【9/11】2012年41号のジャンプ感想(『烈!!!伊達先パイ』新連載&『戦星のバルジ』打ち切り号』)


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<9月4日発売>(amazon)


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ブリーチ <56>
リボーン <40>
スケットダンス <26>
黒子のバスケ <19>
めだかボックス <17>
クロガネ <5>
斉木楠雄のΨ難 <1>


烈!!!伊達先パイ

 うう~む、勇者学と同じ欠陥を抱え込んでる気がするぞう。ウザイ系変人キャラが主人公の漫画はいかんせん主人公が好きになれないんだよな。勇者学も一応主人公である先生にはまるで魅力がなくて、周りの(主に勇者部の)キャラクターの関係性で面白味を出してた感じなんだけど、さてはて、こちらの漫画は周りに魅力的なキャラクターを配置できるのでしょうか。いまのところはそういう気配はないけれども、代わりに愛さんの色んな側面が明らかになってきそうな雰囲気はあるね。そのうち、兄が伊達まさしさんである点以外でもいろいろと判明してきて、「あー、片倉くん、別に羨ましくねーわー……」ってなりそうな気はする。


ワンピース

 一応は殺し屋に殺されかかったはずの茶ひげさんを乗り物として使役し続ける麦わら一行。このギャグパートは純粋に面白かったのだけれど、それはそれとしてイエティブラザーズとは一体何だったのだろうか。

 しかし、たしぎちゃんは本当に何一つカッコイイところがないなあ。常にかませ犬になっている。一度も善戦したためしがない。軍曹の頃から徹底してこんなかんじだ。いまだにたしぎちゃんが大佐まで昇進できたことが信じられないので、ドラゴン相手でもなんでもいいからそろそろ頑張れるところを見せて欲しいなあ。確かに今までのは全部相手が悪かったんだけど、もうちょっと、ねえ。勝てとは言わないから善戦くらいは、ねえ……。

 マスターさんが初手で一発喰らうのは、もうお決まりの芸風だね。ここまではとりあえず面白いんだけど、ワンピ病の悪いところで、これ食らっても来週の半ばくらいにはケロっとしてんだろうなあ。


ナルト

「話は後でじっくり聞く!」

 10代半ばの教え子に「お前の話は後で聞いてやるから、今は働け」って言われるって、プロの忍者として地味に屈辱なんじゃなかろうか……。カカシ先生、これでも一時は火影の最有力候補だったんだぜ……。「ナルトすげえな」じゃなくて、「教え子に喝を入れられてるカカシ先生情けねえな」になってしまう。このセリフ、せめてガイの言葉だったら良かったのにね。それならカカシ先生の格も落なかったと思うんだけど。

 先週の掲示板にもあった通り、トビ=オビトだと色々な矛盾点が生じてくるようですが、今週ラストでマダラが合流したことによりその辺も説明されるんでしょうか。たとえば途中までトビの正体はマダラだったけど、マダラに命を救われたオビトが二代目トビを襲名したとかなんかそんな感じで。


トリコ

 これまでも物理的に何が起こっているのか全く理解できなかったゼブラの音活用法ですが、ジェットボイスはこれまたさっぱり意味が分からない……。ケツの方から飛んでいくならともかく、なぜ口から出した音が前方への推進力となるのだろうか。これ、実はボイス関係なくて、口から吸入した空気を屁へと変えて、屁の推進力で進んでるとか、そういう話なんじゃなかろうか。とにかく意味が分からない。

 ふくよかぷくぷくで枯れ枝状態よりも強そうに見えなかった先週の四獣だけど、今週の描写はいい感じだなあ……。トリコが必死に攻撃しても押し返せないシーンがすごく良かったです。あと、サニーの反射攻撃に対する攻略法が「ねばねばしたもので髪を封じる」というのも道理が通ってる。最近、どうにも空気感が漂っていた「捕獲レベル」だけど、300超えるとちゃんとこのくらいの威圧感が出るんだなあ、と思いました。


暗殺教室

 学級崩壊を起こしてるビッチ先生、教師としてやる気のないビッチ先生を見て、あんまりプロっぽくねえなあと思っていたけれど、うん、その辺は作中キャラが全部代弁してくれました。最後に、殺せんせーがビッチ先生を殺し屋と見抜いてる描写があったけど、うん、まあ、それは生徒たちですら見抜いてたし、ね……。松井先生、今回は「すごいはずのキャラをすごく描く」のにあんまり成功してないんじゃないかなー。なんとか成功してるのは烏間先生くらいのもんじゃねーかなー。


斉木楠雄

 あー。なるほどね。能力者は能力者だけどベクトルをずらしてきたのか。謎は溶けるし、斉木くんのオンリーワンは揺るがないし、良いアンサーだったと思います。じゃあ、先週冒頭の「いきなり消えた燃堂」はやっぱり燃堂父の幽霊だったのかー。

 外ではともかく家の中では無警戒気味の斉木くんだから幽霊経由で能力がバレたというのは納得の理由。しかし、ということは、家でやってるオナニーとか幽霊には全部バレちゃうのか……。死んで幽霊の仲間入りしたら、「あっ、うなじのよしおだ!」「うなじのよしお!」「いつもAV女優のうなじばかり見てオナニーしてたよしお!」とか言われるのか、軽く欝だな……。


ハイキュー

 この漫画は本当に面白いな。影山→日向の速攻が決まって、相手陣営なり外で見てる人なりがビックリしてる様子が、本当に毎回毎回カタルシスがある。見てて嬉しくなる。テニスでも越前少年がツイストサーブを打ったら外野が毎回律儀に驚いたりしてたけど、それとはまた全然違う感じ。相手が本当に驚いてて、とりあえず初回だけでも手も足も出てないのがいいんだろうなあ。主人公側が「凶悪な武器を抱えている」という感じがすごく良く出てる。


クロガネ

「なんかよく分かんないけど叫んだら勝ったなあ」くらいの印象。小細工のない力技展開で清々しいというべきか、芸がない展開というべきか。これも神宮さんと朝霧さんの関係性にもっと深く感情移入できてればアリだったんだろうねえ、きっと。

「あの二校がいる限り、"可能性"なんてねーんだよ」

 練兵ェ……。


ブリーチ

 総隊長無双はいいんだけど、エス・ノトさんまで無双に巻き込まれちゃったら、白哉兄さんの立場が……。いやいや、「ぽっと出の騎士団員3人倒した剣八さん」<「白哉さんをも上回るエス・ノト含む騎士団員3人倒した総隊長」だから、それはそれでいいのかしらん。とにかく白哉兄さんが割を食っただけで。

 総隊長さん、特に策もなく卍解しちゃったけど、どうするんだろ。これであっさりとメダリオン封印されたりは…………、いや、さすがにないとは思うけど。でも、たとえユーハバッハさんの封印術には目を光らせてたとしても、さっきみたいに部下が伏兵気味に使ってきたらどうしょうもなさそうな気がするんだけど、それも「常識は通じない」でFAなんだろうか。


黒子

 ア リ ウ ー プ 3 P w w w

 そうきたか! いいね! 笑わせてくれるね黒子! 特にラストページのアリウープ3Pのありえない絵面には思わず爆笑。いや、しかし、考えてみたら大変なことだよなあ……。そもそも3Pシュートが100%入るってだけで、もう間違いなく、まず負けることなんてありえないレベルの話なのに、相手が「未来が視える」もんだから、こんな曲芸を身につけなきゃいけないんだぜ。これなくても赤司以外の全人類のほぼすべてに勝てるだろうに、キセキが数人いるばかりにこんな無茶苦茶な曲芸じみた必殺技が必要になるとか、いやはや本当に大変な世界だよなあ。


めだか

「入ってみれば思ったよりも普通の里だな」

 いやいやいや、待ってください。これ、現代劇ですよね!? あの、人々の衣装がみんな明治初期あたりに見えるんですが、ふ、普通ですか、これ……? 普通じゃないし偽装も全く成功してないと思います!

 めだかさんが化け物じみた能力で(というかぶっちゃけ主人公補正で)不知火さんの問題文を推理したわけですが、これ、不知火さんがいまや役を解かれて別のパーソナリティに移行しつつある(?)ことを思うと、「かつての不知火さんの思考」をトレースしたと言われても、なんだか微妙な気がするなあ。「別の役作り」がもう少し進んでたら、めだかさんは間違えてたはずだし、今回の正解は運とタイミングが良かっただけのような気がします。まあ、あのようなひねくれた問題を出してきた時点で「かつての不知火さんのまま」の可能性が高いと踏んだのかもしれないけれど。


こち亀

 グラサンかけてオープンカーに乗ってる両さんは意外とカッコイイなと思いました。何気にダンディーだ。角刈りや太い眉毛、剛毛に彩られた両腕なんかも、グラサンやオープンカーなどの要素が揃うと意外とアリに見えてくる。……グラサン外したらいつもどおりの両さんだったけど。


 すごいどうでもいいけど、P350、3コマ目の纏さんの足が逆だ。


リボーン

 まあ、所詮はモスカである。

 イェーガーさんが骸さんをも圧倒しているのは、もともと復讐者が骸さんを捕らえられてたわけだから納得の展開。というか、今まで骸さんを捕らえられてたのって、全部イェーガーさんが頑張ってたからじゃないの……? ビッグピノさんやスモールギアさんで骸さんをどうにかできてた気がまるでしないんだぜ。


タカマガハラ

 え、腹話術……。やっぱりこの漫画、センスいいなー。

 最後の逆転トリックは、クマソくんだって足はしっかり踏ん張って刀を振り下ろしてるだろうし、だるま落とし的に足場が飛んでったらすっ転げるんじゃね?と思わずにはいられないものの、それでも面白いアンサーだったとは思います。菊池さんの反応が遅れたらなますぎりだったけどね!


バルジ

 バルジ一行が旅に出た時点から何一つ期待していませんでしたが、最後まで大体想定通りの内容でした。ただ、あまりに期待度が低かったために、「思ったよりも悪くなかった」点はぽつぽつあったな、とは思いましたが。王子が大切な宝具を持って全国行脚する愚を敵が指摘するところとかね。

 まあでも全体的に見ても特別にフォローできる箇所はないダメ漫画だったなあ、という感じ。クソ漫画としても突出してネタにできる部分もなかったんだよな。「パジャマな彼女」は今これを書くために思い出そうとするまでもう既に忘れてましたが、バルジも外部刺激がない限り来週までに忘れそうな気がする。


★宣伝:アマゾンでもう注文したったんだけど、こんなのがあった、うっ、ううっ、悲しい……。

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