【3/6】2013年14号のジャンプ感想(読切『目を見張るほどの未成年』『激辛!カレー王子』掲載号)


<3月4日発売>(amazon)


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ブリーチ <58>
べるぜバブ <20>
ぬらりひょんの孫 <25>
烈!!!伊達先パイ <2>
リボーン <42>
ワンピース <69>
暗殺教室 <3>
ハイキュー <5>
ニセコイ <6>
キルコさん <1>
クロス・マネジ <1>


べるぜバブ

 あれだけ「コイツラは並大抵じゃないんだぜ」ムードを先週出しておきながら、相手と同じ条件になって、普通の漫画だと互角の戦いを始めるところを一切そういうのなしでボコーンとワンパンで終わらせるあたりが非常にべるぜバブだなあと思いました。良くも悪くもべるぜバブを強く感じましたね。オリジナリティのある漫画だ。


ワンピース

 うおー、今週も情報量が多いなぁ。久しぶりに箇条書きで。


・シーザーさん

 この人、「イイ人」の演技で部下を操ることには長けてたけど、同じこと(?)をされると簡単にメロメロになっちゃうくらい単純なのか……。いやでも、シーザーさんはまるまる演技だったけど、今回はやむにやまれぬ状況とはいえ、シーザーさんを助けるドフラミンゴさんの行動は演技ではないからなあ。シーザーさんは確かにそれだけ「必要とされている人材」ではある。ベビー5でなくても感じ入ってしまうかもしれん。


・スマイル工場

 シーザーさんを囮に使い相手の戦力を分断した上で工場破壊を本命とする、という流れは良いけれど、工場の位置が分からないというのは問題がありすぎでは……。シーザーさん放流でどの程度の時間が稼げるのか分からないけど、たとえば工場が地下に隠されていた場合、どうやって見つけ出すつもりなのか。ドフラミンゴさん側だってシーザーさん回収に全兵力を投入するわけではないだろうし、地の利もない中、ドフラミンゴ陣営の哨戒を掻い潜って工場を探して破壊するって、かなり難易度高いんじゃない?


・王下七武海最後の一人

 おわぁ、バギーが本当に七武海になってた……。それっぽい前フリはあったけど、いや、いくらなんでもそれはなかろうと思ってたんだが……。まあでもバギーは経歴だけ見ればそうそうたるものがあるもんな。しかし、びっくり要素のバギーを前フリに使ってまで秘匿しておきたい「先に説明申し上げた例の男」というのは誰なんだろう。これが「フィルムZ」のZじいさん訓練兵部隊を壊滅させた新入り七武海なんだろうか。


・藤虎

 今回初出の名前でいいのかな? 先週、大将は黄猿以外にも複数いることが示唆されたけど、新大将のうちの一人かしらん?


・四大幹部っぽい椅子

 ハートの椅子が空いてるところにローが入るはずだったのね。しかし、今回のメンツ、ディアマンテさんとかトレーボルさんとか実に面倒くさい連中だな……。ドフラミンゴさんも、実力はあるのかもしれないけれど、こんな面倒くさいやつらを大幹部にして日々頑張ってるのかと思うと……。そりゃあ有能でまともに会話が成り立ったであろうローやヴェルゴには期待するよなぁ。ローさんもローさんでルフィたちを相手に苦労してんな、という感じだけど、ドフラミンゴさんの日々の苦労もなかなかのものがありそうだ。


ソーマ

「水戸家の後継者にしとやかさなど要らん!!」

 ああ、こういう教育をしてたから、ブラにタンクトップで人前で料理をするような女の子になっちゃったんですね……。上流階級の子弟教育というのも考えものである。


 話自体は、えりな様の蔑みの視線があまり冷たくなかったのが残念でした。もっと、こう、抉るように……! あと、料理面はやっぱいまいちハッタリが効いてないなあ。ソーマくんの作った丼は旨いことは旨いんだろうけど、なんといいますか、想定できそうな旨さというか、「ほー、機会があったら食ってみたいねえ」程度の好奇心しかくすぐられないというか。どっちかというと「A5和牛のロティ丼」の方が食ってみたい。審査員も褒めてたけど、あれ、絵的に美しいもんなあ。高い肉があんな綺麗に盛り付けられてたらそれだけで食いたくなっちゃうぜ。なんつーか、やっぱり「高い肉を豪勢に使って美しく盛りつけてある」というだけで、僕ら庶民はグッと引きこまれちゃうよね。二郎とか野菜がうず高く盛られてるだけで食いたくなるもんな。

 あと、「ごはんとお肉がケンカしてる」⇒「丼として成立していない」というオチは、なるほど皆の予想通りではあったけど、これもイマイチ説得力が薄い気がしました。ていうのは、美味しいお肉とガーリックライスって普通に相性良さそうな気がするんだよね。いや、実際食べてみたら「どっちも味が強くて丼としてはキツイなあ」ってなるのかもしれないけど、想像する範囲でだけなら十分に美味そうなんだ。読んでる時に「あれ? 肉魅さん、ちゃんとごはんとのバランスも考えて作ったんだな」って思ってたから、「ごはんとお肉がケンカしてる」って言われてもしばらく何のことだか分からなかったもん。セリフが足りないのか何なのか分からないけど、今週の描写だけでは「丼として成立していない」感が非常に薄かった。やっぱ読み返してみても肉魅さんの丼の方が美味そうだよな……。


トリコ

 えー、トミーロッドさん、体の中にこのウンコみたいな蝿を飼ってるの……? この戦闘スタイルも大変だなあ。まあ、体の中には誰でもウンコはあるんだけんど。


黒子

 前回の秀徳戦ではひた隠しにされていた洛山五人目のメンバーだけど、アンサーとして「赤司が二人いる」ってのはすごいな。そう来たか。まあ、もちろん何らかの比喩なんだろうけど、本当にウリふたつの人間が二人いたら面白いな……。いやいや、それはいくらなんでも秀徳戦で「ウワー、赤司が二人いるー!」的な反応になるだろうからないだろうけど。

 はてどういうことなのかしらね。最もシンプルに考えるなら、赤司のスキルを全て伝授されたプレイヤーが一人いるとか、そういうことか。もしくはキセキの世代の各々の能力は全て赤司のスキルの部分譲与であって、赤司本人は全てのスキルが使え、そのすべてのスキルを赤司から習った人間がいるとか。でもそれだとパーフェクトコピーとも被るんだよなあ。


目を見張るほどの未成年

 ちょこちょこ面白いですね。特にキャラが立っている時岡さん話などは(前回掲載時もだけど)クオリティが安定してる気がします。しかし、時岡さんとマーズさんは方向性が同じすぎやしまいか。いや、どっちも面白かったからいいんだけど。

 ちょっと気になったのが終盤の「二面性のある彼」で、これがシュールすぎて笑いどころが分からない。1、2コマ目と3、4コマ目がコピーだとしたら画太郎先生的なコピー芸かな、とも思ったんだけど。彼氏の方の表情が悪魔的?なのも何の意味があるのか分からない。何なんだろう、これ。


ワールドトリガー

 序盤で「死ぬぞ?」を繰り返して命の重さを再確認した流れは良かったけど、その分、そっから先の展開がちょっとぬるいなあと感じちゃう。腕吹っ飛ばされて胴体貫通されて、それで「変身が解けたら五体満足です」というのはどんなもんか。正直ちょっと残念だった。ユーマくんが治療するのでもなんでもいいけど、そこは見た目の通りのダメージをちゃんと負って欲しかった気が。ああいや、ユーマくんにそんな治療能力があったらそっちの方が緊張感ないか……。

 しかし、オサムくんがボーダー隊員だと学校生徒に知られたということは、間違いなく彼らの記憶は消去されるわけで、これは掲示板にあった、「なんで校舎破壊されてるんだろう??」と思いながらも元気に登校してきて、地域一帯から逃げようともしない生徒たち、って展開になっちゃうんじゃないのか。うわあ、ここに住む彼らも大変だな……。


ニセコイ

 こんな内容であっても、今回の導入の方がスリーサイズスーツケースの時より説得力があるという驚き。「本人に知られると厄祓いが効かなくなる」とかまるで理屈が分からんけど、実際こんなもんでいいんだよなぁ、ドタバタラブコメってのは。


ハイキュー

 大好きな田中先輩にスポットライトが当たって田中先輩が要注意扱いされてるだけで嬉しいです。うおー、どうすんのかな、これ。執拗に狙われて取れなくて田中さんが凹む姿は想像できないんだけど、しかし、現状、西谷さんしか取れない的な雰囲気だし、取れるってこともないんだろうなあ。田中先輩が注目されて嬉しいけど、凹んでる田中先輩なんて見たくないというジレンマ。


カレー王子

 これ、確か前もちょっと掲載されたと思ったんだけど、そん時、よく分からなかったんだよね。なんていうか、「ああ、子供の頃ってこういうギャグマンガが面白いっていう感性だったのかぁ……」的な。今回もかなりそんな感じだったんだけど、最後の1ページはちょっと面白かったです。大昔に小学校教員の方から聞いた話によると、子供はてんどんギャグが大好きらしいので、ドブネズミネタもちびっこには受けたりするんじゃないかなあ。


めだか

「月が落ちる!」とか言われるとすごい打ち切り臭を感じますね!

 言彦の不可逆効果の攻略法(?)が「言彦のアレはスタイルだったから死んだら効果がなくなりました」というのは、それだけ見ればなるほどという感じはするんだけど、惜しむらくはスタイルが何なのか未だに分かってないことだよなあ。ていうか、スタイルだったら、めだかさんたちが本気でブチ切れたら不可逆ダメージじゃなくなって回復できたってことなの? それもよく分からん話である。


キルコさん

 写メ撮られているキルコさんの絵がすごく良かったです! この1コマだけで東京編1話の価値はあった。

 しかし、ヂートゥが街に出た時にも写メを撮られてたけど、「変なものを見たら写メを撮る」っていうのは、ある意味、「都会人」のステロタイプなイメージとなりつつあるね。


ハングリージョーカー

 これまたハンターでもマジコでもだけど、お兄ちゃんがキチガイキャラというのも、一種のテンプレ化してきた感があるなあ。


クロスマネジ

 ああ……うん……。最後の子は茅原さんなんでしょうけど、なんというか、出会いにしても、もうちょっとこう、工夫をというか……。だって、これ、落し物とか探してただけなんでしょう。そこにたまたま主人公が通りがかっただけなんでしょう。ああいや、待て待て。勝手に想像して落胆するのは良くない。茅原さんは相当に変わった人だと言っていた。ああして植え込みに頭を突っ込んでヨガの「ネコのポーズ」をするのが日課なのかもしれん。一応期待しておこう。


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