NARUTO THE MOVIE
ううん……なんだこれ…………。映画版のナルトが、パラレルワールドっぽい話だけれど、あれは何らかのマダラさんの瞳術でした、という前フリだとは思うんですが……。いやあ、岸本先生ってば、日常ドタバタコメディが……下手だなあ……。こういう面では久保帯人先生の才能は圧勝ですね。許斐先生も、常識的に考えて巧いはずがないんだけど、あれはあれで亜空間に向かっててきちんと成立してるしな……。ナルトのこれはドタバタコメディじゃなくて、話自体がドタバタしてる感じ。倍加の術とか下着ドロとかコメディ部分の出し方がまずいですね。ネタよりも見せ方の問題っていうか。有り体に言って面白くない。コメディ要素が面白いからこそ、前後でそれを挟むマダラさんの陰謀が輝くと思うんですが……。ううん、やりたいことは分かるが失敗している、といういつもの岸本節だなあ。
トリコ
冒頭からして由緒正しきかませになることはクソ明らかな科学戦描写ではありましたが、それはそれとして人類側が科学兵器を駆使してきちんと対処しようとしている描写が入ったのは嬉しいですね。今週のは「四獣による被害」や「人類最強の一斉砲火」など、ハッタリ効きすぎの内容ではありましたが、細かいことを考えず流れに身を任せれば熱い展開だったなあと。でも、衛星軍艦の存在だけはちょっと微妙……。宇宙にまで進出している人類が、同じ惑星のグルメ界には手を回せてないってのもどうもね。……いやまあ、考えてみれば、僕たちだって人工衛星は飛ばしていても深海の様子はまだ分かってないわけですが。
しかし、今回の四獣の攻撃力、防御力描写で、これをトリコたちが上回って納得できる描き方はされるのだろうか……。「えーっ、あの一斉砲火でノーダメだったのに、これで死ぬのー！？？」みたいことにならなければいいんだけれど。他の獣はともかくマウントタートルは全弾命中してるよね……。
黒子
牛丼を大量に食べる、無駄に空を飛ぶ、オネエ言葉と、新キャラのキャラの立て方に少しだけ許斐剛を感じましたが、その許斐剛は最近では、セグウェイに乗って中学生からドリンクを盗む、鉄塔の上で月夜を背景にサックスを吹くなどの異次元レベルに達してしまったので藤巻先生も追いつけ追い越せ頑張ってください。
べるぜバブ
わ！ 悔しいけど小ネタが色々面白かった。なんだよリーゼントを生業にって。今までの説明でよく分からなかった仲間割れの経緯なんかも説明されて、なかなか良い一話だったと思います。
「…あなたの、お母様でございますよ。坊ちゃま」
こんなこと言ってる彼女は、いまも股間がおもらしで湿ってるんだぜ。
ナルト
敵の目の前で作戦を開陳するカカシをマダラが咎めたと思ったら、そのマダラがこれからの作戦の要諦を明らかにしてカカシの認識違いを正してあげる……だと……。
戦いの多くは意思疎通の不足と認識の調整不足から起こるというのに、戦場で敵方と意思疎通して認識を是正しあえるなんてすごいな、と思いましたが、よく考えたら今週は「現実」に対する「夢」の話をマダラさんがしてるのに、ナルトたちは「目標」の意味で「夢」の話をしていて、ああ、やっぱり話は通じてないなと思い直しました。
ハイキュー
やっべえ、すっげえ笑ったｗｗ なにこれ、影山くんが無視されてるとなんでこんなに面白いのｗｗｗ ぶっきらぼうだけど一生懸命教えようとしている影山くんの滲み出てくる良い人オーラが背景扱いになってるのが面白いんだろうか。わっかんねーけど、すっげー笑った。
暗殺教室
ぬめり……。やはりぬめりはあるのか……。触手だもんな。今週の本編だって基礎は大切だって言ってるもんな。触手の基礎はあのよく分からない謎の粘液だもんな。
カルマ君は、自分の武器の有効性をまず確認するあたりが良く出来てるなと思いました。生徒たちは最初、「これほんとに意味あるのー？」とか言ってたもんね。まずそこの確認から入るのがえらい。「ひょっとしてチョロイひと？」の挑発も、次回に繋げる感じの挑発だと良いなあ。
P268 夏の生物捕獲大作戦
夏休み突入前ということで、ゲームなどインドア寄りになりがちな子供たちに、虫取りなどアウトドアの興味を喚起するいい企画だなあと、お父さんのような視線でほのぼのと眺めていたら、突然出てきた「ホオジロザメ 夏休み捕獲レベル99」で吹いたじゃねーか！ さっきまでクワガタとかトンボとか言ってたのに……！！ まあでも、このインフレ具合もトリコっぽいと言えば実にトリコっぽい。こういう「少年漫画らしい」企画、結構好きです。完全に大人目線の話だけどね。
見渡す限りの未成年
うはｗ なんだこれ、レベル高いな。面白いｗｗ どれも全体的にクスッとできたんだけど、「エース」と「最強の男」は爆笑しちゃった。次点は「家」かなー。時岡蹴子さんはすごく良いキャラ。メゾン・ド・ペンギンで言うならツンエロ委員長くらいのキャラ立ちだったと思う。このキャラ、カット絵見た時から気になってたんだよなー。
「最強の男」はすごく爽やかで、とっても後味良く終わった印象。これを最後に持ってきたのは巧いね！ 「家」は誰でも思いつきそうな一発ネタだけれど、見せ方が巧かったです。しかし、僕も人のことは言えないんだけど、捕らえた女の子をとりあえず十字架に磔にしたくなるのは何でなんだろうな。
ひみつはらプレアデス
ハムカツの掴みが良かったです！ そりゃあ良い香りがするわな、ハムカツだもんな。「大好きな彼女のためなら俺は悪魔にだってなれる」というのは、ギャグテイストながらもなかなか重いおはなし。最後が奇跡で締められたのは、二人の関係性を考えれば明らかに一時凌ぎに過ぎないのだけれど、とにかく読後感は良かったです。あれですなー、「見渡す限りの未成年」もだけど、ギャグ漫画といえど最後はほんわかするオチをつけると、いいのかもしれないですね。
タカマガハラ
全体的に垢抜けてないんだけど、この雰囲気は意外と嫌いじゃないです。でも、やっぱり敵のキャラクター性が薄かった印象。なので、全体が締まらない。残念。マジコのマロウニさんくらいで十分だからキャラ立てて欲しかった。
斎木楠雄
「友達はよく選んだ方がいいぞ」「友達からの忠告だ」
斎木くんデレデレじゃないっすか……！！ ダークリユニオンのオリジナルロゴマークまで考えてるところなんかサービス精神満点だよな。
ブリーチ
先週の引きで出てきた人物の正体が気になって結構早めに読んだってのにおあずけですか。グムウ……。
「敵に恐怖を与える能力」って、結構僕の好きな部類の能力なんですが、今回の展開は「朽木白哉がものすごく久しぶりに恐怖を感じて、それを毒か何かと思い違いしている」というものだと思ってたので、能力によるものだったのは少し残念でした。「毒のようなものを食らったと思ってたけど、本当はずっと前に忘れてた恐怖を感じてたんだ！」って、すごくイイ展開だなあと思ってたので。いつも余裕ぶってる白哉さん辺りが自然と恐怖を感じるくらいの強敵、というのも脅威演出として良かったと思うんですけどね。能力じゃなくて普通に恐怖を感じている、というのは白哉さんのキャラ格的にオサレではないと判断されたのでしょうか。
リボーン
おお……。分断戦術から戦力を集中させての各個撃破……。リボーンは何気にこういう戦術面はちゃんと描くんだよなー。ただ、最終ページに出てきたのが3人しかいないのが微妙に心配ですけど。他のメンツが各地で各個撃破してるんだったら分散させた意味が無いというか、それは各個撃破とは言わないよね……。
バルジ
カクゴとか裏カクゴとかもそうでしたけど、新しいエネルギー体系が出てくると途端に打ち切り臭が漂いますね！ ワンピースの覇気の時も「それはどうなんだろう……」という感があったけれど、単に「新しいエネルギー体系」というのがそもそも読者に受け入れがたい概念で（今までそれがなくても話が回ってたから）、バルジのように微妙な漫画でそれが出てくると、ただでさえあまり興味を惹かれてない物語に、さらに距離を置かれたような感じになるのかもしれません。そして、新しいエネルギーの登場により、今までもさして強い印象のなかった王具がさらに空気に……。
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