「ゴッド・オブ・ウォー」のちょっとしたキャラクター紹介です。
・クレイトス
ゲームの主人公にあるまじきハゲで半裸のおっさん。鎖のついた刃物をぶんぶん振り回して、モンスターを倒したり、アテネの街を破壊したりする。扉とかツボとかは大体クレイトスが壊してる。火事場ドロボウもバリバリやる。性格は冷酷、残忍、非情で、周りの人間は大体死ぬし、しばしばクレイトスが殺す。街の人々からもとにかく恐れられており、あるおばさんはクレイトスの顔を見て、ビビってテラスから落ちて死んだ。でも、そんな獣のような彼が、ごくたまに見せる人間らしさに感情移入できちゃうんだな。セックスシーンとか。最後は巨大化してアレスと怪獣大決戦を繰り広げる。
・軍神アレス
瀕死のクレイトスに乞われて、彼の命を救った戦いの神様。おまけにクレイトスに武器もあげた。それなのにクレイトスに恨まれて逆に殺される。体がすごくでかくて100メートルくらいある。「パパ(ゼウス)は僕よりアテナねーちゃんの方が好きなんでしょヽ(`Д´)ノウワァァァンン」という理由でアテネの街を破壊し、アテナ市民を虐殺しまくるとんでもない神様。そんなことをしてるから、父、叔父、姉からことごとく嫌われ、みんなこぞってクレイトスに力を貸しすんだよな。対アテナ兵戦では、足元に群がるアテナ兵をむんずと掴んでそこらへんに放り投げる。
・アテネ兵
アテネの街を守るため、100メートルくらいあるアレスに投げ槍で立ち向かう健気な人たち。しかし、いかんせんアレスは死者の軍勢を呼び寄せているため、アテナ兵死ぬ→死体兵として甦る→敵増える、の悪循環に陥っている。そんな状況を打開するため、彼らもパンドラの箱を探しているようだが、クレイトスでさえ命からがら辿り着いたダンジョン奥地にも彼らの死体が横たわっているあたり、アテネ兵って何気にすごいんじゃなかろうか。こいつら、パズソートラップとかも普通に攻略してるんだよね? キミら、もう少し頑張ればクレイトスに代わってパンドラの箱取れたんじゃないの? なお、トラップの一つに死体兵を生贄に捧げる場所があり、あるアテナ兵は「死んだとはいえ元は我が同胞。生贄になんてできない」と書き残し死んでいった。だが、一方でクレイトスは、死体兵を見てニヤーリと笑い、躊躇なく生贄に捧げた。
・惰弱なアテネ兵
モンスターの侵入を恐れ、架け橋を下ろすまいとレバーを押さえ続けているアテナ兵。クレイトスが「そっちに行きたいから橋を下ろせ」といっても、「怖いからいやだ」といって下ろそうとしない。そりゃそうだよなあ。モンスターも怖いし、その前にハゲで半裸のおっさんが怖いもん。結局、彼は遠隔攻撃魔法を覚えたクレイトスにより殺されました。
・船長
クレイトスの目の前でヒドラに飲み込まれた可哀想な人。しかし、彼はまだヒドラの体内で生きていた! ヒドラの体内に潜ったクレイトスは彼を助け上げ、「船長室の鍵」を入手。そして、改めて船長をヒドラの体内に落として今度こそ死亡。ひでえ。後に、冥界ステージでクレイトスと再会。岩にしがみついていた船長は、「またおまえか!」の捨て台詞と共に、再びクレイトスに突き落とされました。そこまで目の敵にしなくてもいいのに……。
・アテネの神官
高いところから落ちそうになって、クレイトスに助けを求めるお姉さん。ものすごい握力の持ち主で、クレイトスがのんきに巨大石像を運んでる最中は落ちる気配がない。しかし、クレイトスが近くに来ると急に力尽きる。がんばって助けたのに、結局最後の最後で死んじゃう人。でも、この人いらなくね? アテネがいつも通り、直接メッセージ伝えればよくね?
・アテネの墓堀人
クレイトスに関わりながらも死なかった数少ない人間。ていうか、この人ハデスじゃないのー?
・ゼウス
ギリシャ神族の大神。でも、兄弟のポセイドン、ハデスに比べ、授けてくれる魔法がショボイ。主に遠くの弓兵を倒すのに使われるが、ハデスの魔法入手後はその用途ですらも使わない。
・セイレーン
雉も鳴かずば撃たれまいの好例。呑気に砂漠で歌を歌っているから、クレイトスに見つけられて殺される。砂漠で歌を歌ってただけなのに、ハゲで半裸のおっさんに付けまわされて背骨をブチ折られる可哀想なモンスター。ホラー映画の被害者みたいだ。
・ケンタウロス
クレイトスがハデスに生贄を捧げようと思ってるときに、ちょうどいいタイミングで出てきてしまった可哀想なモンスター。
・パンドラ神殿の建築家
中2テイスト溢れる広大なダンジョンを作った狂気の建築家。後ろから迫ってくるローラーとか、床を走るパズソーとか、いろいろ中2っぽい。生涯を神へと捧げ神殿の建築に費やしたが、神から捨てられた可哀想な人。さらに死後も、妻や息子の頭蓋骨をクレイトスに引っこ抜かれてとにかく可哀想。なんで扉のカギを身内の頭蓋骨になんかしちゃったんだろうね。