【8/5】2013年36号のジャンプ感想(『ひめドル!!』新連載&『いぬまるだしっ』読切&『無刀ブラック』終了号)


 トップページのアマゾン欄を更新しました。先月はすっかり忘れてた。すいません。

<8月4日発売>(amazon)


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ワンピース <71>
ブリーチ <60>
スケットダンス <32>
トリコ <26>
黒子のバスケ <23>
ハイキュー <7>
食戟のソーマ <3>


ひめドル

 まあ、特に、なんということもない話……。なんかもー、こういう空気のようにクズが出てくる漫画ってさー、ちょっとゲンナリしちゃうなー。あんなクズ、そうそういねーよ。別にクズを出すなとか善人ばかりにしろと言う訳じゃないんですけど、リアリティがないんですよね……。紋切り型のクズばかりで。どうせなら「無敵の未成年様」くらいのネタになるクズを出せばいいのに。


ワンピース

 第三勢力同士の戦いは勝ち負けが分からない分ドキドキ感があって、今週は展開もスピーディではあるんだけど、結局、ルフィと首領チンジャオの戦いに全て集約されちゃったのは残念。ジャンの脱落は、まあ流れ的にアリだと思うんだけど(にしても登場時のインパクトから考えると残念な脱落であった)、サイとイデオの戦いは本当にどっちが勝つか分からず、今週一番自分的に盛り上がったシーンだっただけにルフィとチンジャオの横槍で終わっちゃったのはションボリでした。

 ところで、サイとかチンジャオの体の13だの12だのの数字は第n代棟梁を示す数字なんですね。てことは、扉絵連載のサイボーグ(?)の18ってのは全く無関係なのか。


ナルト

>> 岸本先生はシリアスな場面ではナルトの「だってばよ」を抑えてる、としまぶーとの対談で語っていたそうですが
>> 4代目のネーミングセンス無いネタは入れるんですね。結局雰囲気ぶち壊して間抜けなことになっちゃってるよなあ。
>> なぜこの局面で「ネーミングセンスが無い」なんてキャラ付けをぶっ込んできたんだろう。今後シリアスが続くこともこういう事態になっちゃうことも分かってたろうに。
(先週号の掲示板より)

 岸本先生がアレをギャグでやってるのかどうか、先週の時点では分からなかったんですが、今週で判明しましたね。一応ギャグだったのか……。しかし、それをキャラクターが述懐して、しかも上で書かれてるようなことをそのまま言ってるものだから……なんというか、痛々しいな……。岸本先生、こういうやり取りは本当にセンスないよね……。「普段ならお前の術名にツボるところだが」ってのは、二代目は普段なら「プフーッ、中二病ゲラゲラゲラ」って反応をしてたってことなんだろうか。

 そして、バトルシーンは今週も分かりづらい……。今までは「説明されたら何とかわかった」という感じだったんだけど、飛雷神互瞬回しの術は何がなんだか……。僕が飛雷神の能力原理を良く分かってないのが問題だとは思うんだけど。えっと、ナルトとサスケが四代目に触れた瞬間に、四代目がマーキングしているオビトのところにナルトサスケを飛ばして、そんで、二代目はよく分からんけどオビトの背後にいたけど、巻き込まれたら危ないから四代目のところにワープした? 二代目は何をするためにオビトの背中にタッチしたのかとかさっぱり分からん。でも、なんか四代目自身もどっかにワープしてる気がするんだよな。

 ……あ、分かった。四代目は技を受けた瞬間に、ナルトとサスケを残して自分だけが二代目の場所に飛んで、二代目はオビトを連れたまま四代目がいた場所に飛んだのか。う、ううん。何とか理解できたけど、頭こんがらがるな……。


トリコ

 えっ、まだ「謎の男」扱いなの……!? てことは、フローゼ様は本当に男なんだろうか。

 今回、フローゼ様が気を利かせて、空中で隙を晒してまで天変地異を処理してくれたから良かったけど、次郎はこの天変地異どうするつもりだったんだ……。

 スタージュンさまが美食會の実質No.2ってのも、微妙だなぁ……。食儀に続きアルティメットルーティーンまでマスターしたトリコが戦って敗れるくらいの相手だから、そのくらい強いんですよ、ということかもしれないけど、なんだか急に美食會の底が知れてしまったというか。このスタージュンより強いドレスとかナイスニィとかクロマドがまだまだいるんだよな、美食會は層が厚いな、ってずっと思ってたからね。スタージュンの実質No2はジュンさまの格上げ、及びトリコの格上げになったというよりは、美食會全体の格下げになっちゃったような。まあでも、考えてみれば現在のトリコとスタージュンが互角近い実力だとして、かつての強化以前のトリコに大分追い詰められてたトミーロッドとスタージュンが同格ってのもおかしい話だしなあ。支部長たちとは大分差が開いている気もするし。

 ところでジュンさまと話してる時のフローゼ様って宙に浮かんでね? 落ちながら会話してんの?


暗殺教室

 カwルwマwくwんwwwwww あwさwのwくwんwwwwwwwww

 前回のシリーズであんな扱いをしてた寺坂くんでさえ殺せんせーを出し抜いてるのにこのザマは恥ずかしいwww いやでも学園総合13位って普通にすごい成績ではあるんですけどね……。


ソーマ

 ひなこ先輩の私服姿と頬を赤らめながら田所さんを篭絡しようとする姿が見れただけでもご満悦でした。

 ソーマパパって第二席だったのか。この人もなんかちょっと格落ちというか、もっと得体のしれないスゴさだと思ってたので、「あ、二席程度なのか」っていう。いや、そんだけ堂島さんがスゴイってことなんだろうけど、今まで「圧倒的にスゲー親父の下で修行してた息子が遠月を蹂躙する話」だと思ってたからなぁ。「親父が取れなかったトップを息子が狙って頑張る話」になっちゃったというか。まあ、ソーマパパの方が料理の腕は上だけど性格に難があって第二席だったとかそんな可能性もありえるか。


クロクロク

 小津さんの初登場コマになんか違和感があったせいで(首の角度がおかしい??)、ヒロインが「に、人間!!?」と驚いてるのが、「この異様なバランスの人は人間なの?」みたいな意味かと思ってしまった……。

 この漫画にも、漫画にしか出てきそうにないクズ刑事が現れてゲンナリしたわけですが、しかし、小津さんは仕事中に、自分一人の部署だからってあんな大量の私物を持ち込もうとしてるわけで、まあこの人もロクな人じゃないよな、という感がひしひし(そもそもあんなダメな人は刑事になれないと思うんだけど)。ところで、KASの存在意義は当然上の人たちは理解してるわけで、あのクズ刑事たちはもうちょっと出世して管理する立場になったら、「あ、KAS重要じゃん……」「え、小津は俺たちの知らない情報を握ってたの……」って自分たちの過去の言動を思い返して恥ずかしくなるんじゃなかろうか。

 今回、小津さんを囮に主人公は事件を解決したわけですが、これ、立場的にはむしろ千秋ちゃんがやらされる役目なのではなかろうか……。前回とかまさにそのために動員されてたわけだし、時給10万円だし。いやあ、でも小津さんは見上げたもんだよな。こんな危険な目に遭ってボロボロになりながら事件を解決して、それでも事情を知らない同僚からは見下されてるってのに、ここまで頑張っても、小津さんの月給と同じ金額を、今日、横で見てただけの女子高生は一日で稼いじゃってるんだぜ……。千秋ちゃんの時給を知っても、彼も今の健気な態度で職務に臨めるのだろうか。僕なら耐えらんねえよ。


ニセコイ

 僕は本当にラブコメが苦手なんだなと思いました。めっちゃ目が滑る。めっちゃ滑った。


斉木楠雄

「またアイツに2話描かすか~」

 麻生先生wwww


黒子

 うおー、なんか「試合つまんねー」感がすごく上手く出てるなあ。点取りゲームにおける黄瀬くん青峰くんの言い分にそれなりに理がある気がしてしまう辺りも悲しいですね。普通に考えたらアレなんだけれど、でも、今の彼らの状況を考えれば一概に悪いとも言い切れないという、そこまで追い詰められてる感じが出てる。今のキセキたちの姿を見ると、今回チョイ顔出しした花宮さんですら活き活きとしているように見えてしまう……。


ハイキュー

 部活モノには結構な確率で付き物の補習問題ですか。まあ、この問題はどの漫画でもちょっとしたアクセント程度の扱いで、勉強に苦しむメンバーの姿を描くことで、部活シーンでは描かれない一面を顕にしてキャラ性を深めるくらいの扱いなんでしょうが。その意味では今回のハイキューも成功してて、日向くんがアホの子なのは想定通り、田中先輩、西谷先輩もアホなのはまあ分かるとして、影山くんがアホキャラというのは意外だったなあ。しかも今回の反応からして一番重症っぽいぞ……。けれど、これでバカ4人がきちんと勉強も両立できるようになるなら、学校側としては願ったり叶ったりな話でありますなあ。

 ちなみに補習問題は大抵は何のかんので乗り切られるものですが、中には例外もあって、「逆境ナイン」という野球漫画では、本当にメンバーの大半がテストを乗り切れずにスタメンを半数以上切り捨てました。


いぬまるだしっ

 久しぶりのたまこ先生……! たまこ先生の入浴シーンは今週のジャンプではダントツでエロかったです。たまこ先生はいいなあ。結婚したい。でも、たまこ先生、確か異様にガードが硬かったよな……。

 タイ旅行記としてはいぬまるだしっの方がきちんとしてたけど、面白さで言えばSQのギャグマンガ日和の方が上だったかな。増田先生と大石先生と二人の担当、4人セットでタイに行ったらしく、ギャグマンガ日和の方では担当二人が合体してたり、さらに大石先生が合体したり、ガイドのおばちゃんが合体したり、最終的には増田先生も合体したりしてた。

 ところで、こないだは子供たちがヨーロッパに行ってたし、麻生先生も沖縄に行ったみたいだし、編集長が変わってから、そういう福利厚生?的なアレに力を入れ始めたんですかね? 久保帯人先生も今のお休みを利用してどこかに取材(?)旅行に行ってるのかな。


こち亀

 今週の内容は普通に面白かったのに、この読む気を一目でなくす扉絵はどうにかならんのかな。そもそも一体誰を描いているのかさっぱり分からんし、どこの層に需要があって大人の外国人女性を扉に描いているのか全く意味が分からない。

 本編の方は、東東京地区で勝ち抜けば実質全国優勝みたいなもの、とか、にもかかわらず世界レベルだと強豪が揃っていたり、その強豪たちのテクを相手に応じた戦術で打ち破っていく辺りとか、普通にレベルが高かったと思います。……けれど、オチのあたりはやっぱり残念だなあ。両さん頑張ってたし、両さんだけでなくても世界中でいろんな人が頑張って競技に参加していたわけで、ギャグ漫画とはいえ連盟のやり方はあんまりにもアレすぎる。「頑張ってる両さんが不幸な目に遭う」というのは、こち亀のがっかり展開の王道ではあるけれど、今回はそれに加えて、世界中のたくさんの人たちが不幸になってるわけで。最終コマの部長と署長の反応も人としてアレなレベル。そこは、ちょっと励ますなりなんなりしろよ……。仮にも日本代表になったんだぞ……。


銀魂

 最近の銀魂は読んでるとなんだか疲れるんですが、今週最後まで楽しく読めたのは聖闘士星矢効果なのだろうか。聖闘士星矢ネタにこれだけ笑えたということは、思った以上に僕の中には聖闘士星矢の文脈が息づいているのだろうなあ。……しかし、最近の子供は分かんないだろう、これ。


スモーキーB.B.

 相変わらず全く主人公の凄さを感じさせない作劇である。「三者三振を取るよりも、打たせて取ってアウトにした方が士気が上がる」という話なのは分かるけど、いや、うん、地味だよな……。「そんなことまで考えてる主人公スゲエ! ただの剛速球投手じゃねえ!!」って感想にはならないんだよね。「はあ、そういうことを考えていらっしゃたのですか」程度。これやるくらいだったら普通に剛速球で三者三振取った方が、少なくとも読者的には「流れが来てる」感じがするんじゃねーかなー。工夫をした、というには地味すぎて「凄さ」に繋がっていないというか。そんな感じだから、最終コマで布袋の人が「ここで潰しておくべきチームなのかもしれんな」とか言っても、「はあ、そうなんですか?」くらいにしか思えない。


P466 当選者発表ページ

 このイラストが一体何を表しているのか全く分からない。少年と少女が虫取りに出かけたら、樹上の蜂の巣から怪光線が放たれているシーン……、としか思えないのだが、その理解でいいの??


無刀ブラック

 えっ、これで終わり……? まあ、メインテーマには触れられたから綺麗にまとめられた、と評価すべきなんだろうか。心には響かなかった。

 この漫画もなんですけど、打ち切りになるような漫画は、描きたいシーンのために書いているというか、紙面に載せられた情報からその先が見えないというか、そういう弱点があるような気がします。無刀ブラックで言えば、お兄ちゃんが来て「柳生に復讐するよー」っていうくだり。あの時に柳生十兵衛に言及して、「いま十兵衛いないからチャンスだよー」っていうのは良かったんです。それらのセリフから、彼らの復讐に何らかの作戦があることが感じられて、ちゃんと「復讐をする黒月兄弟」の姿をイメージすることができました。しかし、お兄ちゃんが「真月」に弟を導くためだけに来た、自分は捨石だった、という展開になってから、黒月弟がきちんと復讐を成し遂げるビジョンが見えなくなっちゃったんですよね。だって、黒月弟は仮にあの場にいる全員をブチ殺した場合、一ヶ月間一人で道場で悶え苦しんだ挙句に役人に捕まって処刑されるだけでしょ。「浪人は少しの悪さでもすぐ討ち首」ってんだから。

 なんて言えばいいのかなー。こう、世界全体にきちんと物語があって、紙面に掲載されてるのは、その全体の物語の中の一幕のはずなんですが、その「一幕だけ」しか描けてない気がするんです。描かれている以上の物語が見えてこないというか。無刀ブラックは「見えてたけど、見えなくなった」ので、そのイメージが強いですね。打ち切りになっちゃう漫画には、「全体の物語が見えない」のが多い気がする。

 後は前半の説教パートがダメダメでした。まあ、これは野々上先生の技量の問題というよりは、説教を面白く描くってのがそもそもクソ難しいんだと思いますが。まあ、つまんなかった。それでも終盤に入って、主人公が余命わずかで、今までの自分の生き様を反省し、それゆえにあの説教になっていたのだ、と思えば、なるほどなあと頷けるところもあったんですが、いかんせん序盤はそんな情報皆無ですからね……。ただただつまらん説教漫画になってたと思います。主人公が異様に継春くんに執着する辺りも同様で、「余命わずか」というファクターを加えれば納得できるんだけど、そうでなければ読者的には付いて行けない。説教面に関しては、後の展開まで含めて見ればそんなに悪いものでもなかったんでしょうけど、週刊連載という形式上、ちょっと厳しいものがありましたね。まあでも、それはやる前から分かりきってたことなんで、あえてやるなら、やっぱり不利を承知の上で説教だけでも面白くなるよう作らなきゃダメだったということでしょうか


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