【2/20】2007年12号のジャンプ感想


ジョジョ第一部の映画を見てきました。(レビューはこちらから
うん、まあ、うん。ていう内容です。

でも、第三部OVAの8話は面白かったよ。


テニスの王子様

・観客「才気煥発の極み!?」
前回、球の推移ではなく、あくまで竜巻の目視によって、「手塚ゾーンである」ことを認識した控え選手たち。
そして、今回は「見た目のオーラの違い」によって、「才気煥発の極み」であることを認識しました。

この漫画においては既に結果ではなく現象として「才気煥発の極み」が存在しているという、そういう次元に至ったのです。
例えば、この漫画の登場人物がテニスとは全然関係なく、街中をただフラフラと歩いていたとします。
すると、前から人が歩いてきました。
その人は何となく輝いて見えました。

この時、可能性は二つしかないのです。
目の錯覚であるか、そうでなければ、才気が煥発しているのです。
もはや、「才気煥発の極み」を語るのに、テニスという文脈は不要です。
試合の推移とか、そういったこととは関係なく、まるで別の次元に「才気煥発の極み」という事象が存在しているのです。
何を言いたいのか良く分からないと思いますが、とにかく「オーラを目で見て判断する」というのは、それほどのことだと思うのです。

そして、このセリフにはもう一つ考えさせられるものがあります。
あの有名なキテレツ部長の「チンケなオーラ」発言です。
これはオーラが視覚認識可能なことを明示した記念すべき最初の発言ですが、現在九州地区で事実上のトップと言えるキテレツ部長が、四天宝寺控え選手でさえも判別できたオーラの種別を判別できなかったのはなぜでしょうか。
その答えは簡単、彼の身近に無我者がいなかったからです。

四天宝寺には、千歳、そしておそらく金太郎の、二人の無我者がいます。
二人の無我者のオーラに普段から接することで、四天宝寺の控え選手たちはオーラの種別を学び、二種類のオーラを併せ持つ手塚のオーラさえも、「あれは才気と百錬だな」と冷静に判断できたのです。
しかし、千歳を失った九州地区には一人の無我者もおらず、キテレツ部長はこれまでの戦いでオーラを見ることがなく、オーラについて学ぶ機会がありませんでした。
とはいえ、キテレツ部長も紛れもない強者。
見たことはなくとも、無我自体の存在は知っていたのかもしれません。
しかし、それゆえに、片腕にオーラを凝集させた百錬を「出来損ないの無我(=チャチなオーラ)」と捉えてしまったのではないでしょうか。

さらに言うならば、なぜ全国大会の強者が関東地区など一箇所に固まっているのかも理解できます。
他の地区には無我者がいないからです。
地区大会レベルでは無我者と戦う機会はなく、例えば、瞬間移動が出来るとか、、ブレ球が打てるとか、そういう小手先のテクニックでも対処できたかもしれません。
ですが、全国大会となると、遅かれ早かれ無我者との戦いを強いられてしまいます。
この時に無我者との対戦経験が重要になってくるのです。
例えば、キテレツ部長ほどの実力者であれば、手塚部長のオーラが百錬であることを知っていれば、千歳少年のように緩急を織り交ぜることで百錬を封じることができたかもしれません。
少なくともビッグバンを放つような軽挙妄動は慎んだことでしょう。
彼らの強弱は情報格差によるところも大きいのです。

・千歳「自分にリミッターば掛けていた時点で俺は…己の限界点ば決めちょったんかも知れんたい!」

1、テニス中にオーラを出せる
2、オーラを出した先に3種類のオーラがある
3、オーラを2つ同時に出せる

1を突破した時点で、一介のテニスプレイヤーからすればリミッター外しまくりだと思うんですが(「テニスの最中にオーラを出そう」と考える時点でかなりリミッターが外れてる)、しかし、流石は全国大会準決勝です。
ここまで来ると3を突破できなかっただけで、「自分にリミッターを掛けていた」と後悔しなければならないレベルなのです。
なんと厳しい世界でしょうか。

この勢いなら、千歳少年はたぶん比嘉中と戦っても、

試合中に監督を狙撃してはいかんと思っとったい。強か……。何て己に強か男たちばい、比嘉中!」

とか言い出すと思います。

・討論「なぜ百錬+才気なら単体才気を敗れるのか?」
今回、どうしても理解できなかったのが、「なぜ百錬と才気を併用することで単体才気を敗れるのか?」ということです。
相変わらず本編にはまったく説明がないので、僕たち読者が考えなければならない問題です。

この問題を僕はNo.5と話し合いました。

「今回のアレ、ほんと意味分かんなかったよね」
「何言ってるんですか、かがみさん! オレには全て分かりましたよ!」

な、なんだってー!
こいつ、百錬と才気併用で単体才気が敗れる理由が分かったってのかー!

「いいですか、かがみさん。『才気煥発の極み』が頭部からオーラを散布することでコート上の空間を支配する、限定空間支配能力であることは以前説明しましたよね?」

うん、そこまでは聞いてる。

「でですね、千歳は頭部から散布したオーラで情報収集し、それを元に未来予知を行っているわけです。しかし、手塚が『才気煥発の極み』を使うことで、手塚の頭部からも才気オーラが散布され、それが千歳の才気オーラに干渉することでジャミングとなり、千歳の未来予知にノイズが入るんですよ。それによって、二人の未来予知は事実上不可能となり、純粋な実力勝負に持ち込まれます。だから、百錬が使える手塚の方が有利なんです。ミノフスキー粒子を散布することで白兵戦を余儀なくされるのと同じことです。簡単でしょ。分かりましたか?」

No.5が得意気に熱弁する横で、僕はポカーンとしながら聞いてました。
彼の説明があまりに遠い世界にカッ飛んでおり、とても「その通りだ」とは思えなかったのです。
でもNo.5は自信満々で、「このくらいの戦いになることは予想してました」「オーラの干渉に着目できなかったかがみさんはダメですよ」とか言ってます。
そんなバカな……。

僕にはどうしても納得できませんでした。
そんなムチャクチャな理屈のはずがない。
もっと、単純で、分かりやすい、誰が聞いても納得できる。
そんな答えがあるはずだ……。

その時です!
僕に天啓が舞い降りたのは。

僕は一瞬にして、今回の全てのカラクリを見通してしまったのです!
一瞬、自分が神になったのかと思いました。
それほど完璧に見通してしまったのです。
今回の事件はこれで全て説明がつきます。
万人が納得できる、完璧な説明です。

「No.5、オレ分かったよ! 悪いけど、キミの言ってることは、全てデタラメ! 妄言! 世迷い言! オレの答えは、それだけ完璧なんだ!」

そして、僕は説明を続けます。

「いいか、まず、『才気煥発の極み』が『頭部からのオーラ散布により情報収集・未来予知をする能力』という前提が間違っているんだ。『才気煥発の極み』の本当の能力は……『自分の望む世界を引き寄せる能力』なんだよ!」

世界はその可能性の数だけ複数の世界に分かれており、ラリーの結果、"千歳が勝利する世界"もあれば、"手塚が勝利する世界"もあるわけです。
その"自分が勝利する世界"を引き寄せる能力が、『才気煥発の極み』の本当の能力なのです。

「そこでだ、実は手塚の『才気煥発の極み』は自力で発現した『才気煥発の極み』ではないんだよ。あれは『百錬自得の極み』で発現した、いわば千歳の二倍返しの『才気煥発の極み』なんだ。二倍返しだから、『世界を引き寄せる力』が二倍であることも分かるだろう。だから、百錬+才気なら、単体才気に勝ることができたんだよ!」

完璧です、完璧な理論です。
僕は百錬+才気で、単体才気を破る方法を完全に看破し、説明し尽くしたと言えるでしょう。
僕は完全な整合性を持つ、己が理論に酔い痴れました。

が、しかし、その時、No.5は僕の説明をポカーンと聞いてました。
まるで意味が分からない。
何を言ってるんだ、このキチガイは。
とでも言わんばかりに。

つまり、そういうことなのです。
テニスのオーラ問題に関しては、閃いた自分は「完璧だ」「完全に説明できた」と思っていても、他の人間には何一つ伝わらないのです。
たぶん、不二先輩による「才気煥発の極み」説明も同じようなものだったでしょう。
周りの人間は「何を言ってるんだ、コイツは」と思いながら聞いていたのではないでしょうか。

でも、それでいいのです。
僕は今でも自分の「多世界解釈説」が一番正しいと思っているし、No.5も自分の「ジャミング説」が一番正しいと信じているはずです。
そう、答えは僕たちの心の中に、僕たちの心の数だけあるのです。


ネウロ

・絶対悪
うん、松井先生は正しいことを言うなあ。
僕は昔から、「悪人であっても、例えば仲間思いであるとか、そういった要素がなければ悪人として魅力がない」と言ってましたが、うん、これは松井先生の方が正しい。絶対悪もアリだ。

ただ、松井先生もここで語っているように、絶対悪にはやはり「悪のカリスマ」が伴わなければならないのです。(小悪党キャラは除く)
例えば、DIOさまは悪のカリスマだけど、劇場版のDIOさまはカリスマが表現できなかったばっかりにただの小悪党になっちゃいました。
他には、ワンピースのクロコダイルなんかも絶対悪なんだけど、彼にはいまいちカリスマを感じません。
絶対悪はアリだけれど、「カリスマのない絶対悪」は、やっぱりキャラとして魅力がないのです。
でも、どうすればカリスマが付くのか、さっぱり分からないけど。
絶対悪でカリスマっていうと、今のジャンプだとゲンバー大王が一番近いのかな?

・放火未遂だけして帰っていった善二郎おじさん
一体何をしに来たんだか、すごく傍迷惑なおじさんでしたが、とりあえず徹っちゃんが無事で何よりです。
本当に有機溶剤をブチ撒けたのは一体なんだったんだろう。
これ、後始末大変だったろうなあ。
「平和にやんなよ」って言ってるけど、とりあえずこれを無事に掃除するまで徹っちゃんに平和は訪れません。

それから、善二郎おじさんはこの後、道をぷらぷら歩いて、くわえてるタバコをペッと吐き捨てて、踏んで火を消そうとした瞬間に靴が燃えると思う。


ブリーチ

・心に棚をつくれ!



「狭く考えるな! 大人になれ!!」

「自分はいつも藍染様の待機命令を無視しているとする」

「だが、テスラが自分の指示なく動くのを見て、なんか腹が立ったとする」

「その場合、上役の命令を無視している自分を、いったんこっちの棚においといて…」

「だめじゃないかっ! わかってんのかっ!! 誰が手を出せと言った!」


・紳士劇場

「とどめ、刺さないんですね」
「当たり前だ」

当たり前かよ。

・ノイトラ「雑魚を千匹殺したとして、誰が俺の最強を認める?」
その言い分自体はもっともですが、「自分の立身出世上、意味がないから」という理由で敵性分子に止めを刺さないのはどうかと思います。
池田屋に新撰組が乗り込むも、

「む、こいつ、無名の浪士」
「雑魚の命に価値はねえ」
「あるのは、桂小五郎のみ」

とかだったら会津藩も困るでしょ。
しかし、ドルドーニさんもそうだったけど、彼らは少し出世欲が強すぎるのではないでしょうか。
上役の待機命令も聞かず、立身出世のために勝手に奔走するエスパーダたち。
一方、上役の命令であれば肉親の抹殺であろうと疑いもせず従い、肝心な時には一人の兵も派兵してくれない死神界。どっちも極端なんだよなあ。
虚たちは、死神たちに少し出世欲を分けてあげてはいかがでしょうか。


ナルト

・シカマル「増援か、けど一足遅かったな」
とりあえずサクラがクソの役にも立たなかったことで、サクラファンとしては一定の安心感は得られましたが、しかし、今回はサクラの他にもサイ、チョージ、イノなど、クソみたいな役立たずが充実しており、さらにイノやチョージの方が長時間戦場にいたため、クソみたいな役立たず感がより強く打ち出されています。
どう贔屓目に見ても、今回はサクラの負けですね。
いちファンとして、サクラには今後一層の無活躍を期待したいところです。

・ただのズレた老いぼれ角都さん
ああ、そうか。
分かった、ボケてたんだ。
だからあんなに不用意に後ろを見せたんですね。

おまけに耳も遠かったんだ。
だからナルトたちがゆっくり作戦会議してても、「ムッ、あいつら、オレに背を向けて何を企んでるんだ……」と無用な警戒をしてしまったのですね。

あと、たぶん乱視なんですよ。
だからナルトが影分身した時も、じっくり見てればどれがオリジナルか分かりそうなものだけど、乱視だから分からなかったんですね。

いやー、すべて説明がついた。
暁のカリスマ性はこれっぽっちも失われてないぞっと。

・大蛇丸「全員にとどめはさしてないわね」
やっぱり、「雑魚を千匹殺したとして誰が俺の最強を認める?理論」なのでしょうか。
サスケの足元に横たわるザコのみなさんと今週のチャドを見比べると、チャドはすごくチャドらしくて素晴らしいですね。
ノイトラさん的には、チャドはこういう扱いなんだなって分かります。
サクラもがんばれ、超がんばれ。チャドに負けるな。


もて王

・「6人とも卒業取り消し!」
これが単なる誤植とは僕には思えない。
真白木グループ3名の他に、もう3名留年組がいるはず。
残すなら、矢射子、木嶋……後は吉下さんになるんでしょうか?
矢射子、木嶋に関しては「世に出したら学園の名折れ」も分かるけど、吉下さんはどうだろう。
他にもう一人、どうしょうもない3年生っていたかなあ。


ユンボル

ドリル=ドカルト、そして、早々と到着したゲンバー大王。
ドカルトの真の狙いとは!?
凄まじいスピード展開で最高に面白いユンボルですが、このスピード感が、打ち切りで火が付いてるだけというのが本当に悲しいです。

いや、まだ打ち切りと決まったわけではないのだけど。
次週、M&Yが順当に突き抜けるのでユンボルも怪しいなあ……。
やっぱり工事漫画じゃダメなのかなぁ……。


To LOVEる


もて王の異常がTo LOVEるの正常ッ!
これが長谷見沙貴という男の高みッ!

しかし、今週もすごいです。
ラブコメではお約束とも言えるバレンタインイベント。
バレンタインとは女の子が秘めたる思いを男の子に伝えるドキドキのイベントのハズ。
To LOVEるといえど、ご多分に漏れず、冒頭6ページで「奥ゆかしいバレンタイン」を描いてます。

リトの心情、春奈の思い、ちぐはぐな会話、照れる二人。

……奥ゆかしい。
実に、奥ゆかしい。
まるで正統派のラブコメ漫画です。

このまま波乱万丈ありつつも、春奈ちゃんはリトくんにチョコを贈り、二人の仲が少しだけ進展……


すると思う。


普通ならそーする。
オレだってそーする。
でも、この漫画はTo LOVEる。


するわけがない。

クラスメイト淫獣化。

校内ラブホテル状態。


この「奥ゆかしさ」から、「校内ラブホテル状態」への針の振れ方。まさに直滑降。
良い意味でバレンタインを台無しにし、To LOVEるという独自のフィールドへこのイベントを引き寄せています。

思えば、先週もそうでした。
スケート+ミニスカートというお膳立てをしておきながら、スケートという舞台をブチ壊し、パンチラを通り過ぎて、全裸への直滑降
今回のバレンタインも、奥ゆかしい愛のやり取りを全てスッ飛ばし、校内レズ3Pへの直滑降
長谷見先生は、僕たちの想定を超えた、「過剰なエロ」を供給しているのです。

理不尽で、圧倒的で、暴力的なまでのエロ!
それがTo LOVEるの本質!


ムヒョ

・ギンジ「ババアにバラバラにされた事はオレも胸が痛え。ただ、努力については別だ」
いや、むしろバラバラにされた事に同情する必要はないと思うんですが。
結果的に、銀杏婦人のおかげでロージーは危ないところを助かったわけで、一体そこで何をボビーに同情することがあるのでしょうか。
今回のことって、人食い熊に襲われてる時に、偶然岩が落ちてきて熊が下敷きになり、熊が死に掛けてるような状況ですよね。
それって、熊に同情するの……?

・ギンジ「だから皆、小さい頃から必死だ。目指せ裁判官、執行人てなもんで血眼の毎日さ」
MLSのみんなは、いい加減、現実を見たほうがいいと思う。
これも何度となく指摘されてる点だけど、そこまでして裁判官や執行人になって、一体何が嬉しいのでしょうか。

ムヒョ(執行人)……天才と呼ばれる実力者ながら経営は破綻寸前。差し入れのカレーがなければ餓死寸前だった。
毒島(執行人)……事務所を開くが、執行人としての仕事は少なく、やむをえず運送業を営む。魔法律の関係で余命幾ばくもない。
五嶺(執行人)……上記二人と違い金は稼いでいたが、明らかに犯罪行為。しかし、そのグループもテロリストにより壊滅。
エビス(裁判官)……仕事の関係で毎日が拷問同然。
今井(裁判官)……凶悪で手の付けられない霊がウヨウヨいる危険地帯、それも僻地の担当に飛ばされる。

というわけで、そんなに苦労して執行人・裁判官になっても、その仕事は思いっきり3Kです。
また、経済的に報われないだけでなく、箱舟というテロリスト集団にも命を狙われます。
金にならないし、僻地に飛ばされるし、キツイし、命の危険もあるし、これらを挙げていくと、考えうる限り最悪の職業が魔法律家と断じて構わないのではないでしょうか。
さらにトーマス戦での警官の反応を見るに、この職業は一般に認知されてませんから、ドロップアウトした後も再就職は極めて不利でしょう。
職歴で「魔法律家」と書いても、ハァ?と思われるだけです。
また、合コンで「オレ、魔法律家やってるんだぜ? 悪霊に憑りつかれたら払ってやるよ」とか言っても気味悪がられるだけです。モテません。
とにかく考えうる限り最悪の職業が、魔法律家なのです。

唯一の救いと言えるのが、霊に対して自衛できることですが、しかし、魔法律協会の結界が悪霊スルーパスで、箱舟に命を狙われることから考えると、やはり魔法律には関わらないのが一番安全と思わされるのです。

・ギンジ「…まあようは…なんだ、その…」
言いあぐねるギンジ。
そりゃ確かにスルッと言えることじゃないですよね。
ここで彼が言いたいのは、

「努力したって報われないやつはごまんといる。オレだってその一人だ。だが、オレはボビーのように報われない努力を呪ったりはしない。努力が報われない奴を同情する必要なんてないんだ。…まあようは、…なんだ、その…、ボビーにも同情なんかせずキッチリ地獄に送るべきだと思う

必死になって説明しているギンジさんですが、要するに、オレだって努力が報われないのに頑張ってるんだから、こいつだけ同情されるなんてイヤだ、地獄へ落とせ、と言ってるわけで、本当に酷いです。

例えば、ある被差別民族があったとして、そのうちの一人が差別を苦に何らかの犯罪を犯したとします。
その犯罪者は、自分の犯罪が差別に起因するものであることを訴え、陪審員たちも彼に同情し、減刑を考えます。
しかし、そこで被差別民族の人たちが声を挙げるのです。

「私たちも差別されている。だが、そこの男と違い、私たちは差別されても犯罪なんか犯さない! その男に同情などせず断じて死刑にして下さい!」

そう、たとえ同じ境遇に苦しむもの同士であっても、その男が犯罪を犯した瞬間、その者は自分たちより格下なのです。
普段叩かれている人たちだって、自分より下のやつができたら叩くのです。

人間って本当に醜いですね。
ギンジというキャラクターを通じ、人間の醜さを痛切に訴えかけてくる西先生の描写は流石というしかありません。

西先生は偉大です。
西先生は偉大です。
 


【過去ログ】

【カテゴリー】

TOPアドレス
当サイトのTOPアドレスは
http://dansyaku.cagami.net/
です。
管理人:かがみ
パンクロッカーで作家。忙しくてもジャンプは読むよ。許斐剛先生を尊敬してます。

好きな漫画:テニスの王子様
好きな映画:テニスの王子様
好きなアニメ:テニスの王子様
【僕の本】

kaiketu_mini.jpg

[NEW!]
ダンゲロス1969
HP / amazon


kaiketu_mini.jpg

怪傑教師列伝ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

戦慄怪奇学園ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

ダンゲロス・ベースボール
amazon


bakadark_mini.jpg

「バカダークファンタジー」としての聖書入門
HP / amazon


jingi_mini.jpg

かわいい☆キリスト教のほん
HP / amazon


jingi_mini.jpg

作ってあげたいコンドームごはん
(amazon


jingi_mini.jpg

仁義なきキリスト教史
HP / amazon



飛行迷宮学園ダンゲロス
HP / amazon



新装版完全パンクマニュアル
HP / amazon



戦闘破壊学園ダンゲロス
HP / amazon



もしリアルパンクロッカーが
仏門に入ったら
HP / amazon



完全教祖マニュアル
HP / amazon



よいこの君主論
HP / amazon



テニスの王子様
[全国大会編]
爆笑・恐怖・激闘
完全記録

HP / 販売サイト



完全恋愛必勝マニュアル
HP / amazon



完全HIPHOPマニュアル
HP/amazon



完全覇道マニュアル
HP/amazon




完全パンクマニュアル
HP/amazon

amazonならびに全国書店にてひっそりと販売中。
【最新のエントリ】


誰でもどこでもLINK FREE!