【7/8】2014年32号のジャンプ感想(『僕のヒーローアカデミア』新連載&読切『Cave Of Shine』『それいけ!融合くん』掲載号))


僕のヒーローアカデミア

 む……! 主人公は覚醒とかしないのか!! かっちゃんはすぐには主人公を見直さないのか!! というか、全然助けれてなかったのか!!! 骨太だな、オイ!

 ご都合主義的な展開を避けて、全然どうにもなりそうにないところからのスタートなのが期待持てますね。いやでも、堀越先生はバルジも1話はやや期待できたんだよな……。問題は次週か。不安だなあ。でも、「個性がなくとも成り立つとは言えない」「警察官になるのもいいよ」と、ファンにまじめに別の選択肢を示した辺り、トップヒーローであるオールマイトさんが格を落とさずに振舞っていたし、今回は期待し……たいな……。

 ところで、この世界観って個性を持ってるのって八割だから、持ってない人もそれなりにいるんだよね。主人公が「持っていない」ことを強めに描写されているのは、彼が「持っていないにもかかわらずヒーローを目指しているから」なんだろうか。でも「この世界じゃ珍しい」「何の個性も持ってない」って言われるし、ここよく分かんないな。二割いれば珍しいってほどじゃないだろうし……。


ソーマ

 美作くん、繊細キャラを取り戻してギャグっぽい扱いに戻ってきたな……。タクミくんが昔は足踏んづけてたのが忘れ去られたみたいに、美作くんもこのまま「ちょっとストーカー気質のゴツイ見た目とは裏腹の繊細キャラ」でギャグっぽい扱いのうちに蛮行の記憶が失われて、なんとなくレギュラーに溶け込みそうな気がするぞう。ガムペ事件は特に何のフォローもないまま忘れ去られるに花京院賭けとく。


暗殺教室

 女子が焼けたバーベキュー台に背中から落下するとか、なんだか、すごくサディスティックな絵面……。新装備の耐久力を示すためとはいえど……。しかし、これだけスゴイものができたのなら、普通に平服に応用できれば社会の安全&快適度が1ランク上がりそうですね。僕としては、あのピョンピョンできる靴だけでも欲しいぜ。
 
 ググったらスゴイの出てきたけど、いや、こういうのでもなくてですね……。日常に溶け込む形でぴょんぴょんしたいというか……

 殺せんせーが、常に暗殺される危険性に晒されているのは、自分から言い出したことだから仕方ないとしても、作り途中の作品を壊されるのとかは想像すると普通につらい……。バーベキューもジャンプもぐちゃにされてるし、生徒たちにあんまり本気の殺す気が見えないから、なんか立て続けに嫌がらせを受けただけに見えて、今回のは読んでてあんま気持ち良くないな……。命の危険は回避できても、作りかけの作品とかは救えないの辛い。


ワンピース

 ドフラミンゴさん、何がやりたいのかさっぱり分からないよ。自分でルフィたちを殺せとけしかけておいて助けに来るとかなー。この謎行動に後でフォローは入るのかな? しかし、ルフィの危機感のなさは確かに読者的にも同感。なんかちょっと前に「これ、ヘタしたら死んでたシチュエーションだから、今度からは気をつけよう」的なことをゾロかルフィか誰かが言ってた気がするけど、あれからあんまり改善されていないような。とはいえ、ケリーファンクの一言をいちいち疑って価値判断して、「リスクはあるが、ここはリターンを期待し……」みたいな過程を経て踏み込むルフィもらしくないっちゃない。んー。破天荒を実力でねじ伏せる力を得るための二年間だったのではないのか。しかし、毎回ねじ伏せられてもそれはそれで困る……。「この状況で味方を得る」特殊能力にドフラが着目したのはなかなか面白かったし(ぶっちゃけ主人公補正だけど)、ドフラの指摘する「危機感のなさ」も頷けたのだけど、頷けたけど、「尾田先生も把握してるんだ、良かったー」っていう気にはあんまりなれないや。

 そして、物量的にはドフラミンゴファミリーがコロシアム参加者連合軍に勝てそうな気がまるでしない……。あんなヤバイ奴らを集めるだけ集めて奴隷労働に従事させるとか、自殺行為みたいな国家戦略だと思ってたけど、今の状況、本当に自殺行為だよな……。鳥カゴ作戦に及んだ時は「なるほど、最悪の事態を迎えても乗りきれるよう秘策が用意されていて」と思ってたけど、秘策でもなんでもなくてただの時間稼ぎにしかなってないし。何なの、鳥カゴ。


ナルト

 いやまあ死ぬ覚悟を決めるのは実際大変なことだとは思いますけれど、世界の命運を賭けた戦いの真っ最中で、自分たちが人類のうちで数名しかいないキーマンになっていて、そんでもって彼らは忍なんですから、なんかそんな改めて「覚悟決めてるぜ!」って言われてもなー、という。まあ、そりゃ当然決めといて下さいよ、くらいの感想にしかならないぜ。いやしかし、彼らはちゃんと覚悟を決めているわけだからこれ以上言うのも酷な話で、むしろいまさら「えっ、でも危ないかもよ?」とか言い出してるナルトがアレなのだろうか。


ワールドトリガー

 これはエネドラさんキッツイな~~。操作盤に触れれば出れるようですが、言うても文化も何も違うでしょうからね。アフォーダンス的にはどうなんだろう。僕らはこのちょっと凹んでるのを見たら「なんか操作できるかも」って思えるかもしれないけど、例えば200年前の江戸時代人がこの凹みを見つけたとして「これを弄れば部屋から出れる」とはなかなか思えないのではないか。それにエネドラさんからすれば「この部屋に入れば敵が無敵になる」くらいの認識だろうから、諏訪さんたちの攻撃もとりあえずは躱すだろうし。躱しながら部屋を観察して操作盤の仕組みに気付くとか、それキッツイですよ。無理ゲー、無理ゲー。それでもエネドラさんはバカじゃないから近いうちになんとかしそうな感はあるけれど、ここで忍田本部長が動いちゃったからな……これはもう詰んだか……。


相撲

 特に誰に需要があるわけでもないのに、素人のヤンキーを適切に持ち上げつつ解説を入れてあげる石神高校主将さんの可愛らしいさヤベエな。隣の沙田くんとかには「主将、何を突然独り言を……」みたいに不気味に思われてるよきっと、可愛いな。


トリコ

 先週の疑問点がいろいろと解決。ヘラクの中のスッゴイのがヘラクレスね、なるほど。エルグさんが下半身に使ったのは、こちらのショッパイ方のヘラクだったと。

 生贄の意味も理解。というか、先週は合理性がさっぱり分からなかったので、エアを取りに行くだけで生贄うんぬんというのもピンと来なかったのだけれど、「数百年に一度の出産の機会に未熟児を産むことになるわけですが、私の命一つで勘弁して頂けませんか」と言われると、いやそりゃ無理だよという気がしてきますな……。うん、無理じゃないかな……。


ブリーチ

 修行を終えたにもかかわらず、石田くんが敵側にいたことで動揺しまくりの一護さんが描かれて先週は終わったわけですが、今週は立ち直って気持ちを切り替えるのに1/2話を費やしており、なんとも実にブリーチだなあと思いました。せっかく敵も味方も一箇所に集まってさあ戦うぞ、となったのに一回全員ふっ飛ばされて個別戦xnに移るあたりも実にブリーチでした。パッパと戦ってサクサク決着つけてって欲しい……。そこまで引っ張るようなことでは……まあでも今更か。


イリーガルレア

 デルメザのキャラ、カッコ悪いよ……。散々もったいぶって出てきた割には(といっても、もったいぶり始めたのは先週からだけど)見た目は「何コイツ……」的な。なんだろう、このキャラはどの辺の層にウケることを狙ってデザインされたキャラなんだろうか。性格がすごく可愛かったりするのかなあ。ま、新妻エイジだって最初見た時は「何コイツ」って思ったし、次週でどう描かれるか次第か。


こち亀

 幼年の頃の曖昧な記憶を頼りに過去の事柄を探っていく、ある種の探偵モノとして楽しく読めたし、蟻の街という今まで知らなかったものにも触れ得てなかなか満足度は高かったのだけれど、秋本先生ももうお年なのか、ラスト4Pの政府批判的な論調は実に床屋政談めいており、秋本先生にはあんまりこういうことして欲しくないなあと思ったり。ちょっと前の「自転車は車道を走れと自分たちで言ってたくせに」みたいな、さらりとした批判ならいいんですけどね……。「全頭検査しろよ」の頃から秋本先生の床屋政談的スタンスはちょっと気になってる。秋本先生、そこらの普通のオッサンにならないで……!


Cave Of Shine

 結構面白かったです。ヒロインがビッチだとやっぱり勢いがあっていいですね。しかし、このタイトルは何なんだろうね。「輝きの洞窟」。洞窟、なんて言葉を使われると僕たち健康な成年男子は直ちに女性器を連想するわけですが、これは主人公の最終目標が女子の先輩の「輝きの洞窟」にあったと、そういう話なんですかね。

 ちなみに曲がり角でぶつかった弾みで女子のおっぱい揉んだのは人生で一度だけ、中学3年生の時にありました。どきどきした。


融合くん

 メスxゴリラだけ面白かったです! 他は今回イマイチか。


ステルス

 この漫画で一番好感度の高いキャラはたぶんみんなスライスさんだと思うんですが、そのスライスさんが今回トロマさん相手にえらく説教臭くなってしまいまして、僕は残念だったのです。

 この漫画、いろいろ仕掛けもあったし、設定も凝ってるし、努力の跡は見えるんですけど、主人公が2ページ見開きで首ちょんぱされてても特に何も思うことがない辺り、やっぱり失敗してるってことなんだろうなぁ……。


iショウジョ

 これ、冒頭部分見た瞬間、心ない人たちは「オレの願いは唯一つ、この漫画の打ち切りだ!」みたいなことを思うんだろうなーと思いながら読んでたら本当に打ち切り……ではないまでも移動になってて世間の厳しさに慄然としたり。

 しかしまあ、この漫画、途中から、それも相当早い段階からうわごとのような作劇になってましたね……。早い段階からエロコメ路線に舵を切ってて、それ自体は「男子小学生の股間を刺激するぞ!」という強い気持ちが感じられて嫌いじゃなかったんですが、なんか作劇の中で刺激していこうという気持ちが結構スグに薄れてしまっていて、股間!股間!股間!みたいな感じで話が進んでいくから全体的にうわごとじみた印象になっていたと思います。それなりに毎回、話はちゃんとあるんですけどね……なんかこう、半覚醒状態で寝ぼけながら淫夢の続きを見ているような……そんなあやふやな雰囲気がずうっとあって……。今回、最終話の話なんかはもう割り切ったうわごとっぷりで、ドラマ性もクソもなく擬似デートと水着と女子の足の裏を強調するだけという、ちょっと見ていて痛々しい感じのテコ入れっぷりでした。


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