的ポジションなんですよね。
あの場面に呼ばれてしかるべきだけど、きっと僕たち読者と同じで、綱手様もすっかり忘れてたんだよ。

>> 今週のナルトで、水月の「さっきの男も殺せば良かったのに…甘いね」という台詞ですが、何もしていない相手を一方的に斬っておいて「殺せばいいのに甘いね」とは一体どういうことでしょう?
>> 先週斬られた彼は、もう存在そのものが罪なんでしょうか…?
(掲示板より)

香燐の収容所の時には、捕まってた人たち助けてあげましたよね。
で、今度は捕まってた人たちが自力脱出してたから斬っ……ええええ……。


・サムライうさぎ

>> 「夫の布団の匂いで寂しさを慰める嫁」というあたりでもう既に大概のモンなんですが、輪をかけてスゴイのが「夜這いで機嫌を直す嫁」。
>> 何ていうんですか、もう『夫婦生活』とか『夜の営みの不満』とかそういう単語しか連想できないよね。
すきまさがしさん)

「女の子はとりあえずレイプすればOK」という少女漫画的思考が少年漫画にも蔓延しつつ……あるわけがないですよね、すいません。

しかし、「夫の布団の匂いで寂しさを慰める嫁」←こう書くとスゴくエロイですね。
とても下品な話ですが、「制服の袖口に彼氏の精液をつけておき、寂しくなったらそれを舐めて匂いを嗅ぐ女子高生」というのを昔何かで読んだんですが、それを思い出しました。
いや、なんか、すごく卑猥な方向に想像力が広がる説明だなあと思って。
赤松さんのHENTAI!

※ところで上に書いたような女子高生は本当に存在するんですかね。読んだのはエロ本(フィクション)ではなくて、「最近の女子高生」みたいな記事(ノンフィクション)だった気がするけど、でも流石に都市伝説だと思うんだ。


・ジャガー

>> 3ページ目までのサヤカちゃんは、潜在的にジャガーだったと思うんで
>> すよ。量子力学的見地から見て。
>> で、ピヨ彦が「このサヤカはジャガーではないか」と不審に思い始めた時
>> 点で、「ギャグ漫画的なオチ」を予期する読者の観測行為により、サヤカ
>> だと確定されたに違いありません。
蒟魄-konsoul-さん)

すごい! この視点はなかった!!
箱の中に入れたサヤカさんは、ピヨ彦が箱を開けるまで、いつでも半分ジャガーさんなんですね!
ていうか、今後登場するサヤカさんは常に潜在的にジャガーさんなのかー!


 ***

掲示板ですしやさんがテニスのSSを書いてくれたので、ここで転載させて頂きますよー。
波動牛には大いに笑った。

菊丸「おいみんな!手塚と石田の兄貴が対決する見たいだぞ」
焼肉屋の奥、壁際の席に壁を背にして手塚が座っている。
その対面、テーブルをはさんで座るスキンヘッドの巨漢は石田銀であった。
大石「二人ともいいな、ルールは30分以内にできるだけ肉を多く焼いて食べたほうが勝ちだ」
銀「手塚はん」
手塚「なんだ」
銀「おぬしは肉に塩をつけて食うとるらしいのう」
手塚「それが?」
銀「あわれやな」
手塚「何?」
銀「塩もタレもこのわしにはきかん。肉は生で齧るのが1番素材の味が生きるんや」
手塚「今は焼肉勝負だ。肉は焼いてもらうぞ」
大石「その通りだ二人とも、肉は必ず表30秒裏15秒以上焼いてもらうぞ。さあ、始めるぞ」
桃城「部長―!たのんますよ!」
金太郎「銀―!ごっついの見せたれや―!」
大石「開始!」
勝負が始まった、お互い殺気でみなぎっている。
乾「ふむ、手塚はいきなり手塚ゾーンか。あれで肉を一気に集めてまとめて焼く気だ、手塚め、最初から本気だな」
銀「それで本気を出しているとしたらあわれやな、フン!」
ズガアアン!
銀が焼き網に肉を叩きつける、手塚の焼いてた肉は四散し残っているのは銀の肉だけである。
海堂「くそ!なんてことしやがる、あれじゃ肉が焼けねえ」
銀「今のは一式波動牛。わしの前で肉はやかさん」
手塚「それがお前のやり方か」
ぼわ、手塚の体が光り輝く、百錬自得の極みに才気煥発の極みだ。
さらに手塚ゾーンで攻めにかかる。
銀「2式波動牛!」
ズガガアアン。今度は壁まで吹っ飛ぶ手塚。
海堂「くそ!いったいどうなってやがる、部長の技が効かねえ」
乾「百錬自得の極みといへど、手塚の体の許容範囲を越えて威力を返すことは出来ない、そして才気煥発は焼肉では使えない」
銀「先に言うとくで、わしの波動牛は108式あるぞ」
それでもあきらめない手塚、なりふり構わず攻めに行く。
銀「3式波動牛!」
銀「4式波動牛!」
ズガガガガアアン、手塚は壁に磔となるが、なおも攻める。
不二「手塚、こんな君を見るなんて…」
銀「21式波動牛!」
銀「22式波動牛!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアアン!
遂に壁を突き破り、地面へと落下する手塚。
手塚「くっ、これまでか…」
あわや地面と激突、その瞬間躍りこむ影があった。
越前「俺に勝っといて負けんな」
スパーン!越前は持っていたラケットで手塚を打ち返した、手塚はもと来た軌道を通り、自分の居た席へと墜落。
バン、スザザアア。
銀は箸で手を叩いている、ピシピシ。
手塚「礼を言うぞ越前、さあ再開だ」
銀「ならば全力で葬るのがせめてもの礼儀、くらえ!108式波動…」
そのとき手塚の体が黄金色に輝いた、そして天井を突き破り巨大なテニスボールが銀の頭上に落下。
銀「ぐ、ぐわああ!」
あたりには強烈な先行と爆風が広がり、万物は灰燼と化したかと思われた。
ふと気づくと、皆の目の前には何事もないように肉を焼く手塚と、固まったまま微動だにしない銀の姿があった。
王大人「死亡確認!」
銀の死亡が宣誓されたとき手塚の勝利が決まった。
桃城「やったぜ!部長の勝ちだ!」
手塚「宿敵よ、お前との戦いは忘れない…」


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