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↑これを読んでのメモ。
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P155 19世紀初め、イギリスではカトリックともうちょっと仲良くしようという動きが出てきて、イギリス側の妥協的な法案をイギリスのカトリック教徒も大体納得してたし教皇庁もそうだったんだけど、アイルランド系カトリックなど一部の過激派が非妥協的な態度でギャーギャー騒いだために潰れた。穏健派や教皇庁の外交交渉などがカトリック、プロテスタント双方の過激派のために潰れるというよくある展開。
P214 アメリカ合衆国は中立を保つために自由を教会組織に委ねた。英国国教会の影響を受けて不自由な束縛を強いられていたアメリカのカトリックは教会と国家の分離を歓迎した。
P230 合衆国の法律では所有権が自然人にしか認められていなかったため、教会を司祭の所有にするわけにもいかず、司教の所有にするわけにもいかず、評議員制度も問題があり、なんやかんやの末に出来たのが「宗教法人法」。
P235 19世紀中頃、合衆国ではカトリックとプロテスタントが対立して乱闘だの暴動だのやってたが、そのうち対メキシコ戦争や奴隷問題が起こったため、なんとなく忘れ去られた。(この頃になってもまだカトリックとプロテスタントは暴力沙汰を含めて争ってた)
P262 信仰を悪意あるものから守り、好意ある人を引き付けるために、その表現を時代の趣味に合致させる、つまり、心に訴えるようにする。巧妙で輝かしく、多種多様の、とりわけ感動的な護教論の宗教作品、しかし、それらは学問的基礎を欠く(といったものがロマン主義なのか? 明言されてないんだけどたぶんそうなんだろう)
P284 シャトーブリアンは「キリスト教は最も詩的で、最も人間的で、自由、芸術、文学に最も合った宗教である」と言った。以来、教養あるエリートたちは愚か者とか偽善者とか思われることなく、自分がキリスト教徒であることを公言して恥じなくなった。
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