黒子
・名台詞人気投票
ううーむ、微妙だ……。黒子本編も確かにドヤッって感じの「名台詞」が多い漫画だなぁ、って思ってたんですが、ストーリーの中に配置されてるとそんなにまで鼻に付かなかったんですよね。でも、こうしてズラズラっと配置されると、「俺は今までこんなに名台詞を生み出してきたんだぜ」感がして、どうも、ちょっと、こう……。
いや、これ、作者の藤巻先生には楽しい企画だと思うんですけどねー。「へー、あの台詞が人気あるんだー、意外だなー」みたいな感じで。しかし、僕なんかは一位の「誠凛の夢の邪魔をするな!」とか一体どこのシーンで、どういう文脈で出てきたのかすら思い出せないという……。名台詞なー。あ、「オレに勝てるのはオレだけだ」はいいなと思います。
・「今までで一番の圧力」「スローインすらままならない」「なんてパス」
んー。すごいすごい言われても、絵的に凄さが出てないのが残念。圧力やスローインは、まあそういうもんなのかな、と騙されてもいいけど、「なんてパス」だけは納得いかないぜ……。何がどう「なんてパス」なんだろう。カットインしようとした誠凛の選手が吹っ飛ぶとかすれば、「なんてパス」かと思うんだろうけど、まあ、そういう漫画じゃないですしね。これは、なんかどーも、「陽泉側も全員の力で頑張りましたよ」「主将も凄かったんですよ」感を出したいばかりの描写に思えちゃうなあ。
一方、紫くんが飛べなくて決着のラストは良い感じだったと思います。「キセキは能力に身体が付いて行ってない」というのは明言されているキセキ共通ウィークポイントなので、それをここで使ってきたのは納得できる決着かと。
ナルト
冒頭、マダラさんが「定まれ…!」って言いながら右手をグッとやってるシーンで、「中二病……!」と思ってしまったのは僕だけではないはず。「静まれ……静まれ……オレの右手……」とか言ってる人たちには、みんなスサノオみたいなのが見えてるのかなあ。
マダラさんがようやく本気を出したところで穢土転生が解除されそうな雰囲気。だから、出し惜しみはするなとあれほど……。まあ、マダラさんからしてみれば、どっちが勝とうが自分には関係のない話ですし、「あれま、今から全力出そうと思ってたのに……。まーいっか!」くらいの気分かもね。とまれ、今までさっぱり分からなかった、里に敵対するサスケの心情がなんとか理解できる形で説明されたのは良かったです。「おにーちゃんが里を大事にしてるのは分かったし、オレにどうして欲しいのかもよく分かってるけど、それはそれとして大好きなおにーちゃんをイジメた里はブッ潰す!」ってことね、なるほど。
ワンピース
「マスター!」「なぜ外に!?」「ここは危険です!!!」→「捕まえたァ~!」
本当に危険だったよ……! 漫画のお約束的なセリフだなーと思ってたので、ラストには微ビックリ。来週、ガスガスの力で巧いこと逃げたりせずに、ちゃんとルフィにとっ捕まって、「誰もが認識している最前線の危険地帯にボスがノコノコ出ていっちゃダメだな」ということを再確認させて欲しいですね!
トリコ
え、三虎さん……。それはちょっと、竹ちゃん、いくら何でも出世しすぎでは……。というか、美食會の副料理長、料理長、総料理長たちが涙目になるので、「美食會の料理人は全員三虎さんのコンビである」とかなんとか、そういうアレなんじゃないかなーと思います。
トリコと千代婆のバトルは普通に面白かったです。力押し対力押しのバトルで、ここまで普通に面白く読めるのは昨今珍しい気がします。これはちびっこ読者も楽しいだろうなー。
斉木楠雄
「最近はどこも恋愛一色だな」「ジャンプの話じゃない」辺りの麻生先生のパンクロックにニヤリとしたり。ジャンプに恋愛漫画が溢れてげっそりしている僕のような読者からすると、こうやってネタにしてくれてるだけでも溜飲が下がるといいますか。「いや、ジャンプの話だこれ」でバランスを取ってる辺り、麻生先生、大人だなーって思うけど。穿った見方をすると、今回の話全体が恋愛漫画に対するアンチ(パロディ?)なのかな。恋愛漫画の登場人物たちは大体四話に一度のペースで関係者を全員集めて、事実確認と近況報告を行えば、あらかたのトラブルは話し合いで解決するんだから、ホウレンソウをもっと大事にすればいいと思います。
ニセコイ
今回、桐崎さんが何かに必死に耐えるような真っ赤な顔で鍵穴に鍵を差し込んでいるのは、言うまでもありませんが、初めての挿入体験のメタファーということでよろしいんですよね。不覚ながらもちょっとエロイと思ってしまいました。
恋染紅葉
「したいよ……セックス!」
叫んだら、女の股間に己の一物が収まっていた。
バルジ
これは、敵ボスの頭が悪いのか、女性たちの頭が悪いのか……。強い兵隊を連れてくるように命じられた女性たちが、まず武器を持って襲い掛かっているのが一点。あの、殺しちゃったらノルマ達成できないっすよ……。そして、相手が本当に「強い兵隊」だったら、女性たちでは連れて来れないというのが二点目。つまり、武器を持って襲いかかる以上、相手が弱ければ殺しちゃうし、相手が強ければ連れていけない。どちらにしろダメじゃないか、と。腕づくじゃなくて、色仕掛けなり一服盛るなりしましょうよ。
まあでも、これは女性たちというよりはボスの頭が悪いんじゃないかなあ。今回のは戦力の現地調達としては悪手も悪手だと思うのだけれど。あんな状況でも来てくれる「強い兵隊」は、今回のバルジのように親玉の首を獲る気で満々なわけですしね。あれだなまだ、女性たちを人質にとって夫を兵隊にした方がマシなんじゃなかろうか。どうもね。今回のみたいに主人公たちメインの話の筋に合わせて、敵方に非合理的な態度を取らせるのは微妙だよなぁ。建築作業に敢えて若年労働者を起用したサウザーさまのように、敵ボスにも何かしら思惑があれば良いのだけれど。
こがねいろ
きなたくんがコンビニ前で相談し始めた時は、「これ、次のページ開いたら、金原さんが進研ゼミを取り出すんじゃないか……」とハラハラしていたけど、そんなことはありませでした。すごく進研ゼミな雰囲気だったぜ……。
そういや先週の掲示版に編集者ルートを推測してた人いたなあ。見事に的中、おめでとうございます。しかし、なんとなく編集者というと、こんな感じの雰囲気の人で、こんな感じの高校生活送って、女の子にも告白してーのちょびっとリア充生活を送ってそうな感じで、きなたくんはまさに編集者のイメージにぴったりというかなんというか、作家側の僻みといいますか、オレたちはルサンチマン溜め込んで一生懸命変態小説とか書いてるのに編集者のリア充どもめクソがー、という気持ちになってきますね。クソが。(※)
最後のテンパってる金原さん可愛かったです。「メル友から」「ひかれてなかった~」の落とし所など、バランス感の良い着地も好印象。リアルだけどほっこりできる感じ。「こがねいろ」が恋愛漫画なのかどうかは未だに分からんけれど、こういうのなら僕も全然大丈夫なんだなーと新発見。
※まあ、僕は女子高生と海水浴に行くほどのリア充ですが。横田先生も美しくて活発な奥さんがいらっしゃるのでリア充。
ブリーチ
先週、あれだけあった緊張感が、隊長連中とのタイマン勝負の構図になるだけで雲散霧消するふしぎ! 隊長たちの実力に信頼感がありすぎるというべきなのか……。いやぁ、そんなことないよなあ。
クロガネ
監督、ブン投げやがった……! 「お前の戦い」とか、巧いこと言えてないから、ちゃんと責任持って決めましょうよ。しかし、「レギュラーはわからんな」とか「リベンジに燃える二年か」とかテキトー言ってた神宮主将も落ち着いて考えてみたら、
「あれ……? 二年を使う理由なくないか??」
に行き着いてしまったというね。これ、朝霧さんが今年の試合結果を見たとしても、「うん、やっぱり今の二年どもがタコだっただけだな……」と改めて確認するだけなのではなかろうか。いやあ、それにしても恐るべきは吊り竹地獄よ。あの特訓(笑)のせいで、二年生たちが弱っちいことも頷いてしまうというか、あんなことして遊んでたらそりゃ強くならないわな、という感覚がいつまでも後を引いてしまう。罪なやつだぜ、吊り竹地獄。
こち亀
両さんがひどい目に遭う系のオチは読むとゲッソリすることが多いけど、これほど自業自得で、かつ、周囲に善意があるとちゃんとギャグとして楽しく読めますね。途中はグダグダだったけど、オチが良かったのでオッケー。
マジコ
かませっぽい連中が登場したなあ、と思ったら、当然の如くにかませられていて、あんまりにも当然な流れだったので特に面白いことはなかったです。もうちょっと捻りをですね……。そんな余裕もないほど切羽詰まってるのだろうか。
ぬらりひょん
マジコ、ぬらりと「ここは任せて先にいけ!」が連続して出てきたことに漫画の内容とは一切無関係に笑ってしまった……。しかし、どちらも巻きの雰囲気ですな。正直、テコ入れとしか思えなかった羽衣狐さま復活だけど、初代ぬらりひょんの力技でなんとなく納得させてくれたのは良かったです。
★宣伝:「こがねいろ」作者の単行本第一巻。たくさん売れるといいなー。
講談社 (2012-06-06)
★宣伝:しばらく貼り続ける新作の宣伝。
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