【7/23】2013年34号のジャンプ感想(『クロス・マネジ』最終回号)


トリコ

 サブタイトルが「謎の男・ジョア!!」。え、これ、男確定なの……?


「あ…あれは…世界に一本しかない名包丁『滝唾』」
「使う所を初めて見た」
「本気だ…節乃様も」

 う、うん……。包丁は普段から料理で使用して、客に出す料理で本気だそうぜ……。

 いい加減、インフレしすぎてよく分からないパワーレベルになっている最近のトリコですが、それでも億枚おろしのハッタリはちゃんと効いてますね。……あ、いやでも、このくらいのレベルの攻撃でも四獣に効いてなかった気がするぞう。

 そして、インフレに付いて行けず、すっかり虎丸富樫的な解説ポジションに収まっている膳王ユダとダマラスカイ13世。天狗のブランチも危うく驚き役ポジに足を踏み入れつつあるような。


ワンピース

「大事な相棒なら監獄に攻め込むくらいの気概をみせろ!! 二年前にそんなバカがいたぞ!!」

 今週のちょっとグッときた台詞。ポッと出の新キャラが評価した上に、新世界とはいえ一般的な海賊ではそんなことは思いもよらない蛮行という感じがして、ルフィのクレイジーさが際立ってた気がしました。しかし、「お前の恨みはお門違いだ、あのキチガイを見習え」と言われても、一般的な海賊は「そんな無茶な」って感じだよな。

 それにしても、追い剥ぎのジャンは稼ぎのスタイルとセリフはカッケーのに、見た目のダサさが物凄い……。


ジャコ

 これは固茹さんも大変だ……。「いやなやつ」と言われてるけど、でも、会話の流れを見る限り、彼はつっけんどんではあるけど特別に嫌味なところもないし、これ、単に「上から言われたからお使いでやってきた」ってだけだよな……。むしろ、ジャコの存在にきちんと気がついた辺り、この人、出来る人だなあ、って感じがする。あと、固茹さんは鳥山キャラにしてはすごくイケメンなような。


ワールドトリガー

「好きなトリガー選びなさい、ボコボコにしてあげるから」

 今週の性的興奮を催す一言……。じ、女子高生に、ボコボコに……。なんのご褒美プレイだ、これは。

 ユーマくんの髪がぷすぷすしてるのは、本人が常時トリオン体なので、ダメージが残っちゃうってことなんでしょうか。この辺よく分からないな。オサムとかはトリオン体が崩壊しても本体が無事ってのは分かるんだけど、ユーマくんはトリオン体だけなんでしょう? でも、片腕やられても平気そうだったしな。「やられる=トリオン削れる」だけど、そのうち自然回復するとかそんな感じなんだろうか。

 オサムくんはC級の頃からC級にしては強くて、B級になってトリガーパワーアップしたことで順当にB級相応の強さになった……というイメージだったので、「B級とは思えないほど弱い」というのは意外。なんだろう、実戦だと彼は異様に勇敢だから、実際より強く見えてるとかそんな感じなんだろうか。今週のオサムくんの弱さにはちょっと違和感があったなぁ。


ソーマ

 想定通りの展開ではあるけれど、しかし、これまでもソーマくんのスフレは10皿程度は食されていたわけで、今回、一人が食べたことで火が付いたという展開は不思議っちゃ不思議ではある。今までの10皿はしぼんでしまったものをウッカリ取っちゃった人が「うまくねーなー」って言って終わってたのだろうか。


べるぜバブ

 鷹宮さんの状況は確かに憐れむべきものではあるけれど、でも、ワーストじゃないよな。広い世界のどこかには喋れないアランドロンと二年間幽閉されてた人だっているかもしれないわけで、そういう人の受けた、苦しみ、悲しみ、無念さに比べれば、美幼女と二年間引きこもりとか、まだしもマシなレベルのような気がする。というか男鹿だって、15m離れただけで命を失う程の電撃を食らうわけで、全身に手榴弾巻きつけて過ごしてるようなもんじゃないですかー。鷹宮が羨むほどに恵まれてるわけでもないと思うぞう。


ニセコイ

 もうヤダ、なにこれ。こんなの僕が好きになりかけてたニセコイじゃない。早く! 早くクズ寺さんをクローズアップして!! クズと不条理マシマシでお願いしますよ!!!


黒子

 キセキ崩壊の流れが非常に良い感じ。ラストで黄瀬くんが離れていく感じの無情さもいいですねえ。そんな中、周りがどうこうではなくてポリシーゆえに練習から離れない緑間くんもいい。でも、緑間くんはこないだ「ここから3P撃って入るのかな? ……うわあああ、入っちゃったああああ」的な描写があったせいで、個人的には「人事を尽くさないと不安で仕方ない」という脅迫的な心理状態にあるようにも見えちゃいますね。

 しかし、こうして考えるとキセキはみんなちゃんとキャラ立ってるよなあ。「真面目に練習すればするほど敵がいなくなってつまんねーし」という理由で離れていった青峰くん。生来のふてぶてしさと面倒くさがりゆえに練習をサボる紫原くん。「なんでもフツーにできちゃってつまんねー」状態に逆戻りして離れていきそうな黄瀬くん。人事を尽くすので練習をサボらない緑間くんと、どれもきちんとキャラが立ってて、それぞれの理由でバスケ部が壊れていってる。けど、黄瀬くんにはまだ青峰くんっていう目標があるんだから頑張ろうぜ。


ブリーチ

 後半の展開は何がなんだかよく分からない……。「大昔の世界」みたいなものがあって、それが現代と融合して、いまある瀞霊廷が飲み込まれて消えたとかそういうニュアンスなんでしょうか。分からない……。


ソウルキャッチャーズ

 特に前半だけれど、今週もすごく面白くて、面白いのに何が面白いのか全く説明がつかないのもいつもどおりだったりする。「食い尽くすくらいの音で!!」「食い切れない!!」辺りで爆笑したんだけど、なんていやいいのかな、これ。とにかく作中のテンションがおかしいことは理解できる。間違いなく面白い漫画だから本当に続いて欲しいんだけど、何が面白いのか未だに説明できない。


こち亀

 暑いから仕事をやめて海へ行き、海水浴場で仕事をするという通天閣署の思考過程に狂気を感じた。


無刀ブラック

 先週のよくわからん展開(「一緒に柳生を討ちに行こう」って誘いに来たのに、「俺を殺せー」というイミフな流れ)に一応のアンサーがあった辺りとか、なかなか悪くないんですけど、こんな人間兵器みたいなのを育てて、きちんと運用できるもんなんでしょうか……。今回の一件を見てもですね、これでお兄ちゃんが死ぬとするじゃないですか。で、人間兵器状態の主人公が「俺にはもう復讐しかねえぜ」ってなったとして、といって、無手で一人で柳生屋敷に乗り込んで勝てるわけがないし、誰かしらがまともにコントロールしないとどうしょうもないような……。おまけに戦えば戦うほどに自壊していくんでしょう。ここで兄ちゃんが殺されたからって復讐が遂げられる気が全くしない。兄ちゃん、ちょっと見通し甘くね……?


スモーキーB.B.

 9OUTのせいでまるで主人公のことをスゴイと思えず、故に完封された土田北高校にしても、ただただ弱かっただけのような気もして、いやあ、9OUTって罪作りなシリーズだったなあ、と思いました。全体的に打ち切り展開というか急ぎ足といいますか、なんだか中身もスカスカな気がするし、北里さんとの距離が縮まりすぎてる辺りもなんだかなあ。あなた、こないだまで主人公にボールぶつけて殺そうとしてたじゃないですかー。理事長室にボール投げ込んで窓ガラス割ってたじゃないですかー。なんなんすか、今のザマは。コロッといきすぎじゃないですかー?


クロスマネジ

 斎賀ポスターとか、強力な新人とか、なんだか最終話で急にギャグにキレが……。


 第一話を考えると、最終話もきちんと着地すべきところに着地していて悪くなかったと思います。終盤のメインであった蝶蘭戦も、蝶蘭の前情報さえなければ悪くなかったし、負けはしたけれど、何かを得て次に繋げる展開も自然でした。

 全体を見ると、とにかく残念だったのが前半部、特にGWでの石階段往復描写で、それまでも彼女たちと主人公のギスギスした雰囲気に嫌気が指していたのに、あれで一気に「どこの自己啓発セミナーだよ……」「どこのブラック企業合宿だよ……」という感が強まり、すごく「いやな部活」という印象が付いたんですよね。ああ、こんな青春送りたくないなあ、こんな部活に入りたくないなあ、って。

 で、その後の練習描写も、まあ描かれてはいるんだけど、そんなに頑張ってるふうには見えない。まあ、素人集団が相応に頑張ってますね、程度。そんなレベルで大会でもそれなりに勝ち抜いていくものだから、読者としては「豊口さんたちが桜井くんのマネージメントで急成長したんだな」ではなくて、「所詮は女子のマイナースポーツだから、ちょっとやっただけでこんくらい勝てる程度にまだまだ底の浅いスポーツなんだな」って、そういうネガティブな評価で読むことになっちゃった。それが蝶蘭戦にまで続いてて、主人公チームが善戦するだけで「まあ蝶蘭も、最強チームっつっても底の浅いスポーツだろうしな」ってなっちゃう。いやぁな雰囲気の部活が、底の浅いスポーツを頑張りました、的な感覚がずうーっと続いてたんですよね。

 始まりとケツだけを見れば、きちんと一貫したテーマに基づいて作劇されてるんだけど、間に挟まってた過程が、あまりにも拙なく、説得力に欠け、ボリューム的にも薄かったのがネックでした。まあでも、一番の戦犯はやっぱりGWの階段昇降だよなあ。あれさえなければ、全体の評価が20%は上方修正されてたと思う。あの一話は本当に心底嫌気が差した。終盤で豊口さんが怪我した時まで、「そりゃあんなイミフなオーバーワークやらせりゃ壊れるよ」ってな具合に悪い影響を与えてたもん。


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