【4/9】2013年19号のジャンプ感想(読切『ジェダの通学路』掲載号+SQテニス感想)


SQテニスの王子様完全版広告ページ

 コミックス用に作られた荒唐無稽な広告ページのように一見見えるが、これ、本編ほぼそのままなんだよな……。いや、肉と酒を盗むためにテニスプレイヤーが赤外線監視装置を乗り越えた本編の方が、目的という点においてさらに異常である。


SQテニス

 ぐぬぬー。今月は短いなぁ。天衣無縫の極みは、作中人物も読者もほとんど理解していないであろうステータス異常。幸村戦の時にはバッドステータス「五感剥奪」との関連性でなんとか理解できたものの、天衣無縫同士の戦いとなっちゃうと、もう僕にも何がなんだか正直わけが分からないな……。


SQ変態仮面

 絵柄の古さは否めないものの、面白いな、意外なまでに……。子供の時はなんとなくギャグマンガだと思って読んでたけど、いま改めて読んでみると本当にひどい変態漫画だなあ、これ。たぶん大人になったことで、「パンティをかぶる」ということの意味合いが変化したからだろうな。子供の時は「スカートめくり」なんてのは、よく分かんないけどパンツを露出させる、程度の意味合いしかなかったけれど、大人になってみると、女性の、その、いわばいろいろな体液が染み付いているかもしれない、秘所に大変に近しい布を人前に露出させるわけでして、これは考えてみればものすごく変態的な行為なのだろうなと思うようになったのと同じことですね。いやあ、ぱんつをかぶるって変態だなあ。

 あと、変態仮面と、今回の犯人が何気にやってること全く同じだなと思っていたら、そこもちゃんと突っ込まれて、「貴様のように己の性欲を満たすために被っているのではない」とか、いやいや被害女性からしたら五十歩百歩でしょう的な。最後の、突然知らないオッサンが出てきてのオチは、ものすごい強引さだけれど、この予定調和感は嫌いじゃない。


SQいこてんよく!!

 先日、作者の川村先生にお会いしたんですが、「俺の漫画、月刊誌で年11回載ってるのに、未だに代原の読切扱いなんすよ……」と嘆いてたのでSQ編集部はそろそろ連載にしてあげて下さい! ちなみに川村先生は荒木先生のアシで、ジョジョの「ゴゴゴゴゴ……」とか描いてるらしいです。


暗殺教室

 やっぱり烏間さんはすごいキャリアの人なのね。そりゃ殺し屋師弟編であんくらいのスペックを発揮するわな。鷹岡さんはなんだかアレな人らしいけど、考えてみりゃ、中学生の時点で殺しの技術を教えこまれて日々世話になってる先生を殺すことを目標にするなんて、普通にトラウマになりそうな話なわけで、むしろ、現状がのほほんとしすぎているんだよな。生徒たちが心配というか、普通だと将来が心配で当然の状況なわけで、教育者が異常者(鷹岡さん)じゃなくてもなあ、という。

 今週で渚くんの特異性がクローズアップされたのは、今回の鷹岡さんの脅威を解決するのが渚くんになるということなのか、それとも鷹岡さんの毒牙が向けられるのが渚くんになるということなのか。これまで渚くんの性能を引き出せなかった烏間さんと対比させるという意味では、後者の方向性なのかなあ。


黒子

 うーん、黒子から紫原くんへのパスミスは絵的にはよく分からないな。突然飛んできたパスに紫原くんが対処できなかったのか、それとも黒子が硬くなってたせいでパスの軌道が狂ったのか。たぶん後者なんだろうけど、そのへんが絵だけじゃ掴めない。そして、青峰くんとか赤司くんとか意外なまでに面倒見がいい。紫原くんは、あのガタイで頭を掴みながらあんなこと言ってきたら、そんだけで普通の選手は緊張でガチガチになっちゃうよ……。

 ところで、今週は虹村さんのPF性能がクローズアップされた回でもあったわけですが、彼は今の高校バスケだともう引退してるのかな? たぶんだけど、黒子たちの一個上だよね? 彼が今後、バスケを続けられなくなるようなヒドイ目に遭うのか、それとも洛山の語られざる五人目が実は彼なのか、もしくはバスケはもう飽きたので帰宅部に転身したのか。


ワンピース

 チンジャオファミリーの人たちは体に12とか13とかナンバーが振られてるけど、扉絵連載に出てきた暴徒鎮圧用ロボット(?)の18となんか関係あるんだろうか。チンジャオロース食べたい。

 ドンキホーテ・ファミリー推薦枠としてベラミーさんが復活してたのは、「ああ、ドフラさんはベラミーさんですら使い捨てにしないんだなあ」とちょっと嬉しくなったけれど、あんまりにも他のメンツが濃すぎたために、とても一回戦のバトルロイヤルを突破できる気がしない……。いくらなんでもネームドキャラが多すぎるんだよな。他のネームドキャラ同様、特に描かれることなく退場するのではなかろうか。ルフィと同じCブロックに配属されたらいいね(少しでも描かれそうだから)。

 しかし、観客からしてもこれだけの人数のバトルロイヤルって見てて楽しいんだろうか? キャベンディッシュさんみたいな華のある選手が20人とか30人とかで伸し掛かられてやられちゃったら、見ててつまんないと思うんだが……。レベッカちゃんの戦いなんかも、もっとジロジロ見たいじゃないですか。そして、ダガマさんは同じブロックの有力選手と結託してたみたいだけど、これは実際有効だと思うのよ。で、トップクラスの選手を準トップクラス選手が結託して倒しちゃったりすると、やっぱり本戦がしょんぼりしたものになりそう。1ブロック140人弱のバトルロイヤルはやっぱり多すぎるよなぁ。

 カイロスさんとジーザス・バージェスさんはヒゲと髪の毛のウェーブ具合だけ似てるけど、なんか関係あるんすかね。当人……にしちゃあ体格が違いすぎるが。バルトロメオもルーキーらしいけど、誰なんだろ。藤虎、もう一人の七武海、バルトロメオと、誰だか分からんキャラがどんどん出てくるな……。


ジェダの通学路

 う~む……、よくも悪くもすげえまっすぐストレートな作品だ。ファンタジー世界観で冒険と友情を描いてみました、的な。よくも悪くも、と書いたのは、「友達にも早く会いてえなあ……村は好きだけどやっぱ一人はさみしい」のところで、「村にはあれだけ村人がいたのに『一人はさみしい』とはどういうことだ? これはもう一発最後にどんでん返しがあるぞ……!」と思っちゃったのですごい肩透かし感というか。アレは「同年代の人間が一人ってのはさみしい」くらいの意味だったのかな……。

 先週の「さくらん(仮)」もだけど、ページ数のせいなのか、なんかこう突き抜けてないというか、一定の水準には達してるけど心に響くようなものではない読切が続いてますね。この漫画のどストレートっぷりも嫌いじゃないんだけど、3日後には忘れてると思うんだよなあ。


ソーマ

 冒頭1ページ目の乾先輩がちょっと規格外に可愛らしかったのと(「私の柿の種ー!」では実現できない可愛らしさが「私のお茶請けー!」にはあった。なんか、こう、「試験の合間にぽりぽり食べながらお茶飲むために柿の種買ってきたんだー、えへへー」的な背景が垣間見えるというか、お茶を飲みながらお茶請けを食べるちょっとした幸せが踏みにじられた感じというか)、いつの間にやらクソ熱い性格になって、そのノリで柿の種を握りつぶしてしまい、すると途端に態度が緩くなって謝り出すタクミくんなどがとても良かったです。特にタクミくんの好感度がガツンと上げれたのは大きかったんじゃないかなー。彼、今後のライバルキャラ、もしくは味方キャラになる立ち位置だろうし。次回、土下座するかどうかで彼の立ち位置が決まる……。

 前回のタクミくんの料理が鴨の擬人化だったから、今回も何らかの擬人化が行われるのだろうと予測していて、乾さんがマーメイドになったから「あー、今回はどちらかと言えば柿の種がメインなのに、川魚の方をフューチャーして擬人化するのか。ちょっとズレてる気がするなあ」なんて思ってたんですが、フタを開けてみれば柿の種から異形のクリーチャーが生まれていたのには吹きました。なんだあれ……。

 ところで、田所さんは天真爛漫に「創真くん、どうやってこんなアイデアを……?」なんて乾さんの前で聞いてるけど、それ、審査員の前で「自分はおんぶにだっこでした」と明言してるようなモンじゃねーのかな……。


べるぜバブ

 先週は「大森さんを引き合いに出すことで、邦枝さんが大森さんのピンチに干渉することを牽制したのか。今回の敵は頭がいいな」なんて思ってたけど、今週では普通に邦枝さんの方の動きを封じてて、あれ? 先週の駆け引き意味なくね……?? 邦枝さんを武力で封殺できるならどっちにしろ大森さんを助けに行けないよね?的な。先週は「作者考えてるな!」「べるぜバブなのに意外だ!」とか思ってたけど、やっぱりあんま考えてなくね!?


ワールドトリガー

 落ちてドカンよりも、むしろ空中で爆発した方が被害はデカイんじゃなかろうか。木虎さんがどこに落ちて、どういう感じで助かったのかがイマイチ判然としないのも、ううん……。


ナルト

 え、あ……? アレだけで月の眼計画にいっちゃうの……?? いやあ、マダラさん、それはちょっと周りの人も付いてこれないよ……。「なんかさー、柱間の後、扉間が火影になったらオレたち立場悪くなる気がするんだよねー。それだったらオレの瞳術でさー、みんなで妄想の世界を作って~~」「スイマセン、オレらちょっと付いていけないっすわー」「マダラさんの器デカすぎて俺らにはちょっとムリすわー」。←いや、こんな感じになるよね。ホント面倒くせえな、マダラさん。

 ところで、分身術による死んだフリって、忍者の頂上対決レベルの戦いでも有効なんすね。影分身の術とか1話で見た時から、こりゃクソつえーだろうと思ってたけど、やっぱそりゃつええよなあ。


ニセコイ

 えっと、これは別に、塩チョコ的な味わいだったからまともに食べれた……とか、そういう話ではないのよね? 楽くんケホケホしてるしなー。しかし、そういうことになると、今度は「ま、お前にしちゃ頑張った方じゃねーか?」の意味合いがなかなかアレになってくるよな……。「お前のチョコ、本来甘いはずなのに塩辛かったけど、まだ人間が食うものの原型とどめてたしいいんじゃね」的な。どんだけ千棘の食い物を低評価してたんだと。なんかこう、楽くんの優しさが、描き方の都合上、微妙な方向に向かってしまってるような……。


ハイキュー

 大地さんのレシーブ描写も田中さんのスパイク描写も描写自体はあっさりしたものだったけど、それまでにここで及川さんのレシーブを止めることの重要性を延々と描写し続けてたのもあって、アクション描写の薄さの割にはドラマチックな話になってたと思います。面白かった!


ブリーチ

 真咲さんの捨て身の作戦は、スゲーなカッケーなイカレてるな、という思いよりは、あの虚はわざわざ体を差し出してる相手に一撃で致命傷も与えられないのかショボイな、という感が先立ってしまう……。クインシーって体が硬くなるんだっけ。血管に霊子を流しこんで硬くなるんだっけ。アレ使ってたんかね。最後のページとかカッコイイにはカッコ良かったんだけどね。

 一方で、一心さんを「背後から藍染さまの不意打ち」+「卍解使えない」という状況に置くことで、「一心さんが倒せない虚を、グランドフィッシャーにやられちゃう真咲さんが倒せました」という不可解さを減じているのは、久保先生とは思えない程の丁寧なお仕事……。


こち亀

 いちご開発と研究資金獲得のエスカレート具合が往時のノリに近い感じで面白かったです。残念さん(て、なんか言い辛いなこの名前……)の秀才キャラが久しぶりにちゃんとまともに発揮されたのも嬉しかったです。てか、これ、普通に葛飾区で新種の苺の品種を作り上げたということで、名目こそ違えど研究開発費には違いなく、しかもトレーラーで栽培可能ということは、葛飾区の名産にもなりうるわけで、初期の目的は大体のところ達成できているのでは……。


ハングリージョーカー

 うわああ、2P目のハイジの顔アップすげえな……。これ、完全にホラーじゃないすか。子供見たらトラウマじゃないすか。目が怖いし、顔色悪いし、大きな傷も不気味だし、吐血してるし。ハイジの顔の傷ってこんなに怖かったんですね。今まで全然意識してなかったけど。……って、あれ? いやいや、今までこんな傷なかったよな。これなんだっけ。なんかそういう設定だったっけ。今回、新出の設定なのかな。あれ、手にも傷があるな……。なんだこれ。

 光とかブラックホールとかは、今回も「?」って感じでした。良く分かんないんだけど、光って収束?させないと威力が出ないもんなの? いや、なんか乱反射させながらレーザー光線らしきものが飛び交ってるけど、光速でヒットするならこんなに乱反射させなくても直接当てればいいんじゃね、って思うし、軌道が読めてれば光速でもたたっ斬れるぜのポルナレフ理論対策で乱反射させてるのだとすれば、そもそも収束させずに光を前面にパパアッと放つのではダメなの?って思うし、ブラックホールってのは、アレ、指向性があるもんなの?? まずブラックホールが生み出されたら、生み出された瞬間にハイジが吸い込まれそうな気がするけど、そこらへんは重力を調節することで何とかなるもんなの? と、なんだか色々と頭の中にハテナが渦巻くかんじ。


めだか

 普通に言彦さんが倒されていたけど、やっぱりこの辺は真面目に考えてはいけないのだろう。個人的には、こういう描写はものすごく興ざめなのだけれど、こういうところで興ざめしない人のみがこの漫画を楽しむ資格を得るのだろう。

 ところで、今回のイベントは潜木傀儡さんの一人勝ちではなかろうか……。この人はしっかり本懐を達してるじゃあないか。


キルコさん

 全員変装での攪乱作戦とか、ギャグ漫画と両立させながらも一応ちゃんと「作戦」っぽくなってるし、読者に驚きポイントも提供してるし(「最初の変装キルコさんがホンモノだったなんて!」)、この辺とか何気に頑張ってる漫画だなあ、と思うんだけど、まあ打ち切りなんだろうなあ。


★宣伝:主にビッチが活躍する第三巻発売中。


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