【7/14】2012年33号のジャンプ感想(べるぜバブおもらし号)


ナルト

「今さら大蛇丸なんて誰も見たくもないし!」
「引っ掻き回されたくもないしさァ!!」

 水月が読者の意見を代弁してくれた! 個人的には前者よりはむしろ後者ですね。やっとこ収束しそうになってきた戦争がまたぐんにょりと曲がってよく分からない要素が増えるのかと思うと、ねぇ。岸本先生もそれを分かっているのか、妙に聞き分けの良い大蛇丸さまを描くことで読者の嫌気を回避してくれました。

 しかし、この図……。戦闘不能になってるうちに細胞を取られたり苗床のような使われ方をしているカブト、アンコペアがなんとも可哀想というか……。特にアンコさんとか、「あ、お前、気絶してる間にカブトの細胞をちょっと入れて、そっから大蛇丸出てきたから」とか言われたら、ねぇ……。寝てる間にレイプされたみたいな、そんな衝撃があると思うんだ。


ワンピース

 マスターはつおいなあ。仲間に頼らず単身で動きながらも、ちゃんと自分の目的は果たしているのがすごい。ウソップ、ナミを一掃することで3億の格も示してくれた。ウソップとナミに止めを刺さない甘さは相変わらずだけれど、ルフィたちを殺さなかったのは新商品PRのためのデモンストレーション用ということで納得。おそらくは兵器開発をビジネスとしているようだし、行動指針がはっきりしてるのもいい。なかなか頑張ってる悪役なんじゃないかな? いまのところマスターの落ち度ってCOOLブラザーズを信用して起用したことくらいじゃなかろうか。本当に何だったんだろうな、あのCOOLブラザーズってのは。まさか茶ひげすらピンピンしてるとは思わなかったぜ。どうせ殺せてないんだろうな、とは思っていたけれど、あれほどピンピンしてるだなんて……。COOLブラザーズは本当に名の売れた殺し屋だったのだろうか。それともまさか斎木楠雄の力なのか……。


斎木楠雄

 その斎木楠雄。漫画のお約束(髪の色など)をマインドコントロールで説明するのはともかく、その次の自然治癒力強化からはどう考えてもおかしいんだけど(「傷が早く治る」と思い込んだからといって自然治癒力にはいくら何でも限界があるはず)、まあ、面白かったのでオッケーです。「体格と力は比例し」「噂だけどアイツめちゃくちゃケンカ強えーらしいぞ」「だろうな…」が特に面白かったー。確かにこの漫画的お約束がなかったら、「あのひょろっちいやつがか? 冗談だろう」も、「ククク、ならばオレがあいつを倒せば……」みたいなこともなくなっちゃうんだな……。

 あと、金剛さんが暴れ始めた時に、まず止めに入ろうとした燃堂くんがガチで良い人。この漫画で一番の善人なんじゃなかろうか。


トリコ

「四獣は合体して一つの獣になるんじゃないの?」「四獣の中に一体だけすごくヤバイのがいるんじゃないの?」等など、先週の内容から読者が色々と予想している中、会長が核心に触れてくれたにもかかわらず、テレビ消しちゃったゼブラさんマジKY。んなことして、おまえらどうせ数ヶ月後には、「なん…だと…」「まさか、こんなことが……」とか言ってるんだろww 誰か一人でも負けたら人類存亡のピンチなんですから万全を期してくださいよ!

 ところで、あのタイミングでゼブラさんがテレビを消しちゃったのは、一龍さんが「立派に育ったね!」「親父として嬉しいよ!」とか言い出したからカァーッと恥ずかしくなって思わず消しちゃったんだと思います。で、消える間際に「2つ言い忘れてた」とか言ってるのが聞こえたけど、いまさらテレビ付け直すのも何だかアレだし、付け直した結果、「言い忘れ」の内容が「ゼブラ最近特に立派になったね!」とかだったら恥ずかしくていたたまれないので、流れ的に流すしかなかったんじゃないかと脳内補完。


タカマガハラ

 新キャラのイナバ師匠が「もう一人の神業使い」と何か関係あるのかなー、と思って、でも、イナバ師匠がここで敵キャラになるのはテンプレすぎるよなー、とも思っていたのですが、全く何の関係もなくポッと出の新キャラが神業使いで、うん、それもどうだろうな……と思いました。あまりにも唐突すぎるよなあ……。話自体は「先日まで敵対していたが今は自分を一方的に慕ってくる相手を、主人公は迷惑がりながらも最後は友と呼んで助けに行く」というベタベタな少年漫画展開ではあるんですが、うん、あんまり面白くはないな。やっぱり新しい神業使いが「突然出てきて」「偶然フカキョンに絡んだ」という必然性のなさがネックだった気がします。たとえば街で暴れてる敵役をフカキョンが止めに入るとか、主人公の名声を聞いて叩きに行こうとする敵役をフカキョンが「番長はいま漫画を描いてるんだー!」で止めるとか、なんかそういう前フリがあれば良かったんじゃないすかね(後者はこれはこれでベタすぎるけど)。パンチ時の顔芸は良かったので、読切のゲルニカもだけど、そっち方面はもうちょっと期待してます。


黒子

 青峰まじお父さん……! ブツクサ言いながらも黒子にはシュートを教えてあげて、陰ながら黄瀬を守るためにフォローして……、なにこの面倒見のいい人。実は中学時代も一人ハゲそうなくらい周りを気遣ってたんじゃなかろうか。

 黄瀬くんのキセキコピーは、「身体能力が違うのでやり方は全く同じにはならないけど、同じ効果、同じ結果を生み出す」といったものでした。納得できるような、できないような……。それでも黒子のコピーをしなかったのは、あのステルス性能はバスケセンスではどうにかならないモノ=バスケとは関わりのない亜空のスキルということなのだろうか。


暗殺教室

 こ、殺せんせー、しょぼい……。先週までは、殺せんせーは超速移動能力しかないけど、人間性能が高いから暗殺できないんだろうな、という感じだったけど、今週を見る限りでは、なんかうまいことやれば意外とサクッと暗殺できそうな気がしてきましたね。特に「テンパるのが意外と早い」ってのは相当のウィークポイントなのではなかろうか。僕だって、マッハ20で動けるからって、世界を敵に回して生きていけるか、と言われたらとてもそんな気はしないもんなあ。不意のアクシデントでテンパってるうちにモノのはずみで殺されそう。


べるぜバブ

 今回このお嬢さんは立ったままおもらしをしたわけだけれど、特にトイレもなさげなこの空間、彼女は普段どうやって排泄しているのだろうか。しかし、少女のおもらしなんてものが描かれているのに、読んでも何とも思わないだなんて、これは田村先生の漫画力の問題か、それとも僕が不感症的になってきたのか、そもそもこれで何かを思う性癖が間違っているのか。


 ……あ、話自体は何がなんだかよく分からなかったです。


バルジ

 バルジすげえな! こいつホントに腕力に訴えるな! 毛むくじゃらの人も家には妻や娘がいて、「パパー、奴隷が弱ってきたよ~」「おー、よしよし、新しい奴隷をもらってくるからな~」「あなた、その前にボスに許可を得ないと」「おーっと、そうだった、そうだった」とか、そういうことだったのかもしれんのにね。その後に、仲間の町民がやられてるのを見て集まってきた町民たちをも腕力で粉砕。細かな罪状や情状酌量の余地などは顧みず、十把一絡げにブチ殺す姿にはなかなかの恐怖がありました。これ、一部の異星人は確かに暴力的支配を敢行しただろうけど、移り住んできた人たちは、単にそういう文化と価値観を持って奴隷を扱ってただけだと思うんですけど。

 なんというか、この主人公は、たまたま強い力を手に入れた純朴な少年が、その純朴さのままに力を振るい続けるイメージですね。王様になった後は、理屈上、倫理上は正しい政策を、軍事力を背景に強引に推し進めて恐怖政治になりそうな予感。


リボーン

 負けチームのみんなも一致団結して寄ってたかって復讐者チームを攻撃すればいいんじゃないですかね……。相手も既にそのくらいのレベルで今回のルールを無視してた気がするんですが。


こち亀

 ここ最近、こち亀が安定して面白いなー。「庶民」と書いて「みんな」と読ませるあたり良かったです。天真爛漫な金持ちのたわごとなのか、庶民を見下した上から目線なのか非常に微妙なラインを演出してた。

 あと、キッズゴルファー創刊号の内容がふつうに気になります。ア、アイアンヘッド打法……ゴルフ忍者烈……。


ブリーチ

 いつもはお高く止まって(?)情報伝達やら司令やら出してる本部が壊滅する展開はベタながらも大安定の緊張感演出描写ですね。斬撃のレギンレイヴでも、プレイヤーに「次はなになにするのです」と指示してた女神さまが途中から敵勢力の本部侵入を許して、「足がぁ……足がぁ……」とか呻き出すんだよな。本部壊滅の下りは地球防衛軍シリーズになかった演出で、とても良かったと思いました。まる。(これはレギンレイヴ感想だな……)


 キルゲさんがなんだかやたらとピンピンしてたのは残念。前回は「もうほとんど死んでたのに、己の役割を思い出して執念で最後の力を振り絞ったんだな、頑張ったな、かっこいいな」と思ったのに、今週みたくピンピンしてたら先週の熱い思いもションボリですよ。一護の封印を終えた瞬間、その場に崩れ落ちるくらいで良かったと思うんですけどね。

 キルゲさんに止めを刺したのはたぶんグリムジョーさん辺りだと思うんですが、いまやすっかり忘れられている三人娘が奮起したってことでもいいと思うんだ。彼女たちすっかり忘れられてるよな。キルゲさんも見事に彼女たちのことを忘れてる気がする。


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