【2/13】2012年11号のジャンプ感想(1)


ハンター

・「読みをはずしたのはアイツの責任だ」

 久しぶりにハンターっぽい台詞を聞いたなーって感じ。ハンターの世界ってこういうドライさが魅力だと思ってたので嬉しかったです。弟子の生死が掛かった場面でさえも(そしておそらく息子でさえも)、本人の判断ミスなら本人の責任と割り切れるドライさが実にハンターっぽい。しかし、この説教シーン。ジンはなんだかんだ言って、ちゃんとオヤジっぽいことしてますねえ。どう解決するのかと思われていたゴンとの邂逅も、巧く昇華できた気がします。

 というか、ジンも周りの声に影響とかされるんだな。周りでヤジを飛ばしてた有象無象のハンターたちも、なんだかんだでゴン一家の家庭円満に協力してんだよね。ちなみに「ジン最低!! ジン最低!! ジン最低!!」を連呼してたのはツェズゲラさんだと僕の脳内では補完されています。


・気狂いピエロ

 ああ……。あれ、ジンが教えたのか……。あの……。あなたのお弟子さん、能力に対して不満たらたらでしたよ……。

 でもまあ、ジンが教えたと言われれば、「なるほどなあ」という気はする能力ではある。応用範囲は広いけど、各武器ごとの技の修得に手間が掛かり、狙って武器を選ぶこともできない困った能力だもんな。実にジンらしい。

 ところで、「ゼッテー死んでたまるかと本気で思わないと出ない番号がある」の下りがよく分からなかったんだけど、これは何なの? カイトが生きてるということは、「ゼッテー死んでたまるかと本気で思ってた番号が出た」? ピトー戦で使ってた、あのマラカスみたいなのがそうなの?? よく分かんないなー。
 

・「またぶっとばされっぞ!!」

 これって、第一話の時の話だっけ? 直接に見ていた、もしくはカイトから話を聞いたということ? まあ、なんにせよゴンのことはちゃんと気にかけてたんですよ、ということか。


・「ハンター試験と十ヶ条の改正はお早めに…」

 パリストンさんは要は嫌がらせがしたい人なのか……。この人、トリプルハンターのはずだけど、よく偉業を成し遂げて弟子も育成したもんだな……。しかし、協専の問題とか、ハンター協会を骨抜きにするシステムを作っちゃったわけで、嫌がらせにしては極めて悪質だけれど。モラウさんもゴン復活を喜んですっかり協専やパリさんに対する不満を忘れてるけど、おいおい、あの時の気持ちを忘れないでくれよ。

「本気でおちょくる」の話と合わせると、やはり今度は繭から孵化した蟻兵をハンター試験に送り込んで何かしよう、という話なんでしょうか。蟻編でちょろっと出てきたジャイロなんかと絡むんですかね? 正直、蟻編はもうお腹いっぱいなので、あんまり引きずらなくてもいいかなーという感じなんですが。


ブリーチ

 久保先生は、こういうハッタリじみたカッコイイ演出はやっぱり巧いなあ。冒頭のカラー3Pと見開きカラーまでのカッコ良さは流石ですね。「境界侵度を〇・二四度矯正します!」とか冷静に考えると何言ってるのかさっぱり分からないハッタリ台詞なんだけど、よく分かんない専門っぽいカッコ良さがある。この導入は中学、高校生辺りはすっごいドキドキするんじゃなかろうか。「パターン青、使徒です!」とか、リアル高校生の時、すごくドキドキしたもんな。

 そして、人事面に関して魔法律協会並の酷さを見せた今週の瀞霊廷。「あそこは何か問題があるようだから人員を二人に増やそう」までは良いとして、なんで車谷さん以下を派遣してくるんだよ……。しかし、空座町もあれですな。コナンと共に行く旅行先みたいなもんで、一護がいるからこそ危険度が跳ね上がってるわけで、そんなところに派遣される死神はそりゃあたまったもんじゃないよな。むしろ、車谷さんはよく今までこの過酷な労働環境に耐えてきたもんだよ。


ナルト

・「それ以上言うな! 余計むなしくなる!」「それでこそガイだ」

 いや、カカシ先生、それ、ガイ先生はまだションボリしたままですからね。何を「それでこそガイだ。まだ目の輝きは死んじゃいないな」みたいな感じになってるんですか。励まされてもむなしいままの気持ちなんですよ、彼。ただ、岸本先生が何をやりたかったのかは分かるわけで、ここの代わりの台詞が難しいのも確か。代案としては何がいいかなあ。ちょっと考えたけど分からなかった。


・「それが…お前の想いの強さだ」

 士気を上げるための情報伝達にリソースを使うのはアリだとしても、いのいちさんは過剰にリソースを使っちゃったんだから、それを美化するのはどうかと思うな。ここは本人が言ってるように、ただ単に口下手だったと思うんだ。だって、これで今後、必要な情報を伝達できずに大打撃を受けたら、「クッ、オレが口下手で20秒もかけちまったばかりに……!」ってなるんだぜ。

 しかし、あれだなあ。状況的にも流れ的にもここはナルトマンセーで何ら問題のないシーンなのに、それにもかかわらず、みんなが主人公を一生懸命にヨイショするシーンはどうにも受け付け難い。

 あと、

「その皆の強い想いが…………、この戦争の勝利への予言だ!!」

 ってなんか変な表現。「予言の子」と何とかして絡めたかったんだろうな、というのは分かるけど、強い想いが予言ってなんだ?? 「勝つぞ」という強い想いをナルトたちが持ってるとして、他の皆の「勝つぞ」という強い想いがそこに加わると、その強い想いが勝利へと繋がるであろうから、みんなの強い想いは勝利の予言のようなものなんですよ、ということ?? 雰囲気的には分からんでもないけど、やっぱり変な話ー。「オレたちみんなでこの瓦礫を押し上げれば下敷きになった子供が救える! 一人一人が力を振り絞ってくれたら、それが救助成功の予言なんだ!」みたいな?


ワンピース

 ドラゴンが喋っていると思ってた時は、「このドラゴンさんを殺すのはどうなんだろう」と思ったものだけど、喋ってたのが袴の人だと知ってからはドラゴンさんが首ちょんぱされても何も思わなくなるふしぎ! 喋れるって大変なことなんだね。

 袴の人はバラバラにされちゃったのかな? ということは、ひょっとしてバギー船長? 七武海に就任したバギーさんが、新たな応用力に目覚めて他人の体をバラバラにしたのだと考えれば夢は広がるけど、しかし、ここでバギーさん再登場は、せっかく七武海の話が出てきたのに閉塞感を感じるし、それにあのバギーさんが新世界に乗り込んだなんて、いまいちイメージできないな……。


バクマン

 うおぁ……。おそろしくどうでもいい展開だ……。おそろしくどうでもいい……。しかし、ひょっとするとハンターが選挙編に入った時にも「おそろしくどうでもいい」と思った人も世の中にはいるのかもしれないなあ、とふと思いました。まる。


P122 読者プレゼントページ

 この3コマ漫画すげえな。これ、明らかに姉に足コキされる情景を意図した描写じゃん。誰が描いたのか分からないけど少年ジャンプで挑戦的なことしてくるよなあ。これって担当さんに黙って仕掛けたのかな? それとも一緒になって悪ふざけ?? なんにせよ、こういう不敵な試みは大好きです。


★宣伝:それはそれとして読者プレゼントではこれが気になりました。ドラえもんに出てきそうな発想だ……。


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