本感想はこちらから。本稿は補足です。
・テニス
>> >負けた後に「越前がさらなる勝負を望むか」「それとも引き下がるか」などと考えて後者を選んで得意ぶってるレベルが今の自分で、許斐先生と比べて自分は本当になんて情けないんだ
>>
>> OTL(←先週読了後全く同じコトを考えた間抜け)。(掲示板より)
だからさ、許斐先生は僕たちが「普通はこうだ。でも許斐先生だからこのくらいやるんじゃないか?」と思った、そのさらに一歩先を行くわけですよ。
そこでですね……
>> なんだかんだで、立海大は2ゲームくらい落とすきがする。。。。(掲示板より)
立海と外人軍団の試合を考えるとですね。
まあ普通に考えると「2ゲームくらい落とすんじゃないか」なんですけど、思い切って「立海負けるんじゃないか」と考えるのがたぶん正解なんです。
だけども、それは正解ではあるけど不十分な正解であり、そのもう一歩先を読まなきゃいけない。
というわけで、僕としては
「外人部隊が立海に勝ち、決勝戦へ。決勝戦開始直後、見開き2ページで青学全員がぶっ倒れて決勝終了。優勝、外人軍団」
を予想しておきます。
で、そこから世界戦に繋がると考えるのが、たぶん凡百の発想なので、そこから宇宙戦へ繋がると予想します。
いや、宇宙戦という発想がまだ凡百の域なので、なんか禅とかそういう良く分からない精神世界へ突入するのかもしれません。
>> 今さっき実に合理的な対COOLドライブ必勝法を思いつきました。聞いてください。
>> まず前提として、COOLドライブはその特性上一度三角飛びで空高く飛ばなければならないので、撃った後はどうしても空中で一瞬無防備な状態を晒さないわけにはいかない…要するにCOOLドライブは諸刃の剣とも言えるわけです。となれば其処を狙わない手はないでしょう。僕の案はこうです。COOLドライブが金ちゃんラケットのガットに減り込んだ瞬間ボール付きのラケットをリョーマ目掛けて思い切りブン投げる…というのはどうでしょうか。いかに超人的なテニススキルを持つリョーマといえど空中を走る事が出来ない以上この予想外のカウンターは流石にかわせないと思います。(掲示板より)
今週の金太郎さんの空中回転の解釈は二派に分かれていて、
1、原作の通り、滞空中の金太郎は物理法則を無視して空中でベクトルを変更し、背後へと空中回転移動した
2、原作の行間を読み、常識的に考える。滞空状態の金太郎は一度着地した後、地面を蹴って背後へと飛んだ。
僕は無難に2だと思うのですが、確かに許斐先生なら物理法則の超越程度、歯牙にもかけぬことでしょう。
そして、もし1だとすると、越前少年も空中で自由に動ける可能性があります。
少なくともシンクロ中はそのくらいできると思うんだよね。
>> 今週の金太郎の見開きは、覇王愛人の変なカンフーを彷彿とさせ、コンビニで笑いが止まりませんでした。検索してみたら、結構同じ事を思った人がいたみたいですね。(掲示板より)
そうそう、僕はあんまりピンと来なかったんですけど、これ思った人多いみたいですね。
とりあえずオリジナルの方を貼っときます。
>> 「アイツ、何てデタラメなテニスをするんだ!?」
>>
>> まさかちょっと回転したり数が増えた程度のことで金太郎がこんなことを言われるとは思いませんでした。試合中に覆面を被ったり、相手の選手を観客席まで吹き飛ばしたり、選手の一存でダブルスをシングルスに変更することはデタラメとは言わないのでしょうか。(くず鉄作りの海さん)
そうでした。
確かに「スマッシュのスピードの3倍以上の速さで空中回転移動」は、明らかに人間としてデタラメですが、テニスという枠組みの中でだけ考えるなら、彼は反則もしてなければ非常識な行動もしてないんですね。
「テニスとしてデタラメか」「人間としてデタラメか」
この二つの視点が重要なのだと思いました。何を言ってるんだ、僕は。
・バレーボール使い
>> 「ウチの学校のを一個持っていきなよ…」
>> いやいやいや、君は何を言っているんだ?
>> まるで、学校の備品が自らの所有物であるかの如き傍若無人な振る舞いです。
>> 「犯罪だけど…お金が貯まってから返すっていうんなら協力するよ」
>> とも言ってますが、バレーボールの一個くらい君が買って上げればいいじゃない。命の恩人なんだもの。
>> というか、ネオって命を救われた事に対して全然恩義を感じてないよね。ひでえ。(冒険の書さん)
これは盲点だった。
そうだ、確かにバレーボールのひとつくらい買ってあげようよ。
お金がないなら事情を話して親に金を借りてでも買ってあげようよ。
まあ悪いのは全部トラックの運転手なんで、ネオくんがボールを買うのも、心情的には納得いかないかもしれないけど、でもそのくらい恩義を感じててもいいよね。
・ディグレ
>> たしかDグレの主人公パーティは、
>>
>> 『リナリーのイノセンスが最強武器<<ハート>>かも知れない!』
>> ↓
>> 『それを千年伯爵に知られてしまった!!』
>> ↓
>> 『<<ハート>>をリナリーごと異空間に閉じ込めて一緒に消滅させよう!by伯爵』
>> ↓
>> 『リナリーにくっついて結果ずるずると一緒に異空間に引きずり込まれました』
>>
>> だったと思います。(掲示板より)
おお、素晴らしい! 思い出せた!
でも……
>> あの漫画は目的がコロコロと変わるんですよ。
>> アレンなんて、元帥を追って日本へ行く途中に、咎落ちしたスーマンを助けてたらティキに殺されかけて腕を失って、それを取り戻そうとしてたらアクマが迎えに来たから、ソイツの箱舟で日本に行ったんだけど、そしたらリナリーがさらわれそうになったから付いて行ったら異空間に閉じ込められたんで脱出しよう、みたいな、そんな流れで今の状況になってたような。(掲示板より)
↑これを読んで愕然としたんだけど、僕は「江戸について巨大なアクマが現れてから、変な空間に閉じ込められるまでの経緯」が分かってないと思ってたんだけど、江戸に至るまでの経緯も全く分かってなかったよ。こんなに紆余曲折していたのか……。
・ムヒョ
ムヒョの「素材の味」を活かしながら、かつ、これまでの「負の遺産」を止揚する形で、まっとうにムヒョを楽しむにはどうすれば良いのか? という難題に何人かの人が答えてくれました。
>> 神様の気持ちで読んでみるといいかも知れません。
>> 何度天罰を与えて奇跡の生還をさせてみても悔い改める事のない哀れな子羊達を見守る。
>> 最高の無力感を味わうことのできる最低の悲劇。あぁ、無情。
>>
>> ・・・するとあら不思議ムヒョの負の遺産ってやつもなんとも素敵なスパイスに。
>> ・・・すいません。わかりません。(掲示板より)
要するに「ある意味すごくリアル」ということですよね。
現実にはダメ人間がたくさんいて、自分のミスで何人もの犠牲者が出そうなムチャな特訓をやらせておきながら、今では平然としてリーダー面するようなヤツもいるけど、でもそれが現実だという。
何一つ美味しいところのない生き地獄のような職業でも、なぜか分からないが必死に努力してそれに就こうとする意味の分からない行動に没頭してしまうのも、また人間である、と。
不条理をはらむのがこの世の現実であるのは確かで、そう考えるとムヒョはリアルです。
でも、これはひとつの答えかもしれないけど、一歩間違えると紳士感想になりかねない諸刃の剣。
>> 腐女子の気持ちで読んでみてはいかがですか?
>> 私はロージーが乙女すぎて萌えませんが。(掲示板より)
うーん、婦女子さんの気持ちというのは良く分からないのでムリです。
婦女子さんは負の遺産もプラスに変える力を持ってるんでしょうか?
だとしたら、学ぶところがありそうだ。
>> 「自分好みじゃなくて美味しく感じられない料理を、なんとか美味しく食べられるようになりたい」ってことですよね?
>> これはもう、そのまんまごはんに置き換えて考えてみればいいと思うんですよ。ごはんがおいしく感じられるというのはどんな時か、好きじゃない料理もがつがつ食べられるようになるには。
>> すなわち、
>>
>> 1、断食
>> おなかがすいてるとどんな料理でもおいしく食べられるものです。おなかをすかせるため、漫画分を摂取するのをしばらく控控えるのも手です。念のために娯楽という娯楽を全て断つというのも効果的と思われます。一ヶ月くらい仙人みたいな生活をした後にいざ読んでみましょう。必ずやおいしく感じられるかもしれません。
>>
>> 2、すべての期待を捨てる
>> これはうんこに違いない、と思って口にしたものがカリントウだったらどうでしょう。あまりの美味しさに涙するんじゃないでしょうか。期待値を極限まで低く見積もっておけば、たいていのものは美味しく感じられるものです。完全に何も期待せずに、むしろ必要以上に貶めるくらいの勢いで、ハン!こんなゲロ漫画!といったイメージを脳に刻み込んでから読んでみましょう。きっと美味しく感じられるかもしれません。
>>
>> 3、自分の好みの調味料をどばどば入れてごまかす
>> 料理が好みに合わないなら、こっちで合うように作り変えてしまえばいいんです。マヨネーズでもケチャップでもサドンデスソースでも、自分好みの味を思いっきり重ねて元の味を消滅させるくらいにしてしまいましょう。間違いなく美味しく感じられるようになるかもしれません。
>>
>> 4、料理を作ってくれる人を好きになる
>> 西先生に恋してください。『料理は愛情』効果により、強制的に美味しく感じられるかもしれません。
>>
>>
>> こんな感じ?
>> なんとなく、3が一番やりやすい気がします。実際どんな調味料をかければいいのかはちっともわかんないですが(意味ねー)。
漫画を料理に例えるというアイデアは素晴らしいです。
でも、今回は「素材の味を活かす(=負の遺産すら活用する)」がテーマなので、2と3はちょっとナシかな。
後は1と4かー。
1は実際効果あるんだろうけど、現実的に考えて無理。
4は要するに信者になるってことなんだろうけど、どうやったら信者になれるんだろう。
実際、テニスに関してはムチャな展開とかあっても、むしろ好意的に受け取れちゃうもんなあ。
関東大会の昨年準優勝校が2つあるとか、全然気にならないもん。
ちなみに、3の調味料の正体はたぶんYukimi方式だと思います。エロです、エロ。
あーいや、別にYukimiさんが極上の料理に納豆をぶちまけるが如き所業とか、そういうわけではありませんよ。
【おまけ】To LOVEるに内容があるかないかという話
>> >なんのひねりもないあからさまなサービスシーンや内容の薄い話から本当は実在しない人物ではないのかと疑われている。
>>
>> これ明らかに違いますよね。
>> 長谷見先生はサービスシーンを生み出すために、とことん頭をひねりにひねってるような印象を受けます。
>> とらぶるの内容の大部分はエロで構成されてるから、ぱっと見「エロしか内容が無い。なんて薄いマンガなんだ!」と捕らえられしまいそうだけど、僕としては真逆の感想を持ってるんです。
>>
>> だってこれだけエロというエロを追求しながら描くなんて、並みの人間じゃ耐えられないような過酷な作業だと思うよ。特にとらぶるみたいにエロの要素を極端に高くして、他の要素はできるだけ排除してたなら。
>> それで「内容がエロしかない」と言われるけど、逆に「内容をエロだけにする」のも物凄く難しいと思うんです。どういう方法で女の子を裸にしようか、とか、どういう方法で日常の中にエロを入れようか、とか。とらぶるは基本となる世界観がものすごくのほほんとした日常の世界だから、とらぶるが連載を続けていく限りは、この世のあらゆるものをエロに繋げる必要があるわけで、これには相当の発想力がいると思います。僕ならすぐにネタギレして書けなくなりそうだ。
>>
>> しかも、長谷見先生のすごいところは、それでいて作品のバランス感覚を損なわないように、上手いこと着地させてるところ。
>> 事あるごとにヒロインを剥き、辱めをうけさせたりしてるのに、全く個々人の人格や関係性が崩れない。リトくんはずっと好青年だし、春菜とリトくんはずっとさわやかで、健全で、ちょっと和んでしまうような間柄で、ザスティン様はずっとバカ。
>> こんな漫画そうとう頭のいい人じゃないと書けないですよ。
>> これだけバランス感覚を保ちながら書くなんて矢吹先生ひとりじゃ無理だよ。(掲示板より)
大体、同意です。
「内容をエロだけにする」というのが難しいかどうかは、正直やってみないと分からない。
もしかすると、僕でもここまではできるかもしれない。
けど、それをバランスを崩さないように描くのは間違いなく至難の技。
この制約があり、それを見事に乗り越えているところこそが、長谷見先生の仕事だと思うんですよね。
これはなかなかできないですよ。
あと、エジソンさんが、いつものデスノコラでTo LOVEる擁護編作ってた。
コメントにもあったけど、僕もスタントがスタンドに見えちゃったクチ。
そんなJOJOオタってわけでもないのに、なんでだろう……。
それと、エジソンさんの言うとおり、作品を嫌いになるのは悪いことではないと思います。
何かを嫌いになるって、それなりにエネルギー使いますから。
「ムヒョの悪い点を好きなだけ語れ」と言えば語れるけど、「M&Yの悪いところを語れ」って言われたら、「いやだよ、めんどくせえ」って思うじゃないですか。
たとえマイナスであっても、関心を持たれるだけマシなんですよね。