恋染紅葉
「したいよ……セックス!」
叫んだら、女の股間に己の一物が収まっていた。
バルジ
これは、敵ボスの頭が悪いのか、女性たちの頭が悪いのか……。強い兵隊を連れてくるように命じられた女性たちが、まず武器を持って襲い掛かっているのが一点。あの、殺しちゃったらノルマ達成できないっすよ……。そして、相手が本当に「強い兵隊」だったら、女性たちでは連れて来れないというのが二点目。つまり、武器を持って襲いかかる以上、相手が弱ければ殺しちゃうし、相手が強ければ連れていけない。どちらにしろダメじゃないか、と。腕づくじゃなくて、色仕掛けなり一服盛るなりしましょうよ。
まあでも、これは女性たちというよりはボスの頭が悪いんじゃないかなあ。今回のは戦力の現地調達としては悪手も悪手だと思うのだけれど。あんな状況でも来てくれる「強い兵隊」は、今回のバルジのように親玉の首を獲る気で満々なわけですしね。あれだなまだ、女性たちを人質にとって夫を兵隊にした方がマシなんじゃなかろうか。どうもね。今回のみたいに主人公たちメインの話の筋に合わせて、敵方に非合理的な態度を取らせるのは微妙だよなぁ。建築作業に敢えて若年労働者を起用したサウザーさまのように、敵ボスにも何かしら思惑があれば良いのだけれど。
こがねいろ
きなたくんがコンビニ前で相談し始めた時は、「これ、次のページ開いたら、金原さんが進研ゼミを取り出すんじゃないか……」とハラハラしていたけど、そんなことはありませでした。すごく進研ゼミな雰囲気だったぜ……。
そういや先週の掲示版に編集者ルートを推測してた人いたなあ。見事に的中、おめでとうございます。しかし、なんとなく編集者というと、こんな感じの雰囲気の人で、こんな感じの高校生活送って、女の子にも告白してーのちょびっとリア充生活を送ってそうな感じで、きなたくんはまさに編集者のイメージにぴったりというかなんというか、作家側の僻みといいますか、オレたちはルサンチマン溜め込んで一生懸命変態小説とか書いてるのに編集者のリア充どもめクソがー、という気持ちになってきますね。クソが。(※)
最後のテンパってる金原さん可愛かったです。「メル友から」「ひかれてなかった~」の落とし所など、バランス感の良い着地も好印象。リアルだけどほっこりできる感じ。「こがねいろ」が恋愛漫画なのかどうかは未だに分からんけれど、こういうのなら僕も全然大丈夫なんだなーと新発見。
※まあ、僕は女子高生と海水浴に行くほどのリア充ですが。横田先生も美しくて活発な奥さんがいらっしゃるのでリア充。
ブリーチ
先週、あれだけあった緊張感が、隊長連中とのタイマン勝負の構図になるだけで雲散霧消するふしぎ! 隊長たちの実力に信頼感がありすぎるというべきなのか……。いやぁ、そんなことないよなあ。
クロガネ
監督、ブン投げやがった……! 「お前の戦い」とか、巧いこと言えてないから、ちゃんと責任持って決めましょうよ。しかし、「レギュラーはわからんな」とか「リベンジに燃える二年か」とかテキトー言ってた神宮主将も落ち着いて考えてみたら、
「あれ……? 二年を使う理由なくないか??」
に行き着いてしまったというね。これ、朝霧さんが今年の試合結果を見たとしても、「うん、やっぱり今の二年どもがタコだっただけだな……」と改めて確認するだけなのではなかろうか。いやあ、それにしても恐るべきは吊り竹地獄よ。あの特訓(笑)のせいで、二年生たちが弱っちいことも頷いてしまうというか、あんなことして遊んでたらそりゃ強くならないわな、という感覚がいつまでも後を引いてしまう。罪なやつだぜ、吊り竹地獄。
こち亀
両さんがひどい目に遭う系のオチは読むとゲッソリすることが多いけど、これほど自業自得で、かつ、周囲に善意があるとちゃんとギャグとして楽しく読めますね。途中はグダグダだったけど、オチが良かったのでオッケー。
マジコ
かませっぽい連中が登場したなあ、と思ったら、当然の如くにかませられていて、あんまりにも当然な流れだったので特に面白いことはなかったです。もうちょっと捻りをですね……。そんな余裕もないほど切羽詰まってるのだろうか。
ぬらりひょん
マジコ、ぬらりと「ここは任せて先にいけ!」が連続して出てきたことに漫画の内容とは一切無関係に笑ってしまった……。しかし、どちらも巻きの雰囲気ですな。正直、テコ入れとしか思えなかった羽衣狐さま復活だけど、初代ぬらりひょんの力技でなんとなく納得させてくれたのは良かったです。
★宣伝:「こがねいろ」の単行本第一巻。たくさん売れるといいなー。
講談社 (2012-06-06)