黒子
うーむ、未来視か……。まあ、スゴイっちゃスゴイけど想定内のスゴさだなあ。ただ、緑間くんをスティールしたのは未来視だろうけど、ディフェンスが尻もちを付いたのは（何が起こってたのかよくわからないのもあって）「跪かせる特殊能力」にしか思えなかったので、その方面に期待したいところ。しかしまー、だとすれば紫原くんが敵対したくなかったってのも分かるよな。「よくわからんけど対峙すると跪く」相手となんか戦いたくねえよ。
暗殺教室
ビッチねえさん……。「殺りマン」って、主要読者層のちびっこに分かるのだろうか。
ナルト
どうも螺旋丸の攻撃力が微妙のような……。時空間忍術うんぬんの謎解きは悪くなかったんだけど、せっかく謎を解いたんだから先週の一撃でトビさんの左腕くらい奪っとくべきだった。なんか服が破れてるだけなんだよね。で、今週のラストも思いっくそ顔面にクリーンヒットしてるんだけど、「てめーは誰だァア」って、仮面を剥ぐだけの気満々なんだよな。いや、違うでしょう、と。螺旋丸って「これ、サスケに当たったらオーバーキルじゃないの？」ってくらいの単発高威力技だったでしょう、と。「誰だァア」って、それやったら顔グチャグチャになって誰だか分かんなくなるんじゃないすかね。というか無防御の顔面に一撃必殺級の一撃を当てたんだから、もう決着付いてもいいと思うんですよ。来週、仮面が剥げただけでへっちゃらなんだろーなー。
トリコ
地下鉄の人たちは「うわぁああああ」とか言ってるけど、いや、外見えないよね？
中心部に出てきた本体デッカイなあ。でも、人間サイズじゃないのは逆にいいですね。人外（サイズとか思考とか）の敵と戦う漫画ってトリコ以外あんまりないから、この独自性はできるだけ保って欲しい。
そして、マンサム所長の「ワシの出番かぁ？」は、まだまだ人間界側にも頼り甲斐のある人材が残ってるな！って感じで良かったのと、にもかかわらず謎のシルエットが近寄ってくる描写で危機感もキープしてる辺り良い感じ。長くないコック帽を被ってるしジョアの一派なのかなあ。美食會によせ、人間界側を守る義理はないにせよ、積極的に滅ぼす意味もないだろうし、ここでちょっかいを出してくる理由は無い気がするんですよね。それよりかは目的も立ち位置もさっぱり分からないジョア一派の方が臭いかな、と。
斎木
うん、分かる。アメリカにワープする気持ち分かるよ。同じ場面に陥った時は、僕だって斎木くんと同じ能力があれば同じ反応してるね。飛ぶよ。そりゃあ飛ぶよ。そして、やはりGが苦手な僕としては、Gに強い妻を持った斎木父のことが非常に羨ましいと思ったり。やつらが出たら、もういっそのこと男でもいいから誰か同居してやつを倒してくれと思うもんな。
ところで、今週、斎木の「Gを倒して欲しい」という気持ちが燃堂くんに通じていたわけですが、描写外とはいえ、斎木くんちゃんと会話はしてたんだな……。あんまりにも無口なもんで一切人前では喋らないくらいの勢いかと思ってたんだけど。いやまあ、テレパシーで伝えたとかそういうのはあるかもしれないが、ともかくもコミュニケーションは普通に取るんだなぁ。
そして、ラスト。「黒くて小さな塊」を見た時のあの反応も非常に共感できるところ。…………PTSDになるよね、やつとの死闘は。
ブリーチ
総隊長はお年を召していて良かったね。初老（？）の頃の隊長は、なんといいますか、すごく親父っぽいというか、俗っぽいというか、雑魚っぽいというか……。この造形の人が尸魂界のトップとして出てきたら、「ああ、テキトーな命令で部下を無駄死にさせた挙句に、己の愚昧さの果てに死ぬタイプのダメ指揮官だな」って思っちゃうもん。実にそんなビジュアル。いやまあ、実際の総隊長もそんなんなんだけどさ。造形が爺さんであったことでギリギリ威厳が保ててるんだと思う。
ノ字斎が元柳斎になる理屈がさっぱり分からない辺り、まるで後付けな感じしかしない設定ですが、それはそれとして、あの宙に浮きまくっていた「雀部さんは元柳斎さんにすごい忠誠を誓ってるんですよー」「だから卍解使えるのに使わないんですよー」という説明が今週で実のある形になったような気がしたのは良かった気がします。
ハイキュー
最後のコマで田中先輩がナチュラル不憫なだけで大分しあわせ。僕はどれだけ田中先輩が好きなのか。
放課後アイドル
鮫島さんは、これ、髪型がどうこうじゃなくて、マスクを取ると顔が変化する、姫川さんタイプの人間なんじゃないかな。
これまでの金未来杯作品の中では一番安定感があったけど、特別に面白いとか、そういうのはないなあ。
クロガネ
「ビラ作ったり、一年生探したりさ…、僕たち……、これを見るためにがんばったんだよね――……」
うん、まあ、あなたの隣にいるアフロは、その一年生に対して水の詰まった竹筒を背後から頭にぶつけようとしたんですけどね。あの時にクロガネくんが万一避けれなかったら、彼はもう剣道部を引退して、いまこの場面もなかったわけですよ。いや、万一、というか普通は避けれないはずで、なぜだかクロガネくんの後頭部に第三の目があったから避けれたわけで、単に目が良いだけの優秀な一年生戦力だったら、やっぱりあの時点でアフロ先輩が潰してたわけか……。
しかし、結局、吊り竹地獄とはなんだったのだろう。今週までの描写で、あの特訓が何か重要だったという面が一切明かされてない上に、あの特訓をやっている描写のなかった神谷さん以外は総じてザコという。
リボーン
あれで決着が付いてなくてもそれはそれで嫌だなあとは思っていたけど、決着が付いていたならいたでやっぱり嫌だなあという今週。ビッグピノとは何だったのか。
一転、「おい、カスザメ。起きろ」の台詞と、腕を取られても動じず、けれどダメージを感じさせるザンザスさん描写など、イェーガーサイドはイイ感じでした。
どうでもいいけど、やけどの治療に炎を当てるって痛そうだなあと思いました。まる。
めだか
『ただそこにいるだけの悪平等』…………。これまで謎に包まれてきた半纏さんのキャラクターが判明したのだけれど……だけれど…………こ、これは喜んでいいことなのだろうか……。そうか、そこにいるだけ、だったのか……。
……えっと。めだかさんは一体何に期待して、彼を漆黒宴に連れて行ったのかな。とにかく不死身ならそれでいいってことだったのかな。
タカマガハラ
「どっちかっていうとスーパーマンだろ！」の台詞がとっても良かったです！ そりゃあそうだよな。スーパーマンだって筋肉ムキムキのタイツ男なわけで、ましてや、本人は怒張美の信奉者なのだから、そりゃあどっちかといえばスーパーマンだよな。しかし、怒張美がちんこのメタファーだとするなら、この図は全長5メートル程の勃起した巨大ちんこが目の前に現れたわけで、女子高生としては「か、怪物…！」となるのは致し方のないことか。たとえばミズホちゃんが初めてのホテルで、男の子のそそり立つ一物を生まれて初めて見たとしますよね。うぶな彼女は「か、怪物…！」と思わず口走ってしまうわけですが、そんな彼女に対し、男の子は優しく「どちらかと言えばスーパーマンさ」と言ってあげるわけです。すると、メロメロですよね。仁くんの「どっちかっていうとスーパーマンだろ！」に足りなかったのは、うぶな女の子に対する気遣い、優しさだったと思うのです。
恋染紅葉
新ヒロインが歩いてるだけで滑って転んで主人公の顔面に股間を押しつけた挙句にちょろイン化する見事な人生イージーゲーム。
バルジ
あれ？ この漫画、ひょっとしてこっから持ち直す……？？ 今までのバルジの短絡的で暴力的な振る舞いを、「世の歪み、バルジの歪み」と捉えてこっから否定する流れなのかな？ いやーでも、ブラックさん、バルジのこと「まっすぐな心」とか言ってるしなー。ねーかな、そりゃねーかな。
そして、本物の王子はダミーだったのか……。この漫画の初期の数少ない美点である「主要登場人物でもさっくりと殺すハードな世界観」もこれで完全に台無しだなぁ。しかし、ブラックさんの身勝手さはすごいな。国家の危機を救う最後の希望バルジを勝手に「解放」し（実際はスラムに投げ捨てただけ）、代わりに自分が世を救おうとしながらも「やっぱり救う価値なんてないぜ！」と投げ出したばかりか、逆ギレして破壊的行為に出るとか。その他の侵略的宇宙人よりも遥かにタチが悪い……。ブラックさんがダメダメなのは当然として、ブラックさんを抱えていた星王の器も知れるぜ……。
しかし一方で、ニセ王子の「世直しの旅とか出たくねえ」「もっと普通に暮らしたい」と言ってたあの態度、あれが「あの環境で育てられたバルジの成れの果て」だとするなら、その面ではバルジは確かに「解放」されてたのかもしれない。「お供を一人連れて、敵の狙いのアイテムを持ったまま、全国行脚の旅にでろ。アイテムを使いこなせなければ死ぬだけ」みたいな無茶な命令からは、少なくともバルジは解放されてたんだよなー……。
★宣伝：夏休みの読書感想文にいかがでしょう。
