【3/25】2013年17号のジャンプ感想(読切『Sporting Salt』掲載号)


ドラゴンボールZ 神と神

 予告編見る限りだと、地球どころか太陽系すら破壊できる破壊神が敵みたいだけど、でも、舞台は地球で、エネルギー弾を手から射出して戦ったりするみたいね。……それ、地球を破壊しちゃえばいいんじゃねえの、と思ったり。フリーザ戦以降、ずっと「こいつらその気になれば地球ごと壊せるけどそうせずに戦ってるんだよな……」という気持ちが付きまとうよね……。


黒子

 今週のカラー見開きを見る限りだと、黒子ってちっちゃくてかわいいなー、赤司もちっちゃいなー、って感じだけど、黒子ってあれで168cmもあるんだぜ……。何気に僕より高い。赤司とか173cmもあって全く小さくない。標準サイズに見える青峰たちが190台だからな……。

「赤司が黒子を見出した」っていうのは、ちょっとヒントを出した、程度だったのね。「別に友人でもないし世話をする義理はない」ってのは確かにそのとおりだと思うけど、意外なまでに薄い関わりにちょっとびっくり。もうちょっと指導したのかと思ってたよ……。それに従い自然と「黒子を見出した赤司スゲー」から「え、あんなヒントでミスディレクションを自得したの……黒子スゴすぎね……」にシフトした感じ。黒子の株価爆上げじゃないですかー。いや、ホントスゲエよな。あんな意味不明なヒント出されても僕なら家帰ってスト2するよ。


暗殺教室

 スポーツの皮をかぶった異形スポーツ漫画大好きな僕としては今週の野球描写にはほっこり。いいね、いいね。今回の球技大会編で一番面白かった。進藤くんも洗脳受けててもちゃんと人間らしいところがあると描かれたし、最後にフォローが入って読後感も悪くなかったし、ヘタレの印象が強いカルマくんもちゃんと活躍したし、「暗殺」要素が勝敗の決め手になってたのも良かったと思います。


ワンピース

 扉絵連載、いつも話の筋が把握できないんだけど、いまこれどーなってんのww 何やってん、カリブーさん。

 そして、あまりに頭脳が足りない感のあった潜入破壊工作組ですが、フランキーもそれを自覚していた模様……。あっという間に戦力が二分されて、今からルフィもコロシアムに浮気しちゃいそうだもんなあ。ダメじゃなかろうか、この人たち。メラメラの実を景品にするのは上手いですね。「この実が欲しければ~~しろ」的な脅迫だとルフィは惑わされそうにないけど、「勝ったら実が手に入ります」というコロシアム的なイベントだとホイホイ誘い出されてしまいそうな気はする。しかし、それでも、ルフィが兄の実をそこまで欲しがるとは感覚的にあまり思えないので、来週どうやって上手い理屈を付けるのかしら。


ソーマ

 露出度の高いビッチがアメリカ国旗的なものをまとっていると非常に似合いますね。僕はアメリカのことを何だと思っているのか。

 先週ラストの時点ではポッと出のウンコザコかと思われた二人組ですが、今週の恥ずかしい展開とか、終盤の「現場を知ってる手」とか、大衆料理店出身とかで急にキャラを立ててきましたね。というか、これ、ライバルとか親友とかのポジションになるんじゃねーの。最初手がクローズアップされた時は、ちょっと傷のようなものが見えたから、「こいつ! 遠月の防犯装置をくぐり抜けて厨房から合鴨を盗んだのか……!!」みたいな話かと思ったけど、どう考えても、赤外線監視装置をくぐり抜けて酒と肉を盗みに入るテニスプレイヤーを描いたテニスの王子様に毒されていましたね。


トリコ

 うへええぇぇ、きしょーい! サニーの髪、きしょいよおおお。髪ってのはやっぱりサラサラしてないとアレなんだなと思いました。特に序盤のクニクニカクカクしてる髪の毛がきしょかった。なんか「すごいリーゼント」みたいでもあって、ギャグっぽくもあるんだけど、いやそれよりはきしょさが先立つか。

 トミーさんは手品みたいにパッと消えちゃったからあまりグロさも目立たないけど、これ、カニバリズムだよね……。サニーさん、トミーさん食べちゃったよね。生きたまま食っちゃったよね。四獣と同じ末路をまさか人型が辿ることになろうとはな……。

 裏切り者オーラを発しまくってて、ここまであからさまだと実は裏切ってないんじゃね?ミスリードなんじゃね??と思われていた光才老が、実はお目付け役の栗坊とセットで裏切り者でした、という展開は上手いなあ。特に栗坊は鍋職人としての立ち位置があらかじめ明確化されていたこともあって、なぜかしら彼が裏切り者という発想には至らなかった。いい仕事をする世界的な職人は裏切り者じゃない、みたいな先入観あったよね。


SportingSalt

 んー、作者のスポーツへの造詣が深いことも、情熱も伝わったけど、漫画としてあんまり上手くないなあ……。特に序盤の展開がゴタゴタしていて分かりにくい。読めなくはないんだけど、すらすら読めない感じ。まあ逆に、新人の描いたテンプレ読切でさえ、ちゃんと「すらすら読める」ように作ってるだけジャンプの基本レベルが高いとも言えるんだけど。とりあえずこの作品に関しては、推敲の余地があるかなあと思いました。

 あとはまあ、テンプレ展開と言いますか、ちょっと変な主人公、主人公の変さに戸惑いツンツンしながらも主人公の凄さを認めるヒロインと、スポーツ医学うんちくで味付けされているから読めるけど、それがなければあまりに普通すぎる展開。いや、これも、スポーツ医学うんちく要素が独特だからむしろ他はテンプレ程度に抑えたのかもしれないですが。

 ヒロインのがむしゃらっぷりは、説明はされてるけど、心には響かないというか……。「そんな頑張らなくてもいいんじゃない」って普通に思っちゃう感じだなあ。肩とか足とか怪我しまくってるし。試合に勝たなきゃ廃部(勝てば廃部を免れる)という展開も、漫画ではよくあるけどリアリティがない。

 あと、これは明らかに担当に言われてやってるんだと思うけど、たびたび女の子を裸にひん剥いてるじゃないですか。これが単にひん剥いてるだけなので、ギャグになってないんですね。いや、僕のこの言い分も間違ってる気がしなくもないんですけど、女の子を裸にするならギャグにして欲しいんですよ。単に裸にすると、まあエロなわけですが、この人の絵で、しかもスポーツ医学をメインとする漫画で裸を書かれると人体模型的な視線で見ちゃうというか、端的に言ってエロくない。というか、エロのために裸を描くというのも、どうかと思うというか、ちょっと慎みがないかなあ、みたいな。裸って、効果的に使えばそれだけでギャグになるわけで、もっとギャグとして読めるように描いて欲しいなあと思うのですが、いやこれは明らかに僕が間違ってるな。裸を描くときは素直にエロく描くべきか……。ソーマの裸の使い方はピンと来るんだけどね。

 ところで、カラー扉絵の「部活に燃える全ての少年少女に捧ぐ!!」のアオリと、舞飛ぶ薬品の数々を見て、「ああ、ドーピング漫画か。新しいな」と思ったので、そこはちょっと残念でした。真面目に部活をやっている少年少女が主人公の配合したドーピング薬で大会を勝ち抜く漫画とか新しいよな。どうかと思うけど。ちなみにドーピングが禁止される前は、重量挙げって薬学(ドーピング)を競い合う場だったらしい。


ニセコイ

 何もないところで足をもつれさせて転んだところに大宇宙の意思を感じた!!! しかし、足を挫いたり転んだりと、ギャグ調に描かれてはいるものの小野寺さんは何気に痛い目に遭ってるよなあ。大宇宙の意思が勢い余っていずれ彼女を殺してしまうのではないかと少し不安になってくる。

 楽くんの全身彫像チョコは普通に面白かったです。


斎木楠雄

 ガンシューで二丁拳銃か……。言われてみれば、確かにできるな。なんで今までやろうと思ったことが一度もなかったんだろう。いや、間違いなくゲーム的には不利になるだけだろうけど、一回くらい試してみてもいいんじゃなかろうか。人気がない午前のゲーセンなら何とか……。


スケットダンス

 ニンジャ記憶力ェ……。しかし、こいつらの活動楽しそうだなぁ。放課後に女子と一緒にケーキ作り、か……。あと、ヒメコは勉強しろ。


こち亀

 マニュアルではなく計器飛行によるレース、という発想は面白かったです。参加選手の駆け引きも、それなりに良かった。なんだけど、最後のオチは何なんだぜ……。どうしてあの展開でスポンサーが降りるんだよ、どういうことなんだよ。それはスポンサーの評価が落ちるだけじゃねえの。


めだか

 おー、最終回に向けていい感じのイベントじゃあないっすかね。90分の時間制限付きで、ボリュームの割にはさくっと終わりそうだし。しかし、今の、というか、昔からそうなんだけど、あの同じ人間とは思えない化物じみためだかさんに、まだ挑もうというガッツがあるのはこいつらすごいよなー。この作品は、めだかさんがむしろ人間に近付いていくみたいな話をしてたんだとは思うけど、いち読者としては常に化物じみてて、初期よりも今の方がより化物じみてる気がするんだ。


恋するエジソン

 あれ……? スピカちゃんは発明時だけでなく恋心が高まってもエジソンになるの……。エジソンは勃起のようなものなの……。というか、それは真面目な話、男の方が勃起不全になったり色々大変だと思うので、射手矢さんが努力してくれたのはスピカちゃんにとってもラストチャンスくらいの勢いだったんじゃなかろうか。現実問題、ここぞという時に相手の顔がエジソンになったら、そのまま射精できるかどうか分からんぞ。いや、そんな経験これまで一度もしたことないから分からんのだけどさ。しかし、エジソンも、まさか100年後の極東で自分の顔が勃起扱いされることになるとは思わなかっただろうな……。


クロスマネジ

 真面目にラクロスやり始めるとやっぱり結構面白いな。しかし、何がどう「矛盾」なのかはよく分からない。普通に考えれば、蝶蘭のオフェンスを蝶蘭のディフェンスに当てることになるんだけど、それは意味が分からんしなー。「最強の矛より強固な弱小の盾をつくる」に皆が「?」を浮かべてたから、作中ではこれの意味が後々明らかになって、「矛盾はこういう意味でしたー」となっていくんでしょうか。


キルコさん

 なんやかんやで保身を捨ててやる気を出す、という展開はテンプレながらも、そこまでの流れが「ゴーストタウンと見まがうまでのシャッター街」「いいな、潰しがきく奴は……!!」「どっちにしても結局このフェアって――」など妙に世知辛く、こじんまりとしたリアリティがあって、実にキルコさんらしい独自性を放っていたと思います。敵組織の目的を武器密輸と違法カジノとして、これまでの諸点を伏線っぽくしたのは、明らかに後付だけど、しかし、巧いことやったなあと思ったり。あのロケランの入手先は確かに不思議だった。


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