HUNGRY JOKER
うーん……。まあ読切よりは面白いかな? 連載のために、話を膨らませるために用意したアレコレが、ちゃんと興味をそそる形になったなあ、という感じ。それでも微妙にあちこち気になってしまうのだけれど。解剖中はマスクを着けろよ、とか。何のためにアゴに引っ掛けてんだよ……。もちろん作り手側としては、能力発動中のビジュアル的な「変化」のために、マスク装着姿を後に取っておいた、ということなんだろうけど、ああいうことをされると非常に「作者の都合でそうしました」感が出て、読んでて冷めちゃうんだよな。それを言うと、なんで大学生に助手をやらせているのか、というところからして、イマイチ納得がいかないのだけれど。小学生とかは大人に対する憧れがあるから「大学生ってなんだかすごい」だろうけど、現に大人となって見てみると「学部生ごときに何ができようか」気分ががが。
まあ、しかし、主人公のクール?というか、醒めた感じのキャラクター性は悪くなかったと思います。あんまり覚えてないんだけど読切のよりも好感持てる感じのキャラクターだったような。キャラクター性が悪くないだけに、上に書いたような「取って付けたような外見的特徴」がカンに障るのだけれど……。
暗殺教室
「ジャンプ漫画の修学旅行で覗きシーンがないなんて……」。先週の掲示板ではこんな意見も出ていましたが、そうか、まさか、そう来るとは……。明らかに松井先生もジャンプ漫画のテンプレを理解した上で外しに来てるなあ。さすがである。
それにしても、浴衣姿の渚くんの色っぽさは一体どうしたことなのか。
ワンピース
今週冒頭の身体的接触もゾロとたしぎさんのカップリングを強調したんだろうけど……。「本当にたしぎさんはヘナチョコだなあ」という思いばかりが先立ってしまう。たしぎさんは本当にいいところがない。
チョッパーとモチャの会話は、何といいますか、モチャが舌先三寸でマスターに言いくるめられて騙されていたのと同じ不安感を覚えました。まあ、子供だから仕方ないし、現に目の前で友達が凶暴化している現実があるとはいえ、今まで信じていたこと(=優しいマスター)を、ちょっと否定されてすぐに翻すあたり、この子はこれからも相手によっては騙され続けていくんじゃないかなあ、という不安な気持ちが。
荒くれ者部隊のG-7にも医療班がいるというのは、リアリティがあるなあと思いました。僕も昔、北斗の拳のモヒカンザコたちの集団にも、ああ見えて調理師モヒカンとか栄養管理モヒカンとかメカニックモヒカンとか会計モヒカンとかいるんだろうなあ、と思っていたのでとても納得。
斉木楠雄
実に漫画的ご都合主義的な「良い話」ながらも、ご都合主義的な「良い話」のもたらす読後感の良さを改めて実感させてくれた良回。
でも、今回、麻生先生はおそらく狙ってやってますよね。最後の最後まで、オークションの件とか、「この子のボールはこの世でたった一つしかないんだからな…」など、オチで斉木くんが「ガビーン!」となって「あんなに善行をしたのに……」で終わるような、そんな前フリをあれだけバラ撒いて、読者の不安感を煽ってからの「良い話」だったから、安心感と共に爽快感もあったんだろうなあ、と。
ニセコイ
ここに大宇宙の意志に抗わんとするもう一人の少女がいた。少女の名はるり。彼女もまた、敵に回した相手の強大さを知らない。
普通に感想を書くと、あまりにも哀れだった小野寺さんにも救いがもたらされ、読んでいてホッとしました。一応ラブストーリーなのに「ホッとしました」という感想もない気がするけど、そう思ったのだから仕方がない。だが、この束の間の喜びですら、これから起こる大悲劇の前兆に過ぎないのだろうか……。
「でも、ま、安心しろよ。皆には楽が『M体質に目覚めた』って事にしといてやったから」
彼らの破局をクラスメイトが疑って、それが文化祭の最中、両家に漏れ伝わってしまえば、今頃街は戦火に包まれていたわけですから、集くんのフォローは結局のところナイス判断だったと言えるでしょうが、それはそれとして、両家は「暴力女と付き合ったせいで楽坊ちゃんがMに目覚めてしまったらしい」「お嬢は変態ドM野郎と交際しているのか……」となってしまい、深い禍根を残しそうなお話だなあと思いました。まる。
伊達先パイ
霧子さん! 何この可愛い生き物は……! 霧子さんに負担をかけまいとし、霧子さんの失敗を咎めず、むしろ彼女の失敗をチャンスに変えるなど、今週の伊達先パイは普通にイケメンでした。女性が失敗して迷惑が掛かった時の態度に、イケメンかどうかは如実に現れるよね。部下への労い(ジャカルタ旅行券)も忘れないし、伊達先パイは愛さんのことさえ除けば意外と立派な人物かもしれない。
黒子
前回、「笠松さんがプッシュされるのはいいけれど、そのせいで黄瀬や黒子などが埋もれている」と書きましたが……なるほどね……。黒子の存在は一応こうして牽制になっていたんだなぁ。「見えない相手」を常に警戒し続けなければならないので、「目の前の相手を全力を出して抜くことができない」。ひどい話だよなあ、これ。
黒子自身が主人公側だから、「黒子の脅威」を描かれることがあまりないけれど、もし、他の高校が主人公側で、誠凛を攻略する話が描かれたら、本当に厳しい状況だということが分かるのではなかろうか。キセキ級の火神を相手取らなきゃいけない上に、見えないプレイヤー一人を試合中常に警戒し続けなければならないとか、ラスボスの風格があってもおかしくないレベル。洛山で唯一詳細が描かれなかった5人目のメンバーが黒子と同じ能力で、透明スキルの脅威を攻略する誠凛も見てみたいものだなあ。
トリコ
うう~ん、100位以内……ねえ……。いかんせん30位内に入る実力者であるはずのライブベアラーさんを既にトリコたちが下しちゃってるのがな。もちろん腕力勝負=料理の腕ではないわけだけれど、どうしてもライブベアラーさん辺りに小松は既に負けそうな気はしない。まあ、トリコも作中で「そいつらにお前は何一つ負けてねーさ」と言ってるし、そういうことなんだろう。
しかし、美食會側のメンツはガチだな……。副料理長が3人揃ってる。まあ、100位内料理人が揃った上に、フェスを見に様々な強者も集うわけだから、このレベルのメンツが揃わなきゃ無理だよね。支部長の姿がないのはグルメ界入りしているからか、それとも支部長レベルでは既に付いていけないレベルなのか。
リボーン
おお……。最初のカラー4ページも含めて、何ともキレイな終わり方。見事な円満終了ですね。最後までチェルベッロの存在がよく分からなかったのが気にかかるけれど……!
しかし、いざとなればマフィアの暗殺部隊やら世界を8兆回弱支配した男とも対等に戦えるというのに日常生活ではダメダメというのは、まあダメダメなこと自体はともかくとして、それを級友に嘲られて落ち込むというのは、どうにもイメージしづらかったです。いや、屁の河童でしょ。だって、マフィアの暗殺部隊とも互角以上に戦えるんだぜ。凄まじい自信を内に秘めてておかしくないはず。そんなヤツが中学生の友達から少々バカにされたって何とも思わないでしょうよ。『無謀キャンプテン』では、地球侵略を企む宇宙人から地球を守った直後の柔道部主将が、周りから陰口を叩かれてもまるで気にならなくなった、って言ってるのを見てすごく納得しただけに、ちょっと納得いかないところでした。
べるぜバブ
冒頭のトーナメント表を見た瞬間に、「ああ、この試合が最後までキッチリと描かれることはないんだろうな」と確信できる負の信頼感。いや、これがこの漫画の味だとすれば丸きり負というわけでもないのだろうか。
ブリーチ
「四番隊舎を動くな、何があっても。それが総隊長が私達に下された、最後の命令だったのですから」
そう言われても「あのジジイ、最後の命令までボケてやがったか」としか思えないよな……。まあ、実際のところ、彼らが最前線で治療活動を行い、その結果、彼らも戦死していた場合、ルキアや恋次などは傷が元で死んでいたかもしれないわけですが。逆に駆けずり回ってれば、死ななくて済んだかもしれない百哉さんも生きながらえていたかも…………
って、百哉さん死んでねーのかよ!!? あんだけやっといて死ぬ死ぬ詐欺か。これはちょっと真剣にガッカリだなあ。クインシー側も平隊員じゃなくて隊長格を相手にしてるんだから、しっかり止めを刺して確認しようぜ。この漫画の「再び隊長としての責務を果たすことは難しく」「この先目をさます事も」なんてのは恐ろしく信用できないし。
めだか
ええぇー……。妥協した結果として宇宙最強クラスの男を敵に回すのか……。40歳無職のくせになかなか壮絶な人生だな……。
恋染紅葉
すげえ……。なんというちょろイン。まさか1話開始前から既にちょろインだったなんて……。これが、ちょろイン……。ホンモノの、ちょろ、イン……!
★宣伝:第一部:柔道編 第二部:宇宙戦争エスパー編