【10/9】2012年45号のジャンプ感想(『岸辺露伴は動かない ep5富豪村』掲載号)


ワンピース

「全然敗ける気がしねェ!!」
「私もあなたと戦って勝てる気はしない」
「けれど戦闘力と勝敗は別物でしょ?」

 という流れを見て、なるほどツェズゲラさんのように「勝てなくても負けない戦い」をするということか、そりゃそうだよな、モネはマスターの逃亡時間を稼げれば十分だもんな、なんて思ってたら、普通にラリホー使い出して、「うん、敵を眠らせたら普通に勝つよね……」と思ってしまいました。モネさんの言ってる意味、ちょっとおかしい気がするな。ラリホーあるんだから「戦って勝てる」気がしていいと思うよ。

 モネとルフィの戦いにスマートさが感じられない一方、ヴェルゴとローさんの戦いはシンプルでスピーディでいいかんじ。次のスモーカー戦も期待しちゃう。七武海だの中将だのが戦ってると、ネームバリューの大きさも手伝ってドキドキ感があるなあ。でも、ヴェルゴさんもローさんも、元を辿ればドフラミンゴさんの配下なわけで、そう考えるとドフラミンゴさんの存在感もデケエな。


ニセコイ

 いつもぱらぱらとめくってるだけのこの漫画だけれど、今週はさすがに笑ったwww 先週のあの引きを寝落ちで解決すんのかー。なんというか、こう、非常に期待はずれで残念な展開なんですが、以前にも前科があるので、一周回って微笑ましいというか、これもニセコイの味なのかもなあ、という感じです。以前はなんだったっけ? 突発性難聴に陥ったんだっけ? 空から隕石が降ってきてあやふやになったんだっけ??


めだか

 どうもこの漫画を読んでいるとしばしば、空々しいなあ、という気持ちにならざるをえないんですが、なんというか、すごく取って付けた感があるなあ、というか。いや、実際覚えてないんですけどね、そのへんの展開。13パーティーを攻略するのに、半袖さんが何か骨を折ったことってあったっけ……?? というかそもそも彼女がめだかさんの影武者として頑張ってきた、というのがあんまり実感ないのだけれど。

 そして、王土さんの放電攻撃(?)は、うん、まあ、すごいことはすごいなーと思うけど、僕たちがあなたに期待してたのはそれじゃ全然ないのよ、的な。効く効かないは別にして、いや、きっと効かないんだろうけど、あの問答無用で相手に言うことを聞かせるスキルの方をちゃんと使って欲しかったり。いやまあ効くイメージが全く湧かねーんだけどさ、確かに。やるだけ無駄レベルで効く気はしないんだけどさ、確かに。

 ところで、ステルス装甲車の意味が全く何一つ分からんのですけど、なんなの、ステルス装甲車って。要するに迷彩色でカラーリングされているという、そんだけの話なのかしら……。(追記:ググってみたところ、どうも走行音が小さいとか、そういうことらしい)

 まー、そんな感じで、全体的に漂う空々しさとソレジャナイ感に「ほへー」という感じでページをめくっていたわけではありますが、最後になってようよう出てきた半纏さんの存在感と引きの巧さは流石ですね。安心院さんとの関係性とか普通に気になる。


トリコ

 今週のトリコはシュールギャグが過ぎるなあw いや、確かに爆笑しちゃったんだから、正しいシュールギャグだったんだろうか。命懸けでパートナーたちが戦ってる間、「メシ食いてえ」という気持ちを高ぶらせるとかすごい話だ。よだれと共にエネルギー弾が生み出される瞬間が最大風速でした。「食欲が熱い」ってのもじわじわくる……。

 しかしまあ、考えてみればらんまの猛虎高飛車も横島くんの煩悩エネルギーもだけど、「気」的なエネルギーって何が何だか分からないから、とにかく人間の極端な感情の昂ぶりを外部放出できる物理エネルギーとして捉えたいという気持ちは分かるんだよな。なんなんだろうね、気って。


黒子

 良い意味も何も黒子くんは日本語の使い方がおかしいんでなかろうか……。どういう意味でも、それは「嫌い」とは言わないよ……。こういう取ってつけたような「読者をビックリさせるポイント」はちょっと醒めちゃうな。

 パーフェクトコピーの冒頭ぶっぱは確かにインパクトはあったけど、いや、でも、時間制限あるんでしょう……。終盤で体力切れで飛べなくなって負けていく向日くんの如くに最後にガス欠で負けちゃうと締まらないんだけど、どうすんのかな。思い切って途中で黄瀬くんを下げて休ませることでパーフェクトコピーの稼働時間を長くするとか、そういうのかなあ。そんな妥当な線じゃなくて思いもよらぬ方法でクリアーして欲しいけど、気合や根性では解決して欲しくない複雑なお年頃。


ブリーチ

 え……、なにこれ。

 え、えーっと、ありのままに受け取ると、まず先週に総隊長が言っていた「メダリオンで卍解封印するための条件」は全部総隊長の勘違いだった、ってこと……?? 別に誰でも封印できるんだけど、総隊長の力がスゴすぎて下っ端では無理ですよ、って話?? なんか悪い意味で無難な答え合わせに終わっちゃったなあ。前回のもアレはアレで、「じゃあ総隊長は無意味に悪趣味に手札を一枚切ったせいで負けちゃうの?」って感じだったのだけれど。

 あとさ、これ、Rのロイド・ロイドさんじゃなくて、Lのロイド・ロイドさんの方(姿形+力+技術をコピー)がユーハバッハさんをコピーしてれば、総隊長の卍解も何の問題もなく封印できたんじゃね? まあ、部下に自分をコピーさせる(自分と同等以上に強くさせる)なんて、まっとうな危機管理意識を持った悪の親玉なら決してやらんとは思うけどね。


岸辺露伴は動かない

 あー、うん、まあ、面白かったけど、これ、短編っつーか、JOJOだなあ。いやまあ本編開始前にサイトウさんが「ジョジョの奇妙な冒険の外伝でもある」って書いてるし、まあ、そりゃJOJOなんだろうけど。

 なんでこんなこと言ってるかっていうと、導入が凄まじく面白かった(人気のない森の中に豪邸が立ち並んでる! ふしぎ!!)一方で、謎がそれなりに明らかになった後は、露伴先生がスタンド能力で解決しちゃう話、つまりJOJOになってたんだよな。なんというか、(特殊な能力を持つ)登場人物が怪異に対峙する、という話かと思ったら、JOJOだったっていう残念感というか。いやまあ面白かったんですけどね。

 ちなみに今回一番面白かったのは、

「おいおいおいおいおいおいおい」
「だから」
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいやっぱり「買う話」してるじゃないかァーッ」

 のコマでした。大人になるとこういうのが楽しめるようになっちゃうね!


クロス・マネジ

 うおー、なんかすごく面白くねえな。前回はチームメイトの女子高生が頭茹だってて、今週は友人たちが訳のわからん理由で絡んでくるのか。なんつーか、ハイキューが爽やかさと気持ちよさを前面に押し出してるのに対して、こっちはストレスフルな展開が続いてる印象。まあ、ハイキューも最初の方からストレスレスだったばかりじゃないし、もうちょっとしたらこっちも持ち直すのかねえ。とりあえず、今のところすげえ面白くないです。もう来週から読まなくていいかな、くらいのレベルで読む気がしない。


べるぜバブ

 話の内容はともかく、男鹿小学生の超常現象レベルの足の長さは面白いな……。「背中が気になってケンカどころじゃねーんだよ」のコマは見れば見るほど面白いぞ……。

 今週の話って、仲間がみんな集まってきて良かったね的な雰囲気で終わってるけど、これって、邪魔がいなくなった後で、気兼ねなく古市くんをみんなでフルボッコにするって流れだよね……。


こち亀

 御堂ハルというキャラクターはすごいな。彼女が表紙にいるだけで、全く無意識的にこち亀を飛ばしていた。それに気付いて素直に「すごいな」と思った。


クロガネ

 まー、古流剣術を現代剣道に応用しようとしている時点でこんなことをいうのも野暮な気はするんですけど、一子相伝って、たぶん技の詳細をできるだけ隠して、情報を出さないことで優位を得るためだと思うんですが、なら一子相伝にこだわりつつ、相手に未知情報を見せてやるのはどうなのよって気はします。まーでも、現代において往来で人を殺してまで情報封鎖はできないわけだから、こんなもんかなあとは思いつつも。なんで一子相伝にこだわってるのかよく分かんないね。これで彼が公式の剣道大会に出てきて、公衆の面前で桜一刀流を使い始めたら失笑せざるを得ない。

 それにしても、こんなよく分からない理由で難癖付けてくる彼でさえも、「やめないなら指を折る」程度の"脅しをかける"だけなんだよな……。何の遠慮会釈もなくイキナリ喉を突いた第一話のクロガネの狂気は今週の彼を遥かに凌いでる。


リボーン

 光速で突進して行って迎撃のパンチを受けたということは、つまり、光速相当の拳で殴られたわけで、殺さぬ気もクソもないくらいの破壊力だと思うんですががが。「殺さぬ気」で迎撃するなら、むしろ光速を弱める方向、つまり、パンチで迎え撃つんじゃなくて、拳を引いて受け止める感じになるんじゃなかろうか。いやまあ、いいんですけどね。そんなこと言ってたら、人体一人分の質量が光速で動いた時点でちょっと想像が付かないくらいのエネルギーが生まれてる気がしますし。

 しかし、リボーンした後のツナくんは、何の理由もなくバミューダの攻撃を完封してるよなあ。こないだまでは「一つ覚えの背後から攻撃」だったけど、今回は「上から攻撃」だったわけだし。でもアレやね、上から攻撃はイェーガーもやってたわけで、ショートワープしたら背後か上かに注意してればいいって話になるのか。光速で動いてても軌道さえ分かれば捉えるのは容易いってポルナレフさんも言ってたし、そう考えればアリなんだろうか。いや、ポルナレフさんのあの台詞もたいがいどうかと思いますけれど。

 チェッカーフェイス=川平のおじさんは、うん、意外だなあとは思いましたが、川平のおじさん自体、「よくラーメンを届けてた」くらいの情報しかないので、なんというか、特に……何も……。


タカマガハラ

 ウメハラ! ウメハラさんじゃないですか!!!!


 この漫画、道祖神(チンコ)といい、ホント変なトコ突いてくるよなー。そして、小ネタだけでなく本編も普通に面白い。エミシくんは格ゲーキャラということで、大樹くんを操作して格ゲーの持ちキャラのように操ってるんだろうかね。で、操作するための前提として、「相手を殴る」(?)ってのがある。大樹くんを倒したらムササビの彼が操られるんだろうか。

 と、ここまでは従来の漫画文法的に推測できるんだけど、今週ラストの音がうんぬんってのはよく分かんないな。違和感の謎も分からん。「格ゲーに落とし込む」能力だとすれば、「打撃を食らってるのに食らってねーみたい」というのは分かるんだけど、音で何が解決するのかなあ。よく聴いてみたら、打撃音が常に一定の効果音になってるとか??


★宣伝:ジョジョリオンに入ってから全く読めてないなー。

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