【9/22】2015年43号のジャンプ感想(『左門くんはサモナー』新連載号)


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サモナー

ゲロを吐くためだけにこの世に産み落とされた存在、下呂くん!!! 

ゲロを素手で受け止める女子高生はジャンプでは未確認少年ゲドーの結城讃良ちゃん以来ですね。

ヒロインの性格の良さを表すエピソードとしては非常に効果的だと思います。確かにこれはキュンと来る。日向くんのゲロを股間で受け止めたハイキューの田中先輩も男なのに好感度メキメキ上がったもんな。

ブーシュヤンスタがヤンスキャラって理解はすごいな。

「魔法陣は履歴書よりゆるい」とかの小ネタも面白かったです。ところどころ面白いんだけど、基本路線の主人公とヒロインの関係性がやや不安で、あの二人の関係性は緊張感保ちにくそうだし、かといってギスギスされても困るしで、今後の方向性はなかなか不安ではある…。

まあでもこれだけ小ネタが面白いんだから、大筋の方もなんとかしてくれるんでないかと期待。


ワンピース

少なくとも実際上は大艦隊ができたわけでアリっちゃあアリ。素直に盃受けそうにない気はしていたしね。でも断らなくても良かったと思うなー。ルフィのキャラ的にそうしたんだろうけど、「大海賊団親分のルフィ」と「自由なルフィ」だと前者の方がカッコイイんだよな。

ルフィは自由というかちゃらんぽらんな印象が強いので、もう少しだけ責任感を覚えて欲しい…。いや、それが窮屈ということなのかもしれないけど。大勢力になって、自分の行動がもたらす影響をもう少しだけ自覚しながら動いて欲しい…。

あと藤虎さん、ルフィたちに甘すぎる気が…。甘いなら甘いで海軍の獅子身中の虫でもいいと思うんだけど、なんか態度が中途半端でどういう人なのかよく分からない。


アカデミア

ううん…よく分からない…。

えっと、兄の個性は「個性を奪い、奪った個性を身に付け(ストックし?)、他者に与える」。弟の個性は「個性を与える」。弟が与えれれた個性は「力をストックする」。この、力をストックする、の「力」ってなんだ? 個性のこと? エネルギーのこと?? 

兄は奪った個性をストックできたの? 個性を自分のものにする、は、個性をストックする、と言い換えていいのかな?? 兄が自分でもできるのと同じ能力を弟に与えた?? 

でもワン・フォー・オールの特性を考えると、弟が与えられた「力をストックする」の「力」はエネルギーと考えた方がいい気がするんだよな。エネルギーを日常的にストックして有事に解放する的な。

この溜めパンチの能力が、溜めていたエネルギーごと能力を他者に与えられるようになったのがワン・フォー・オール?? 

んー、やっぱ力というのはエネルギーという理解でええんかな。「力を持っていると人は使える場を求めるから」の部分の「力」は「個性」を指していると思うので、この辺で「力をストックする」の方の「力」の意味が分かりづらくなってるんじゃないかな。


ものの歩

親父の言ってる「変な遊び」は将棋とかじゃなくてセックスとかの話なんじゃねーの。

今回は主人公の精神性が概ねポジティブで、将棋を指している時の態度が楽しそうなのが読後感を良くしてますね。奨励会相手に10枚落ちで勝利という辺りも、主人公勝利のカタルシスとありえそうな感じのバランス的に悪くない。

前回の主人公スペックから、今回の「詰将棋は強いから終盤になると強い。そこまでの過程は定跡でカバーする」という流れも納得。垂れ歩が好き、というのを自分の存在に絡めながら、しかも今回は10枚落ちだから垂れ歩が有効に機能する、とした流れも上手い。

かなりキレイにまとまってるんだけど、よく分からないところもあって、前回の描写から主人公は「長考する(長考できる集中力がある)」「時間配分は出来ない」というのが確定してるんだけど、今回はどこで長考したのか、という。

終盤に至るまでの選択肢が多い状態でもたびたび長考してたのだろうか? 前回の予想では「主人公は序盤のちょっとした問題で詰まって、そこで時間を使い切るのでは?」と言われてたけど、その問題はどうやってクリアしたのか。あまりに選択肢が多すぎると長考もできない?? 

「自分の答えを待ってくれる」も「時間制限付きで」が付くんだよな。もちろん今回は時間制限がなかったと思うから、どれだけ長考してても問題では無いのだけど。

「どういう状況で長考するのか」「長考時の時間配分の問題(要領の悪さ)は将棋ではどう解決されるのか」辺りがなおも残された問題か。長考する場面を減らすために定跡を覚える、というアンサーは良かったと思う。

前回「クロガネ」では主人公のマイナス特徴がいつの間にやら消えたりしてたから今回もその辺は実際不安ではある。


ブラクロ

あれ…今週面白い。1.5週で敵幹部を倒したスピーディな展開は評価すべき点だし、食いしん坊先輩が初めて暴牛でキャラ格を示してくれた…。攻撃エフェクトの派手さと敵に止めを刺した実績で、もう既に電気ビリビリ先輩よりも格が高いぞ。

そして、僕たちが「どうやったらあの無敵のアスタさまを止めれるんだ!!!」とか言って四苦八苦してる中、「空中に浮いてるから斬撃あたりませーん」のアンサーを導き出したネクロマンサーさん。

いや…その程度、アスタさまなら何とでもすると思いますけどね…実際。本体をダッシュ斬りしたり、仲間の力を吸い取って攻撃したり、敵の飛び道具を跳ね返したりとか…。

「「オマエ自身がかかって来い」だぁ…!? 死体操ってオレは見てるだけで勝つ――それがオレの戦い方なんだよバァカ!!」 なんたる正論か。そうですよね、ネクロマンサーですもんね。バァカとも言いたくなりますよね…。

アスタさまのスペックからして今週の苦戦描写もやや納得しづらさはあるものの(アスタさまは毎回何故かピンチになってる印象)、団長格が参戦して格を示してくれそうな流れになったのは良かったです。棒立ちバトルしてた理由も示されたし、良いのでは今週のブラクロ。


ソーマ

十傑の総意…? 過半数では…?? 

薊パパ、こわいエフェクトが付いてるけど、えりな様に言ってることは、なんかすごく普通というか、お父さんならそう言うよね、的な。同級生の女の子に秘書業務させてる方が普通に考えておかしいもんな。


すじピン

あー、土屋くん側のプチトラウマ、あれから全然出てこないなーと思ってたら、「忘れてた」か。この辺、読者の感覚と一致してて(読者も忘れてた)面白いな。読切との差別化にもなってるし。どっちもプチトラウマ抱えてるとか話が重くなるし上手い使い方。

最後のコマはすっげええこっ恥ずかしいな!!!! 青春真っ盛りな若人たちにはこのくらいストレートなのがグッと来るんだろうか。うわああ、おじさんには恥ずかしいよぉぉぉ。


バクマン

平丸さんのところは面白かったのと、あと女子中学生の岩瀬さんが可愛かった。…まあ、本編の時と同じで主人公コンビに関しては全然…興味が湧かない…。


トリコ

もはや何がなんだかよく分かってないんですけど、ブルーニトロって何がしたかったんでしたっけ…。なんで喰われてんの。

ググってきた。アカシアの中のグルメ細胞の悪魔「ネオ」の復活が目的だということは分かったけど、やっぱりなんで喰われてんだ…。復活に成功すると、自分たちが喰われるデメリット以上のメリットがあんのかな。


トリガー

ユーマの残り時間って初出? 既出?(追記:既出らしい。20話に出てくるとのこと) なんか今回の「これ以上、負けられない理由」は作劇上の都合で捻り出された感じを受けるな…。結局、実力不足で遠征に行っても目的が果たせないのは変わらないし、そもそもアフトクラトルに行くとも限らないのでは。

迅さんの「今はムリ、ごめんね」はすごくいいアンサーでした。無碍に断るか、ヒョイっと入るか、条件付きで入るかしか選択肢が思い浮かばなかったので、「やりたいんだけど今忙しくてなー」は予想外の展開だった。キャラの態度として全くムリがない。

最後の「緊急防衛対策会議」ってなんだろう。緊急と付くからには緊急なんだろうけど、てことは、敵の侵攻作戦を今度は事前に察知しえたということなんだろうか。エネドラさん関連でなんか話が進んだのかな。

そういえばエネドラさんが道案内をするとか言ってたし、となると次の遠征はアフトクラトルなんだろうか。

次の遠征先がアフトクラトル一択なのだとしたら、オサムくんが焦るのも分からんでもないなー。でもまだ、今の彼らでは行ってもどうにもならん気しかしないぜ。


ニセコイ

基本的にはあまり興味なくて毎週ぱらぱらめくってるだけの漫画なんですが、それでも今週はめくる指が一瞬止まって「オッ」となるくらい、お母さんの態度に一貫性と迫力がありました。今週の対話シーンはセリフがソリッドだった。

しかし、橘母の着ているこの服装は何なのだろう。武家…では説明が付かない気がするのだが。何となく乙姫っぽいニュアンスなんだが、そもそも乙姫のあの服装はどっから来てるんだ…と調べてみたら、どうも唐風らしい。


ベストブルー

コツは家でコーチに聞けよ…。

尾永くんはリアリストなのに疲労が溜まるまでオーバーワークをしちゃうの…? リアリストとは一体。デートと言って陰で練習とか何の捻りもないし、平方先生の漫画とは思えないくらいテキトーな感じだ。


ブリーチ

えー、前回ので決着つかねーのかよー、とガッカリしたのも束の間、ザエルアポロさまがあまりに楽しそうなので、なんだかどうでも良くなりました。2つ前のシリーズの下級幹部のくせになんでこの人こんなに出張ってるんだ。


カガミガミ

本拠地防御が堅固なのはいいんですが、「ここまでして守るもの」には「???」となっちゃった。「ここまでして」はサイノカミとか防壁のことなんだろうけど、「本拠地の通常警備よりもさらに厳重」という印象がなかったので、何かを隠してるイメージが全然無かった…。

そりゃまあ自軍本拠地なんだから厳重な防御態勢は敷くよね、くらいの感覚。「ここまでして」で読者との温度差が生まれたというか。「本拠地防御にしても厳重すぎる」「おそらくはあそこにこそ…」的な前フリが少しでもあれば良かったんだけど。

しかしまあ、その辺の描写不足はさておき、話が大きく動いたのでこないだまでのトーナメントよりは断然面白くなりました。この手のトーナメントが途中中断すると、「おい、最後まできっちり描けよ」って言いたくなるんだけど、この漫画に関しては全くそう思わないぜ! 


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