【10/23】2012年47号のジャンプ感想(読切『呪禁奇譚宮浦さん』掲載号)


 表紙絵の構図よくわかんねーなー。


ワンピース

 施しを受けないのと、人の目がないからといって拾い食いをするのとではどちらが侍として……。息子が拾い食いのせいで龍になったと知ったらきんえもんさんはどう思うのだろう。

「しっかりしろ…!!!」の時に浮かんできた顔は、あれはマスターともきんえもんさんとも、どちらとも取れるように描いてるね。たぶんオヤジの方だと思うけれど、だとしたら、随分とスパルタ教育してたんだなあ……。あれじゃね、密航ってのもきっかけは単に家出なんじゃね。


トリコ

「オレが普段何気なくくり出していたナイフやフォークも…」

 えっ!? 手足の先から何か個体状の物質が飛び出ているのに今まで特に疑問も感じてなかったの……。それもそれでなんだかすごい話だな。

 ちっちゃい丸の中には、飲み込まれていた人々が詰まってました、ってのは良い展開、というか、そうでもしなきゃあ四獣を美味しく食べれないよな……。あの中に数万人詰まっていたなら下の方の人なんかは重みで潰れてそうだし(20人分の体重が乗ってくるだけでも1トンだぜ)、ヘアネットで受け止められたとはいえ、積み重なった人達は死ぬか大怪我してたと思うんだけど、まあそこはいいか。

 しかし、四獣はちっとも美味そうに見えねえなあ。やっぱ肉の描写って断面が大事なんだな、って思いました。あれじゃお団子やん。あと、ひとりひとりの割り当て量がみたらし団子サイズになっちゃったのもテンション上がらないなー。「美味しそうに見えない」「量が少ない」のダブル効果で、これまでになく「美味しそうに思えないボス戦後の食事」だったと思います。

 一方、最後の引きは非常に巧かった。美食會アジトみたいな禍々しい場所ではなく、都会の高層ビルの中で、食材を美味しそうに盛り付けておいての中にアレだから、インパクトあったし、「どういう人がこうしたのか」について想像が膨らむ。悪食ではないし、普通に美味しいものも食べるのに、人体も同じように食して、かつ、人間の住む世界で普通に人間に混じって活動している? 誰じゃろうね。


ナルト

 ああ、オビトさんはリンの死や頑張れなかったカカシのせいで根性ねじ曲がったわけではなくて、ある意味、もっとポジティブな感じで頑張ってたのね。「リンの生きてる世界を作るぞ!」って。現実逃避的ではあるけれど、比較的好感の持てる種明かしだったと思います。「これから創る世界にカカシは居る…」って、カカシに対しても少なくともこの時点では結構ポジティブだよな。

 ところで夢の世界に招待した後って、夢見てる人々の本体の方はヨダレ垂らしてボケーとしてる状態になるんだと思うけど、ごはんとかうんことかどうすんのかね。


斉木楠雄

 いつの日も燃堂くんがいい人すぎる……! 然堂くんは肝心なところではちゃんと常識人だよなあ。

 というか、みんなが大挙して押しかけて心配して早退を勧めてくれる時点で、もう「目立ちたくない」という当初の目的は果たせてないよね。


ニセコイ

 千棘めんどくせえぇ……仏門に入ればいいのに……。


呪禁奇譚宮浦さん

 改めてカラー表紙を見てみると、確かに非人間的な肌の白さであることよ。

 今回、呪いをかけてきた方のお嬢さんの動機が、非常に救いのない感じなのが良かったです。100%逆恨みだけれど、現実問題、逆恨みであんな目に遭うことはあるわけで、ある意味、リアルな話だなあと。でもって、この解決し難い問題に対して主人公側が脅しで解決する、というのも、かえって良かったなあとも思います。漫画的にはアレな気がするけど、よく分からない情緒的なお説教などで事をまとめるよりかは納得しやすかった。理不尽な暴力に対するは、それを上回る暴力ってのはやっぱり説得力あるよな。


ブリーチ

 Oh..一護かよ……。

 いやまあ、一護だろうなあ、とは思ってたんですけど、先週の掲示板で「冒頭の飾られていた絵が伏線ではないか?」「山爺は自らの体に火の化物のようなものを封じていたのでは?」といった話があったから、ちょっと心踊ってたんですよね。先週で陛下もビックリしてたし、ここでクインシー勢力の想定外である強大な第三勢力なんかが出てきたら物語が引き締まるなあ、って思ったし、それに無様な醜態を晒して死んだ総隊長に対しても、「こんなスゲエ化物を体の中に飼ってたのか」とある程度株が持ち直すんじゃないかなあ、と、まあ、色んな期待をかけていたわけです。うん、一護だった。

 ところで白哉さんってば、まだ生きてたんですね。いや、生きてたのはまあいいんですけど、いや、もちろん、あのノリならちゃんと死んどけ(エスノトさんも止め刺してから次へ行けよ)とは思うんですけど、まだ生きてて今から死にます、って流れでもいいんですけど、だとしたら今度は「あの時の卯の花さんはホントに呑気に花瓶の花なんか見てる場合じゃなかったんだなあ」って思っちゃいますよねえ。即座に現場に駆けつけてたら白哉さんが生き延びられる目もあったんじゃねえの……??


クロス・マネジ

 うへえ、またしても微妙なネガ寄りの引きだなあ……。正直、主人公がうだうだ悩んで足踏みするのは第六話にして既に食傷気味なので、この引きだけでも結構なげっそり気分。いや、主人公はもう作中では踏ん切り付けてると思うから、来週、迷うことなく「いや、オレ、マネージャーやりますから」でキッパリ終わりだろうけれど、そう思ってても微妙な引きである。げっそり。


こち亀

 これはあれかな。弁当作りの実態に関する知識を読者に提供しよう、という意図ではなくて、しっかりしていそうな大きな会社でも末端労働者の扱いはこんなに酷いんですよ、的な話なのだろうか……。


リボーン

 白蘭さんって、未来編においても地獄のようなクソゲーに挑戦していたり、今回の戦いにおいてもどこがどう強いのか全く一切分からないままに十把一絡げにやられていたりと(今回登場したボス格の中でも一番頑張れてない印象)、どう考えても扱いが悪くって、なんとも悲惨な人だなあ、と思っていたけれど、女子中学生か女子高校生から分からないけれど、とにかくブルーベルがしがみつかれているだけでこいつが一番の勝ち組だなと思いました。見てくださいよ。ヴァリアーの連中の扱いの不憫なこと不憫なこと。大の大人が入院中に顔一面に注射器を刺されてるんですよ。一方は女子高生が腕に抱きついてるんですよ。世の中不平等ですよね。


めだか

 半纏院は……呆れて、帰った……??? 安心院さんの意志とは何だったのか。影武者とは何だったのか。

 それにしても、今週の内容は生煮さん以外、全く面白くなかったです。梟博士とめだかさんのお家事情にどちらも全く興味が持てないので、全くもってどうでもいい話だった。


クロガネ

 今回、顧問が前半に無双してて、この人はなんだかすごいんだぞ!という感じの描写でしたが、えっと、それ、今まで教え子に教えてこなかった知識を使ってるんだから、そりゃ勝てるよね、というだけの話では……。割り算を教える前の小学生に対して、「割り算できるぞすごいだろう」的な。今回の内容は合宿まで引っ張らなくてももっと早いうちから教えとけば良かったんじゃなかろうか。それとも剣道においては、読み合い要素があるというのは実はものすごくハイレベルな話だったりするんでしょうか。まったくずぶの素人の僕ですら、なんとなくそういうのはあるもんだと思ってたんで、この人たちは今さら何を言ってるんだろう的な気分で読んでたんですけど。

 ただ、前垂れが「隠居」なのは面白かったです。狙いすましたギャグなのに。悔しい。


タカマガハラ

 ベストな展開ではないけれど、ワーストな展開でもないかな、的な。

 大樹くんはやっぱり操作されてたのかー。しかし、最後にエミシくんがみんなからフルボッコな感じにならなかったのは良かったです。今回の「いい話」エンドも、あまりにも大樹くんが弱者への理解力ありすぎて、不良たちはその場の「いい話」ノリに流されすぎな感じはあるけれど、まあ許容範囲。ムササビの彼を操作しての第二ラウンドがさくっと終わってくれたのも良かったです。

「すまんエミシ」とか「無響室」の能力で大樹くんの口止めとか、昨今の新人漫画にはあまり見られない丁寧さだったとは思うんですが、けれどタカマガハラには期待している分だけ望みが高くなってしまうといいますか。(ほとんどの読者が予想したであろう)「エミシくんが影で操っている」展開も裏切って欲しかったなあ、という気持ちが拭えない。まあでも、ストレートにその展開にもってったわけじゃなくて、「エミシくんは無響室の能力なの?」というフェイントも一回かましてくれたわけだし、ちゃんと工夫の跡は見えるんだよな。凡百の漫画に比べたらやっぱり随分と丁寧な漫画だとは思うんだ。しっかし、この漫画、あの位置から微動だにしやがらねえぜ。

 大樹くんのダメージが軽かったのは「あの男の神業」らしいけど、あの男ってやっぱりヤマト? だとしたらよく分からん話。ヤマトにやられたチンコさんのダメージが軽かったとは思えないし、殴り飛ばした相手は平然としていて自分は立ってられないくらいキツイというのは、その能力、どうなんだって気もします。ところで、ムササビの彼は、「教えても差し支えのないことを~」とか言ってるけど、戦闘中に容易に装填できないってのは、差し支えないどころか結構致命的な弱点ではないだろうか……。


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