恋染紅葉
正直、もう読まなくていいかな、と思うくらいの感じではあるけれど、今後どれだけちょろくなるのかだけは確認しておきたい、そんな気持ち。
こち亀
序盤の「ホームレスのみなさんの稼ぎ方」が面白かったです。いやまあ、僕ら大人には分かってることなんだけど、知らない子供たちが見たら面白い情報なんじゃないかなあ。まあ、今回のエピソード自体は「両さん寿司屋に職あるじゃん……」の一言で全く話としては成立してないんだけど。
ちょっと前に早稲田のバカ学生がホームレスのインターンをやってたんですが、ゼロからお金を作るのって本当に大変みたいで、彼らも電車に乗って車内やゴミ箱から雑誌を拾いブックオフで売って小銭を作ってました。本職の方々と取り合いになることもあったようだけど、「よく考えたら彼らに悪いことしてるんじゃないかな……」という気にもなったそうで。今週の両さんのホームレスに対する態度はなかなかリアルというか、良い感じでした。
めだか
漢字使いとの戦いはオリジナリティこそ感じるものの、さっぱり乗り切れずに面白く読めなかったんですけど、特殊な能力抜きで繰り広げられた今週も今週で何が何だか、さっぱり面白くなかったです。が、それでもラストに球磨川さんが出てきただけで気分が高まったので、この漫画はホント球磨川さんのキャラ造形だけは成功してるなあと思いました。読んでて、ラスト2Pまでのテンションは驚くほど低かったのに、ラスト2Pで急騰しちゃった。僕のようなおっさんでもキュンキュンするのだから、10代女子にはクマーは大人気なんじゃないかなー。
ブリーチ
これまで敵方の威圧感をあれだけ演出してきたのに、クインシーの精鋭の中にアメリカンレスラーのマスクマンがいる…だと…。久しぶりに久保先生のセンスに鳥肌が立ったぜ……。マスクマンか。そうか、ここでマスクマンを出すか……。
白哉さん、こども隊長、砕蜂さんで、それぞれに「卍解封印対策」をきちんと考えてたところは良かったです。てっきり、みんな卍解を封印された後で、「なんだと……こいつら卍解を……!」みたいなこと言って、僕たち読者が「ほらー、マユリさまの説明を途中で止めたから情報が伝わってないじゃーん、山じいボケてるなー」って突っ込む展開になるとばかり思ってたよ。ホントに思ってたよ。
しかし、前回は物陰に隠れ、「封印される前に倒す」という、隊長連の中でも最も合理的な作戦を立てていた砕蜂さんさえ当たり前のように封印された点は残念でした。砕蜂さんの立てた作戦はちゃんと合理的なんだから、作戦が崩れたなら崩れたで、何故崩れたのかはちゃんと次回あたり説明して欲しいところ。だが、これはおそらく説明はないな。
クロガネ
こーちゃん、って誰だ……。かつてのヒーロー?? 多分一話で出てきた話なんだろうけど、もうさっぱり記憶にないなあ。この掲載順で、ここで初期の伏線を使ってきたってことは、そろそろ連載自体が危ういんだろうな、という大人目線。
クロガネくんはもう普通に中堅校の選手相手に勝てるようになっちゃったんですね。今までの戦績からして当然と言えば当然のような気もするけれど、どうも納得いかないのは何故だろう。スゴイ幽霊師匠が付いてるとか、スゴイ動体視力を持っているなどの恵まれた環境、スペックを前提にしてなお、彼がそれほど強くなっていることに説得力を感じられないというか。なんだろうなあ。修行シーンが大して描かれていないのが問題なんだろうか?
マジコ
ラスボスの大技設定のはずの『葬槍』にちっともスゴさを感じられない点が難点。15年も磔にされて手に入れたのがこんなものかー、って感じ。「ゾディアの神の翼を打ち破った」「賢者をまとめて倒した」という点で、『葬槍』の箔付けにしてるんだろうけど、神の翼がどうすごいのか、賢者たちがどれほどのものかも分からんからなあ。賢者たちがシオンと同じくらい強いのだとしても、それはそれで「じゃあなんで今、シオンだけ善戦できてるの?」ってなるし。
それと漫画とかアニメとかではしばしばあるんだけど、敵が目の前にいるのに、敵から目を離して語り合ったり抱きついたりするのは止めて欲しいです。緊張感が見事に削がれるし、なんで敵はボケーと見てるの、アホじゃないの?って思っちゃう。こういうコミュニケーションは敵から目を離さず、警戒は怠りなく、二言三言でササッと済ませて欲しいところ。
★宣伝:先週は「こがねいろ一巻」と間違えて書いてしまってJAROに怒られそうでした。ともあれ横田先生の初単行本作品。
講談社 (2012-06-06)