【6/10】2014年28号のジャンプ感想(読切『式神トワイライトデイズ』掲載号)


ハンター

 むむむむむ……。ちょっと冨樫先生、さすがに内容が難しすぎるのでは。こちとら2年間のブランクがあるんですぜ……。2年前の記憶を掘り起こすのにも限界があるので、ビヨンド登場以降のコミックスだけでも買って読み返さなければならんかな……。幸い電子化してるので本棚容量を気にせず漫画も気軽に買える時代になった。

 無制限移民案が取引手段に過ぎず、実際はビヨンド+十二支ん+何名かのネームドでの暗黒大陸探検になる展開は、ややスケールが狭まって残念感はあるものの、このくらいのことはハンターはよくやるので慣れっことして、厄災のリスクに関する捉え方がよく分かんないな。前回の話だと、無闇な進出は手痛いしっぺ返しが人類に待ち構えているので、彼らは暗黒大陸をパンドラの箱扱いしていたのだけれど、今回の感じだと「無謀な移民」には一線を超えさせず、ビヨンド+精鋭での探検ならばV5側はむしろOKという姿勢なんだろうか。よく分かんないぞ。

 V5側としては無駄にリスクは負いたくないけれど、それでもリターンへの期待はやっぱりあって、今回みたいな切羽詰まった二択を迫られる状況になればビヨンド側に譲歩案を示してしまうくらいには「リターンへの期待」が大きかったってことなのかな。にしても、トッコーの態度も何だか他人事だよなあ。渡航の結果として、訳の分からない呪いのようなものが人類に降りかかっていて、それが次の渡航で増えたり激しくなったりするリスクを彼らは認識しているはずなのに、「我々の任務はどれだけ危険かを正確に伝えることだ」って、自分がそれらのリスクを負うことは懸念外みたいな態度だ。「ハンター協会が使えなかったらコストが25倍になる」とか言ってるレベルじゃないような。もっとヤバイことなんじゃねえの?

 しかし、一般人の移民たちも、「海境線付近の無人島」なんかに移送させられて、それでワーイ、ワーイとキャッキャしてられるんだろうか。まーでも、地図を見る限り、この無人島までですら相当の距離だし(それまで知られていた「世界」を端から端まで行き来する位の距離)、本当に一般人はどこからが暗黒大陸かも知らないだろうし、何よりこの無人島ですら、ロクに調査されてなければ何かが埋まっているかもしれないわけで、ここでCランク生物や未知の病原菌に気を付けながら、それなりに新種の動植物や鉱物を見つけて研究なり発表なりやってれば十分冒険欲は満たされそうなもんか。

 パリストンとキメラうんぬんもよく分からんなー。いかんせん2年前のことなので記憶が定かでないのが大きい……。パリストンさんってどういうキャラで何考えてるんだっけ……。近いうちに単行本読み返しとくんで、この辺りは(間に合えば)補足あたりで言及しましょうか。


ワールドトリガー

 菊地原くん26位か……。意外と低いな。何故か分からんが、彼はネット上で大人気という印象になっていた。


 本編は…………レールガンめいて射出されるおじいちゃんがシュールでした。おじいちゃん、雛鳥たちがこんな近くにいるのにオルガノン使っちゃって大丈夫なのかしら。直後に足蹴にされてるし、何だか今回はおじいちゃん祭りだな。

 そして、オサムたちが連絡通路入り口にまで辿り着いていたということは、これ、エネドラさんが侵入してなければオサムたちは脱出成功だったんじゃないすかね。そう考えると、やはりエネドラさんの単騎特攻は最善手……。かがみはエネドラさんの戦術的判断を応援します。


ワンピース休載のお知らせ

 この機会に尾田先生はスケジュールの組み立て方を見直した方がいいのでは……。噂に聞く範囲では相当にムチャしてるようだしね……。


黒子

 赤司くん、エンペラーアイがどうのこうの、ゾーンがどうのこうのじゃなくて、物理的に足が速くなってるよな。

 センターのダンクをポイントガードが止められなかったとか、(そもそも100%入るとは自分でも言ってない)3Pを外しただけであの外野の騒ぎようとか、赤司くん、なんだか大変ですね。いや、それ、ほんとはごく普通のことだからね! 何よりチームメイトに対して「お前ら役に立たないからぁー、おれひとりでぇー、十分なんですぅー!」とか言い張った挙句にこの体たらくなのが辛いっすね! 残りの時間で何とかチームメイトと協調を取り戻して、そこそこいい勝負をしてから負けないと、この試合がどうこうよりも明日から三年間の高校生活がたいへんなことになってしまう……!


ソーマ

 ええっ、ドネルケバブって、肉を重ねてから焼いてたのか……。ウオーッ、なんだか急にドネルケバブへのロマンが薄れたぞ。あのクソでっかい肉をまるごと焼いてると思ってたから興奮してたのに。いやでも考えてみれば、あのでっかい肉が丸ごとの肉だとして、それ、何の動物のどこの部位なんだ。どこにそんなでっかい肉があるというのだ。ちょっと考えてみれば分かることだよな……。

 そして、事あるごとにメガネをクイッとやりながら解説を入れる丸井くんがスゲェうぜえ……。ここ最近、毎週のようにこの「クイッ解説」やってるような。この前の戦いで最低限の強者キャラとして描いたので「ようし、これからは丸井くんを便利に解説役に使いますよ!」っていう感じがしてなんだかイヤだ。まー、うんちく語らせるには便利なキャラ設定ではあるんですけどね。いうても、常に彼がうんちく語るのもなあ。今回は肉魅さんにこそコメントさせるべきだったのでは……。「どうやってハンバーガーにするのか見逃せない」とか無難なコメントしてる場合じゃないですよ、肉のスペシャリスト。


相撲

「相撲を軽々しく扱ってる問題」は作中でも言及されたけれど……アンサーは結局よく分からないな……。これは絶対に倒せる自信があったから「負けたら相撲をやめる」と言ったってことなのか、それとも相手が誰であれ(たとえ現役の横綱であれ)「負けたらやめる」程の強烈な覚悟でやっているのか。後者だとやや現実味がないし、前者だとあんまりカッコ良くないような。

 あと、この手の漫画にありがちなことではありますが、外野の解説はともかく、主人公が取り組みの真っ最中にぺらぺら喋るのは緊張感掻き消えるんでホント止めた方がいいですね。モノローグでもナレーションでも過去回想でもいいから何かで代用して、とにかくやめるべきだった。潮くんがアンパン食べながらトラクターを片手で引きずれる超人なら今回の描写も分からんでもないけど、そうではなく等身大のスポーツマンを描く気なら断固やめるべき。

 主将の左上手投げと潮くんの右下手投げの対決もさっぱり分かりませんでした……。相撲に詳しい人なら分かるんですかね。そもそも相撲においてこのようなシチュエーションになった時に、どうやって勝ち負けが決まるのかが分からないんですが、これは重心コントロールとか一瞬の隙を突くとかの技の話ではなくて、単に腕力の差で潮くんの方がスゴかったから先んじて投げられました、という話なんだろうか。それならそれでいいんだけど、そうだということさえ判然としない。多くの読者にとって馴染みのない相撲をテーマにしているんだから、その辺もう少し丁寧に描いて欲しいんだけどなー。


式神トワイライトデイズ

 嘉神恭介くんは置いておくとして…………。


 お世辞にも面白い漫画とは言えない。基本設定に「式神」を採用しただけの、ごくごくありきたりな異能アクション読切のテンプレートに過ぎず、スタイリッシュな要素がどこにもない。まず主人公の自己紹介からしておかしい。探偵役の女の子が奇人変人の類だから良かったものの、こんな超常現象を「ほら見たままですよ、見たままだからあなたは特に疑念は抱かないし、僕も特に込み入った説明はいらないですよね」とばかりに「式神です」で済ませる辺りも理解に苦しむ。最初は一応申し訳程度に白天丸に「しゃべるな」とか言ってるんだけどね。

 読切=キャラを増やせない=最初に出てきた警官が犯人、という流れも見事にテンプレート通り(ただ、テンプレにしても陳腐すぎて逆に気付かなかった。ほとんど顔見せだけの警官が犯人でも何の面白みもないしなぁ)。警官が発砲して人を殺すのも、今まで式神でやってたから足が付かなかったのに何やってんだよ感が強いです。犯人はイカレてたのでそこらへん何も考えてなかったんだろうけど、だったら主人公たちが関わらなくても、そのうちボロ出して捕まってたよね、とか思うし。

 あと、式神が式神である理由が薄い。コダマを使って警官を誘導したり、数の力で証拠を探させたりする辺りは「式神使い」っぽいんですが、人型の式神である羅生丸が出てきて戦い始めた時点で結構ガッカリして、主人公が式神合体するに及んで「あーあー」という気持ちに。そこまで来たらもう式神じゃなくていいよね……。

 作劇上、何かの工夫をしたという部分がまるで感じられず、本当に徹頭徹尾テンプレの40点くらいの読切でした。来週まで内容を覚えていられる自信がないレベル。岩代先生なー。なんでこんな仕事しちゃうかなー。もっと力ある人だと思うんだけれども。


イリーガルレア

 あの……銃声は消せないのでは……。

 いやでも、声が聞こえててもどこから聞こえてるか分からないという超技術が存在しているようなので、そういうもんだと言われてしまったしそこは諦めるべきなのか。あんまりスマートなバトルではなかったと思います。


ニセコイ

 大宇宙の意志が登場人物を翻弄するだけの話だった……。


P340 タレントオーディション

 脇さんが……


 ………………笑った!


ブリーチ

 キャンディスさんのこの技、ぼく、しってるよ。キン肉マンってまんがで、ネプチューンマンっていうおじさんが使ってた。


ステルス

 この過去話を見る限り、悪いのは一方的にアリスさんだよね……。そしてトロマさん、最後の一撃はステルスさんを全然守り切れてないじゃないですか。ちょっと二人ともガンバロウぜ……。


「どこに謎があるのか」が明確でない状況で、ゆっくりと、色々と、謎解きが進行しているので、「謎が明かされている感じ」自体は面白いんだけれど、「どこがそもそも謎なのか」がハッキリしない中でそれが進行しているというか。なんかもったい感じがありますね。


iショウジョ

 バックアップは家のHDDとかクラウドとかに残しとけよ……。

 それはそれとして、透明になって戦うために裸足で来たのかと思ってたら、この期に及んで「大切な女の子の進退が掛かった瀬戸際なのに正面から戦いたい」とかいう理由で手にした武器を使わない主人公は本当に脳みそ茹だってるなと思いました。


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