【7/10】2015年32号のジャンプ感想(『ToLOVEる』出張&読切『新たなるホライズン』掲載号)


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相撲

「勝敗を分けるのはレスリングと柔道…どちらの競技が相撲において優位に働くか…?」 この女性記者さん、やや鬼兵めいており、「ああ、ということは『どちらの競技が優位か』ではないところで決着が付くのだなあ」と読んでて思ってしまった。

双手刈が威力と有効性ゆえに乱発されて禁じ手となった、ってなんかそれ悲しい話というか、どうなんですかね。戦術的に最も有効な技が最も有効だから禁じられるというのは、ううん。まあゲームと考えるとバランスが悪かったということなんでしょうが…。

石高は黙ってても周りに強いのが集まってるから、荒木くんみたいな「自分以外興味ない」スタイルでも行けるんだろうけど、周りが強いのは金盛さんとかがリーダーシップを発揮してくれた結果なわけで、荒木くんは指導する立場になった時にどうするんだろう。


暗殺教室

前回、あんなに大層な引きを見せた中村さんが噛ませ犬に使われた…。中村さん、大言壮語の割には作戦も至って普通だったな…。いやまあ作戦もドンピシャだったし、いいんですけど。


ワンピース

これでバージェスが物語からリタイアすればいいんですが、しないんでしょう。

藤虎のやりたかったことは、政府の権威喪失と、政府権威に裏付けられた七武海制度の弱体化か。それはいいんだけど、それは藤虎がドフラと戦わなかったこととは両立し得ないと思うんだけど、何かしら理由付けはされるのかなー。

ドレスローザ編は、ビッグマムが出てきた辺りで読者がドフラさん可哀想モードに入ってしまい、策は破れたし、敵も異様に多いし、フルボッコされる可哀想なドフラさんの未来しか見えなくて、みんな同情的な眼差しを向けて、その頃の苦悩するドフラさんは良かったんですよね。

それが何故か知らないけど、ドフラさんは事後処理の大変さも忘れて態度がデカくなり、異様に多いはずのドフラさんの敵はなぜかドフラさんを討ち取りに行こうとせず、完全に無駄にルフィが激闘(?)を繰り広げていて、ドレスローザ編はこの辺が本当にクソだった。

ルフィの激闘とか、ドフラさんの壮絶な過去とか、描きたいものがあろうと、それは必然性の中で描かなければ読者の心に響かないという好例だったと思います。可哀想なドフラさんが苦悩と絶望の中でルフィと
戦うのなら良かった。ヤケクソで国を滅ぼしに掛かるなら良かった。

サボとバージェス戦が省略されたのは良かったと思います。どうせ省略するなら、前回登場時の「バージェスをボコるサボ」のあそこで終わっておけばいいのに、とは思いましたが。


ナルト

結局何の話なのかよく分からなかったし、あの突然出てきたハゲの人が一体何者で何の意味があったのかもよく分かんなかったけど(なんか説明はあった気がするけど覚えてない…)、たぶん家族はなんか良いものだ、みたいな、そんな話なんでしょう。

なんか…うん…本当によく分からないな。

チョウチョウサイドのオチは普通に良かったです。でも、体型が細くなったことでチョウジのほっぺのぐるぐるマークはシュールさがいや増しているけれど…。細くってもあんな愉快な親父はいやだよ。


すじピン

試合前に美容院とか行くのか。「試合だから美容院行く部活」ってすげえな。新感覚だ。でも、前日にセットした後、どうやって夜寝るんだろう。洗髪は諦めるとして寝癖はどうするんだろう。

ああ…やっぱり。うつ伏せで寝るのか…。優雅に見える白鳥も水面下では…を地で行っているな。一話であんなにカッコ良かったヤマキ先輩も頑張ってうつ伏せで寝ていたのだろうか。

おれの心が汚れているため、わたりさんのアイコンがキノコであることに深読みが止まらない。

わたりさん、ジャージ着てポッケに手を入れてるだけですごくヤンキーっぽい。鹿鳴館も夜露死苦と空目してしまう。

えっ、机でうつ伏せで寝るの…。つ、机で…?? そうなの…。おい、ちょっとこれ思った以上に大変だな…。女子ってたいへん。


ソーマ

あ、「創真くんの退学が掛かってる」ってことは、退学になる可能性があるのは出店の責任者一名ってことなのか。…これ、クラスで出してるタクミくんとかは誰が生贄の人柱になるかで喧々諤々したのではなかろうか。


ブラクロ

「水の魔力の斬撃」という言葉が出てくるまで、これが水であることが分からなかった…。

これ、お腹に刺さっちゃったのは、今までは魔力打ち消し攻撃だったのが、レンタル属性攻撃になったことで、打ち消しできない破片が刺さっちゃった感じなのかな。

まあ、アスタさまは不死身なので、腹に穴が空いた程度、10秒ほど休めば復活するのではないでしょうか(参照:氷使いとの対戦時)。

バカな!? まさかアスタさま以外の脇役が活躍する…だと…!?!? 

ユノの召喚魔法(?)、敵の横合いから使ってるのに、なぜか正面から衝撃が発生してるのよく分かんないな…。

クローバー王国の魔法騎士団は、ピンチに陥ると必ず誰かしらが覚醒して劣勢を覆すので、敵に回すと恐ろしい奴らだなと思いました。まる。

あのでっかくてカッコ悪い鉱物使いの人は、結局、何がどういう理由で強いんでしたっけ。炎魔法で回復できるってのは分かるんだけど…。

アスタさまは氷使い戦で内蔵破裂級のダメージを受けても治療魔法なしでピンピンしていたのですが、あの異様な回復力が伏線だったのかクソ漫画ポイントだったのかは次号辺りで判明することでしょう。さすがに伏線だと信じてる。

単純に魔法の出力(?)がデカくて強かったの? なんかテクニカルなことをしてたとかじゃなくて。

魔力を高める魔道具を体内に埋め込まれてるらしいので、単純に出力がデカイのか。アスタさまの特性に殺されるためだけに生み出されたような人造兵士だ…。

これまでの話を読み返してみたら、魔力強化されたマルスをアスタさまは徹底してボッコにしていた…。魔力絶対主義の世の中で魔力増強コンセプトで兵器作ったら、隣国に「魔力には無条件勝利」というジョーカーが突然現れたという…。ダイヤモンド王国は泣いていい。

魔力持ちの下民<魔力持ちの貴族<様々な犠牲の上に生み出された魔力ブースト人造兵器<<<その全てに打ち勝つアスタさま 

魔法帝に即位せられし偉人、アスタさまの英雄的人生を振り返る物語としてブラッククローバーを読み直したい(ネタにしたい)誘惑に駆られる…。

アスタさまのおかげでわれわれは今日も新鮮な空気と陽の光の恩恵に与れるのです。

アスタさま、どうしてお腹に破片をお召になられたのだろう。これまでわれわれは、アスタさまがご活躍なされるために、他の者どもの動きが封じられるのは当然と考えていたけれど、今回はユノが活躍するためにアスタさまが動けなくおなりあそばれた。

もしかすると、魔法帝におなりあそばれるのは、アスタさまだけではなくてユノもなのだろうか。だとしたら、これからはユノさまと呼ばなければならなくなるのだが…。

他にも様々な財宝や魔法のアイテムがあったにもかかわらず、最重要事項であるアスタさまの強化が終わったので潔く自壊するダンジョンの慎み深さよ。


ToLOVEる

★かがみちょっといいはなし★かがみはパンダ柄のボディスポンジを使用しているぞ★呼び名は「横田先生」だ★「横田先生を白濁液まみれにしてやるぜ」と言いながらボディソープをつけるんだ★最近はそれも日常化し「ちょっと白濁横田する(身体洗う)」などと言ってるよ。

SQに移行してからは何故だかあまり面白いと思えなくなったToLOVEる。でも今回本誌で読んだToLOVEるは、かつての面白さそのまんまでスッゲー良かったです。エロを描くための最低限ながら必要十分な論理と「細けえことはいいんだよ」と言わんばかりのエロ。

リトくんがスポンジになったとか以前の問題で、なぜララと春菜ちゃんがお風呂でナチュラルにおっぱいをこすりつけ合わせているのか、なぜボディスポンジをおっぱいサンドイッチするのか、全く意味が分からないが、それでいいんです! ToLOVEるだから!!

なんといいますか…ミニマムな美しさがあるんですよね。なんらの心理的ストレスや引っ掛かりを感じることなく、水が高きから低きへ流れるが如く、ごく自然に読者がエロへと導かれる。SQはページ数が増えたことで、このミニマムな美しさが失われてるんじゃないかなあ。


デビリーマン

話の筋は通ってるけど…ううん、楽しめないな。ぎょうかいじんさんの操作能力の制約が結構唐突な感じで出てきたことで、分かりやすく「付け入る隙」が示されたのが一つネック。

前回までは「ぎょうかいじんさんの能力強いな。どうやって倒すんだ!?」って感じだったのが、今回冒頭で能力の制約が示されたことで「あ、思った程には強くないんだな。ここを付け入られて負けるのかー」ってなっちゃった。戦う前に「強敵」が勝手に弱体化した感じ。

あと、もう一つは平和くんの行き当たりばったりさ。その場の握手で得た情報がたまたまクリティカルだったという、ご都合主義とまでは言わないけど、分の悪い賭けをやり過ぎなところ。むしろ「もっと確実に勝算のある勝負だけしようぜ」と言いたくなってしまう…。


ジャスティス

アメコミヒーローものと考えるとこの手のハードさはアリなんだけど(映画のダークナイトでも似たようなことやってたしね)、しかし、この漫画に求めているのは、こういうのではない…のだ…。

お色気ヒーロー漫画としては全然アリだと思って序盤は楽しく読んでたんだけど、まじめにハードなヒーロー物をやり始めちゃうと、さすがに画力とか表現力とか色々と足りなさすぎるよう。


新たなるホライズン

リズム感がきちんと英語教科書してるし、ちゃんとまとまってるし器用な作家だなあ、と思いました。「Is this a pen?」を使う機会があったところが面白かったです。


★宣伝:でっかいケースが付いてくるよ!


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