あ、ファントムルージュ、DVDなるんすか、へー。こんなもんDVD化する余裕があるならファントムブラッドをDVD化すればいいのに。
無刀ブラック
特に意外性も何もない無難な第一話だなあ。面白くはなかった。
しかし、るろうに剣心もそうだけど、なぜ主人公はしばしば相手を傷付けない設定にされちゃうのかな(いや、剣心は鉄の塊で相手をブン殴ってたけど)。強い主人公が最初からハンデを負ってるみたいで、個人的にはあんまり好きじゃないんだけどなあ。「いま主人公苦戦してるけど、これって主人公のこだわりがなければ勝てる戦いだよね」ってなってどうもスッキリしない。いや、現実問題として、人を殺すというのはそれだけ大きな問題なのだ、ということは分かるけど、にしたって読んでてストレスを感じる。なんなんだろうね、「ウチの子供には人を殺したり殺されたりする野蛮な漫画は見せられないザマス」とかいう親御さんが結構な数いたりするのかね。
道場の威信を賭け、路上で宣伝用の決闘をするというのはリアリティの感じられない話ながらも、まあこのくらいは漫画的フィクションということで良しとして、気になるのは木刀の扱いかなぁ。和月先生もだけど、どうも刃が付いてない刀なら人は死なないくらいに思ってそうな……。木刀って普通に武器だからね。稽古用の安全アイテムじゃないからね。木刀であんなボコボコ殴ったら普通にヤベーんじゃねーかな。虎眼流だって門下生をあんなにボコボコ殴ったりしないよ。
ワンピース
ふおお、リッキーこんな感じで脱落しちゃうのか。ベラミーもその他大勢とまとめて落とされちゃうのね……。色んなキャラクターが出てきたBブロックだけれど、結果としてはバルトロメオさんの能力が判明したというだけで終わったなあ。でも、エリザベロー閣下が活躍してくれたので個人的にはまんぞく。こういう「すごいんだぞー、決まりさえすればすごいんだぞー」と前フリしてたキャラには相応の結果をちゃんと出して欲しいので。
バルトロメオさんのバリア能力(これよりも予想されていた壁を作る能力の方が面白かった気がする)は強いっちゃ強いけど、前方にバリアを張るだけなら毒ガスやら熱気やら寒気やらの回り込む能力には抗えないし、複数に取り囲まれても弱そうだし、性能自体はどんなもんかしら。まあ、「複数に取り囲まれたら」は、まさに今回の状況がそれだったわけで、「敵が少なくなるまで隠れてやり過ごす」のもバリア機能だったのだろうなあ。バリアクラッシュは何がなんだかさっぱり分からん。
暗殺教室
渚くん……! 男だったのか…!!
ナルト
今回の話の流れで最後に四代目が駆けつけてくるところを見て、「あれ? オビトもリンを穢土転生して復活させれば当面の問題は解決するんじゃね??」と思ったり思わなかったり。
いや、彼が問題視しているのは、リンの死自体よりはリンが死なざるを得なくなるような忍の状況に対してだとは思うんだけど、幻術の世界で全てを満たすのも、「死んだ父ちゃんが駆けつけてくれたぞ! 『諦めなきゃ必ず救いがある!』ってばよ!」というのもあんまり違いがないような。
***
これ言ったらおしまいだけど、フィクションであるナルト世界は幻術みたいなもんなんだから、幻術で理想の世界を構築するのも、ナルト世界でナルトたちが努力により理想的な世界を構築するのもメタ的視点で言えば大差ないんだよな。いや、もちろんナルト世界は「現実世界のシミュレーション」としてあるのだから、こういう見方をするのは間違ってるんだけど。
黒子
この時点でもう黒子くんってば、バリバリ大物オーラ出してるなあ。ついこないだまでキセキたちに導かれる頼りない貧弱ボーイだったのに、人間的にも青峰くんを導く立場に至ってやがる。他のキセキ連中からもちゃんと寄り道に誘われて、あのメンバーの中で立ち位置を占めてる辺りの演出も憎い。いじられてるのは黄瀬くんっぽいし、黒子くんはイジリの対象ですらないんだよな。すごい立ち位置だ。
それと、自分が絶好調でノリノリすぎて、一方、相手のげんなりムードにやや危機感を覚え始めている青峰くんの描写がすごく巧かったと思います!
ハイキュー
青城の強さ「どんな状況からでも強烈なスパイクに繋げる」というのがすんげえ地味ながらも、「強豪」「地力」って感じがして、すんげえ良かったです。渡くんがセッターレベルのトスを上げるのも、及川さんが苦しい状態からトスを上げるのも、それらは一つ一つだけだと、「なんだか頑張ってるな」程度だけれど、「この攻撃の穴の無さは何だ! 誰がどこにいてどういう状況でも当然のように強烈な攻撃に繋いで来る……!」と菅原さんの〆の解説が入るだけで、それまでの描写が「おおッ、強豪の地力!」と感じられるという。つまり、古館先生は読者が読んでいてどう思うかをよく分かってるんだよな。地味すぎて一見分かりにくい描写を、何がすごいのか必要に応じて言語化して、読者をきちんと説得してくれる。いい漫画だ……。
トリコ
回想シーンでトリコが小松にすごくホモ臭いセリフを投げたなあと思って見開き開いたらアレでしょう。もうガチガチじゃないですか。
ブリーチ
滅却師は死神からも命を狙われ、ややもすると同族の御先祖さまからも襲われるのか……。それでやってることは無給労働のオバケ退治でしょう。なんともロクでもない立ち位置である。
ニセコイ
おおおぉ……、ニセコイとは信じられない程の無理のない導入。そ、そして……普通に面白い。逆に言えば今までどれほど導入のヘタクソさで損をしてきたか分かろうというものですね……。
スケット
ううむ、すごいな。文化祭の企画案自体はなかなか楽しそうだし、そこに至るまでの流れも決して悪くないのに、全く楽しめていない自分がいる。明らかに先週のあの展開と、学校の命運が3Cにかかっているという前提条件のせいだな。面白いくらいテンションが上がらない。一話丸々冷めた目で読み終えてしまった。「導入がヘタなせいで乗り切れない」ニセコイと同じで、冒頭部分って大事なんだなあと実感。銀魂はシリアス編でも導入だけは大体上手いことやってるよね。
P392 グラばこ
ホーディさんって、尾田先生的に明確に意図して作られたショボキャラだと思うんだけど、それでもワンピースのボスキャラというだけでフィギュアになるのだなあ、と、なんだかちょっぴり不思議な気持ちになる。ワンピースなら何でも売れるからとにかく作っとけ的な風潮を感じるといいますか。尾田先生も自分が生み出したキャラがいちいちフィギュア化されるのは嬉しいだろうなあ。まあでも、ホーディ取り巻きの幹部たちはフィギュア化してないみたいだし、流石にこの辺がラインなのか。
ビクトリー・ウチダのVジャンプ20歳の挑戦!!
ギャグの質がVジャンプのそれ(低年齢向け)なのはアレだけれど、内容自体は普通に面白いなあ。トリビア的な面白みがある。一番驚いたのがドラゴンボールが70作品もゲーム化していたことで、ファミコンでカードゲームのようなシュミレーションゲームのような変なゲームが続々出てたのと、SFCで格ゲーが出たところまでは把握してるんだけど、にしたって僕が把握してるのは10作品くらいか。残り60作品は一体いつ作られたんだ……っていう。最近、アーケードで対戦ゲームになってたのは知ってる。
魔神のガルド!
清々しいばかりにヒロインの胸の谷間を強調しただけの出張漫画でしたね! とても清々しかったです!!
こち亀
今週のこち亀の冒頭2ページは狂気を感じさせるな……。冒頭に本編と全く関係のない導入を置くのはこち亀のお家芸とは言え……なんだこれ……。
先週同様、今週も人様の容姿を好きなようにボロクソにけなしておいて、後で「そんな容姿でも場所と文脈次第で評価は逆転するんですよ」とバランスを取った作劇ではあるけれど、しかし、意図は分かっても前半の不快さは相当だなぁ……。残念さんこと北条さんは名前も顔も変えられて根底からキャラ破壊されそうで、なんだか見ていて不憫だ。元々はカッコイイ名前と立派な学歴にそぐわない容姿を持つ、ミスマッチがウリのキャラだったんだけど、名前と容姿どっちも変えちゃったら元のキャラクター性が残らないよな。
クロスマネジ
敵監督の中二病キャラが自然な感じで挿入されてたのは巧いなと思いました! 「あれ、今週は中二的な言動ないのかな? あの設定はどこ消えちゃったんだろう??」と思っていたら、唐突に「知恵の林檎か」「はたまた蛇か……」でしょう。いやあ、レベル高いわー。まあ林檎か蛇か、は喩えとしてはあんまり巧くないんだけど(天真爛漫なプレイを阻害する知恵=「林檎」/その知恵に導く存在=「蛇」)、たぶん中二の生噛りセンス的には「とても良いアドバイサー=「林檎」/良くないアドバイサー=「蛇」」くらいのニュアンスを意図してるんだろうなって。そのへんのよく分かってない感じも含めて中二キャラっぽかった。
エジソン
明らかにシヴァってる紅白写真が面白かったです! 彼はずっとこういうキャラなのかと思ったら徹子の部屋では比較的まともな(?)服装をしていて、「ああ、渡邉先生は紅白に出るスターは異様な衣装に身を包むという認識を持っているんだなあ」とほっこりした気持ちになりました。
キルコさん
終わるとは分かっていたけど終わったなあ。終始マイナス点の少ない作劇で、毎回それなりにきちんと工夫を凝らしてしっかり話も作ってあって手抜き感もあまりなく、全体的に丁寧な良作だったと思います。
キルコちゃんのキャラクターも可愛かったし、ここがダメだから受けなかった、打ち切りになった、という感じがあまりしない作品ですねえ。それでも打ち切りになったということは何かが足りなかったんだろうなあ。キルコさんに続くキャラクターにさほどの魅力を持たせられなかったのがネックだったんでしょうか。ゲス先輩のゲスキャラなんかは巧く機能してたと思うんだけれど。まあ、タイミングも悪かったのかねえ。
★宣伝:酷評しか聞いたことなかったけど、やってみると意外と面白いです。
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