【12/9】2016年1号のジャンプ感想(読切『妖移植変異体ガロ』掲載号)


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ワンピース

今週は結構好きな感じの話でした……でしたが……。「サンジが大変!」→「その前に先の戦いの話を」→「シーザーの毒ガスが!」→「その前に毒ガスに至るまでの話を」。ちょ、ちょっと提示した問題の謎解きを先送りしすぎじゃないですかね…。

でもまあ今週は良かったです。その国の自衛力がきちんと発揮されていたり、特殊な天候条件を戦いに組み込んだりしてて、ゾウが軍事力を備えた独立国家であるという印象がきちんと出ていたので…。自衛力で言えばこれまで出てきた組織の中でもゾウは頭一つ抜きん出てるのでは。


暗殺教室

ビッチ先生は明らかにあの量の脱出道具を口の中だけに仕舞えていた訳がないので、一度飲み込んだものを胃の中から取り出して口移しで渡したとしか考えられないと思うのです。つまり胃液口移(ry 


相撲

不良っぽい・格闘技が強い・肉を焼いて妹に与える細やかさ…。ユーマさんが妹に懐かれてるの、なんか分かりますね。対外的には怖くてカッコ良くて家では優しい兄とか、うん、なるほど。みたいな。


こち亀

部長が尋常ならざる恐るべきクズだったので最後に痛い目を見ていても溜飲が下がるばかりであった…。これで「両津~~!!」とか言って最後に八つ墓村スタイルで飛び込んできたら最悪の上塗りだったけど、そうしなかったということは秋本先生も意図して部長をクズに描いたんだな…。

本当に…凄まじいクズだよなあ。部下である両さんに私用を無理矢理させるだけでもクズなのに、両さんの親戚、それも仕事でやっている人にタダでやらせようとするとか…。そんな道理が通るわけないだろ。昔の部長は私用で両さんを使う時にもきちんと手間賃払ってたのにな。

部長があまりにクソなので監視カメラ付きでプライバシーないのも全然仕方ないと思うんだけど、まあクソ部長自体は良いとしても奥さんは可哀想だな…。女性なのにいつの間にか隠し撮りされて…。夫の暴虐を止めなかったから同罪…と言ってしまうにはあまりに辛い。

秋本先生…部長をクズに描くのはもう諦めましたから、せめて部長の家族にだけは良識を残してあげて下さい…。


アカデミア

物理で倒せそうな敵が現れた時に先陣切って動くメンツの中にデクくん入ってんのか。改めて、精神面での成長が凄いですね…。実に主人公してる。


ソーマ

「おい! 何か言ったらどうなんだ、幸平創真!」 このおっちゃん、ブツブツ独り言いってただけなのに、突然大声でコメントを求められてもソーマくんも困るよな…。

叡山先輩、相変わらずリアクション芸人だし、煽り耐性ゼロっぽい…。

このまま行ったらキャラ格を下げての八百長攻略展開で、理屈で言えば悪手も悪手なんだけど、叡山先輩のダメ人間っぷりが一線を超えて可愛らしく思えてきたので微妙にアリかもしれない…。最初から叡山先輩に八百長なんてムリやったんや。

本当にこれで解決したらバクマンの七峰編と同じガッカリ回答だよなぁ。「解決困難な問題をぶち上げる」→「読者が期待する」→「作中キャラが勝手に自滅して簡単に解決する」。まあ、先に書いた通り、八百長すら遂行できない叡山先輩のダメ人間っぷりが一線越えててアリっちゃアリ。

叡山先輩、ごくふつうの社会生活すら危ぶまれるレベルだぞ。


妖移植変異体ガロ

若干分かりづらいところがあったけど…。後は、可もなく不可もなく…。つまりまあ、面白くはなかった、ですね…。

しかし、最近仕事をしてて思うのは、実際のところ、漫画の読切ってのはこういうのが概ね正解なんだろうなあ、と。話自体はどっかで見たことがあるような物で十分で、主人公のキャラとか設定とか、ほんのちょっとした点で差別化する感じの…。

「こんな漫画、見たことない!」ってのは、たぶんそうそう受け入れられないんじゃないかなあ。どうも読者というのは、ほとんど予想の範囲内で、ほんのちょっぴりだけ予想を裏切られることを望んでいるような気がします。だからまあ…これがジャスティスなのかなあ。

しかし、そうは言っても面白くないものは面白くないので、なんとかそこを両立させていきたい。「こんな漫画見たことないよ!」と思わせつつ、なんとか読者のウケも取りたい。という感想というよりも自分語り。

ガロの話に戻しますと、まあ、悪くはないんですが、やっぱり素直な流れですよね…。この素直な流れの中で、主人公のキャラとかヒロインとの関係性とかバトルのケレン味とかを魅せれればいいんですが、そんなに特筆すべきものはない。もちろんハマる人もいるとは思いますが。

流れ自体がこう素直だと…どうなんですかね? なんかこう、作者の「やりたいこと」みたいなのがどれだけ詰め込まれてるか、みたいな話になるんですかね? 設定とかドラマパートとかに。

流れ自体を破壊するか、流れはテンプレでも光るものを描くか、だと思うんですが、どうすれば光るんだろうなあ。カーボネーターは結構良かったけど、あれは金未来杯取れなかったしね。とりあえずガロは光ってなかったから、これはダメなんじゃないかな~。


サモナー

ふええ! なんだこれ。素直な普通に良い話なのに、普通に面白かったです。最後のオチは、これ、担当のアオリが良い仕事したのか、邪魔なのか、微妙なところだな…。


ブラクロ

ディスラーがどんなところにも出てきてアスタさまをディスるwwwwww 僅かな隙を突いてここぞとばかりにディスるwwwwwww 

暴牛ローブを貸す下りとか本当に良かったんですけど、最後にお家芸のディス&アスタさまを持ってくるの台無しだよwww いや、メイン読者的にはアレでいい気もするんですけどね。なんかもうブラクロ伝統芸能みたいな認識になってるので、出てくると無条件で笑ってしまうww  

「アスタさまが登場→敵がディスって読者のヘイトを稼ぐ→アスタさまが殴ってカタルシス」という読者の感情コントロールのはずの技術なのに、「アスタさまが登場→敵がディス」の段階でもう爆笑してしまって全く田畠先生の意図に添えないwww 

「グヒハハハハハハ!! 何だァコイツは~~!? 魔力がまっっったく無ぇじゃねーかァ――!?」「魔法騎士団でも無ぇザコ野郎がァ~~~!! オレが相手してや――」 田畠先生のアスタさまディス、ちょっと梅澤節を感じるよね。声に出して読みたいディス。

暴牛ローブを子供に貸したのは、ディスラーが「魔法騎士団でもないザコ」と認識してアスタさまへのディス要素を増やすためだったのか! いや~~、この心遣い! 憎いねー!!! 

ブラクロは普通の漫画としても面白くなってきたし、クソ漫画としての楽しみ方もできるしで、今のジャンプラインナップの中でも実はトップレベルで楽しんでいるかもしれない。


トリコ

小松の能力がスゴすぎて、なんかもう「ストーリーを進めるために必要な要素を全て解決するメタ能力者」みたいになってるな…。食材は黙ってても勝手に自分から来るし…。これまでの執拗な小松アゲをもってしても、それでも納得がいかないくらい能力がスゴすぎる。


すじピン

宮大工くんと金龍院さんの普段の髪型が見てみたい…。

そういえば先日、競技ダンスのイベントで初めて実際のダンス風景を見たんですが、個人的にはラテンよりもスタンダードの方が好みでしたね。なんかみんなめっちゃクルクル回ってて、すげえクルクルしてんすよ。僕もクルクルしたくなった。

あと漫画だとあまり分からないんですが、生で見るとスタンダードのドレスも背中の露出度がすごくってですね。今回の最終ページとか良く見て欲しいんですが、わたりちゃんの露出度、結構なもんでしょう? 土屋くん、この背中を触りながらやってんのかと思うとマジかよ!ってなる。

競技ダンスの実際を見て、そして、今もすじピンを読んで、「あの背中触りながらダンスってマジかよ!」と思ってもいいんです。だって、「ボディタッチしほうだいであります」って八巻先輩が言ってたから。

1巻を読んでて思ったんですが、すじピンは1話でエロ視線で競技ダンスを見ることを許容してくれてるのがデカイと思いました。「あ、邪なきもちで読んでいいんだ」と安心させてくれた。だってあんな衣装を見て、こうふんしないなんてうそだぜ。しぜんのせつりにはんしてるぜ。


ものの歩

なんか……。すごくピンと来ない話だな…。なんだろう。言語化しづらいんだけど、一つには格下のはずの信歩くんが会話の主導権を握ってて、ずっと「なんでおまえそんな偉そうな感じなの?」というのがあるからだろうか。まあ、これは彼がKYだからだろうけれど。

あと団体戦が3人でもう1人必要なのに、2人で出るだの出ないだの言ってるのが(理屈は分かるけど)ピンと来ないというか。いや、あと1人は数合わせでいいってことなんだろうけど、読者的には竜胆、信歩は確定であと1人をどうしようって話だと思って途中まで読んでるからかな。

そして、信歩くんだって、大会で指せる機会があれば少しでも多く指したいだろうから、団体戦に出たいと思うのは普通だろうし、それを「俺の問題だから背負わせられない」というのもなんかピントがズレているというか…。いや、ギリギリ分からんでもないんだけど…。

ギリギリ成り立ってるんだけどなんか変なやり取りで、なんか変な感じがするままアツい感じの演出で話が進んでるから、なんかよく分からん理屈で、よく分からん人たちが、遠くの方で勝手に感極まってる感じがして、ポカーンとする。

一番の問題点としては、竜胆くんと蒼馬くんの確執以前に、信歩くんに存在するであろう、純粋な「将棋を打ちたい」という気持ちがいったん横に置かれていることか。彼はまだ将棋カウンセリングとか意識する段階ではないと思うんだよな。もうしばらく純粋に将棋を楽しんで欲しい。

しかしまあ、漫画としては「純粋に楽しむ」というのは作劇としてあんまり許されなくて、何らかの因縁なり、大会に臨むにあたっての負けられない理由なり目標なりが必要になったりするんですよね。それを用意するにあたって、あまり上手くない説明をしてしまった感じか。


ニセコイ

あ、あれ? なんかこれ既視感あるぞ。ニセコイ、全然まじめに読んでないんだけど、前もこんな話なかったっけ。千棘が気負って頑張ってデートした結果、楽が振り回されて二人とも楽しめない…的な。

あと楽くんは、今週のデート結果をもって千棘さんに対する仄かな恋情はきっぱりと切り捨てて小野寺さん一筋で邁進すればいいのにと思いました。まあ…ラーメン屋に引き寄せたのも大宇宙の意志か…。


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