【6/12】2013年28号のジャンプ感想(読切『逃がし屋』掲載号)


 6/14(金)の深夜に東京の阿佐ヶ谷ロフトってお店でクソみたいなイベントをやります。何の因果か、また出演することになってしまいました。ノーギャラです。みんなも来てガッカリするといい。


SQ新テニス

 手から何か光が出てる……! その後で「スーパースイートスポット」なんて言葉が出てきたから、「なるほど、あの謎のショットの正体はすごいスイートスポットに当てることで発生するものなのか」「そう考えると、あの2本しかガットが張られていない鬼先輩のラケットの秘密も分かるな」なんて思ってたのに、読み返したら手から光が出てるじゃないですか。スイートスポット関係ねぇ……。

 後の内容は、何と言いますか、亜久津さんって動いてるだけで面白いなぁ、っていう。「怪物亜久津ってさ……」のコマの異様に肩幅の広い亜久津さんとか、小銭を落とす亜久津さんとか、交番でカツアゲする亜久津さんとか、缶コーヒーを打つ亜久津さんの異様な顔とか色々と面白い。


SQ ToLoveる

 美少女が魔剣とギリギリの戦いをすれば全裸になるのが自然の摂理。


SQ帝一の國

 クソ虫メガネこと東郷ルーム長周りの顔芸アレコレが面白かったです。東郷さんすげえ顔してるな。

 ここまでの来ての大鷹の白票はちょっと物語に停滞感を感じるので、次回あたりさくっと決着ついて欲しいところ。


ワンピース

 はっ! ナミの太ももに巻かれている筒はひょっとしてカブメイ……。あ、いや、そんなことはないんでしょうけど、これ、一体何なんだろう。いくら中国人が三度のメシより爆竹好きだからって四六時中体に巻きつけてるわけじゃないだろうしなあ。

「麦わら」の名前を聞いた時のバルトロメオさんの反応を見るに、「バルトロメオさんの言う"あの人"はルフィで、ルフィに喜んでもらいたくてメラメラを狙ってる」という線は本当にありそうですね。バルトロメオさんのキャラ的にも、クレイジーで有名なルフィさんは尊敬に値しそうな人物ですし。これまでの業績を見てもルフィはほんとにクレイジーで超絶破天荒だもんな……。世界中のやんちゃボーイの憧れの的になってても何もおかしくない。


黒子

 井上くんがやる気なくなって、それに引きずられて青峰くんもしょんぼりする展開は既に既出の情報ではあるけれど、もうちょっと丁寧に描いてくれても良かったんじゃないかなー。青峰くんのある意味闇堕ちシーンということで、それなりに感慨深いシーンなのだし。ちょっとあっさりサックリ行き過ぎてた気がします。とはいえ、既出情報よりは新情報を出そうという藤巻先生のサービス精神ゆえなのだろうけど。

 双子の流れは、まだまだまるで読めない……。赤司くんは今の段階でもまだ全然「立派なリーダー」で、青峰くんの問題や黒子くんの不調など、結構な大問題を抱えながらも大舞台でしっかり指揮を取ってます(つーか、普通にすごいよね。チームメイトが「自分が強すぎて張り合えるライバルがいない」とかいう訳の分からない理由でモチベダウンしたら、僕がキャプテンだったらどうしていいのか分かんないよ困りまくるよ)。赤司くんの二重人格?異様な性格?への変容と、決勝戦の謎の双子の存在がどうリンクしてくるのかさっぱり見えてこない。これがテニスなら「分かった、双子に赤司が精神ジャックされて、今の赤司は実はこの双子なんだ」とか、言ってる方もよく分からない理屈を勢いのままに言ってしまえるのだけど、藤巻先生はそこまで頭のイカレたことはしないだろうしなぁ……。


暗殺教室

 ダメ人間仲間からも外れかけて、DQNとしてもカルマくんに食われてた寺坂くんをニヤニヤしながら見ていたのに、ほっほう、最後の最後でこう来ましたか……。となると、一連の流れも、実は「ダメな子を演じてた」可能性もあるのかな。実際にダメな子ではあるんだろうけど、薬剤散布の流れなんかは「ダメな子である自分」を演じてナチュラルに散布していたわけだし。何のかんので寺坂くんもそれなりに頑張ってるんでねーかな。ある意味、「地球滅亡を企てる化物を倒して世界を救う」という目的に向かって、強者と手を組み最も現実的に取り組んでいるとも言える。


ナルト

 サイいたああああ! 忘れられてなかったああああ! その活躍たるや忘れられていた方がマシだと言わんばかりだけれどとにかくちゃんといたあああ!! 先週ハブにされてたのもだけど、今週は他のメンツが活躍してただけに、一人だけ失敗に終わる姿がなんとも哀れで……。彼はかつてのサクラポジを継承しつつあるな。


スモーキーB.B.

 いきなり理事長室にボールを打ち込む野球クズが現れたことで僕は大変ににっこりとしております。この調子で野球クズの質的量的拡大をどんどん狙って行って欲しいですね。


ソーマ

 ここで先輩ズのキャラを立てて解決に繋げるのか。なるほどなー。主人公以外の「実力者の連中」が人気が出るのは漫画では鉄板の傾向だと思うんだけど(「史上最強の弟子」とかも師匠連中がカッコイイよね)、ソーマの先輩ズもちょっと掘り下げられるとグッと魅力的になったなあ、という感じ。今回の勝負で先輩ズの確かな実力が裏打ちされたのもデカイ。四宮先輩の高圧的な態度も同じ先輩ズからきちんと突っ込まれて共通認識になることで全然嫌な感じがしなくなりましたしね。

 まとめると、

1、作中できちんと評価されるだけの実力がある
2、その性格上の欠点が同レベルの実力者からもきちんと認識されて個性とみなされている

 この辺がクリアーされれば「初対面でイヤなやつ」キャラも十分好感が持てるようになる、って感じでしょうか。

 しかし、今週の流れでは、これは四宮さんが感傷に浸っただけの話であって、技術的な問題から合格不合格を決める今回の趣旨とは無関係なんだよな。コインの数だって(そもそも堂島さん四宮さんが審査員でないことを脇に置いても)まだ四宮さんが勝ってるわけだし。「張り詰めていた」問題と絡めて解決するんだろうか。「ちょっと個人的事情で精神的に張り詰めてたからダメ出ししたけど、冷静に考えれば田所の料理もアリだから」的な。

 ところで、四宮さんのコインってまだ田所さんに投じたかどうかは分からないんだよね。あの流れでもあくまで自分の皿に投じてて、「いや、だってオレのが美味いし……」とかだったら、非常に四宮先輩である。


無刀ブラック

 今回の新連載3つもそれぞれの見所が大体定まってきましたね。亜空の吹奏楽漫画「ソウルキャッチャーズ」。万国びっくり野球クズ博覧会「スモーキーB.B.」。そして藪さんの解説漫画「無刀ブラック」。一介の道場賃貸人とは思えぬ武術に対する知識と、賃借人が試合をしたり屋外でトラブルに巻き込まれる度に当たり前のように現場に駆けつけ、延々と解説しリアクションを行うその姿には作中随一の存在感を感じさせます。作劇の必要上配されているだけのキャラには違いないんですが、石の上にも三年といいますか、早くも五話にして「今週も藪さんが解説しててほっこり」という域に達しています。掲示板でも指摘があった通り、スピードワゴンの声とテンションで脳内変換すると一層楽しめちゃう。


ニセコイ

 小野寺妹さんことクズ寺さんのクズっぷりが今週も堂々たるクズで一周回ってとても清々しいです。ジャンプ紙面における一服の清涼剤の如きクズ。


ソウルキャッチャーズ

 本当に何なんだろうな、この漫画。相変わらず何漫画なのかさっぱりと分からないが、面白い。何が面白いのかもよく分からない。川を挟んで演奏で相手を捕まえようとする辺りは「テニス的な面白さ」だと思うんだけど(ここはまだ分かりやすい)、前半部分のは何なんだろうなあ。「逆転裁判」的な面白さなのだろうか。ミステリー? ……ううん、それもピンとこないな。


逃がし屋

 ほう、アリアさんは最初から逃すつもりだったのか、なるほどなー……えっ、じゃあ、なんであの時アリアさんは顔見せだけしてちょっと戦って帰っていったの……。なんて感じで引っかかるところはあったものの、全体的によくまとまってたと思います。3回目の煙の使い方も普通に良かった。うーん、でも、それ以上、特に感想がないな。


銀魂

 最近、歳を取ってきたせいか銀魂のノリが辛くなってきた……。文字量が多くてギャグが過密気味なせいだろうか。読んでて胃もたれする。この増量マシマシっぷりは空知先生のサービス精神ゆえではあるんだろうけど……。もう二郎の野菜マシも辛くなってきたしなあ、とほほ……。


ハイキュー

 ふおおおお、ええ漫画やなあああ。「ガッチガチに緊張しててミス100%の流れだけど、なんか周りがすごい巧いこと言って奮起して頑張るのかな、どうなのかな、古橋先生、そんな説得力のある一言を考えつけるのかな」とか思ってたら、答えは「それなりに良い事言って」「でも失敗して」「にもかかわらず周りが奮起」でした。無理はないしご都合主義も感じないしチームワークも確認できたし非常に良い展開だったと思います。GOOD。


ワールドトリガー

 ここに来て俄然面白くなって来ました! 会議シーンがとってもいい。組織のシステムを利用して、支部長を一段かましただけで、命令を実質的に変えちゃうようなやり取りなど非常に面白い。リリエンタールでは葦原先生は立派な大人を描いて評価されたけど、今作では立派ではなくて玉石混交でも、これはこれできちんと大人の会議を描いているなあという感じ。ラストの空閑の名に反応する支部長のフェイントから城戸司令にまで繋がる流れは普通に巧い。


ブリーチ

 なかなか面白い驚きの?展開ではあるけれど、そもそも斬月さんが一体どういう存在なのか、もはや記憶にないのがネックだな……。あの人なんだったっけ、斬魄刀の妖精みたいな立ち位置なんだっけ。


こち亀

 署長と部長の知性の減退が著しいな……。序盤のあの耄碌っぷりは「中年だから最新の電子機器には弱い」というレベルでは最早ないだろう。

 ところで今更だけれど、なんで署長と部長が同じ部屋で会議してるんだろうね。部長と言うとなんだか偉い人みたいだけど、これは巡査部長(下から3番目の階級。なお警視庁の「部長」級は警視長で、警視正である屯田署長より上の階級)のことで、仕事的には地域部の派出所勤務でしょう。署長と一緒になって新しい犯罪手法に対する警戒を呼びかけるポジションではないと思うんだけれど……。いやまあ話の流れ上というやつですね。


クロスマネジ

 意外なことに三森さんと真琴さんの不仲が掘り下げられました。先週のは「不意打ちの一手」にするための後付け設定で、もう二度と触れられないものとばかり思っていたのでちょっと意外でした。しかし、その掘り下げもなんだかあまり気持ちの良いものではなくて、こういう性差別的なことを書くのは僕のポリシーに反するのですが、なんとも非常に女性作家的だなぁ、と思いました。なんかこー、それなりにまとまって前進しているかのようなまとめ方に見えるけれど、奥底に潜むドロドロとしたものは何一つ解決していないようなそんな感じを受けるのです……。


エジソン

 僕たちは男の子だから、獅童先生の「性行為に及ぼうとすると顔が平賀源内になる」という点にも感情移入してしまい大変なハンデだと感じるのだけれど、しかし、性欲が高まると顔がエジソンになる女子に比べれば、顔が平賀源内になるくらいなんだという気もしますね。平賀源内も多少顔は濃いけれど不細工と言うわけではないし、むしろ優男風の獅童先生よりもこちらに興味を示す女子がいたっておかしくない。いやでも優男に抱かれてると思ったら顔の濃い日本男児に変貌するとか、それはそれでキツイか……。


★宣伝:33時間でいま池袋。RPGやるとなぜかいつも人の2倍くらいの時間がかかる……。

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