黒子
人気投票、意外な結果ですね。すごく意外だ……。誠凛スターティングメンバーの意外な順位の低さ。そして降旗くんの意外な高さ。……ここがまず首を捻るポイントですが、まあ10位内がキセキで占められるのは当然なのでそれは良いとしても、そのキセキたちが高尾くんに軒並み破れているのが謎い。キセキだけを見ても赤司のダブルスコア人気がよく分からない(少なくとも現時点では彼の活躍は少なく個性もさほど立っていないと思うのだが……)。あれだけプッシュされていた花宮10位も意外だったけど、一番謎なのは8位の宮地さん。えっ……。だ、誰だ、この人……。
本編の方は、この決着はある意味納得がいくというか。いや、三対一ならそりゃあ勝てるんじゃないですか的な。葉山くんはパスとかするといいんじゃないですかね……。その後のアリウープはスピード感と爽快感があって良かったです。
暗殺教室
「どんな犠牲を払ってもいい」と語るシロさんの覚悟が伝わってきましたね……。今後素性が明らかになり、いかなる策を駆使して殺せんせーを追い詰めようとも、「下着を盗んだ人が頑張ってる」と読者に思われるわけですよ。それだけの犠牲を彼は既に支払っている……。
この問題を解決するアンサーとしては中の人が女性展開ですかね。それなら今回の下着ドロからも性的なニュアンスが払拭され純然たる作戦として認識されます。「中身が女性」はでもありそうな気がするな~。殺せんせーへのこの憎悪は、むしろ色恋沙汰のなんかではあるまいか。
ソーマ
ちょw なにやってんww じゃパンの「ごはんですよ」回を思い出したぜ……。
のり弁をこれだけ美味しそうに描いたのは見事。カレー大会より断然美味しそうに感じたのは多分味が想像できるからだな……。「最もエコノミー」という認識しかなかったのり弁を「美味しいもの」として説得力持って描いたのは素晴らしい仕事だったと思います。でも、リアルのり弁の話をすると、アレの難点は海苔を小さく箸で切り分けれなくて、海苔一枚のまとまりをご飯一口で食べざるを得ないアンバランスさにあるよな……。いつもかなしいきもちになる。
一方、冒頭にて、せっかく上げた丸井くんの株をあっさり下げてきたのはやや悪手だった気がします。丸井君は上げたと思ったら微妙な上げ方で今回でガクッと下がって……何がしたいのかよく分からない。アリスさんのやってることも、最先端とはいえ秘密結社が秘密にやってる調理法とかじゃないんだから、知ろうとして知れない内容ではないはず。丸井くんがここで勉強不足を感じさせちゃうと、こないだのカレー会全体のレベルが下がっちゃうぜ。
ピーチプラック
戦いが始まるまではすごく面白かったです! 砂の数を数えるとか、手を洗い始めたら止まらないとかで、「あ、これは強迫神経症だな」と思いながら読んでたから、「小豆洗いでしたー」のアンサーには、なるほどーってなりました。8ページかけてしっかり描いた日常の差異描写もいい前フリ。カミングアウトまでが長かったから学園ギャグだとすっかり思い込んでて、それもまた驚きに繋がってた感じ。
が、問題はやはり戦闘描写のお粗末さ。小豆洗いが手をこすり合わせたら摩擦熱で拳が燃えるって、それ、その時点でもう小豆洗いの個性を活かした戦闘法じゃないよね……。あと、拳燃えてるんだから火傷するよね。小豆洗いが火に強いとかいう設定ないからね。「小豆を研ぐ」、だから、「刀も研げる」と繋げるのも強引。それなら小豆以外の「何でも研げる」みたいな前フリが必要だったか。それと、熱を持った刃は先に刀の方が曲がるんじゃないですかね……。刀の一撃が入ればラッシュが有効になるのもピンと来ない。列記するとこんな感じ。ぶっちゃけ、あんま考えてないよね、この辺。
前半が良かっただけに後半戦は本当に残念。もうちょっとちゃんと練ってから発表すればいいのに。勿体ないオバケが出るよ。
ナルト
この漫画のパワーバランスというか設定がよく分からなくなってるんだけど、なんでマダラさんこんなに硬いの? もう穢土転生ちゃうよね。生身だよね。あんだけクリティカルヒットしたんだから死んでもいいんじゃねーの。なんかこれ、もう3回位同じ事言ってる気がするな……。
イリーガルレア
ジュークくんはずっと大口開けてるし、毒霧をしっかり吸い込んでる気がするのだけど……。カワサキさんも。あれで普通に動けるくらいの遅効性なら、奥の手を使いきって無防備なドクターさんは、どっちにしろどうにもならなかったのでは……。
トーキョーワンダーボーイズ
し、死ぬほどつまらねえ……。スモーキーBBを既に追い抜いた気がする。階段登り回のクロスマネジにも匹敵するレベル。
弱いチームの選手が、自分勝手だったりテンション低かったり覇気がなかったりと、なるほど、現状の問題点を列記しておいて、主人公が解決の起爆剤となるお馴染みの展開か……。と、思わせておいて、その主人公自身が誰よりも練習をふざけているという……。落として上げるのではなく、落としてさらに落とす。この爽快感の欠如は本当に凄まじいな。読んでて嫌な気持ちにしかならない。全く気持ち良いポイントがない。不快感の激流のような漫画だ。
しかし、漫画としてクソなのは疑いようがないけど、確かにテンプレは外してる。普通は主人公達が奮起して周りのクソを感化させるべきシーンなのに、その主人公が周りのクソに三馬身差を付けてクソという展開は確かにかつて見たことがない。誰もやらなかったということは、つまらなかったからやらなかったんだろうけど、そして実際につまらないんだけど、例えばカブトボーグとかだとこれをやってもきちんと笑いに繋げて、主人公の凶悪さを強調できたと思うんだよな。然るにこちらはただただ不快なだけ。テンプレを外すにしても外した先で突破出来ていないことが問題なのだろうか?
うーん、どう考えても今週はクソ以外の何物でもないが、テンプレを意図的に外したのだとすれば、もしかすると志自体は高いのかもしれない。考え過ぎかもしれないが、その程度には下山先生のことを信じたい気持ちもある。まあ、そこを目一杯評価しても、今週のはやっぱ死ぬほどつまらない。どれだけ好意的に評価しても死ぬほどつまらない。下山先生のことこんな悪く言いたくないんだけど、死ぬほどつまらない。
ファニーハニー
カメヤツさんと、ゾン婆の下ネタはこれは青年誌レベルに踏み込んでいるのでは……。
前半はなかなか面白かったけど、後半からのDQN登場は話をまとめるためだけに出てきた感じでイマイチ。キャラに血が通っていない。セリフを言わされている。そんな無理していい話に持ってかんでもさー。持ってくなら持ってくでこんな物語要請上のためだけのDQN出してないで、もっとしっかりした展開をですねー……。まー、でも、17ページでそれなりにまとめようとすればこんなものかもしれない。短いページ数でそれなりに小さくまとめようという精神性が個人的には賛同しかねるが。
ブリーチ
「あ……、鉄とかダメだろ……」と思ったら、ハイだめでしたー!
斉木楠雄
すごい面白かった……。
ステルス
V&V社の「悪人でも金払えば守る」主義の実践がこの作品の試金石になりそうな。ここでお茶を濁すようならそれまでだけど、やり切って突破できれば見る目変わるなー。
こち亀
「みんなガラケーを馬鹿にするが……」とは言うけれど、実際、少年漫画でガラケーを馬鹿にしてるのは秋本先生だけですよ! 東北から出てきた女子高生が「東京はみんなスマホ!」「私たちだけガラケーで恥ずかしい!」なんていう漫画他に無いですよ!
しかし、作中で「コレクションを一種極めるほどの財力と余裕を持ち合わせた社会人」として描かれているキャラクターが自分より遥かに年下というのは何だかショックを受けるな……。
ワールドトリガー
小南さん、「誰だこれ?」と思ったけど、オサムくんも分からなかったのか。見た目が変わるのは何故なんだろう??
エネドラさんがデカいこと言っても、周りの誰も反応しない辺りのドルキ具合がとても良かったです。
アイアンナイト
ふわああ、なんだこれ、スーパー面白い! 相手が何を意図して近付いてきたのか全く分からない段階から、何の躊躇もなく殺す気で狙撃する非情さが良かったし(読んでるこっちが「オイ、一切対話なしかよ!」と焦った。万に一つ条件付き戦闘回避とかの可能性もありえるのに)、主人公の部分欠損描写(ツノ)で相手の攻撃力と絶望的戦力差が伝わったのもナイス(胸の傷が塞がってないことからツノも治らないのが予想される)。鉄兵くんが勝てない敵が現れた状況を想定し、避難作戦をマニュアル化していた桜山さんも素晴らしい。部下にゴブリンがまたまた入り込んでいたことについては、もし内部にいるなら菊田さんが本性表した時に動き出すと思って当然だからやや仕方ない気がする。大ボスは菊田さんの動きすら布石と見て静観していたんだよなあ。
しかし、何より素晴らしいのはマニュアルをガン無視して鉄兵くんの側から離れようとしないユキちゃんですね! ヒーローと持て囃されながらも自分が負ける姿もきちんと想像し、その際は孤独に死ぬ覚悟を固めていた、鉄兵くんの小学生とは思えぬ出来上がった自己犠牲的ヒーロー精神。その一方で、作戦など知るか市民どもなど勝手に死ねとばかりに、勝ち目の薄い敵を前にしながら鉄兵くんの側から離れようとしないユキちゃんの自己犠牲的エゴイズム。強敵を前にしての悲壮感が、極限状況で両者の精神性のすれ違いを際立たせ、哀しくも美しい。
ユキちゃんが市民の護衛に回ればまた状況は違ってくるはずで、鉄兵くんはここでユキちゃんが自分を守って死ぬことなんか絶対望んでないのに、ユキちゃんは市民を千人救うことよりも鉄兵くんを1秒守って死ぬことの方をきっと優先してるんだぜ。優先っつーか、当然そうだと思ってるというか。スゲーかわいい。射精しそう。
★宣伝:屋宜せんせい、おもしろいまんがをかいてくれてありがとうあげ。